少しでも面白く書けれたらと常々思うのですが難しいですね。
では、続きです。
明日からまた仕事か、
はやみんの曲で癒されることにするよ、そうしよう。
どうもこんばんは二見です。今はクラスでのクリスマスイブパーティーの帰り道である。隣を歩くのは橘万里花だ。ひょんなことから今日家に泊まる事となったのだ。
ちなみに自分は一人暮らしをしているのだが、どんな部屋かというと5階建てのマンションタイプで2階の角部屋だ。洋室9畳、DK7.5帖の1DKタイプだ。独立洗面台、WC、風呂トイレ別、片側サイドに出窓ありのいたって普通の間取りだ。キッチン周りが広いため料理もしやすいし、狭いが脱衣場のスペースもあるため着替えの心配もないだろう。浴槽の広さはまあ普通。さすがに二人では狭いな。いや一緒に入るわけではないよ?前回ちょっとあったので。なぜ言い訳をしているのだろう。
洋室に関しても掃除も滞りなく出来ているし、アダルト的なものはパソコンのフォルダに封入済みだ。ロックはしていないが世界絵画コレクションという表記にしているから問題ないだろう。部屋にあるのはテレビ、ソファー、ベッド、本棚、テーブル、ゲーム機と普通の一人暮らしの人の部屋って感じだ。
ご飯はキッチンのある部屋で食べたり洋室で食べたりまちまちだ。
どうやら少し語りすぎたようだ。ともかくこの部屋にこれから橘を招待するということだ。この世界に来て始めて人を入れることになったのだが、その相手が異性ということもあり、少し緊張してしまうのは仕方ないだろう。
「ここが、俺の住んでいるマンションね。」
「普通ですわね。」
「普通でいいんだよ、これだから金持ちは。俺の部屋、二階だからこっちの階段登っていくよ。」
「わかりましたわ。」
そして扉の前まで行く。鍵を開けて玄関の電気を付ける。
「一応掃除はちゃんとしてるから、どうぞ入って。」
「お、おじゃましますわ。」
「おじゃまするなら帰って。」
「そういう意味ではないですわ!」
「フフッ、ちょっとした冗談だよ。」
そして部屋に招く。
「荷物はそっちにまとめて置いてくれたらいいから。上着こっちに渡して?ハンガーに掛けとくから。」
「あ、ありがとうございますわ。」
「まあ、男の部屋で落ち着かないのはわかるけど、緊張してたら身がもたないぜ?」
「はい、深呼吸!」
「すーーはーーーーすーーはーーー、ふう。少し落ち着きましたわ。」
「ちょっとあったかいお茶入れるから適当にくつろいでて。」
「わかりましたわ。」
妙にそわそわしてるんだよな、部屋に入ってから。さっきまでえらい落ち込みようだったのに。ティファールのケトルでさっと湯を沸かし、急須に茶葉を入れお茶を入れる。
「ほれ、お茶。とりあえずこれ飲んでリラックスするんだな、ククク」
「何、笑ってるんですか!…まあ、頂きますわ。」
お茶を飲んで一息付いて雑談をかわしつつ、とりあえず先に決める事だけ決めておくか。
「俺、明日午後から出かけるから午前中まではゆっくりいてくれていいから。確か本田さんあたりが迎えに来る感じなんだよね。」
「はい。なのでそこらへんは問題ないですわ。」
「あとはそうだね、寝る場所なんだけどそこのソファーとベッドのどっちかになるんだけど、どっちがいい?」
「それはまあベッドが良いですわ。」
「了解、じゃあ俺はソファーで。」
「あとはお風呂なんだけど、先に橘入ってきなよ。」
「それは後から乱入するぞってことですの?」
「ちゃうわ!そんな事しねえよ、てか狭いし。」
「狭くなかったらするんですの?」
「いちいち揚げ足取らないの。」
と、指を伸ばして下腹を突く。
「ひゃ!?//」
「ププッ。」
「このー、やりましたわね。」
そう言って橘がこっちにもたれ掛かってきてソファーに倒されてしまう。
「この前の仕返しですわ!!」
そう言って両手をわきわきさせている。どうやら、前にくすぐりをしたことに根を持っていたようだ。悔しい……でも、感じ……ゲフンゲフン。
「なんだかすっきりしましたわ。」
「はぁ、はぁ、そ、そりゃあ良かったね。」
「どうかしたんですの?」
「ちくしょうめ……。」
したり顔しやがって、可愛いのが余計にムカつくな。本当にムカついてはいないけどね。とりあえずしかみ顔をしておこう。
「なんですの、その顔。」
「徳川家康のしかみ顔さ。」
「とりあえず風呂入って来いよ。」
ちなみにすでに風呂洗い、湯張りも抜かりなく行っている。
「着替えとかちゃんと持ってきてるんだよな?」
「下着とかはちゃんとありますわ。上に着るTシャツを借りても?」
「いいよ、んじゃこれで。だぼだぼな感じになるけどまあいいだろ。」
「ですわね。ではお先に。あ、あとから入ってきても構いませんよ?」
「行かないから、ほら行って来な。」
「はいはい。」
覗き?いやいや行かないですって。あれは来てもいいってフリだって?いや、そんなの知らないし、見たいけど?前は水着越しに見たけどさ。こう言ってはなんだが、あいつスタイル良いんだよな。目がしいたけの子ほどではないが、それでも大変素晴らしいのだ。
と、思考に耽っていたらいつの間にか橘がお風呂から出てきたようだ。
「いいお湯でしたわ。結局来ませんでしたわね、せっかく待っていたのに。」
「いや行かないよばーか。」
「ばーかとはなんですの!」
「んじゃ、俺も入ってくるわ。」
ふと橘の姿を見ると、下のズボンなしで俺のTシャツでサイズが有り余っていてだらんとしている感じだ。だが上の下着はしてない模様。普通しないのだったかな、どうだっただかな。まあそんなことはどうでもいいのだ。何が気になるか、それは妙に色っぽく見えてしまうところが問題なのだ。風呂上りマジックと裸Tシャツの組み合わせがまさにドストライクなのだ。くそっ、衝動的に語ってしまうとは。
「ま…、お、おで、俺も風呂行ってくるわ。」
「そんなに慌ててどうしたんですの?フフッ、行ってらっしゃいませ。」
そして、まあ俺も普通にお風呂に入りました。特に変な事なんてないから。いたって普通だ。何も問題ない、いいね?
部屋に入ると橘がベッドにうつ伏せになってテレビを見ているようだ。み、見えない。もう少し下……。どこがとは言うまい、想像に任せよう。
「だいぶくつろげるようになったじゃん、慣れた?」
「はい、おかげさまで慣れましたわ、さすが私!」
「はいはいすごいですねー」
「棒読みじゃないですか。あ、髪乾かしますよ、ほら、こっちに。」
「ん?そうか、じゃあおまかせしようか、なんて。」
そしてベッド横にあるクッションの上に座り、後ろからドライヤーをかけてもらっている状況だ。あれ、何てご褒美?
「はい、これでオッケーですわ!」
「ありがと。」
「いえいえ泊まらせて頂いている訳ですしこれくらいは。」
そうニコッと微笑む橘、すっかり元気になっているみたいだ。家に入る前の落ち込み様とは雲泥の差だ。
「もうすっかり元気になったな。良かったよ。」
「あ、本当ですわ。」
「おい。」
「でも楽様の動向も気にはなるんですよ。今は楽しいのであまり気にならないというか、うーん、」
「まあ、お前の落ち込んでる姿はあまり見たくないから良いけどよ。」
「え!?私のこと気にかけてくれてるんですの?」
「何、当たり前のこと言ってんだよ。張ったおすぞ。どうでもいいわけないだろ。」
「フフっ、なんというか照れくさいですね、」
「全く……、ていうか橘、これからどうする訳よ?身を引くのか、本気で私を選んでと楽に本気の告白をするのか。」
「………。」
「どうやら、まだ何か迷いがあるみたいだな。まあ焦ってもダメか。時間も待ってはくれないだろうけどな、橘なりの答えを見つければいいと思うしな。後悔だけはしてほしくないものだな。」
「なぜそこまで力になってくれるのですの?」
「いや、ただいい女には幸せになってもらいたいと思うだけさ。……い、いや、な、何、クサい事言ってるんだろ俺、ああ……死にたい。生まれ変われるなら、もうヤドカリになりたい。」
「急にどうしたというのですか、……でもありがとうございますわ。」
「私、楽様のことを愛していますが、貴一さん、あなたの事も好きですよ?」
「へー、それはどうも。」
「うわー、反応、そっけないですねー。」
「まあ、こんなものでしょう。ククク」
「やっぱり俺もベッドで寝るわ。」
「もしや私が恋しくなったとでも?残念、私には楽様がいるので。」
「いやソファー寝づらくて、明日のためにもちゃんと休みたいからね。」
「私というものがありながら、他の女性とデートだなんて……」
「はいはい乙です。嫉妬ですかい?」
「そんな訳ないじゃないですか。」
「ですよねー。」
「貴一さんはもし小野寺さんの妹さんに告白されたら付き合うのですか?」
「うーん。そのときになってみないとわからないかな。」
「案外、曖昧なのですね。即オッケーしそうですのに。」
「相手に対してこちらもきちんと誠意を見せていきたいからね。妹的な感覚に近かったり、向こうもお兄さん的に思ってるかもしれないから恋人となると想像つかないところもあったり。でも、万が一告白でもされたらすごい嬉しいし、こちらこそ喜んで!ってなるかも知れないし、まだちょっとわからないかな。」
「優柔不断ですわね。」
「そう言われたら返す言葉はないのだけれども。でも応えるならきちんとしたいからね。」
こうして只今お互いベッドに腰掛けて向かい合っている状況だ。いろいろ話をした後、橘はこう話してきた。
「貴一さん、少しお願いがあるのだけど。」
「なに?どした?」
すると、両腕を広げて、
「ハグをしてくれませんか?勇気というか何だろう、よくわからないですが、何かを私にください!」
「なんだそれ…」
そんなの答えは決まっているよ。そう…
「ああ、もちろん。」そしてぎゅっと抱きしめた。女子特有の良い香りが鼻孔をくすぐったり、身体が密着していることもあり、身体の凹凸を感じたりと、俺得な感じになって感無量だ。女の子の身体ってなんでこうも感触が柔らかくて心地よいのだろう。
「どんな結果になっても応援してるから。」
「ええ、私、負けませんからっ!」
ついでに抱きしめながらゆっくりと頭を撫でる。
「なんだか眠くなってきましたわ。」
「ああ、今日は疲れたろう、ゆっくりお休み。」
「母親か!」
ハグをしながらゆっくり体勢を倒しベッドに橘を寝かせる。
「きゃー、押し倒されましたわ。」
「はいはい、そーですね。」
「狼ですわ!私、きっとこれから食べられるのですわ!」
「何?食べられたいわけ?」
「そんな訳ないじゃないですか。」
「ならそおゆうこと言わないの、ここは俺の部屋。オッケー?」
「オッケーですわ、でも嫌じゃないと思うのは何ででしょう。」
「なに?もしかして惚れてるの?」
ニヤニヤしながら、手のひらで顎らへんをすっとなぞると、顔を真っ赤にして
「そ、そ!そんなこと!?ないばい!!」
「ないばい??でもどうしたの?抵抗しないの?」
「急にそげんなことされたら照れるけん、どうしようもなか。」
「どうやら本気で嫌がってはないみたいだね。どうしようかな。」
もうちょっとだけからかおう、そうしよう。耳元にそっと息を吹きかけ、そして顔を近づけると
「もう、だめばいね………でも、や、やさしくしてっとよ?」
うわーすげえ真っ赤だがなんだこの色気は!?引き込まれる!!ってかやりすぎた、本気になってるよまずいよ!今から土下座でもして許してもらうしかないか。
「なあ、橘…?」
「万里花でいいですわよ…?」
「ごめん、調子に乗りすぎたみたいだ、許してくれるか?」
「ん………うぇ!?……………もう、貴一さんひどいですわ!女の敵ですわ!女心を弄ぶなんて!」
「本当に悪いと思ってる!どうか許してほしい。俺に出来る事ならなんでもとは言わないが、それなりになんとかするから。」
「それなりに?なんでも?」
「なんでもとは言ってないからね。てかやっぱ橘、押しに弱いのな。」
「もうっ!やめっとよ!!ま、この借りはまた今後返してもらいますからねっ!」
「かしこまりました、万里花様!」
「よろしいっ!」
やはり少し調子に乗りすぎたみたいだ。借りも小さければいいのだけれども。ちょっとHな感じなことが起きるかと思ったがそんなことはなかったぜ、あのまま一直線に行ったら危険だったな。やはりクリスマスのせいか、そうだクリスマスのせいだ、だからボクは悪くない!など戯言を言ってみたが結局自分が悪いのだということは分かっている。
さっきの橘、思い返すとやばいな、あやうく本当に惚れてしまうところだったよ。
とりあえずここまで。
二人の間で心が揺れる万里花さん。
結構勢いで書いたので描写が曖昧な部分も多いとは思う。
……ああ、うまく書けるようになりたいです!
感想、批評お待ちしております。