里を捨てた少年   作:落ち葉崩し

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サスケを回収すべく動き出した木の葉に対し大蛇丸はすでに先手を打つ。

それを知らぬ木の葉はサスケを目指し敵と戦う


第48話 サスケ回収任務その4

「リー、気をつけろ。来るぞ!」

 

その瞬間前から蜘蛛の巣が飛んでくる。

 

ネジは白眼でその蜘蛛の糸にチャクラを見る。

 

そして2人はそれを飛んでかわす。そこに現れた6本の腕を持つ男。

 

「よく判断したぜよ。あの糸はお前らに絡みつくと外せないぜよ!」

 

言葉と同時に大量の糸を吐く。

 

「下がれ、リー」

 

その言葉にリーが後ろに下がり前に立つネジ。

 

チャクラをまといそれを消し飛ばす。

 

「回転!!!!」

 

蜘蛛の糸がネジに当たることはない。そして下がっていたリーがいつの間にか鬼道丸の前にいた。

 

リーは拳を振るい、左右の連撃に、蹴りを織り交ぜ体術で仕掛けた。

 

リーの拳をガードし、蹴りをかわすもリーのスピードは速い。1発の蹴りが顔面に炸裂する。

 

「!?」

 

驚いたのはリー。感触がおかしかった。

 

飛び退き距離をとると鬼道丸の顔に鎧のようなものがついておりそれが剥がれると顔に紋様が現れていた。

 

「な、なんですかあれは?まさかあれはサスケくんと同じもの?」

 

リーは困惑する。そこにネジの冷静な声が飛ぶ。

 

「落ち着け、リー。そして気をつけろ。あいつさっきまでとチャクラの量が違うぞ!」

 

その言葉にリーは頷き構えを取る。

 

「お前たちなかなかやるぜよ。でもこっちも時間がないんだ。だからさっさと終わらせてもらうぜよ!」

 

その言葉の後、鬼道丸の体に変化が起こる。

 

呪印が体全体を覆い赤くなり、第3の目とも呼べるものが開き、牙が生え、ふつうの人には見えなくなる。

 

「なんだこのチャクラの量は」

 

ネジは鬼道丸を見て動揺する。だが臆することはなかった。以前陽光のチャクラの量を感じたことがあったからである。

 

「リー、さっきまでのやつとは違うぞ!」

「わかっています。今のあの人からは嫌な感じがします。気をつけましょう」

 

そう言うと鬼道丸はつぶやく。

 

「二人まとめて瞬殺ぜよ!」

 

3本の矢を構える鬼道丸は一瞬でそれを射る。

 

「!?」

 

そのスピードに二人はかわすことで精一杯だった。

 

「ほぉ、よくかわしたぜよ。だがかわすだけでは勝てないぜよ!」

 

口から矢を出し射る。これだけのことを連続して続ける鬼道丸に2人は近づくことさえできない。

 

近づくと最悪の場合かわせない可能性が出るからであった。

 

 

「ネジ!このままではらちがあきません!ここは僕が囮になります!その隙にネジはやつを」

 

その叫びにネジは即座に否定の言葉を返す。

 

「ダメだ、やつがまだ奥の手を隠していたら片方がやられた時点でゲームオーバー。だから…!?」

 

その瞬間ネジは思い出す。リーの両腕、両脚、腰の重りのことを。

 

「リー、お守りを全部外せ!そして最大スピードでやつに攻撃を仕掛けろ!そこに俺も合わせる!」

 

その言葉にリーはすべての重りを外し木にぶら下げた。

 

 

「そんな重りを外したところで何が変わるー!」

 

鬼道丸は離れた木にぶら下がり最大威力の矢を放つ準備をする。

 

「さぁ、来い。近づいてきた瞬間お前らのどちらかを貫いてやるぜよ!」

 

「ネジ、行きますよ!」

 

タン!

その瞬間鬼道丸の視界からリーが一瞬にして消える。

 

「な!?どこいったぜよ!」「ここです!」

 

リーの声が下から聞こえるとともに鬼道丸の体は吹き飛ぶ。それに合わせリーはさらに追撃を与える。

 

バキバキバキバキ!!!!

 

上にある枝をぶち折りながら上下左右各所からの打撃が加えられる。とどめとばかりにリーは斜め下に蹴り飛ばす。

 

だが鬼道丸はたいせいをたてなおし落下していくままリーに狙いを定める。

 

「調子にのりやがって!お前はこれで殺す!」

「俺を忘れてないか?」

 

 

その声に鬼道丸は気づく。だがもう遅かった。

 

「八卦二掌、四掌、八掌、十六掌、三十二掌、六十四掌、百二十八掌、二百五十六掌!」

 

鬼道丸の天穴に叩き込まれた超連続攻撃。鬼道丸は血を吐き落下していく。

 

 

そこにネジとリーは駆けつける。

 

既に鬼道丸は生き絶えていた。

 

「やりましたね!ネジ!」

 

「あぁ、リーよ、お前はすごいやつだよ、まったく」

 

2人はがっしりと握手をすし、称え合う。

 

「他の人の援護に回りましょう。まだ敵がいるかもしれませんからね」

 

「あぁ、気を抜かず慎重に行こう」

 

「あら、あなたたち鬼道丸にかったのね?」

 

ゾクッ!!

 

出発しようとした瞬間まるで蛙が蛇に睨まれた時のような感覚を覚える。

 

振り返るとそこには大蛇丸とカブトがいた。

 

その瞬間ネジは人寄せの術式を発動させようとするが、カブトが迫る。

 

ドン!!

 

煙の中ではカブトの攻撃をカカシが防いでいた。

 

「よくやったよ、ネジ、リー。後は俺たちに任せろ!」

 

「久しぶりだのぉ、大蛇丸」

 

カカシの言葉に頷き2人はその場を離れた。

 

「自来也…」

 

同じ師より学んできた弟子の2人が今相対する。

 

そして因縁の対決が幕を開ける。

 

 




ちょっと鬼道丸の戦闘ってよくわからないですね。

正直なところ、リーとネジが組めば鬼道丸には楽勝だと思うんです。原作よりもさらに修行を積み、中忍になった後ですからね。

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