GAKKOU ~自衛官 彼の地にて、斯く戦えり~ 作:tako1125
早くマニュアルの全容が明らかにならないかなぁ・・・。
あ、そういえば、ちょっとだけ既投稿分の校正とオノマトペ等抽象的な表現を【削除】や【文章に変更】しました。
元を知ってて、でも少しは改善されたかな?と興味を持ってくださる方は再読お願いします。
(あ、でも文章バランスはまだ治ってないです。)
楽しんでもらえるといいなぁ(願望)
-----巡ヶ丘学院高等学校 2F-3F階段踊り場-----
「あ、あの、生存者・・・ですか?」
伊丹が、誰もが「見りゃ分かる」というような質問をする。
「・・・?」
目の前のピンク色の髪の女子高生が首を傾げている。
階段から向かって右側から一人の女性が走ってくる。
黒いワンピースのような服に十字架を下げているという、なんとも時代錯誤や風土からの違和感が半端ない感じのいでたちだ。
「・・・!」
その女性は至極驚いた様子でこちらを見ている。
「・・・あの・・・あなたたちは?」
伊丹は少々遠慮気味・・・というよりは警戒気味に質問する。
「・・・私はこの学校で国語教師をしています、佐倉 慈です。あなたたちは・・・?」
しっかり言葉を使い返答してくる。
伊丹は警戒を解き、
「あ、自分は陸上自衛隊 男土駐屯地司令隷下第3小規模偵察隊隊長、伊丹耀司2等尉、とりあえずあなたたちの他に生存者はいますか?」
と自己紹介と生存者の確認をする。
すると佐倉と名乗った教員が
「私たちの他に2人います、立ち話はなんなので部室の方h」
そこまで言うと、2人の女子高生が走ってきた。
「めぐねえ!」
「佐倉先生!」
一人は普通の女子高生とは若干格好が違う。
膝に申し訳程度のプロテクターに腕には白黒のストライプで彩られたサポーターか何かをしており、右手にシャベルをもって走っている。
もう一人は若干袖が余っているのか少しだけ手が隠れている。
普通の学生服の上にセーター(?)を着用し武器らしきものは何も持っていない。
「2人ともなかなか帰ってこないから心配したんだぞ」
シャベルを担いでいる少女が言う。
「ごめんね、救助の人たちとちょっと話してたのよ、伊丹さん、この2人がさっきお話しした残りの生存者です」
佐倉はそう伊丹に説明した。
伊丹の視点からするとシャベルの子はすごく不審そうに伊丹たちを見ているし、もうひとりのおっとりしてそうな子は佐倉先生とピンク色の髪の子の安否を確かめているようで、どうやら周りのことはしっかり見えているようだ、とひとまず安心できた。
しかし、伊丹の見解は若干間違っていた。
例によって、ピンク色の髪の子は現実逃避気味なところがある。
もちろん学校外から突然やってきたこの5人と1匹はそのことを知らないし、知っていたとしてもやることは変わらないのだから関係のないことだろう。
「とりあえず伊丹さん、しばらくここで過ごしませんか?ここにはとりあえず食糧はありますし、電気も使えます、お風呂はありませんがシャワーが使えるので、少しの間これからのことを考えてから行動されてはいかがでしょう?」
佐倉は伊丹にそう提案する。
「アハハ・・・願ってもないことなんですが、まだ救助活動が終わってませんし、何より女子ばかりのところにいきなり俺たちみたいな物騒なのが居るのもよくないでしょう。」
伊丹はどちらかと言えば断りの文言を並べる。
伊丹はさらに続ける。
「食糧だって、自分たちで食べる分に大切なはずだ、自衛官である俺たち男組のことは気にせずどうか自分たちで・・・あ、それより、この子たちをお願いできますか?」
そう言って先日救助した2人を指した。
「え、あ・・・あの・・・」
「あ、あの、2Bの直樹 美樹です。こっちは・・・」
「・・・同じく祠堂 圭です・・・よろしく・・・お願いします」
どうもほかの生存者が居ることに驚いたのか若干戸惑っているようである。
「国語教師の佐倉よ、よろしくね、直樹さん、祠堂さん」
にこやかに挨拶を交わしていた。
「それと・・・佐倉先生、ちょっと立ち入った相談が・・・」
富田が突然口を開いた。
「あなたは・・・?」
「伊丹2尉同じく陸上自衛隊 第3小規模偵察隊所属 富田3尉です。実は・・・」
富田は少し集団から離れた場所で"例の相談"をした。
「実は・・・犠牲者をどこかで火葬してやりたいのですが、どこかいい場所はないでしょうか?」
「・・・!」
佐倉はひどく驚いた顔をしていた。
「・・・あ、それなら、教員の車両用通用門から出て少し行くと少々広い場所があるので・・・そこで火葬されてはいかがでしょう?」
佐倉は戸惑いながらも提案してくれた。
「わかりました、ありがとうございます」
丁度相談が終わった時に
「おーい、富田ァ、もう行くぞ!」
とお呼びがかかったので、
「はい!今行きます!」
そう返事して階段に向かおうと振り返ったところだった。
富田が教室の窓越しに見た光景は、それこそ肝が冷えるなんてものじゃすまないものだった。校庭の4分の1ほどを"奴ら"が埋めていた。
「あ・・・ぁぁあ・・・」
見る見る富田の顔が青ざめていく。
伊丹が富田の異変に気づき近づいて富田の視線を追う。
「・・・こりゃ、とても車両までたどり着けないな」
伊丹の出した結論だった。
「佐倉先生、さっきの申し入れだが・・・"あいつら"が校庭から捌けるまでの間だけ、謹んで受けようと思う」
伊丹がはっきりとした声で言う。
ストックが切れるなぁ(なぜ溜めておかなかったのか
もういっそのことマニュアル無視していこうかな(殴