気付いたらもう40話。
なんというかここまで早かったなあと。
UA90000突破して驚きです。
この先の展開どうしようかな…エンディング迎えるのに
少し寂しさを覚えたり…なんて。
では続きです。
感想、批評お待ちしております。
ある平日のこと。夕食を食べ終え宿題を終わらせて部屋でゆっくりとしていると携帯にピロピロピロ、ゴーウィwwゴーウィwwヒカリへ~wwと着信が入る。
この曲地味に好きなんだよなあー。連絡先を確認すると桐ヶ谷和也の文字が画面に映った。
「はいもしもしー。」
「貴一、久しぶり~和也だけど覚えてるか?」
「え?どなたですか?…ってうそうそ!覚えてるよ!」
「おいおい焦らせるなよな。」
「で、どしたん?」
「あー、えっとな、貴一はバイクはもう買ったのかとね。」
「そろそろ買おうと思ってるんだけどね。CBRかな。もしかして和也バイク買ったの?」
「おう、青のDT125Xや!ヤマハさ。」
「ヤマハきたこれ!いいね!」
「貴一もバイク買ったらどっかにツーリング行こうぜ!」
「だな!そっちは学校とかどんな感じ?彼女とかも。」
「まあいつも通りかな。彼女ともうまくいってるし。」
「そりゃあ良かったな。ネトゲばっかすんなよな。」
「わ、わかってるって。最近身体なまってるから剣道してるんだぜ!」
「へー、まあ和也もやしやからなあ。」
「もやして!なめんなよ!それで俺に妹いるじゃん?」
「あの巨乳のね。」
「ねえ、人の妹にそう言うのやめてくれないかな。」
「わるいわるい。それでどうしたん?」
「妹がな剣道で全国大会出るくらい強いんだけど剣道に付き合ってもらってるわけ。」
「全国ってすごいな!勝負になるん?」
「まあ勝てないよね。俺の二刀流でもきつい。」
「え、剣道って二刀流いいの?」
「ルール上は問題ないよ。まあそういないけどな実際。」
「だよなー、二刀流ってお前ネトゲの影響だろ。」
「ギクッ、ばれたか…。」
「まあそんなことだろうと思ったわ。技名とか叫んでたり?」
「んぐぐ…す、スター…バースト…」
「「ストリーム!!」」
「ククク、何これ恥ずかしくないの?」
「いや、貴一もノッてきたよね。」
「いや、そういう系のゲームはもうやってないからなあ、昔を思い出すよ。」
「へー、今はどんなのしてるん?」
「FPSの銃ゲーかな。」
「へー、俺もしてみようかな。」
その後、いろいろお互いの近況など話したりした。
「まあ、また連絡するわ!」
「ああ、またな!」
と、和也との電話を終えた。あいつも元気そうだったな。相変わらず彼女とうまくいっているみたいだな。バイクももう買っているとはやりおるな。ツーリング楽しみやなあ。俺もバイクそろそろ買いますぜ旦那ぁ。
そう考えていたらまた携帯に着信が入る。あん?誰だよと思って画面を覗くと一条楽の文字が。さてなんだろうと思いながら電話をとる。
「私だ。」
「は?…お、お前だったのか。」
「また騙されたな。」
「全く気付かなかったぞ。」
「暇を持て余した」
「神々の」
「「遊び」」
そして電話を切る。用件は聞いてないけど大事なことならまたかかってくるだろうな。そしてすぐさま鳴り響く着信音。
「二見だ。」
「お、お?…じゃねえよ!急に電話切るなよな。」
「いや流れ的に切るでしょ。」
「いや、知らんし。それでな明日の土曜なんだけどさ」
「断る。それじゃあな!」
「ちょ!ちょっと待ってお願いだから!せめて話だけでも聞こう!な?」
「仕方ないなあ、で、どしたん?」
「プール掃除を先生に頼まれたんだけど手伝ってくれないか?」
「断る。」
「結局同じか!てか即答かよ!まあ予想出来てたけどさ。」
「よくわかってんじゃん。他の男子もめんどいとかで断られただろ?」
「お見通しかよ。集はいいよと言ってくれたぜ。」
「まああいつはそう言うだろうな。」
「どうしてもダメか?」
「俺がプール掃除に行くメリットを提示してくれたらどうなるかわかんないぞ?」
「地味にめんどくせえな、実は桐崎にも泣く泣く頼んで了承もらったんだよ。」
「ほうほう、それで?」
「小野寺達も手伝ってくれるんだけどさ。水着で掃除することになると思うんだ。」
「水着…ふむ。悪くないね。水着の大運動会…ポロリは?」
「古いなおいっ!ポロリは…しらねえよ!」
「ポロリみたさに仕方なく行ってやるか。あー俺って優しいな本当。」
「へいへい、ありがとよ。じゃあ明日頼むわ。」
「ほーい!」
そう言って電話を切る。たまには無償で手伝ってやるか。なんて優しさ、慈愛に満ちているのだろうと自画自賛しながら明日を迎えるのであった。決して下心で動いた訳ではないからね。
次の日、天気も快晴で空に雲も少なく太陽の光が燦燦と照りつける今日この日。思っていた以上にプールの状態がひどいもので掃除も中々骨が折れそうだなとしみじみ思いながらプール脇に腰掛ける。
今は桐崎さん、集、楽がプールに集合している。他の面子はまだ着替えたりしているのかな。もうすぐ来るだろう。
「全く世話の焼けるもやしね。」
「恩に着るよ。」
「でも私プール掃除ってワクワクするわ!楽しそう。」
「前向きだねえ。」
「他に男子中心に声をかけたんだけど集と貴一以外は軒並み断られてな。」
「あんたって人望ないのね、二見君は断りそうな感じなのによく来たよね。」
「桐崎さんよくわかってるねー、楽がどうしてもって言うから仕方なくね。今度一度お願いを無条件で聞くってことで話をつけたのさ。」
「ちゃっかりしてるわね。」
「おい!そんなこと言ってなかっただろ!?」
「ちょっと何言ってるかわかんないです。」
「貴一めっ!」
「女子の面子言えば皆集まったろーに。」
「スケベ野郎が集まりそうだよな。」
「貴一…。まあ人のことダシに使えるかよ…。」
「一条く~ん!!」
大きな声が聞こえてきたのでそちらの方向に視線を向けていると小野寺の姿が。その後ろに大きな弁当かな?を片手に持った春ちゃん、るりちゃん、風ちゃんがつづいていた。
可愛い格好してんなあみんな。春ちゃん風ちゃんは帽子被ってるし、風ちゃんの麦わら帽子可愛いなおい!春ちゃんも野球帽子みたいなのをつけてて活発そうな感じがしていいね、おもわず野球しよーぜ!って声かけたくなるよ。
さらに後ろから鶫とポーラかな。てか鶫さん何度見ても思うけどこの破壊力よ!相変わらず素晴らしいおもちをお持ちなようで眼の保養ですな。
男子を惑わす凶器さ、思春期男子には眼に毒だよね。大人な私でないと立ち向かえませんね。などと葛藤しながらもおもわず伸ばそうとした手をなんとか引っ込めるのであった。危ない危ない。
後輩組二人がこちらに近づいてきて、
「貴一先輩も来てたんですね!」
「まあ成り行きでね。」
「貴一先輩、この服の下、気になります?」
「私、気になります!」
「なるほど、それではこれから脱ぎますね……やっぱりまだ脱ぎません!」
「脱がないのかよっ!こりゃ一本取られたね。」
「もちろん水着です!」
「いいねっ!さっさと掃除終わらして泳ごうぜ!」
「「ですね!!」」
「そういえば万里花は来てないのか?」
「それはですね…。」
むっ、後ろから気配を感じる。この俺の後ろを取るとはなんて奴だ!そうすぐさま後ろを振り返り臨戦体勢に移行すると両手をワキワキしている茶髪の悪魔もとい万里花がいた。
「むっ、ばれましたか。せっかくいたずらしようと思いましたのに。」
「まだまだ甘いな。そう簡単には後ろは取らせないぜ?」
「貴一先輩は何を目指しているんでしょう。」
「まあ、しょうもないことでしょうきっと。」
「おい、風ちゃん聞こえてるよ?」
「ん?どうかしました貴一先輩?」
「い、いや、なんでもないです、はい。」
みんなが集結して楽から一言、
「皆集まってくれてサンキューな。終わったら好きに遊んでいいらしいから頑張って終わらせようぜ!」
「「「「「「「「「「お~~!!」」」」」」」」」
そしてプール掃除が始まりみんな上に着ていた服を脱ぎ去り水着の姿を露にする女性陣。相変わらずみんなスタイルええのう…なんてエロ親父の思考に耽っていた。そういえば後輩組の水着姿はどうだろう、早速スカウターでチェックしようか。
まずは春ちゃん。まだまだ胸部は未成熟ながらもスラリとした身体のラインに、なによりその穢れのない無邪気な表情、活発さと小柄さの可愛さのパラメータが非常に高いな。なんかこう見てると元気をもらえるんだよね。
次に風ちゃん。あれ?服越しではわからかったけど意外にでかいぞ、こんなにスタイル良かったのかこの子。見た目はお嬢様っぽいんだよな。年下ながら妙に色気がありますね、大変素晴らしいですね。なによりくびれのラインが良い!これはあかんな冷静になりましょう。
万里花の水着姿に関しては言うまでもないだろう。
「どういうことですの!?」と聞こえてきたような気がするが、気にしないようにしよう。ちょっと口にするのは恥ずかしいのだ。
「どうです私の水着は?」
「風ちゃんか。いやー良い身体してんな。」
「こら!このエロ助めっ!」
そう言って頭にこつんと手で軽く叩いてくる。
「わりい、つい。よく似合ってるよ。すごい可愛い。」
「もう!貴一さんたらっ!」
そう言って恥ずかしがった勢いで胸板に手をパンと叩かれたのだがその勢いでプール床を滑ってこてん!ってんなるのだった。
「先輩、大丈夫ですか?」
「ああ、なんとかね。春ちゃんも水着似合ってるね、めんこいのう。」
「めんこい!?あ、ありがとうございます!」
「私の水着はどうなんですの!?」
「はいはいよく似合ってるよかーわーーいーい!」
「先輩そこはキャワウィーーですよ!」
「キャ、キャワ!キャワウィーーー!ゲホッゲホッ。」
「むせてるじゃないですか!」
「すまんすまん悪ふざけしてさ。…綺麗だよ。」
「!?そ、そうですか。な、なら良いばい!」
そう言って後ろに背を向けて顔をパッと笑顔に咲かせ掃除に戻る万里花なのだった。あ、すてんって転んだ。ププッ。
みんなで協力してプール掃除したおかげかすぐに綺麗になり、プールに水を入れて貯めている最中である。貯まる間の時間にどうやら小野寺姉妹が大層立派な弁当を作って来ていたのでみんなで召し上がることに。
「「「「「「「「「「いただきまーす!!」」」」」」」」」」
「おいしい!これ全部春ちゃんが作ったの!?」
「はい!盛り付けはお姉ちゃんに任せたんですけど…私は普通の弁当を作ったつもりなんですが気付いたら高級幕の内に…。」
「錬金術かよ!」
「ポーラさん一緒に食べないの~?」
プイと首をそらすポーラちゃん。
「少し分けてもらっていいかな、後で私が渡そう。」
「私、ポーラさんのところに行っています!」
「がんばっ!春ちゃん!木登り落ちないように気をつけなよ?」
「はい!貴一先輩!」
あとは春ちゃんに任せますか。確かポーラって泳げないんだったっけな?ちょっと記憶が曖昧だがそんな感じがする。ここは大人として泳ぎをレクチャーするのもアリかなと考えるのであった。
あー女の子たちがプールでキャッキャしてますなあ~
「いい眺めですな集さんや。」
「貴一の旦那。若いおなごはやっぱりいいですなあ。」
「ですなあ、ポロリは今のところないなあ。」
「貴一よ、さすがにそれはどうだろう。」
「だって水着だよ!?このハプニングは必須じゃないのか?」
「そうでもないとおもうぜ。まあそう起きないだろうな。」
「えー、そのために今日来たのに。」
「おいおい。」
「とりあえず潜水して下から眺める事にするよ。」
「達者でな!」
「ああ!」
さてと、とりあえず泳ぎますか。そう…イメージするんだ。イメージするのは最強の自分…違うそうじゃない。身体は水で出来ている…これも違う。水底に張り付いているヒラメをイメージするんだ。
水に浸かり潜水して水底に仰向けで背泳ぎの姿勢でぴったりと張り付いて、スーーッと底を移動していく。まあプール自体大した深さじゃあないのだけれどね。姿見えるしね上から。
しばらく泳ぎながら女子たちを観察することに。やっぱり誠士郎はすごかった。水に浮かんでるんだ。なんというかプカプカとな。逆襲にあいそうでビクビクしたよ。
万里花や春、風ちゃん達とプール遊び。これが中々楽しくて有意義な時間だった。
つい胸元に視線が吸い込まれそうでその度ジト目でこちらを見られるのが、なんかゾクゾクしたのは口ミッフィーだ。
だって揺れるんだぜ?いや、貧乳だって揺れるって?貧乳が何だというのだ!そこにコンプレックス持って恥ずかしがるのが良いんじゃないか!特にサイズの好みがある訳ではないのだ。それぞれ違った魅力があると思うのだ。
まあ大きいのに埋めたいと願うのは男の性と理解してくれと言いたい。
「あれ、ポーラさんだ!」
ポーラちゃんがプールサイドに楽と一緒に現れたのを見てかけよる春ちゃん。
「ほう…。」
「ポーラさん良かった~戻ってきたんだ。ねえねえ一緒に泳がない?」
「いや、私は…」
「ん?何する気だ?ぬへへ、ストリップかな?」
「こらっ!めっ!貴一先輩!」
「冗談だって~風ちゃん。」
「もしかして泳げなかったりするのでは?」
「万里花良い勘してるね、多分正解だ。」
「ほらほら遠慮しないで!レッツスイミン!」
「スイミー懐かしいなあ。」
「なんですのそれ?」
「え?知らないの?これがジェネレーションギャップか。」
「変な貴一先輩。同世代なのに。」
「わ!ちょ!だから私は…」
そして春ちゃんの魔の手でプールに飛び込むポーラ。案の定、バシャバシャともがいている。やっぱり泳げなかったのね。ヒットマンなのにカナヅチって任務に支障ないのかなと思うのだが。
「ポーラさん泳げないの?」
「うっさいわね!悪い!?」
「えーうそーー。意外~!ポーラさん可愛いとこあるんだ~。」
「うるさいうるさい!もうプールなんてやめだー!」
「青春だの~。」
と、遠くから眺めている教師もいたのだった。
とりあえずここまで。
そろそろ次はキョーコ先生が寿退社かな。
感想、批評お待ちしております。