GAKKOU ~自衛官 彼の地にて、斯く戦えり~ 作:tako1125
すんません、お久しぶりです、takoです。
うわぁ・・・丸2ヶ月近く空いてるぅぅぅ・・・。
ま、まぁストックができたからいっか!・・・ストックできたかぁ・・・?
楽しんでもらえるといいなぁ(願望)
-----巡ヶ丘学院高等学校 3F階段前-----
「佐倉先生、さっきの申し入れだが・・・"あいつら"が校庭から捌けるまでの間だけ、謹んで受けようと思う」
伊丹が全員の耳に届く声で、はっきりと言う。
「・・・」
いきなりのことに驚いたのか、生存者6名は黙っている。
しばらく沈黙が続いたが、
「・・・ええ、歓迎します、ようこそ巡ヶ丘学院高等学校、『学園生活部』へ」
佐倉先生が、笑顔で返答してくれた。
話もついたところで、"部室"である生徒会室に案内された。
「すげぇ、何でもそろってるんですね!」
倉田が目を輝かせ興奮気味に感嘆の声を漏らす。
「電気も使えて湯が沸かせてなおかつ水道まで無事・・・か、出来過ぎだがとんでもなく便利だなこりゃ」
伊丹がブツブツと言っているが、その言葉は誰にも聞こえなかった。
「めーぐねえ!この人たち新しい先生?男の先生はちょっと怖いかなー・・・」
ピンク色の髪の子が佐倉先生に向かいそんなことを言っていた。
「丈槍さん、めぐねえじゃなくて"佐倉先生"。この人たちは先生じゃなくて学校のお客さんよ」
佐倉先生が若干ごまかしを入れて説明をしている。
この状況下で普通の学校生活をうかがわせる態度からして、きっと"タケヤさん"と呼ばれたこの少女は現実逃避気味なのかもしれない。
「ふーん、はじめまして!3年C組!丈槍 由紀です!」
元気に自己紹介をしてくれる。
「えと・・・俺は自衛隊の伊丹、職業案内で学校に来たんだ、よろしくな」
と、見た目ガッチガチのフル装備で伊丹は自分は広報活動に来たんだと説明する。
誰がどう見ても職業案内しに来る格好ではないし、そんなところに銃を持ってこないだろうと周囲5人程度が思ったのは後にわかることである。
「丈槍さん、あまりご迷惑になっちゃいけないから部活動に戻ってね」
佐倉がそう諭す。
「はぁい、じゃあまたね!伊丹さん!」
「ハハハ、バイバーイ」
微妙な笑顔で手を振る伊丹。
「隊長、ビジネスマナーの駅前留学したほうがいいんじゃないっすか?」
「うるせぇ」
そんな茶化しあいも早々に終わり、伊丹が佐倉先生に話題を振る。
「佐倉先生。できればこの学校の見取り図のようなものがあればありがたいんですが」
「それなら・・・たぶん職員室にあると思います。でもあそこは2階だし・・・」
佐倉は心底行きたくなさそうな顔をする。
「・・・まぁお気持ちはわかります、我々が護衛しますので、どうか」
伊丹はまたも微妙な笑いで提案する。
「わかりました・・・それに、なんだか職員室には今重要なものがあるような気がしてならないんです。行きましょう」
そう言って佐倉先生は承諾してくれた。
「若狭さん、恵飛須沢さん、ちょっと職員室行ってくるわね」
「なっ!?」
「先生、大丈夫なんですか!?」
ワカサとエビスザワ、どちらがどちらか伊丹達にはわからなかったが2人が心配そうに佐倉に尋ねる。
「だーいじょーぶ、まーかせて!俺たちがしっかり護衛するから、でなきゃ銃持ってる意味がないしね」
伊丹はドヤァと言わんばかりの雰囲気を若干はらんだ笑顔で2人に答える。
するとシャベルの子が
「・・・わかった、信じるよ、めぐねえをしっかり守ってくれよな!」
と、まだ若干不安感を拭えず、でも一縷の望みに賭けるかのように伊丹に言う。
「ああ!」
伊丹は頼もし気な笑顔で相槌を打つ。
学園生活部と伊丹たちの溝が、少しだけ埋まったようだった。
まぁ無理やり「だーいじょーぶ!まーかせて!」をねじ込みました。
次から先5話分ぐらいがたまったら投下していく形にしていきたいと思います。
まぁ今回も文字低限ギリギリだったんであんまり1話あたりを期待しないほうがいいかもですね。
ではっ