2度目の高校生活   作:くるぶしおかか

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うーん、天気は曇り空。
だがしかし今日はゆっくりと昼からヨルムンガルド見ながら
お酒を飲んでまったりしよっと。

では続きです。感想、批評お待ちしております。




56話

 

 

あれから一緒に夕食を作り、お互い別々にお風呂に入り、風呂上り後に髪を乾かしてソファーに二人並んでリラックスして座ってテレビを見ながらまず一声。

 

「あなたと合体したい…。」

「き、気持ちいぃいいいい!」

「アクエリオ――ン!」

「よくできました。」

「…はぁ、これで満足ですか?」

 

部屋で二人一緒にロボット物のアニメを視聴していて悪ふざけでまねをしていたところだ。

 

「なんで合体のときにこんな感じになるんです?」

「さあ?設定では合体のたびに快感があるらしいからやみつきになるとかそんな感じ。」

「それはまたハレンチですわね。」

「確かに。でも嫌いじゃないぜこういうの。」

「相変わらずエロ坊主ですわね。」

「だれが坊主だよこのむっつりスケベ。」

「ちょ!?私のどこがむっつりですか!」

「え?違うの?」

「違いますからぁ!」

 

と、ポコポコと胸板を叩く小さな女の子と悪ふざけをしながら談笑をするのであった。

夜も更けてお互い同じベッドに入って、天井を見つめながらつぶやく。

 

「もうすぐ誕生日か。」

「そうですね、あとちょっとで17歳ですわね。」

「しばらく年上になるから敬語使えよな。」

「それはないですわ。」

「うん、俺もそう思った。」

「あのですね、貴一さん。」

「どうした万理花?」

「先ほど私をいただきたいと言われてましたよね。」

「うん、言ったけど?」

「それはその…そういう意味なんですよね?」

「うん?もっと具体的に言ってくれないと分からないのだけれども。」

「もう貴一さん!からかわないでください!」

「アハハハ、わりいわりい。」

「それでそのそういうこと…私としたいと思いますの?」

「だーかーらー具体的に言ってくれないとわからないのだけども。」

「あなたわかっててそれ言ってるでしょう!」

「あ。ってマジべーわ、っべー。バレてたか。」

「うわ、わざとらしいよこの人。で、答えてください。」

「さながらアクエリオンのように合体したいなんて思ったり?」

「なぜ最後疑問系?…わ、わかりましたわ!」

 

そう言ってベッドから急に立ち上がり衣服をガバっと脱ぎ去るお嬢さん。一体どうしたというのだろうか。頭でも打ったのか、アクエリオンに感化されたのだろうか。

 

「ふぁ!?」

 

髪の色と同じ色に近い上下の下着に身を包みその豊かな双翼とすらりとした肢体を視界に収める。なんというわがままボディ。

 

16歳ながらにして小さな身長にも関わらずこう女らしさを兼ね備えた美貌をお持ちなのだから大変けしからんものだ。欲望という名の衝動にかられそうだがなんとか理性の壁で持ちこたえるのだ。

 

ちなみに部屋の電気は消えている。細かいことだが補足しておこうと思う。暗闇については暗順応をしてそこそこ見えたと理解してもらいたい。

 

「貴一さんも…」

「ん?なんだって?」

「服を脱いでくださいましっ!」

「お、おう。っクク、ププッ。」

「そこ!なぜ笑った!」

「いや、なんというか…ね?」

「ね?じゃねえですわ!はい、ばんざいしてください。はい!ばんざーい!」

「ばんざーい?」

 

そして服を上に持ち上げられて脱ぎ去される。

 

「相変わらず固い身体ですわね。」

 

そう言ってぺたぺたと胸板と腹筋を興味深深に触ってくる。

「ちょ、なんかくすぐったいんだけど。」

「お次は下ですわね。」

「ほう…汝に問おう、そこに手をだせばさすれば一方通行になるだろう。汝にその覚悟はあるのか?」

「あなたは…は、はいですわ!」

「しかと聞き届けた。ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん。」

「は、はあ。何なんですのこれ。さっさといきましょうよ。」

「そうだな。」

 

そう言って下のズボンをルパンダイブで脱ぎ去り、目の前の妖精とベッド上で対峙する。これからどんな戦いが繰り広げるのだろうか。

 

「こういうのってムードが大事だと思うのですが。」

「ああ、全くだ。」

「貴一さん…」

「万理花…」

『愛してる。』

 

そう言って次第に二人の距離が近くになっていく。

 

「エンダアアアアアアア!」

「もうばか!ムードが台無しですわ!…んっ。」

 

そう奇声を発している自分の唇を強引に奪う万理花。

 

「ん!?…んっ。」

「んっ、…ぷはっ。」

 

卑猥な音声をたてながら甘く甘美な空間が、二人だけの空間が広がっている。

 

「もっと、もっとですわ貴一さん。足りないですわ。」

「欲張りなお嬢さんですなあ。」

「そんな私が好きなんでしょう?」

「ああ、大好きだよ。」

「ふふっ、良い答えです。よく出来ました。私を満足させてください。」

「わがままなおてんば娘ですこと。その命、聞き届けたり。」

 

そして自分の手が万理花の頭から徐々に下がっていき、そして…

 

 

 

 

…事後。

 

 

「いや、別にまだ何も終わってませんけど?」

「いや、つい。」

「夜はまだまだこれからですから。今日は寝かせませんよ?」

「それはまた…悪くないな。男女逆の台詞な気もするけどな。」

「細かいことは気にしない。」

「それワカ…」

「もうそれは古いですわ、やめなさい。」

「ですよねー。ってかやっぱすげー柔らかいなこれ。」

「そう恥ずかしげも無く私の胸を触っていることに疑問なんですが。」

「いやしかし、うーむ、まったくもってけしからんっ。」

「おっさんですか!」

「ちょっと揉んでみよっと。お、すげー!なにこれすげー!すばらしい弾力。やわらけー!」

「ひゃっ。んっつ…こどもかっ!」

「相変わらずいいものもってんなあ、脱がしていいかな?」

「次はちょい悪な感じですか!もう…好きにしていいですから。」

「その言葉が聞きたかった。」

 

そして上の下着に手をかけ背中に腕を通してみたのだが、これはまさか…

 

「フロントホックだ…と!?」

「いちいちリアクション取らなくていいですってば。」

 

そしてブラをゲフンヘフン外しまして直接堪能することに。そうこのような18禁に近い行為を行えているということは運営はおそろく感知していないってバカ!

 

今、この瞬間を命一杯生きるんだよな兄貴!などど脳内ではいろいろ熱いことを言ってはいるのだが。

揉んだり、広げたり、つまんだり、うずめたり、挟んだり、舐めたりしていると喘ぎ声みたいな甘い声が聞こえているような気もしたが特に気にしないことにするよ。

 

 

そう、気付いたら万理花を押し倒していて上に覆いかぶさっていたのだからこれまたびっくりである。

顔を真っ赤にさせて荒い息使いになっているのだから。好奇心っていうのは恐ろしいな。これが若さか。ちょっと記憶が飛んでいたのだろうか。

 

「鬼畜ですわ…。」

「ありゃ?もうへばっちゃったの?」

「く、悔しい…。私だって。」

「いいからいいからお兄さんに任せなさい。」

「もう、こども扱いして!」

「大丈夫。さあてリラックスして。イメージするんだ…そうだな例えばって、ごめん、やっぱ今のなしで。」

「いきなりつまずきましたわね。」

「今のはなしってことで。仕切りなおしだ。」

「普通でいいですから。さあ…きてください貴一さん。」

 

そう言って両手を上げて自分の両頬を包み込む。

 

「了解ですお嬢様。ついにこのエクスカリバーが。」

「ちょっと何言ってるかわかんないです。」

「このネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲が。」

「アームストロング二回言ってるし。これがネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲か、完成度高いなおい。」

「おっ、ノリいいねえ。じゃあ始めるから。何か具合悪くなったり痛かったりしたら手を上げてねー。」

「歯医者ですか!」

「うん、いい返事だ。じゃあ今度こそ行きますね。」

 

 

そこからはまあ…ね。隅々まで堪能しましたね、お召し上がりになられましたよ。旬で身もしっかりとのっていましてね鮮度が違いますよ。味も濃厚で食べ応えもあり、味も豊かでいろいろな風味を兼ね備えているって、違うだろ!

 

欲望というものは持ちすぎると怖いものですなあ、ブレーキの動かない自動車を運転もしくは、スピード落とした瞬間爆発するみたいなのをつけられていて走っている電車のようにノンストップで走り去るのであった。

 

随分とご無沙汰であったので、中々上手くできるか不安なところもあったのだけれど、なんとか為すことが出来ました。

 

初めは中々上手く侵入が困難だったが数多の障害を跳ね除けてローアイアスを貫くゲイボルグのように、かつての神話の大戦を思い浮かべるような、何言ってんのか自分でも分からなくなってきているのだが、気にしないようにしよう。

 

一言で言い表すなら、幸せ…だろうか。

 

最初は目元に涙を浮かべ痛がっていたが続けてくださいと真剣な表情で訴えていたが、時間が経つにつれ段々と慣れて身を委ねて自分からも動こうとする可愛い彼女を見ているとご飯3杯はいけそうだと改めて感服いたしました。

 

そしてなんとか事後。ゆったりと壁に二人もたれかけながら、

 

 

「ようやくひとつになれたのですね。」

「そうだな。どうだった?」

「初めはとても痛かったですが、段々楽になってきて気持ちよかったですわ。」

「なら良かった。俺も気持ち良かった。なにより幸せだって。俺は君に会うために生まれてきたんだってね。」

「くさくて壮大な台詞ありがとうございます。ぷぷっ。」

「おいそこ笑うなよ。」

「いやですわ。」

 

そして、この空間にこの言葉を送ろうと思う。

 

「やはり」

「ん?」

「やはり俺の」

「ん?」

「青春ラブコメは間違っている。」

 

 

…完。

 

 

 

「まだ終わりじゃないですよ?言いましたよね寝かせませんって。」

「そうだったっけ?だがまあ…うけてたちます。」

「次は私のターンですから。」

「お手柔らかに頼むよお嬢さん。」

 

 

お嬢さんか…いや、違うな。もう眼の前の恋人は

女になったんだな。それも大層立派な。

こどもの成長を見守るとは違うな、ただがむしゃらに…

いつの間にかイニシアチブを彼女に取られているし、成長とは素晴らしいものだ。

 

 

でもやっぱりこの物語は間違ってるよなあ…。

だがまあ自分らしいというか、自分は特別な人間ではないのだけれど誰かの特別になりたいと、特別であり続けたいという気持ちだけはゆるぎないものにしていきたいな。

そう思いながらお互いの唇を再び重ねるのであった。

 

 





うーん、自分なりになんとか書けました。
ニセコイ原作終わりそうですね、ここまで長いと
終わるときは逆に哀愁を感じたりなんちゃら。

感想、批評お待ちしております。待ってます笑


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