里を捨てた少年   作:落ち葉崩し

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今回は主要じゃないバトルは勝敗のみで

第2試合 ○サイVSユカタ×

第3試合 ○シノVSザク×

第4試合 ○シカマルVSキン×

第5試合 ×サクラVSマツリ× 両者戦闘不能

第6試合 ○サスケVSサリ×

第7試合 ○テンテンVSいの×



第14話 白眼の2人

「それでは第8試合の抽選をはじめる」

 

ルーレットが止まり名前が表示される。

 

「日向ヒナタVS日向ネジ」

 

表示されたものの名前は互いに日向。

 

この抽選結果に周りにいる上忍達はいつでも止められるよう準備をする。

 

名前の表示された2人が闘技場に降りる。

 

ネジがヒナタに話しかける。

 

「まさかヒナタ様とここで戦うことになるとは、手は抜きませんよ?」

 

にらみつけながら続けるネジ。

 

「あなたには忍は向いていない、棄権すべきだ」

 

その言葉を聞いたヒナタは唇をかみ締めていた。が、強い意志を持った目をネジに向ける。

 

「私はもう、逃げない」

 

そういうとネジに対し構えてみせる。

 

「わかりました、ならあなたを殺すつもりで向かいましょう」

 

お互いに白眼を使用する。

 

「それでは第8試合、開始」

 

ヒナタが開始の合図と同時に攻めていくがまったくあたらずすべての攻撃に対しネジは軽くいなすのみである。

 

ヒナタの攻撃をいなし続けるネジだがヒナタが一歩踏み込み、中段への掌底を狙い身をかがめた瞬間ネジの柔拳が牙をむく。

 

軽い打撃が日向に入り始めたのだが、決定打にはならないと思われるほどの打撃だったはずなのに、急にヒナタは吐血した。

 

「かはっ」

 

ヒナタを見下すような視線を向け、ネジは言葉を放つ。

 

「あなたの点穴を突いた、俺の白眼はもはや点穴を見切り、そこを突くことでチャクラを練ることはできなくなる。そしてあなたはもうほとんどチャクラを練れないはずだ」

 

ネジは苦しみひざまずくヒナタに対し言葉を投げ捨てた。

 

「あなたは弱い、そして忍は向いていない。そういう運命なんだ、運命は変えられない」

 

そう告げると振り向き歩き出すが後ろから小さな叫びが聞こえた。

 

「違う、私は・・・運命に抗い・・続けていた人を・・知ってる・・・生まれながらに迫害を続けられていた・・男の子がいた。その人は何も悪くなかったのに・・・それでもいつも笑顔で・・」

 

たっているのも苦しいはずのヒナタが言葉をつむぐ。

 

「全力で前を向いて・・失敗してもいつもあきらめることをしなかった。あきらめ・・なければ、変われる、成功できるって・・・私は彼を毎日見ていた、いつもいつもいつもいつも!彼を見なくなったあの日から・・私は誓った、次に会うときは胸を張って会えるようにがんばるって、だから私は・・・あきらめない!」

 

そういうとネジに向かい構えなおす。

 

「ならそのあなたの心ごと壊してあげましょう」

 

ネジは走り出し渾身のの一撃を加えようと駆ける。

 

「もうやめろ」

 

上忍たちは驚いていた。

 

なぜなら止めに入ろうと思っていた所をほかのものが助けに入ったのだ。

 

「お前は、陽光といったな」

 

ネジを組みふすのは陽光。ネジは内心驚いていた。組みふされた瞬間、早すぎて反応ができなかったためだ。

 

「今のお前からは殺気がもれていた。今あいつを殺そうとしてたな?」

 

ナルトはにらみつけながら聞くとネジは意味がわからないといったような表情で見る。

 

「どんだけ嫌っていようが家族は大切にするもんだろ」

 

そう告げるとナルトはネジを開放するとヒナタに歩み寄る。

 

「大丈夫か、よくがんばったな」

 

声をかけられると安心からか痛みからかヒナタはその場で倒れた。

 

それを抱きかかえると床に寝かせ耳元に口を近づけ一言ささやいた。

 

「ありがとう」

 

試験官はネジの勝利を宣言すると医療班を呼ぶ。

 

医療班が来たのを確認したナルトは元の位置に跳んで戻る。

 

我愛羅はナルトに問いかける。

 

「なぜ助けに行った」

 

その問いにナルトは一言答えた。

 

『俺と同じ立場なら我愛羅にぃも行っただろ?」

 

笑いながらナルトは我愛羅に返答する。

 

そう返され我愛羅は苦笑いするしかなかった。

 


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