20分も書けてないのでかなり杜撰かもしれませんが後に修正させていただきます。
後、この話は別に見なくてもいいかも知れません。
特に凛ちゃん好きな方は見ない方がいいかもしれません。
でもどうしてもわたし的に一つ凛ちゃんの納得行かない所があって……それを全面的に押し出した内容です。
最近私には悩み事がある。
割と本気で悩んでいる。
それは転入生が我がクラスに来たことだ。
他のクラスに行けばいいのにな、なんて願いは生憎と叶えられない。何故なら私の学年はこの私がいるクラスしかないからだ。
どう足掻いても絶望。
そんなことを言うと相手に可哀想かもしれないがその通りなのだから仕方がない。
いや、嫌いな訳じゃない。嫌いではないのだ。勘違いしないでほしいからいうけど、そうじゃない。
どちらかというと―――とてつもなく苦手。という感じであって、嫌いな訳ではない。
あぁほんと、でも本当に苦手なんだよなぁ―――杉崎君。
名前を思い浮かべたと同時に視線をクラスの中心部に持っていく。
「杉崎様杉崎様! この本間めにお慈悲を! お願いしますから英語の宿題を見せて下さいませぇ! 何でもしますから! 何でもしますから!」
「ん? 今何でもするっていったよね? という訳で今日からお前のあだ名は本田な!」
「貴様ァ! いいか、お前は今全国の本間を敵に回した……!」
「えぇ!? なんでそんな魔王第三形態みたいな顔して怒ってんの!? ま、真姫ちゃーん! ヘルプミー!」
「名前呼ばないで。知り合いと思われたくないの」
「あっれぇ、対応が未だかつてなくセメントだよ真姫ちゃん! ほらデレて! あ、そうかそうか二人っきりの時間じゃないとデレデレできないもんな? ふひひかばんっ!?」
あ、杉崎君の顔に西木野さんの鞄が縦に突き刺さった。
なんだか今日も混沌としてるなぁと我がクラスながら思う。
というか彼が来るまでもっと落ち着いたクラスだったんだけど、どうしてこうなったかがわからない。
まぁ、明るいのはいいことだと思うけど……。
思うけど、まで考えていた所、そちらの集団をぼーっとしながら見詰めていた私と彼の視線が交差した。
あっ。
頭の中に鳴り響くのは某ポケットなモンスターのゲームで人と視線が交差した時のBGMだった。
「おっ、どうしたの星空さん! 俺の事見つめて……はっ、まさか惚れ」
「てないにゃー」
きたー。きてしまったー。なんで私見つめてたんだー。そんなこと分かってただろー。
なんて。私―――星空凛は内心荒れていた。
「あれ、なんだかダウナーだなぁ星空さん。朝食はちゃんと食べたか?」
「勿論だよー。私から元気を抜いたら何が残るんだにゃー」
「可愛さと可愛さと可愛さだな!」
「ぅ…………」
ほら、きた。
私の苦手な所が、これ。
その、なんというか私は昔から髪が短くて腕白な所があって……早い話男の子みたいな扱い受けてた。勿論嫌じゃなかったしそうなるようにしていたのは自分だ。悔いたところで自業自得の所業でしかない。
まぁそれが分かってるし、自分が女の子っぽくも可愛くないのも理解している。
十分に。十二分に。
なのにこの男は。
「いやぁそれにしても星空さんほんと今日も可愛いね!」
なんて。
頼むから傷を広げないでください。わかってるから、可愛くないのわかってるから。もうやめて。
最初は馬鹿にされてるもんだと思ったけどそうでもない……自意識過剰じゃなければ、多分この人は本当にそう思っていってくれてる。
だからこそ尚更、おもはゆい。
「可愛くないにゃー!」
「いやぁその語尾もあざと可愛いよあざとい! とてもあざとくていい! 大好きだ! 付き合ってくれ!」
私もなんでこんな口調なんだろうと思うときはあるけど、なんでかこうなってしまったんだ。あざといとか言うな。
「そ、そういうのは早いよぅ……」
「いや、歳なら大丈夫! ほら、結婚できなくても色々できることはあるから! 淫らな生活とか!」
『お前発言がゲスすぎるだろ!』
「素直で純粋といえ!」
『素直にエゲツなくて純粋にクズだよ!』
「お前ら仲いいな!」
『お前のせいだよっ!』
う、うわ。どうやら皆聞いてたみたいで……う、うぅ。
「ほら見ろよ! 星空さんが恥ずかしがっただろ! 恥ずかしがったところもかわいいな! 辱めていいかな!」
『なんでそう純粋に発言が終わってんだよお前は!』
「だって可愛いだろ! 見ろよ!」
『それはそうだけどっ!』
「じゃあほらみんなあとに続いて! はいっ、エル・オー・ブイ・イー! 凛・ちゃん! はいっ」
『エル・オー・ブイ・イー! 凛・ちゃん!』
う、うぅ。みんなやめて!
というかかよちんたすけてよぅ!
そう思って目を向けると、
「え、える・おー・ぶい・いー……凛・ちゃんっ」
唯一の良心がいつの間にか敵に回っていた。
ううううう、もうっ。
「う、うわぁあああああっ!」
逃げるしかないよぅ! もう皆の馬鹿ぁ!! そして杉崎君の大馬鹿ぁ!
その後逃げ込んだ保健室に何故かボコボコにされた杉崎君が土下座しに来てた。
でも本当に、やめてもらえないかなぁ。
だって男の子にそんなことを言われ続けたらこっちだって―――その、ドキドキするんだもん。
だからそんな事ばっかり言う杉崎君はとっても苦手なのだ。
納得できない事=語尾が素なのかどうか。
流石に、にゃーが素とかだったら私どん引きしちゃうのでこういう設定にさせていただきました。
え? 似非ならいいのって?
似非語尾は文化ですよ(
有難う御座いました。