ニセコイは持っていない現状。ちょっとレンタルで読み直そうかな。
では、続きです。
「ちょっと!急いでいるんです!離してください!」
まず、初めに言っておくことがある。基本的に自分のことはちゃんとするが、極力面倒なことには関わりたくない性格なのだ。この世界に来たときに何か特別な力が宿っていないことも確認済みだ。瞬間移動とか舞空術とかに憧れていたので少し残念だったのは秘密だ。
某幻想さんやエミヤのような自然に誰かを助けようとする主人公たちとは違うのだ。
そう、今回は気まぐれだ、そう今回だけだからな!誰得だよと思うが冒頭に戻ろう。
「いいじゃん、俺たちと遊ぼうよー」
「楽しませてあげるからさー」
「かわいいじゃん、いーじゃんいーじゃん」
不良3人に囲まれているようだ。なんかなおさら関わりたくなくなったぞ。
どういくか、「「どるーん、待ったあーー???」」いや、これはやめておこう。
荒事は嫌だしなあ、知り合いを演じるか。こんなシチュレーション経験ないしな。
「ごめんね、待たせちゃって」
「「あ??何だお前??」」
「その子の彼氏だよ」
「ちっ。彼氏持ちかよ。なんか萎えちまったわ。」
といって、不良たちは去っていった。あれ?物分りよすぎというか意外に良いやつ?
穏便にすんで安心安心。
「あ、あの!!!」
「ん?」
というか、女の子の姿ようやくちゃんとみた。今更感。
「助けてくれてありがとうございます!」
ここで、外見を確認してみるとまさかの原作キャラとの遭遇でした。小野寺 春、
小野寺小咲の妹。楽達より一つ下の学年。姉とそっくりな顔立ちで、アシンメトリーに長い黒髪を紫色のシュシュで束ねてサイドポニーだ。姉の小咲とは違いやや気の強い性格、全寮制の女子校に通っているため、男が苦手。こう認識している。
確か楽たちの進級とともに凡矢理高校に入学してきて入学初日に不良に絡まれているところを楽に助けられてヒロインズに含まれるんだよな。
「まあ、ただの通りすがりで見ていられなかっただけだよ」
「それでも、本当にありがとうございます!」
「まあ、次もこんなことあるかもしれないから気をつけなよ、じゃあね」
「あ、はい。……あ!ちょっと待ってください!」
「私、小野寺春と言います。お名前聞いてもいいですか?」
「二見貴一だよ。ドーモ、オノデラサン。」
「えぇ!?あ、えっと、その制服凡矢理高校の制服ですよね?」
スルーされた。
「そうだよ、小野寺さんの制服は見覚えないな、中学生?」
「はい、今中学3年です!来年凡矢理高校に通うつもりなんです、お姉ちゃんがいるので」
と、自然な感じで会話が続いていて帰り道の方向が同じなのかゆっくり歩いている。せっかくの機会なので原作キャラと関わり持とう。ラッキー。
「お姉ちゃんがいるのかー、来年は後輩になる訳か。」
「はい、先輩。そのときはよろしくお願いします。」
「で、うちのお姉ちゃんなんですけどどうやら好きな人がいるみたいなんですよ」
「青春だねえ、さすが高校生」
「ていう先輩も同じ高校生ですよね。」
「それで、なんかその好きな人がヤクザの一人息子らしくて心配で自分の目で見極めたいと思うんです!」
「そうなんだ。そんな人いるんだねー(棒)」
なんてね。
「じゃあ、俺帰りこっちだから、またね」
「あ!最後に連絡先、交換してもらってもいいですか?今度、今日のお礼がしたいんで」
「そんな、わざわざお礼なんていいのに。いいよ、交換しよっか。」
ああ、懐かしい携帯電話の赤外線通信よ。アイフォン派だから本当に懐かしい。
「じゃあ、また連絡します!さよなら!」
「おう!」
って、何がおうだよ。クールぶった先輩面の対応をついしていた自分がいる。
それにしてもこう実際にみてみると本当に可愛いんだよな。ロリコンじゃないよ?病気じゃないよ?今の身体だとたったの1つ違いだから、何も問題ないよね!
まあ、いつかは楽さんのハーレムメンバーになるんだよね。どこか巣から飛び立つひな鳥のように父親視線で寂しいような気がするが、気にしないでおこう。
Side、小野寺 春
今日は学校の帰りに不良に絡まれて大変だった。ただでさえ女子校通いで男の人が苦手なこともあったので先輩にこうして助けてもらえたのは本当に嬉しかった。
偶然か、お姉ちゃんと同じ凡矢理高校に通っているみたいだし同じ年なんだよね。
でも、男の人だからって全然あの人には苦手意識はなかったみたいだし楽しかった。
男の人に少し慣れたのか……それとも…
あ、そうだ!お礼のこともあるし
メールしてみようかな。
「早速メールしてみました。今日はありがとうございました。今度の休日先輩の都合が良かったら一緒にお出かけしませんか?お礼がしたいので」
続けて投稿。
区切りが良かったのでここで1度切りますね。
おやすみなさい。仕事かあ・・・・・
では、また!