マイスのファーム~アーランドの農夫~【公開再開】   作:小実

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 短い! そして、意味不明気味!


Q,どうしてこうなった

A,【9-○】以降になると、本当にルートごとの差が出て来てしまうため、本筋を進めようにも、色々と制限が出て来てしまうから


 正直言って、前半のあの人たちの話もギリギリだったりします。



 あと、告知になりますが……明日5/10に『IF』の『ホム【5-2】』更新します。してみせます!



彼の知らぬ間に……

***????????***

 

 

 

「例の現象、あの時の発生地点の絞り込みができたとは聞いたが……本当にあのあたりなのか?」

 

 さざ波が引いては押し寄せる音が聞こえてくる浜辺で、一人の女性と、一人の少年が並んで立っている。

 その者たちの服装は、大海原にポツンと浮かぶ孤島というこの場(ココ)にはいささか適していない(あっていない)「マント付きロングコート」と「フリルのついた執事服らしきもの」という奇抜とも言えるコンビ。

 

 女性の言葉に、少年は静かに……だが、しっかりと頷いたうえで「はい」と肯定し、女性の問いかけに答えるべく言葉を続けた。

 

「範囲としては、上下左右200(メートル)ほどの誤差が生じている可能性は有ります。ですが、恐らくは()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「街の連中が噂していた「新種のモンスター」が、このあたりにもそれらしきモノがいるという話があったが……それだけでも考えものだと言うのに……いや、だからこそ、か?」

 

 面倒くさそうに言った女性は眉間にシワを寄せ、孤島を覆う木々()を見る。

 

 偶然か何か、二人のいる浜辺から見える、熱帯で自生している草木で構成された森……そこから「ズシン、ズシン」と重量感のある()()が歩いたかのような音と振動(地鳴り)が。

 さらには、遠くに「ミシミシ」「バキバキ」と草木を薙ぎ倒す音が聞こえ……それらをかき消すような「ギュァオオォーーーーンッ」という獣の遠吠えとはまた違う何かの鳴き声が轟く。

 

 一般人なら恐れおののき、大抵の『冒険者』でも冷や汗の一つや二つかきそうな状況にあって……女性は、相も変わらず面倒くさそうにしてため息を吐くばかりで、隣に立つ少年に至っては無表情で森のほうを一瞥するだけであった。

 

 

 この日何度目かになる――なおかつ、その中で一番大きく長い――ため息をして首をゆっくりと一度二度振った女性が口を開いた。

 

「ただでさえ、あっちのホムに任せていた研究の一件もあるとうのに、よりにもよって今、こちらも活発化するとは……研究材料が増えるのは良いが、こうも忙しいというのも考えものだな」

 

「忙しいのは、グランドマスターがロ……マスターのことをいきなり覗きに行ってしまい、予定(スケジュール)を狂わせているからなのでは?」

 

 

 女性と少年間に何とも言えない空気が漂い、数秒間ではあるが、静寂が訪れた。

 

 

「……なんだ? 未だにロロナの事をマスターと呼ぶのは慣れないのか?」

 

「申し訳ありません、グランドマスター。まだ直接お会いしたことも無いので、うまく連想して記憶できていないようです。それと、話をそらすのはいかがなものかと……」

 

「言われずとも、理解しろ。ロロナのことが優先事項だからに決まっているだろう!」

 

 悪びれもせず、むしろ胸を張って傍若無人な物言いをする女性。だが、少年はそれを咎めたりしようとは全くせず、受け入れて……そして、わずかに首をかしげた。

 

「なら、何故グランドマスターは街から……マスターのそばから離れて活動を?」

 

「ん? ……ああ、そういえばお前には話していなかったか」

 

 一瞬、「何故そんなことを?」と言った様子であっけにとられていた女性であったが、すぐに少年の持った疑問が何故湧いてきたのか理解したようで軽く頷いてから語り始めた。

 

 

「今の研究内容は、できれば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。……会えないのは、遠くから眺めたりすれば(まぎ)らわせることはできるが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 「まぁ、真意を隠す建前など、吐いて捨てるほど思い浮かびはするがな」と付け足して言う女性。

 

 

「だがしかし、こんな生活もいい加減飽きてきた。とっとと終わらせてしまってロロナを愛でるとしようじゃないか。ほらっ、ホム、調査を始めるぞ」

 

「はい、グランドマスター」

 

 「クイッ」と眼鏡を上げて整え言う女性と、文句を言うことも無く頷いてつきそう少年。 

 そして――――

 

 

「さて、まずは……」

 

 

ギュァオオォーーーーンッ!!

 

 

「準備運動に、軽く怪獣退治とシャレこもうか」

 

 ――――木々を粉々に破壊し、吹き飛ばしながら……女性の腕より大きい()()()()()()()()女性と少年(ふたり)へと襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

***???????・????***

 

 

 

 

「―は――た。――――前―元―――所へ―――――出―る」

 

 

「――? ―う―――と―い?」

 

 

「お前―――――と引――ん―原因―――たの―、他で―――ワ――だ。あの―――――が最も――およ――――との出――水―媒体――り、異―への『―』―開―――とが―来た――」

 

 

「―――とは、アン――自―にア――――ッチを行―来――る―――?」

 

 

「出来――はな―、が「―由―」――言――い。むし――々のよう―――にな――アチラ―と行く――――で―ないの―。し―し、今、再び――時―――に……いや、あ――以上―双方は近――、―つ、境――――定に―っている」

 

 

「―ぇ、ま――――会――わ―? そ―――最――い―――――ング―――ん―ゃない―」

 

 

「『―』は――不―定になっ―――ほう―と、傾き、位置―もズレ――じる。そ―て、―安定――るの――違い無―彼が――場所―――。彼―『―――』、『―』で――『―――――』でも―る存在、彼のい――へ―ズ―るとなれ―、お前――るのにも―――都―がい―――う?」

 

 

 

 

 

「ワ――の力を――て、お前―アチラへと送―――う。――し、その――――彼―お前――った『穴』へ―案内し――――。そ――れば、―は――れる。あるべき姿――……本来――へと戻る――が出来る―だ」

 

 

「……―――、―たしをむこうに――――――に、マイスを――――い、っ―こ―――?」

 

 

「そ―だ」

 

 

「―――ね! ―い――、―たしは――――よ!!」

 

 

「そうか。では―――送ろう……――――?」

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

***マイスの家・モンスター小屋***

 

 

 

「…………ん?あれ?」

 

 ボヤーッとする視界と意識を何とか覚醒させようと、数回目をまたたかせたうえで目を擦る。

 

 ……首を回し、辺りを見てみてわかったけど……どうやらモンスター小屋の脇に積み重ねていた刈り取った『牧草』の上に寝転んで、そのままいつの間にか寝てしまってたらしい。

 ついでに言えば、僕の周りには『ウォルフ』や『緑ぷに』、『たるリス』それに、例の『モコモコ』も一緒になって寝ていたみたいで、寝転んだその子たちに僕は囲まれた形になっている。

 

「僕が寝ちゃったのは昨日色々あったからだとしてだよ。この子たちは……たまたま僕を見かけて、なんとなく一緒に寝転んでみただけ、かな?」

 

 きっと、深く考えたってそんなに深い意味は無い気がするんだよなぁ……。

 でも、『モコモコ』がそばで寝てくれているのは、少なからず心を許してくれるようになっているからだろうし、嬉しくもあるよねっ!

 

 

 

 

 

「それにしても……さっき、何か夢を見てたような……? いや、あれは……夢、だったのかな?」

 

 夢にしては、なんだか感覚がおかしかったような気がする。なんというか、俯瞰的に見れていたっていうか……とにかく、違和感があった。

 それに――

 

 

 

「あの声、聞き覚えがある気がするんだけど…………誰、だっけ?」

 

 

 

 




 どういうことだ!?(ちゃんとした説明は……前の『カレ』と一緒の機会にやる模様)


 「もう【10-○】でいいんじゃないかな?」とも思いましたけど、いい加減、このあたりで色々触れておかないと後々「いきなり、どういうことなんだ!?」ってなりかねませんので、こうなりました。
 まあ、今回このお話を淹れたとしても「Why?」ってなるかもですけど。


 次回は【10-1】!
 ようやく、マイロロイチャイチャです!

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