里を捨てた少年   作:落ち葉崩し

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ついに動き出す木の葉の忍達。

そこに対するは音の忍。


どんな戦いになるのやら。






第47話 サスケ回収作戦その3

入口の門をぶち壊す。

 

固く閉ざされた門はキバと赤丸によって粉砕された。

 

 

「じゃぁまずは施設への入り口を探せ。ツーマンセルだ。自来也様と行くやつは大蛇丸と戦闘になる際カブトってやつと戦闘になる可能性が高い。そのためここはカカシ先生にお願いします」

 

 

カカシは頷き自来也は感心する。

 

「白眼で敵を探策できるネジ、ヒナタ。匂いで感知できるキバ、蟲を使い観察ができるシノはバラバラにする。まずチョウジとシノ。キバとリー。サイとネジ。ヒナタは俺とガイ先生だ。サスケを見つけたやつは赤い発煙筒を飛ばせ。そして大蛇丸に出くわした場合すぐに自来也様を呼ぶこと。このための術式を今から配る。それを地面に自分の血をつけてかざせば自来也様とカカシ先生が人寄せされる。いいな?」

 

その作戦に皆が頷き散らばる。

 

そしてそこから一気に戦闘が始まる。

 

・・・・・・・・・・・・

 

「何だ?敵はお前らだけか?」

 

チョウジとシノの前に次郎坊があらわれる。

 

「あなたは音の忍とお見受けします。サスケくんはどこにいますか?」

 

その問いに次郎坊は答えない。

 

「お前らに教えるわけねぇだろ?ききたかったら力尽くでやってみな」

 

そういうと印を結ぶ。

 

「土遁・土陵団子!」

 

そう言うと次郎坊はじめんから大きな岩を作り上げ持ち上げると投げつける。

 

飛来する岩に二人が慌てることはない。

 

「部分倍化の術!」

 

チョウジの腕が大きくなり、岩を殴り壊した。

 

「やるじゃねぇか、じゃぁこれでどうだ?土遁・土牢堂無」

 

チョウジとシノの周りを囲むようにかまくらのようなものが土で出来上がる。

 

だがそれが完成した瞬間黒いものが蠢きそれを破壊した。

 

「なに?何をした!?」

 

シノも答えない。敵に情報をくれてやる必要はないのだ。

 

 

「チョウジ、俺は援護に回る。お前は安心して攻めろ」

 

「おぉっけぇい!いくぜー!倍化の術!肉弾針戦車!」

 

クナイを体に巻きつけると次郎坊に突進する。その体には奇壊蟲のメスがくっついている。

 

「舐めるなよ!」

 

次郎坊はチョウジの突進を受け止めるが、勢いは止まらない。

 

「ゴーロゴロゴロゴロ!」

 

そして次郎坊を弾き飛ばし、元の大きさに戻る。

 

そこにシノから声がかかる!

 

「チョウジ!後ろだ!」

 

その声に振り返ろうとした瞬間凄まじい力で殴り飛ばされる。

 

「お前らごときに呪印の力を使うことになるとはな。だが安心しろ。すぐに終わらせてやる」

 

そう告げるとシノに突進しそのまま攻撃に移る。

 

「突肩!」

 

シノは横にかわすがそのまま腕を振るわれ拳が目の前に来る。それをガードするが勢いに負け吹き飛ばされ木に激突した。

 

「ぐぅっ、力だけは大したものだ」

 

シノは立ち上がりつぶやく。

 

チョウジは立ち上がるとポケットから3色の丸薬を出し青い丸薬を食べる。

 

その瞬間チョウジのチャクラが膨大に増える。

 

「ほう、美味そうなチャクラだ、まずはお前からだな」

 

そう呟くと両者が同時に突っ込み組合になる。

 

だが今はチョウジが上であった。相手を投げ飛ばしそのまま飛び上がると「超倍化の術!」

 

あたり一面を覆うような巨体で次郎坊を踏み潰した。

 

が、体が浮いている。次郎坊に持ち上げられていた。

 

 

「くっそ、こんなカスどもにこの力を使うとはな。チャクラが足りなくなっちまうぜ」

 

先ほどまでとは全く違う形相の次郎坊はチョウジの腹を拳で突き上げ、もう片方の手で掴み投げ飛ばす。

 

チョウジが元のサイズに戻りながら飛ばされたのをシノがキャッチしたが、そのままかなりの距離を飛ばされてしまった。

 

木に激突して止まると、シノは呟く。

 

「よく時間を稼いでくれた。後は俺に任せろ」

 

そう言うとチョウジを木にもたれかからせたまま敵対した。

 

 

「あん?お前一人か?お前一人じゃ食い足りねぇんだよ、チャクラがよー!」

 

そういうと次郎坊は走り迫る。

 

が、その瞬間次郎坊は倒れる。

 

「な、チャクラが…」

 

そして元の状態へと戻っていく。

 

「お前の体にはすでに大量のきかいちゅうが潜伏している。そしてそれに気づかずお前がチャクラを大量に放出したため動きは活性化され、そしてお前のチャクラを全て吸い取らせてもらった」

 

そしてシノはクナイを取り出し次郎坊の首にそえ、一気に切り裂く。

 

 

「こ、こんなカスどもに…この俺が…」

 

次郎坊にとどめを刺したシノはチョウジのもとへ。

 

「大丈夫か?チョウジ」

 

チョウジは頷き答える。

 

「一つで済んだからね、でももう今戦闘には加われない、足手まといになっちゃうからね」

 

そう言い笑うとシノが言う。

 

「お前のおかげで楽に勝てた。だがここにいるのは危険だ。一旦外へ出よう」

 

そう言うとシノはチョウジに肩を貸して歩いていく。

 

 

 


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