里を捨てた少年   作:落ち葉崩し

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ナルトは気づいていた。

ここには強いやつらがいると。

※ここでは戦闘描写を書きますが、初めてのことなので若干拙いかもしれません

また、我愛羅とナルトは若干チート気味な強さを持っています。


第9話 我愛羅の作戦

死の森の前で誓約書にサインをするように言われてすぐのころ。

 

 

「なぁ我愛羅にい、早く書いて巻物もらいに行こうぜ」

 

 

ナルトは戦闘がしたくて少しウズウズしている。

 

普段は修行での鍛錬のみで、ほとんど我愛羅との組手や忍術の鍛錬のみなのである。

 

我愛羅と組手をするとほとんど砂でガードされてしまうためあまり実感がわかない。

 

カンクロウはあまり体術が得意でないためいつも相手をしてもらう場合は傀儡相手になるので普通の忍相手に戦うのは本当に久々なのである。

 

ちなみにテマリは勉強や、一般常識などを教えてくれたり、どこかの書庫から持ってきた書物を見て新術の研究などを手伝ってくれるのである。

 

そんな日々が続いたナルトは若干殺気を放つレベルでワクワクしていた。

 

「落ち着け、陽光。お前も名前を書かないと取りに行けないだろう」

 

我愛羅はため息をついたあとに紙を差し出す。

 

その紙を受け取るとそそくさと名前を書きテントへ走っていくナルト。

 

その後ろを我愛羅とカンクロウはゆっくりと歩いていくのだった。

 

 

テントの中にはアンコともう2人の忍がいた。

 

「誓約書と巻物を交換する。誓約書をこちらに」

 

言われた通りにナルトは誓約書を差し出すとあんこは確認が取れたと見るとすぐに巻物を手渡してきた。

 

「これがあんたたちの巻物。誰が持つかはそちらに任せるわ。それじゃぁ死なないように頑張って」

 

渡された巻物は地の巻物だった。

 

そして巻物を受け取ったのは我愛羅。

 

そのままテントから出て導かれたゲートの前で出発を待つ。

 

「おい陽光、カンクロウ、この戦いはただ敵を倒していけばいいだけではない。巻物を2種類揃えるだけでいい。ということは無駄な戦闘は避けたほうがいい。そして巻物を奪うだけ、命まで取る必要はない。その意味がわかるな、ふたりとも」

 

ナルトとカンクロウは頷き了解の意を示す。

 

「陽光は体術のみで相手に応戦しろ。本当に危ない状況以外は今まで鍛えてきた体術の練習だと思え」

 

ナルトを見つめる我愛羅に対し

 

「まぁそれが作戦だっていうなら仕方ないってばよ。体術だけでどこまで通用するか楽しみだってばよ」

 

拳を握り力がこもる。

 

「カンクロウはできるだけ手の内が出ないように援護に回ってくれ。テマリの話だと3次試験以降は1対1の戦いになることが多いらしい。見られると不利になる可能性も考慮してこのサバイバルでは傀儡を使わなくてもいいように俺と陽光が立ち回る。いいな?」

 

カンクロウに目配せすると

 

「しょーがないじゃん、了解だ」

 

「それではまず今日のうちに塔にできるだけ近寄る。そして敵に遭遇したらまずは相手のリーダー格のものを潰せ。

そして巻物を渡すよう交渉し、それが天の巻物なら奪ってでも持っていく。地の巻物の場合は相手が見逃す条件として提示しない限り奪う必要はない。が、大体の場合見逃す条件として差し出す可能性は高い。そこは頭に入れておけ」

 

我愛羅の作戦に2人も頷き立ち上がる。

 

ついに第2試験の幕開けである。

 

「それでは第2の試験、開始!」

 

スピーカーからあんこの声が響き渡りゲートが開くと3人は一斉に走り出した。

 

 

 

 

 


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