里を捨てた少年   作:落ち葉崩し

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ついに始まる3次予選。

残ったのは21名

木の葉隠れ 第3班、第7班、第8班、第10班 

音隠れ 1班 砂隠れ 1班、2班


第13話 陽光VS犬塚キバ

第3次試験に残った21名が闘技場に集まる。

 

「ここに残った21名はよくがんばった。だがしかしこれでは人数が多すぎる。本選の観戦には各国大名および忍里の代表が観戦に来るため、時間に限りもある。そのため今回は特例として本選をかけて3次予選を行う」

 

「だがこの中で何らかの理由を元に参加を辞退したいというものがあれば今のうちに辞退しろ。誰もいないか?」

 

試験官の声に、誰も手を上げずにいると試験官はにやりと笑う。

 

「それではこれよりこちらで抽選を行い、1対1の勝負を行ってもらう。今から第1試合のもの以外は全員上に上がって観戦しろ」

 

そういうとモニターのルーレットが回り始め名前がとまる。

 

『陽光VS犬塚キバ』

 

「ヒャッホー、いきなり俺の試合だぜ、なぁ、赤丸!」「ワン!」

 

そう声を上げるフードをかぶった男の問いかけに忍犬は返事を返す。

 

ナルトは自分の名前が出たことを確認するとにやりと笑い相手を見る。

 

『あいつが俺の相手、どんなやつか知らないけど楽しみだってばよ』

 

我愛羅とカンクロウはナルトに声を掛けた。

 

「忍術は使うなよ、本選までとっておけ」

 

「お前なら大丈夫じゃん?行って来い」

 

二人の言葉にうなずくと真ん中に足を進める。

 

キバはすでに構えておりやる気満々のようだ。

 

「それでは第1試合、開始」

 

掛け声とともにキバが吠える。

 

「一瞬で終わらせるぜ、赤丸!」

 

「擬獣忍法、四脚の術、獣人分身」

 

とたんに赤丸がキバに化け、キバが2人になった。

 

「行くぜ赤丸!通牙」

 

高速回転したキバがナルトに襲い掛かるもそこにはすでに攻撃に移るナルトがいた。

 

「はぁぁ!」

 

声とともにナルトの踵落しが片方のキバに炸裂し、そのまま地面にたたきつける。

 

その勢いはかなりのものであり、地面が陥没してしまった。

 

「赤丸!」

 

着地したキバが声を上げる。

 

ナルトが攻撃したのは忍犬のほうだったようだ。

 

「よくも赤丸を、ゆるさねぇ」

 

四脚の術のままナルトをにらみつけていたはずが気がつくとナルトはそこにはおらず、自分の体が傾いていくのがわかったキバ。

 

『あれ・・・なんで俺倒れて行ってんだ』

 

声も出せずそのまま倒れこむ。

 

試験官が近寄り意識を確認するもすでに意識は無かった。

 

何が起こったのか、わかったのは試験官や周りにいた担当上忍達、そして我愛羅にネジ、リーにサスケのみだった。

 

まずナルトはとんでもないチャクラ量を右足と左手に集中させ、爆発的なスピードでキバに近づき、左手でキバの顎の先を打ちぬいた。

 

それにより脳を揺らし脳震盪を起こさせたのである。

 

「犬塚キバ、試合続行不可能のため、勝者、陽光」

 

試験官が告げるとナルトはすぐに2階に上がった。

 

その場にいる忍たちに戦慄を残して。

 

我愛羅、カンクロウの元に戻るとき、砂隠れのマツリとユカタ、サリに飲み物とタオルを渡された。

「お疲れ様でした、陽光様、さすがです!」

 

マツリは興奮気味に話しかけるがナルトは笑いながら返す。

 

「まぁそんな荷苦労せずに勝てたからな、お前らもがんばれよ」

 

3人の頭をなでナルトはまた歩き始める。

 

そんなナルトの後姿を見ながら3人は返事を返した。

 

「「「はい!」」」

 

カンクロウが迎える。

 

「もう少し苦戦した風に見せたほうがよかったんじゃん?」

 

少しもったいないという風なニュアンスを匂わせるカンクロウに対し我愛羅が話す。

 

「どちらにしろ本選にはまだ隠している部分がある。陽光なら大丈夫だろう」

 

我愛羅の言葉にナルトはうなずき笑顔を見せる。

 

「絶対中忍になろうな、みんなで」

 

ナルトのこの言葉に2人はしっかりとうなずいた。

 

 

「それでは第2試合の抽選だ」

 

ルーレットが回り、名前が止まる。

 

 

「サイVSユカタ」




ついに始まりましたが陽光君(ナルト)強くしすぎましたかね?

まぁチートキャラのようなものにしようと思っているので今現在で彼に勝てるキャラは下忍の中では設定しないつもりだからしょうがないですね(笑)

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