2度目の高校生活   作:くるぶしおかか

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ごちうさ二期のEDが完全に殺しに来てる件。

あ~心がポイポイするんじゃあ~~

落第騎士2話見て、あれ?これ意外におもしろいぞ
あれ?気のせいなのかな。

では、続きです。


13話

7月下旬、夏休みも始まったばかり

「楽の家での勉強会も二回目だな。」

「前よりもにぎやかになりそうだな。」

「しかし何でこのタイミング?」

「……さあ、鶫の発案らしーけど。」

「なあ誠士郎、なにか企んでる?」

耳元に小声で聞いてみる。

 

「な、な、な!そんな訳ないだろう!」

「てかさ、思ったんだけどその持ってきてる機械なによ」

「これはだな、勉強の合間の余興に使おうかと……」

「何、企んでるのよあんた……」

「嫌ですよ、そんな訳ないじゃないですかー」

ビーーーーーーーーー!!!!!なんかめっちゃ鳴ってるよ、ねえ。

「嘘発見器ねえ、あてになるのかねえ…」

「貴一は自信有りって感じか?」

「ポーカーフェイスには自信あるしね。あ、そうだ。とりあえず誠士郎、まずはお前から実験な!」

「仕方ないな。さあ質問してくれ。」

「じゃあ、私からいいかな。」

どうやら小野寺が質問するみたいだ。さあ、何を聞く?

 

 

「鶫さんは今、好きな人がいますか?」

「小野寺様、な、なにを…」

「えへへ、やっぱり前のが気になっちゃって。」

「ですから、いませんよそんな人は…」ビーーー!!

「片想い中?」

「だからしてな!」ビーーーーー!

バンッ!バンッ!

「ククク、お前、動揺しすぎ、とりあえず落ち着け、な?」

と、背中をさすって落ち着かせてあげる私。

「ああ、すまないな。」

「まあいいってことよ」

「なんかあなたたちいつの間に、そんなに仲良くなってたのね。」

「まあねい!よし、楽にこれを使わせるぞ!」

「そうだな、そうだった!よし一条楽!貴様はお嬢のことを本気で愛してるのか?さあ、答えろ!」

「そ、そんなもんイエスに決まってるじゃねーか。」

しーん………

「ク~~~~まったく熱々っぷりがすさまじいですなー集さんよ」

「ですな~~~ヒューヒュー」

とりあえずもちあげていく俺たち。

「クッ、どうやら本当のことらしいな。」

そのあとも質問が続いていたが、橘、お前一人で何やってんの?って感じでした。

「ったく、何やってんのよ、しょうがないわね。じゃあダーリンとキスしたのって本当?」

「それはもちろん本当ですわ」

シーーーン。

「マジか、橘!やるじゃないか!イエーイ!」

「イエーイですわ!」

と、テンションがあがって二人でハイタッチ。

「へえ、万理花ちゃんそんなことしてたんだー、俺にもしてよー」

「地球が爆発してもダメですわ」

「じゃあ、俺は?」

「まだ…好感度が足りないですわ。」

「くそー、まだポイントが足らなかったか……!!」

と、おおさげにうなだれてみた。なんだかカオスになってきたな。

それから集がバストの質問をして、るりちゃんに制裁という名のご褒美を頂いたりしていた。

鶫のバストはE以上だと!?まあ私のスコープでもそれは予測できたがやはりでかい!

バインバインに揺れている嘘発見器、まったくけしからん!

そうして勉強会という名目だったがこの嘘発見器のひと悶着で全然進まないのであった。

 

 

 

どうもこんにちは。夏休み真っ只中。みなさんどうお過ごしでしょうか。私は可もなく不可もなく過ごしております。それでですね今日は縁日。そう夏祭りである。金魚すくいに射的、かたぬきなど露天がたくさん並び、人がまるでごみのようだと上から下を覗きながらつぶやきたくなるアレだ。まったく浮かれた奴が多いんですよね、夏ってのは。

 

せっかくなので祭りを楽しみたいなあと思って、最近春ちゃんに会ってないので、試しに「良かったら今度のお祭り、一緒に周らない?」と聞いて、そのまま一緒に行くことになりました。

そして今は待ち合わせをして神社に向かう最中です。ちなみに私はラフな格好を、そして春ちゃんはなんと浴衣!少しオレンジがかった少し明るめの浴衣ですごく似合っていた。浴衣の下って下着着けるんだっけ?どうなんだろ、やはり見えないことに意味があるとも言えるが、一体何を言っているんだろう。とりあえずわかることは抜群に可愛い、いつもと違った印象、少し大人びて見える。草履を履いてテクテクと歩いている。場所に近づくにつれ、だんだん人ごみが増えてきたようだ。

「わーやっぱり人多いなー」

「ですねー」

そっと春ちゃんに手を差し出す。少し微笑みながら

「はぐれないようにね」

「……はい!」

少し顔を赤くしながらも手をにぎる春ちゃん。素直な子は好きですよ。そんな反応をされるとこっちまで照れそうになるよ、本当に。

やっぱりにぎわってるなあ。射的にかたぬき、さめつりヨーヨー釣りなど興じた。

 

「先輩、器用なんですね!びっくりしました!」

「あれは本当強敵だったね、弁財天白龍王大権現!」

「まさかの弁財天白龍王大権現でしたからね。もう少しで完成しそうだったんですけどね」

「やっぱり弁財天白龍王大権現クリームで精一杯だったね」

 

「ちょっと小腹がすいてきたね、あそこの焼きそば買いに行こう!」

「いいですね!私もちょっとお腹減ってきたところだったんで」

そして焼きそばの屋台に向かう。たしかあそこは楽の組の人達がお店をやっているとこか、楽の奴まだいるかなあ。

「いらっしゃいませ!」

「焼きそば2つください!」

「あいよー!って貴一じゃん!」

「おつかれ楽。繁盛してるみたいじゃん」

「おかげさまでな!あれ?隣の子ってもしかして…彼女さん?」

「彼女だなんて!?そんな!?……先輩とはまだ………」

「まあそんなところかな」

「ちょっと!!先輩!?」

「なんだよそれ。はいよ焼きそばふたつ!」

「ありがとな!…あ、そうそう恋結びのお守り手に入れたか?」

「まだ・・だが必ず手にいれてみせる!!」

「がんばれ!それじゃあな、楽!」「おう!」

 

 

そして焼きそばを食べ終え少し離れたベンチで休憩中。

かき氷をたべながら満点の夜空に咲き誇る花火を鑑賞中。

「たーまやーっ!!!」

「かーぎやーっ!!!」

「なんか花火見ると言いたくなるんだよね」

「私もなんかそれわかります。えへへ」

「やっぱ祭りっていいもんだよね」

「楽しかったです!!」

「だね。よし、そろそろ遅くなるし帰ろうか、送るよ」

「はい!よろしくおねがいします!」

ベンチから立ち上がり手を差し出す。いまにも手が触れるそのときにブチっと音が鳴った。どうやら紐、鼻緒が切れたようだ。

「なんと、間が悪い。ククク」

「もう先輩、笑い事じゃないですよー」

「ごめんごめん、なんか締まらないなあって思ってね。ホレ!」

「急に、何ですか先輩」

と、腰を下ろして背中を向ける。「はよう、ほれほれ」

「おんぶですか!?め、めっちゃはずかしんですけど!」

「はやく!」「もう!……わかりました。えいっ」

 

 

フフフ、作戦成功。このときの自分の表情は愉悦に浸っていただろう。顔は見られていないから大丈夫だ。おんぶにおける密着度とは両足を両手に引っ掛け感触を、胸は背中に密着、女の子の謎のいい匂いも堪能できる一石三丁の利益を生むのだ。おんぶを考えた人はある意味天才だと思う。体力的に少し疲れるというのはもはやデメリットにさえ考えることに入らなくなるのだ。

 

 

「先輩、重くないですか?」

「全然、軽すぎなくらいだよ。ちゃんと食べてる?」

「食べてますよ!でも食べすぎには気をつけてるんです!」

「まあまだまだこれから成長するんじゃないかな。多分、きっと」

「成長って………まさか」

と、何かに気付いたのか後ろからぎゅっと締められたが俺得なのである。

「やだなー、身長のことだよ。困るなー」

「あやしい……まったくもー」

 

と、いつの間にか小野寺宅に到着したようだ。楽しい時というものはいつだってあっという間に過ぎ去るものなのだ。

「ほーーい、到着ぅ」

「あ、本当だ」

「…あ!」

「急にどうしたんですか?」

「春ちゃん、浴衣すごい似合ってて可愛かったよ!」

「今更言うんですか!遅くないですか!?」

「何か言い忘れてたなあって、今、思い出した」

「本当に、この人はです」

「いやあ、ひと夏の良い想い出が出来ましたわ、ありがとね春ちゃん」

「こちらこそ楽しかったです!……貴一先輩!」

「どした?」

「…えっと、その・・すみません。なんでもないです!・・また!」

「うん、またね!」

 

何か言いかけてたけどどうしたのかな。

それにしても祭りというものはやはり良いな。この空気感。楽のやつ、ちゃんとお守りゲット出来たのだろうか。桐崎とか小野寺とか橘とかるりちゃんとかに結局遭遇しなかったな、いると思ってたんだけどなあ。

 

帰ったらすぐぐっすり眠れそうだ。もうすぐ泊り込みの海でアルバイトだ。夏休み初期にも海でアルバイトしたのだが、そのときにお店のスタッフと意気投合して宿泊場所も用意するから、何日か泊り込みできてくれないかとのことで。忙しくて中々手が周らないそうなのだ。スタッフも良い人ばかりだったので了承したのだ。お金も稼げるし、遊べるし、そして甘酸っぱい体験できれば尚良しだな。

 




とりあえずここまで。

感想、批評お待ちしております。

ハイキューの潔子さんの台詞量が2話で一期分超えた気がする。
なんともありがたや、感無量です!
お酒が回って来たので、睡魔が・・・それではおやすみなさい。

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