白き妖犬が翔る   作:クリカラ

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投稿が遅くなると言いましたが、別にそんな事は無かったぜ!

と言う訳で5話、始まります


桜の起点、最強対最強

 

 

 

 

 

―――間桐桜は空虚だ。

 

それは生まれた時から……と云う訳では無い。

彼女がこうなったのは勿論理由がある。

 

 

―――間桐臓硯

 

人の形をした畜生であり、永き時を一人過ごした哀れな蟲。

そんな彼にも、初めは人として立派な夢を持っていた。

 

 

―――正義の味方

 

 

しかし、数えるのも馬鹿らしい時の狭間にその夢は置き去りにされ、想いは風化していった。

……臓硯の最後が、正義の名を背負った(殺生丸)に倒されたのは皮肉だったろう。

 

桜は、そんな害虫に成り果てた(臓硯)に改造と云う名の凌辱を受けさせられていた。

幼子に耐えきれるものではなかったが、桜は己を無くすことで心の崩壊を免れた。

 

これは、そんな彼女が正義の味方(殺生丸)に出会った時のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――時は臓硯を滅し、雁夜が気絶した場面にまで遡る。

 

「(……えっと、これ(雁夜)の名前はカリーだっけ?

 聖杯戦争に、こんな願い(救い)を持って参加するもんだから、ノリで呼びかけに応えちゃったよ)」

 

殺生丸は世界に名を知られた、大英雄。

 

過去3回の聖杯戦争全てに於いて呼び出されたが、それに応じることは一度たりともなかった。

殺生丸を呼び出そうとした魔術師(マスター)は、

己が欲を満たす為だけに彼を使役しようとした所為である。

 

そんな、願望だけの輩に手を貸すほど彼は聖人では無いのだ。

だが、それは無茶な話である。

聖杯戦争に参加するにあたって、優勝の品である聖杯を欲さずに何を欲せというのか?

 

彼を召喚するのは、実はそう難しくは無い。

寧ろ、雁夜が召喚したようにその辺りで売ってある、

彼に纏わる絵本でも召喚することは可能なのだ。

世界中に名を知られている、彼だからこそできる荒技だ。

 

しかし、呼び出すには一つだけ条件がいる。

彼に気に入られる、ただそれだけだ。

 

だが、これが一番難しい。

まず、魔術師はその存在からして彼にはあまり好まれていなかった。

 

彼の師匠の所為でもあるが、何より自分たちの子供を道具か何かの様に扱う

その在り方が気に食わなかった。

 

魔道の家系は、代を重ねて根源へと至る。

一般人からしてみれば、それは唯の呪いと変わらない。

子も親も関係なく、後に続く者に魔術を託していくその姿に、彼は共感出来なかったのだ。

 

彼は魔術を扱うが、その在り方は魔術師としてではなく魔術使いとしてだ。

 

故に、魔術師らしい魔術師の召喚に彼は決して応じない。

でも、だからこそ雁夜の召喚には承諾したのだ。

 

聖杯を求めるのは目標達成の為に必要だったから。

魔術はただ、聖杯戦争に使うから。

何より、大切()な存在をただ救いたい。

 

今迄、彼を呼び出してきた魔術師(マスター)の中では、雁夜は最高だったのだ。

故に、殺生丸は彼の救いを求めた召喚に応じたのだ。

 

彼は召喚に応じたが、キモい視線に耐えきれずに臓硯を斬った事を多少後悔していた。

『やべー、マスターの家族 斬っちゃたよ』と焦った彼だが、

雁夜が嬉しそうに気絶したのを見て、別に問題ないかと逆に開き直った。

寧ろ、『自分が斬ったのが間桐臓硯だったら俺偉くね?』と若干誇っていた。

 

そして、マスターを安全な場所へ運ぼうと彼が考えていたその時、周りに音が響いた。

 

蟲。

見渡す限りの蟲、蟲、蟲。

支配者たる臓硯が居なくなり、制御下を一時的に離れてしまった所為だろう。

奥に潜んでいた、大量の蟲が蟲蔵の至る所にその姿を現した。

 

殺生丸は此処が工房だからこんなに臭いんだと、思考を少し残念な方向に考えていた。

だが、彼はその光景を見て固まった。

 

殺生丸(オリ主)の外見は冷徹で物事に動じない様に見えるかも知れないが、中身は違うのだ。

ビビりな彼が、見た目男性器に似たキモい蟲をこんな大量に見たら……分かるだろう?

 

彼は無意識の内に鞘から抜いていた妖刀鉄砕牙を、躊躇なく蟲たちに振り抜いていた。

いまの彼には余裕がないのだ。

心境で表すと、

 

『きもいきもいきもいきもいきもいきもいきもいきもぬいきもいきもいきもい』

 

唯々、気持ち悪かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜は、雁夜が地下へ降りて行ったのを見て、今日は何かが起こるのだと感じていた。

故に、今日はベットに入ってもあまり寝付けていなかった。

 

そんな桜の下に、ゴゴゴゴと云う振動音が響いてきた。

これを聞いた彼女は、一体何が起こったのかと地下へ足を運んだ。

 

其処で桜が見たものは、部屋が半壊し自身をいつも凌辱していた蟲たちが、

無様に瓦礫等といった物に押しつぶされている光景であった。

 

彼女は、此処で一体何が起こったのだろうかと良く辺りを観察してみて、

部屋の中央に雁夜を背負った、綺麗な存在が立っていたのに気が付いた。

 

こんな地下には光など入らないと云うのに、

その存在にはまるで月のスポットライトが当たっているかの様な錯覚を彼女は受けた。

 

彼は、桜の気配を察して雁夜を抱えながら彼女の傍まで飛んできた。

その姿はまるで、物語の一説を観ているかのように感じさせた。

間近に迫っていた彼は、桜に『――この者を休ませたい、部屋があるのなら教えてほしい』と

律儀に訪ねてきた。

 

この問い掛けに桜は正気を取り戻し、彼に雁夜の寝室の場所を教えた。

『――感謝する』とその存在はその場を後にした。

桜はその去る背中を、ただ眺めていた。

 

 

 

 

 

害虫駆除は良いね!

そんなお気楽に物事を考えながら、雁夜を教えられた寝室のベットへ寝かしつけた。

 

部屋を余り壊さず、蟲たちだけを殲滅した自身の手際の良さに感心していると、

此処に来るまでに出会った、一人の少女とワカメヘヤーのお兄さんのことを思い出した。

 

ワカメの方はこっちを見てギョッと目を見開いた後、恐る恐る何が起こったのかと問うてきた。

親切に蟲駆除をしといたと告げた時には更に目を見開き、

何かのお礼を言って家の中を弄った後に家を飛び出していった。

 

アイツは何だったのだろうか?

原作知識もあやふやで、いまの彼は主要以外の人物を特定する事が出来ていなかった。

 

だが、もう一人出会った女の子。

彼女のことは分かった。

 

自分を呼んだマスターが、一番に救いたいと願った存在。

原作知識を補う為に大昔に書いた、書物に載っている人物。

 

 

―――間桐桜

 

 

彼女を救うことが、雁夜の使い魔(サーヴァント)としての仕事だと理解した殺生丸は、

まず彼女の情報を集めることにした。

 

最初に、魔術で負荷が掛からない様にマスターの記憶から彼女のことを読み取った。

……え? プライバシーの侵害? そんなの知らん。

 

次に、始末した(臓硯)の部屋にある彼女の資料、

先ほどの蟲蔵に残った残留思念の読み取りなどを行い大体の情報を集めた。

 

そして、彼女が居る寝室に会いに行った。

場所は匂いで分かる……変態とかじゃないからな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜は先ほど会った白い存在のことを思い出しながら、自分の寝室に戻っていた。

 

一体、彼は何者だったのだろう?

そんな彼女の気持ちに応えたのか、丁度良いタイミングで殺生丸が訪ねてきた。

 

「――すまない、先ほどの者だが少し話をしないか?」

 

何だか、女性を口説くような口調だが桜はそんなこと気にしない。

彼女には迷いも少しあったが、それでも話をしてみたくて部屋に彼を通した。

 

「……どうぞ入ってください」

 

「失礼する」

 

そう言って、入ってきた彼の姿に桜は緊張した。

元々彼女は、姉の遠坂凛と違い少し引っ込み思案な性格をしていたので、

初対面のしかも大人の男性と会話するというのは、彼女にとって勇気がいる行為だった。

 

それを瞬時に察したろり…ゲフンゲフン、殺生丸は彼女を落ち着かせる様に優しく頭を撫でた。

それに対して、彼女は初めビクッと身体を強張らせたが、

次第に体の中が何だか暖かくなっていく気持ちになった。

 

それを感じた殺生丸は、撫でるのを止めて彼女と会話できる様に少し距離を離した。

桜は、撫でる手を名残り惜しそうに見つめていたが、話をすることを思い出し慌てた。

その姿に殺生丸は微笑ましく感じながらも話を始めた。

 

「――お前の名は、間桐桜で間違いないか?」

 

「……はい、私の名前は間桐桜です。――貴方は一体、何者何ですか……?」

 

「私は……そうだな、彼奴…雁夜の知り合いだとでも思ってくれ」

 

「……? 貴方は、雁夜おじさんのお友達なんですか?」

 

「ああ、少々厄介ごとが起こった故、彼奴を手伝う為に此処へ来た」

 

嘘は言っていない。

聖杯戦争(厄介ごと)を片づける為に、(マスター)手伝い(サーヴァント)が来たのだ。

 

そしてこれは、事前に決めておいた受け答えの返答だ。

だが、次に状況を理解させる為に、直球で彼女にあることを教えた。

 

「――桜、まずは落ち着いて聞け。お前の爺である間桐臓硯は、私が殺した」

 

「………………え?」

 

桜は彼が言っていることが、理解出来なかった。

彼女にとっての臓硯は絶対者。

逆らっても敵いっこない存在。

 

今迄の仕打ちの所為で彼女は、臓硯には誰も勝てないと考えてしまったのだ。

 

でも、臓硯は桜の下に顔を出していなかった。

蟲蔵があんな有様になって、彼が姿を現さないなんてあり得るのか?

 

桜はここで初めて、希望を見出した。

だが、直にその考えを捨てた。

やっぱり、お爺様が殺されるなんて在り得ない。

 

彼女に根付いている感情はそう簡単に取り除けるものでは無かった。

そんな桜を見て、殺生丸は突然彼女を抱きかかえた。

 

「キャッ!!」

 

桜が驚いているその隙に、部屋の備え付け窓から彼女を抱え外に飛び出したのだ!

これには桜も恐怖して目を必死に閉じ、体に訪れる衝撃に耐えようとした。

 

 

……

 

 

…………

 

 

………………

 

 

……………………?

 

 

だが、彼女が予想した衝撃が何時まで経っても来なかった。

何故かと思い、恐る恐る目を開けると其処には、満点の星空が視界一杯に広がった。

 

彼女たちは、空に浮いていたのだ。

冬木の街並みを一望できるほどの上空に身を漂わせながら。

 

「……うわぁー、お空飛んでるー」

 

桜は、自分たちが空を飛んでいる事実に若干だが、喜んでくれているようだ。

 

殺生丸も彼女を無理やり連れ出すのは後ろめたさがあったが、

子供にはコレ(空中浮遊)をしてやるのが、一番効果があると経験から分かっていたのだ。

 

「――桜」

 

「ハイ、何ですか?」

 

桜は返事をしながら、殺生丸が抱えている腕から外の風景を一生懸命見ようとしていた。

声は平坦気味だったが、そこには確かな喜びの感情があった。

 

彼女にとって、この景色は随分と気に入ってくれた様だ。

殺生丸はそんな彼女の姿を微笑ましく思いながら、先ほどの事実をもう一度述べた。

 

「――お前は……もう自由なのだ。

 誰かに縛られる生は今宵を以て、終わりを迎えた。

 故に、いま一度――真実を伝えよう。

 ――――――――間桐桜。お前は、自由な風になったのだ」

 

「………………」

 

「………………」

 

それから……どれ程の時が経ったのだろう。

数秒か、数分か、或いはもっと時間が経過したのかもしれないが、いまの彼らには関係なかった。

 

ただ、幼子の永く辛い悲しみがやっと終焉を告げた。

いまは、その事実さえ在れば良いのだ。

 

「……ホントに…終わったんですか?」

 

「――ああ、終わったのだ」

 

その問いを最後に、腕に抱いている少女から震えを感じた。

自身が悪夢から解放されたのだと、ようやく実感できたのだ。

 

今宵の冬木の空には、一人の少女が涙を流しながら、己が運命の始まりを感じた。

そして少女の傍らに寄り添う、白き妖犬も彼女の喜びを心の底から祝福した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――遠坂邸

 

『地を這う虫けら風情が、誰の許しを得て面を上げる?』

 

其処には、目も眩む様な黄金のサーヴァントが存在した。

彼の手により、いま正にサーヴァントが一騎脱落する瞬間であった。

 

『(マスター(綺礼様)は、サーヴァント(アレ)を……恐れることはない…だと!)』

 

その思考を最後に、一人(・・)暗殺者(サーヴァント)は脱落した。

……したか(・・・)に見えた。

 

だか其処に突如、白銀のサーヴァントが姿を現したのだ。

彼はその生を終えようとしたアサシンに歪な刀で斬りかかり、

その後にまた別の刀で今度は、別空間に繋がる空間の割れ目を発生させて、

彼を其処に放り込んだ。

 

この有様をアサシンの言峰綺礼(マスター)は呆然とした形で受け止め、

その協力者である黄金のサーヴァントの契約者(マスター)

遠坂時臣は驚愕した面持ちでこの場面を覗いていた。

 

彼らにとってこれは唯の茶番劇。

他陣営に、自身の力の誇示を示すと共に師弟同士である自分たちの関係を、

これで立派な敵同士だよ…と相手に分かり易く教える為の云わばデモンストレーションなのだ。

他にも脱落者として言峰綺礼()を教会に置き、

残ったアサシンのサーヴァントで敵情視察するなどと云った戦略があったが、

いまはそれ処では無くなった。

 

まさか、コレ(茶番劇)にサーヴァントが顔を出すなど誰が予想するものか。

遠坂時臣は一切、予想して無かった。

彼は、基本的にうっかりだからね!

 

 

そして今、この場には二騎のサーヴァント(強者)は互いを自己主張するが如く、

その存在感を露わにしていた。

 

方や黄金。

もう一方は白銀。

 

両者は独特の(オーラ)を発しながらも尚、その存在感は色褪せていなかった。

 

最古の王は敵対者に、自身の唯一の朋友にも比例する強さを明確に感じ取り、

白き妖犬は絶対者に、自身を打倒しうる可能性を瞬時に悟った。

 

世界最古の王、半人半神、人と神の楔を外す者。

世界の観測者、幻想の祖、正義の体現者。

 

両者を表せる言葉など、星の数ほど存在する。

それでも両者を一言で現すなら、絶対者。

 

他に類をみない程の存在。

これ等に並び立つ存在と云えば、かのギリシャの大英雄やインドに於ける施しの英雄位のものだ。

 

何の冗談か、初戦で超級同士の戦いがいま幕を上げようとしていた。

 

 

 

 

 

「……」

 

「……」

 

黄金の王は、その顔を愉悦に歪ませながら、()に笑みを浮かべる。

 

「――聖杯戦争とは、敵対者の真名を暴くことが醍醐味だと思ったが、

 貴様の存在感()では隠す意味が無いな『救世主』」

 

対し、白銀の獣はその顔に冷徹の表情を浮かばせながら、敵対者に警戒する。

 

「――それは、こちらのセリフだと言わせて貰おう『裁定者』。

 貴様ほどの輝きをもつ存在は、永き時を過ごした私でさえ見たことが無い」

 

その言葉に彼は、鼻で嗤い飛ばした。

 

「戯け、我に並び立つ存在などこの世に居るものか」

 

「然り、その傲慢な態度は貴様だからこそ許される代物なのだろう」

 

この肯定は事実そうなのだから仕方がない。

 

 

 

 

 

―――英雄王ギルガメッシュ

 

古代メソポタミア、シュメール初期王朝時代のウルク第1王朝の伝説的な王。

人類最古の英雄譚『ギルガメッシュ叙事詩』の主人公。

彼の後に世に出回った物語は、彼を原典にしていると言っても過言ではないのだ。

そして圧倒的神性を持つ半神半人であり、最古にして世界の全てを手中に収めた英雄王でもある。

 

 

 

 

 

 

「その不敬な態度も今は許そう。

 貴様ほどの男にそう目くじらを立てるのは、我の沽券に関わるからな」

 

「――その心使いに感謝を述べよう、英雄王」

 

「――だが、貴様程の者を手ぶらで還す訳にもいくまい。

 我の獲物である雑種(アサシン)を、貴様の所為で取り逃がしてしまったばかりだ。

 故に、お前の首級か、財宝(四魂の玉)、或いは宝具(天下三剣)でこの件は手打ちとしよう。

 そら?我にしては寛容であろう?」

 

傍若無人の塊である様な英雄王が、この様に言うのは確かに破格の条件である。

しかし殺生丸には、今の彼が求めている物はそんなものではないと理解できていた。

 

場を支配する死の気配が、先ほどよりも濃密になっているのだ。

 

「其れとも――王の財をその身を以て味わうか?」

 

「――元より、その腹積りであったのだろう?」

 

こと此処に至り、両者は最大級の臨戦態勢に入った。

頂上に存在する者は、一人で事足りる。

故に、自身に並ぶ存在は不要。

 

絶対の王の考えはそんな処だろう。

殺生丸も半ば諦めの感情を浮かべながらも、戦闘に意識を切り替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――此処に、太古の神話が時空を越えて再現される―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに彼の心境は、

 

『ヤベーよ、ヤベーよ! 生金ぴかだ! バビロンしてる! カッケー! てかマジ金色だわwww』

 

ミーハー精神を全面に押し出していた。

 

 

………………トッキー大丈夫かな? 優雅、息してる?

 

 




作者、実はこの二人の対峙を書きたくて結構頑張ってました

ここからの投稿はちょっと力が抜けるかも知れませんが、ご容赦下さい

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