原初の機体と神才のインフィニット・ストラトス   作:赤目先生

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今回はできるだけ一人称で書いてみました。うちの束さんはただのヘタレコミュ症です
原作と大分かけ離れています。ご注意ください。


それでは、原作前:第二話  どうぞ!


原作前:第二話

~束side~

 

 やっほー!画面の前のみんな!ISの生みの親こと、篠ノ乃束さんだよ!今私はすごく焦ってるんだよね。なんでかって言うとね、

 研究ラボ兼隠れ家兼助手兼移動手段である『吾輩は猫である~まだ名前は無い~』の制御が完全に奪われて防御用シェルターも全部閉まってて出られなくなっちゃたんだよね。しかも、ハッキング主がこっち向かって高速で飛んできてるんだよね。

 もう絶体絶命の大ピンチって訳なんだよね!あははははは、はぁ…どうしよ…ていうか何でこんなことに…

 

 

 

 

 

 

~no side~

 

 時間は数十分前に遡る。篠ノ乃束は大会に出場している愛しい織斑千冬の勇姿を見るべく、衛星にハッキングし一回戦から観戦していた。もちろん、千冬の観戦だけが目的ではない。自身の妹の篠ノ乃箒と親友である織斑千冬以外にも彼女に認知されている人物がいる。皆さんご存知の通り、千冬の弟である織斑一夏だ。

 束は有名人の弟である一夏が誘拐など危険な目に遭ったら千冬にいち早く知らせようと思い、監視をしていた。

そうしたら、案の定一夏が誘拐されたので映像による追跡を続けながら千冬に連絡をいれた。

 束がこっちでなんとかする、と言う前に千冬が飛び出して行ってしまった。仕方ないので一夏の監視に戻ると金髪の女性、マキナが壁に穴を開けている最中を目撃した。そして、複数の武装した男たちを相手に見たことの無いISを使い無双しているのを見て、ちょっとデータ取りも兼ねてハッキングしてやろう、と考えてしまった。

 

 しかし、ISの開発者がハッキングをしたのに少し動きが鈍るだけで終わってしまったのだ。それに加え逆にハッキングされてコントロールを完全に奪われるという篠ノ乃束にあるまじき失態を犯してしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

~束side~

 

 回想終了。うん、完全に自業自得だね。とりあえず迎え入れる準備をしてできるだけ平静を保っている風に見せよう。うわ!今地上の方が揺れたよ。派手なノックだねぇ。え、ちょっと待って、もう来たの?早すぎない?やばい!お茶もお菓子も何も用意してない!どうしよう!あ、そうだ。カメラで位置を確認して…あぁ!制御奪われてたんだった!

 

 コンコン

 

 あ、ノックの音……詰んだ……

 

 

 

 

 

 

~マキナside~

 

 ハッキングのために発信されていた電波はドイツ上空から全速力で数十分かかった孤島から発見された。普通によくある島だから隠れるのには十分だろう。ご主人様に場所を確認した後、反応のあった島の中心部に降り立つ。

地面を十数cm腕で抉るといかにもなシェルターがあった。

 

「マキナ、破れるくらいの強さで撃って」

「分かりました」

 

 返事をしてから、円盤状のドライバにエネルギーを溜める。ある程度溜めてからビームを撃つ。

 

「申し訳ありません。強すぎました」

 

 生活圏らしきところまで届いてしまった。レーダーを見ると目標は生きているようで安心した。

 

「大丈夫だよ、生きてるっぽいし。それに丁度良いところまで貫通したしね」

 

 ほら。と指を指している所を見ると、目標の反応があるドアがあった。とりあえず、そのドアの前まで降りていく。

 

「じゃあ、入ろっか」

「そうですね」

 

 短い返事をし、ドアをノックしてから開けると、そこには『不思議の国のアリス』に出てくるアリスのようなエプロンドレスを身に着け、頭にはウサギのカチューシャを付け、涙目で震えて怯えている女性がいた。

 

 

 

 

 

 

~束side~

 

 どうしよう、来ちゃったよ……ま、まずは、本日はお日柄もよく?って違う違う!全く知らない人でお怒りの人にはなんて言えばいいんだろ……あっそうだ!謝罪だ謝罪!ジャパニーズ土下座だ!そうと決まったら!

 

「こ…このた…びは、ま、真に申し訳…ありましぇんでした!」

 

 か…噛んだ……恥ずかしい。しかもどもってるし……

 

「と、とりあえず。顔あげなよ」

 

 と、女性の声が聞こえたので顔を上げると、タンクトップの左半分に腰までのレースの付いた服とベルト付きのホットパンツ、長いマフラー、膝までのタイツ、ヒールスニーカーを身に着けた女性がいた。

 特に目を引くのが、髪の毛を左はテールにしているのだが、反対には花びらを重ね、縦に伸ばしたような装甲を付けている。

 

「この度の、ハッキングは、ちょっとした出来心だったんです……」

「いや、どんな人間か気になっただけで、怒ってないから。ねぇ?」

 

 そう言って銀髪の女性は金髪の女性に話しかける。

 

「えぇ、少々戸惑ったけれどね」

 

 ちなみに彼女の格好は、胸元の開いたレオタードの様な服を着て手の装甲は肘までのもので、足の装甲は下の方がハイヒールの形になっていて膝まで守っている。

 

「でも、何かお詫びを……」

 

 私はもう、どんなことでもする気でいる。すると、銀髪の女性はしばらく考えてから、

 

「じゃあ、ISの研究と開発もしたいから暫くここに住まわせてよ」

 

 そう言われて私は考える。私のラボにハッキングをして成功させたんだからISを作らせたら面白いものができるかも知れない。それに、もしかしたら二人の内どっちかは家事できそうだし!

 

「いい、ですよ。こちらこそ、お願いします。家には、二人しかいませんし」

「二人?」

「はい、私とクーちゃん、あ、クーちゃんはクロエ・クロニクルって言います」

 

 今は外出中のクーちゃんの紹介をする。そういえばクーちゃん遅いなぁ……

 

「それじゃあ、これからよろしくお願いね!」

「これから、よろしくね」

 

 もう住む準備してる。部屋とか紹介しなきゃ。あっ、名前聞いてない。

 

「私、篠ノ乃束って言います。お二人の名前は?」

 

「マクスウェルっていうよ、神才っても呼ばれてるよ、よろしくね」

「オリジン:マキナよ、オリジンは機械の型番みたいなものだから、マキナって呼んでちょうだい」

 

「マクスウェルにマキナ…じゃあ、スーちゃんに、マーちゃんだね!」

「それ、あだ名?」

「そうだよ!迷惑だった…?」

 

 もしかしたら、急だっただろうか

 

「全然迷惑じゃないよ!ね、マキナ」

「初めてつけられてうれしいです。気にせず呼んでちょうだい」

 

 良かった、迷惑じゃなさそうだ。それに、とても話しやすくて良い人たちだ。私が初対面なのにこんなにスムーズに話が進んだんだから、この人たちとなら楽しい生活ができそうだ。よし!さっさと部屋とか紹介してしまおう。いや~これからが楽しみだな~。




今回はどうだったでしょうか。次回からは時間が飛んで原作に行きますよ!マキナはもちろん入学させます。一人称についてはこんな感じでよろしいでしょうか?

感想、アドバイス、その他もろもろいつでも受け付けています!見てる人がいるかは分かりませんが(笑)

それでは、次回 入学IS学園 お楽しみに

※サブタイは変わるかも

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