このたびは受験&引っ越しでしばらく(多分三月後半までは)これなさそうなのでお知らせついでに続きを出しました。
……ここで続きの方がおまけかよっ! なんて言わないようにお願いします。
それで、今回は二度目の“使心獣”戦です。今回は犬が“使心獣”になってます。今回はチップの大盤振る舞い。使えるだけ使ってやります。
最後に今回はちびちび書いてたので、なんかおかしくないか?みたいな感じに思うようないつも以上の駄文ですのでご注意を。そしてお許しを~~。
それではお楽しみいただけたのなら幸いです。
三坂貴大side 鈴谷町 風音通り
……疲れた。転校初日の学校って大変だったんだな。昔引っ越してきた奴を初日から質問攻めにしたことあるけど、あいつも今の俺とおんなじようなこと思ってたのかな。
はあ、今日は疲れたし腹減ったし、何か食って帰ろうか。そういえば、まだどんな店があるかわかんないんだよな。適当に目に入った店でいいか、な、っと…。ん?あそこにいるのは刑事さんじゃないか?
「おーい、刑事さーん」
「あ、貴大君! 刑事さんはダメだよ。犯罪者たちに顔を知られると不便なんだから。……で、どうしたんだい?」
「あ、見かけたんで声かけただけなんですけど。……それはそうと、その手に持っているのは何ですか?」
刑事さん……じゃなくて、神田さんが持っていたのは、レーダーと発信機を一緒にしたようなものだ。一体なんだろうか?
「あ、これかい?これはね“Hサーチャー”といって“使心獣”を探知するレーダーだそうだよ。いま僕は、緑さんと一緒にこれを設置しているんだ。あとはこのへんだけでね」
「へえ、そうなんですか。それで緑さんはどこに?」
「緑さんはいまレーダーがちゃんと動いているかを調べているよ。大体のところは大丈夫みたいだったよ」
なるほど。それは便利かもしれないな。すぐにあらわれたのが分かるし。
「そうなんですか。それはいいですね」
「ああ、そう思うだろ。でも、設置が大変なんだよ。そうだ、貴大君も手伝ってくれないかな?」
うげ、最悪。今疲れてるから働きたくないのに。でも、断りにくいしな。……やるしかないかな。
「分かりました。手伝います。それでどこに設置するんですか?」
「えっと、あと残っているのは……ここだけだね。それじゃあ、何処か設置できる場所はないかな? ……あ、あそこはどうだろうか」
俺は抑えはしているだるいですオーラを漂わせて設置する。実際はただ置くだけで自動で固定されるものだったようでなんの問題もなかった。神田さんは緑さんに連絡している。……大丈夫なようだ。ならさっさと帰って寝たい。だるい……なんて思っていたら光った。何がって、チップがだ。何だ?だるいからどうでもいいけど、緑さんが教えろといってるらしい。俺は電話を代わって新しいチップと学校で使えるようになった“
「えっと、今使えるようになったのは“
「それは確か……“怠惰”だった気がするけど。貴大君、だるいの?」
「ええ、ものすごく。今すぐ寝たいくらいです」
「それはひどいわね……。神田君に送ってもらったらどう?」
「ああ、それいいですね。そうしてもらいます。じゃあ、そういうことで」ピッ
俺はさっさと電話を切った。さあ、はやく神田さんに送ってもらおうか。俺は神田さんの方に体を向けた。……だが、神田さんは全力で何処かへ走っているがどうしたのか? と思っているとまた緑さんから電話が来た。
「貴大君! “使心獣”よ! あなたの近くにいるわ! たぶん神田君の方も向かっているから! 急いでね!」ピッ、ツーツー
切られた、そして疲れとかそういうのが吹っ飛んだ。そうだ、“使心獣”だ。早くしないとみんなの“ココロ”が。……あ、俺が仮面ライダーと知られたら面倒だな。じゃあ、ここで変身してからにしようか。俺は人目につかないところまで来てドライバーをセットした。
キィィン、ガチャ
「変身!」
「
俺の“ココロ”を使って装甲を完成させる。これがすべて終わった時、俺“仮面ライダーハーツ”の登場だ。それで変身が終わった俺は急いで“使心獣”のもとへと向かう。そして、遠目に“使心獣”と神田さんを見てさらにスピードを上げる。
「神田さん! 街の人は大丈夫ですか!」
「ああ、たか……仮面ライダー、みんな避難させたから大丈夫。被害者もいないよ」
「そうですか。それで相手はどんな奴ですか?」
「それが……犬なんだ。ほら、見たらわかるけど」
そう言われて、ようやく“使心獣”を見る。金色の毛が輝いている。そして結構大柄なのが見て分かる。それに顔立ちなんかを見ると確かにあれは犬だと分かる。それにしてもなんていう犬だ? 俺が知っているのなら確かあれはゴールデンなんたらだったと思う。よく覚えてないから確認の意味合いで尋ねる。
「おい、お前何が元なんだ?」
「僕かい? 僕は犬、細かく言えばゴールデンレトリバーがもとになってるよ。僕自身はNo24犬、細かく言えばゴールデンレトリバーの“Canis lupus familiaris”だよ。そういう君はいつだったかにアッシーを倒した仮面ライダーでしょ?」
「あ、アッシー!?」
驚いた。たぶんアッシーっていうのはこの前、はじめて変身した時に倒したあいつだろう。確かアシダカグモだったはず……ああ、それでアッシーなのか。それにしてもアッシー(呼びやすいから俺も使うことにする)と違っておとなしいというかなんというか。
「なんだかアッシーと違ってやりにくいな」
「え? アッシーも僕みたいな……ああ、アッシーって戦いになると性格変わるんだった」
新事実発覚! あいつ実はおとなしい奴だったのか、知らなかった。……って、それは今関係ないんだった。
「おい! そんな事は置いといて、俺はおまえ達を倒すんだ!」
「ああ、そういえば、僕も君の実力を測るように言われていたんだったよ。それじゃあ、始めようか」
行ったと同時に奴はこちらへ走ってくる。結構速い! 俺はあっという間に近づかれて一撃もらった。クソ、どうしたらいいのか考える。……そうだ! 新しいチップだ! 俺はすぐにチップ“
「
音声が流れたが特に何も変わらない。外れネタなのか? と思っていた時何かが頭に叩き込まれる感じがした。それは膨大な情報の羅列。そしてその情報は全てある物のだった。その時俺は“
「
今度はバチッと音が聞こえそうな気がした瞬間、不思議な感じになる。その、なんというか緊張するのだ。本当に大丈夫か? 決められるかな? という感じではあるが、効いているのは気持ちだけではない。体もなんだ。それで理解する。“
「うっ! 動けなくなったよ。これはどういうことなの」
「“
「そ、そんな。じゃあ、これはどうするの」
「大丈夫だろう。きっとそのうちなんとかなる。あくまでこれは“緊張”なんだ。なれてくるはずだ」
そういってから俺はだんだん体が楽になってきた。これは周りも硬直させるけど自分も硬直してしまうのが難点だな。緊張になれるように練習しないとだめだな。……って、今って攻撃し放題じゃないか。そう思った俺はすかさず“W”のチップをとりだした。
「
「よし。それじゃ、はあああ、おりゃあああ」
ザクッという音がして硬直したまま犬が飛ぶ。俺は間髪明けないように追いかけて続きをお見舞いし続ける。しばらくしたらあいつもなれてきたようで動けるようになってきた。動けるようになったらまたあのスピード攻撃がやってくる。俺の攻撃圏外から一気に近づいて攻撃、そのまままた俺の攻撃圏外に出る。よく見ていたら、向こうに行ってからまたこっちに来るときに隙があるのに気がついた。あれを狙えれば。……って、俺の武器は剣だけじゃないはずだ。俺は急いで“W”からあるチップを出す。
「
そして手元に来るのは中学校の時に友人に渡されたのに似ているモノ。そう、エアガンだ。白く片手でも両手でも使えそうな大きさをした銃。エアガンのイメージではだめかもしれないが弾を何とかすればいいだろう。今度は“A”からチップをいくつか取り出す。
「
俺が入れたのは“
ドンドン
「ぎゃ! なんだよ!」
なんとか当てられたみたいでよかった。だがダメージが少ない。あれ? そういえば“
「“
「届けろ決意を! “
「うわああああ!!」
ドライバーから腕を伝って剣にたまってきた“ココロ”を、斬撃と共に一気に叩き込む。奴はズバッ! という音がして飛んで行ってからすぐに爆発した。
「ふぅ、ヨッシャ、決めたぜ」
「お疲れ、仮面ライダー。なんとか倒せたね」
「ええ、なんとかでしたよ。……うっ! 一気に疲れが」
「大丈夫かい!?」
「だ、大丈夫です。でも今日はいろいろあったから早く帰りたいです」
「それもそうだね。それじゃあ、帰ろうか」
帰ろうと後ろを向いたその時、見てしまった。俺の前、何十メートルも先を走る人がいたことに。俺はドキッとしながら神田さんに質問した。
「神田さん、俺が戦闘していた間どこにいました?」
「え? このあたりに逃げれていない人がいないか見回っていたけど。それがどうかした?」
「と、撮られたかもしれない」
「何を撮られたんだい?」
神田さんは分かっていないようなので周りを見回してから変身を解除する。そして神田さんの質問に答える。
「今、前に人がいました。おそらく俺、仮面ライダーのことがばれたと思います」
「な、なんだって! そんなっ! 全然気付かなかった!」
「いや、多分変身したところは撮られていないし、神田さんもここにいなかったからおそらく映ってないだろうから俺だとはばれないと思います」
「そ、そうかい。でも、やっぱり油断はできないよ」
「そうですね。もしばれたらどうなるか。………って、ああああああああ!!!!!!」
「今度はどうしたの!」
俺はまたやばいことを思い出した。
「神田さん、俺、高校で都市伝説研究部に入ったんです。それで、今その部で調べるのが仮面ライダーなんです」
「おいおい、貴大君。それは大変じゃないかい。どうするの?」
「もちろんばれないように頑張るだけです。幸い他の部員は一人ですから」
そうだ、そうだよな。仮面ライダーの存在がばれても俺に届くことはないだろう。これからもばれないように頑張っていこう。これは俺の新しい“決意”……ということにしよう。
それで完全に余談だが、その後俺は家に入った瞬間に寝て、朝になるまで起きなかった。
どうでした? 大丈夫そうですか? ものすごく不安です。
今回初めて犬は犬種それぞれに学名がないことを知りました。犬は「イヌ」という一つの生物としてくくってあるんですね。なら、犬種は「ヒト」でいう黒人とか白人とか、もしくは日本人とかアメリカ人とかそういう認識なんでしょうかね。
あ、あの言ってなかったと思いますが“使心獣”の名乗りは、「NO,(数字)(生物の名前)の“(学名)”」ってなっています。番号は作られた時の製造番号。生物と学名はそのまんまの意味です。それと、○ィキでどんな性格かも一応は調べて、それに合うようにはしてます。あってるかは分かりませんが。
それで今回は今まで以上に文に自信がありません。アドバイスは大歓迎なのですがバッシングは「のーせんきゅー」ですので。そこのところよろしくお願いします。
それでは。
See you next time!