GAKKOU ~自衛官 彼の地にて、斯く戦えり~   作:tako1125

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この際なんで第3偵察隊の名前変えました(大して変わってない)

駐屯地にも名前つけましたけどこれ適当ですw

楽しんでもらえるといいなぁ(願望)


#16 合流準備

-----巡ヶ丘市 ランダル・コーポレーション行 道中-----

 

「ん~~~??」

 

伊丹は首を傾げていた。

 

「どうしたんすか隊長?」

 

倉田が伊丹に質問する。

 

「いんやぁ~、なーんかこの大学が気になってさぁ・・・。」

 

伊丹はそう答える。

伊丹の言う大学とは地図上にある"聖イシドロス大学"のことである。

 

「その大学がどうかしたんすか?」

 

またも倉田が質問する。

 

「たしか"本"の中にも載ってたよなぁって」

 

伊丹の言う"本"とはマニュアルのことだ。

パンデミック時の緊急連絡先としてあの高校やランダル・コーポレーション、駐屯地と並んで記載されていた。

 

「あの"本"に書かれている場所に共通の避難施設や物資があると考えるなら大学もかなり臭うなって」

 

伊丹の懸念はもっともで、話を聞いた倉田は賛成の考えを浮かべた。

 

「なら、どうします?行ってみます?」

 

倉田が提案する。

 

「ん~、ちょっと話し合おっか」

 

そう言って伊丹が無線を取る。

 

<<おーい、富田ァ。ちょっとそこのガソスタで休憩だー。ついでに話もあっから先生連れて集合>>

 

富田がいきなりの無線連絡に少々びっくりしつつも無線を取る。

 

「了解、前方のガソリンスタンドですね」

 

通話が終わったのでマイクを置く。

後部座席では丈槍が「かっこいー!プロっぽーい!」などと無線を見てはしゃいでいた。

 

-----巡ヶ丘市 某GS 空きスペース-----

 

「・・・そんなわけで、大学寄って行こうと思うのよ」

 

一連の情報のつながりを全員に説明したのちに、伊丹はそう提案した。

 

「そうですね・・・大学にも生存者が居る可能性もありますし」

 

富田がそう言った。

 

「でも、長旅になりませんか?今のあの子たちを長期間緊張状態に晒すのは少し気が引けます」

 

佐倉が心配気な声でそう言う。

 

「まぁ、ササッと見て行くだけですし、仲間ももう若干名こっちに呼べばあまり緊張はしなくて済むと思いますよ」

 

伊丹がそう説明する。

 

「ほんとは放送設備でも持ってりゃ、どうにかして呼びかけることができるんだが・・・あいにくあれは駐屯地にあるしなぁ」

 

と、ここに来て伊丹は装備品不足を呪った。

伊丹は高機動車に戻って無線のマイクを取った。

 

「こちら3REC(サン レコン)、周辺の入感各隊返信求む、送れ」

 

各隊に連絡を取ろうとするも、伊丹の指揮下にある第3小規模偵察隊の他車両コールサイン以外からの返信がない。

 

<<サンスターからリーダーへ、大方の防護処理は終わりましたけど、もうここ離れてもいいんですか?>>

 

軽装甲機動車割り当て人員の栗林が質問した。

 

「ああ、防護が終わったんならそこら辺の警官ぶん殴って目ェ覚まさせてから監督に任じてその場を離れていいぞ、はっきり言うと今はこっちにも人手が足りない」

 

伊丹が返信した。

 

<<サンスター、了>>

 

<<クルーズ1からリーダー、こっちもそちらに向かいますか?>>

 

栗林が通話から抜けた後に演習場から高機動車をかっさらってきた笹川が質問した。

 

「ああ、頼む、ところでお前ら、誰か他の隊の奴ら見てないか?」

 

<<サンスター、なし>>

 

<<クルーズ1、なし>>

 

<<クルーズ2、同じくなし>>

 

それぞれ栗林・笹川・古田から報告が返って来た。

 

「りょーかい、まーいいや、とりあえず大学に集まってちょーだい」

 

<<サンスター、了>>

 

<<クルーズ1・2、了>>

 

各所に指示を出した後に伊丹は無線のマイクを置いた。

 

「ふー・・・マジで他の隊はいないのか・・・?」

 

伊丹はその疑問を駐屯地に着くまで抱え込むことになった。

 




う~ん、やっぱり文字数増えないや(涙)

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