店長TENCHYO化計画。詳しくはあとがきに。
それではどうぞ!
邪竜の口部に熱エネルギーを感じた。彼奴はこちらを豪炎で焼き尽くすつもりなのだろう。
対してこちらの防御手段はジャンヌの
ならどうするべきか。刻一刻と豪炎が解き放たれる瞬間は足音を立ててやって来ている。盾のサーヴァントでも入ればと都合の良い展開を妄想してしまった。
いや待て。冷静になれ。死を目前とし自然と興奮している知能を冷却しろ。ただ一つ、たった一つだけこの身は希望を有しているでは無いか。忘れていたとは情け無い。この身の、空白鏡夜の起源は?この身が得意とするのはそれだろう。
祖母が遺した魔術礼装がある。自身を律する役割も兼ねた三種の鏡。空白鏡夜の魔力量だけでは真なる性能を発揮出来なかった、宝の持ち腐れだったそれらも、聖杯のバックアップを奪い取った今なら御せる。
鞄から青色の鏡一式を取り出す。それへ魔力を流し、秘められた術式を叩き起こす。礼装の起動と同時に自身の魔術回路にも本格的に火が入れられ、伴う痛みが全身を走り抜けた。
躊躇無く前へ飛び出す。後方から彼女達の声が聞こえるが、今はそれすら振り切った。何、多少の大怪我ぐらい魔術師の家系に生まれた時から覚悟している。半身が生きていれば儲け物だろう。そこまでする必要があるのか。あるのだ。何故なら彼は
ーーー可愛い女の子が火に焼かれるのは、オレは嫌だね。
ーーー火に焼かれるのはオレの役目だ。
ーーー限定礼装最大展開、術式起動
ーーー回路同調完全終了、礼装拡大
ーーー固定神秘実行開始、全面展開
ーーー
回路が唸りを上げ、鏡が彼らの全面を余す事なく塞ぐ。蒼天の如き透明度を纏う三枚の鏡で形成された、半分欠けた立方体。各自が陽光を写し、まさしく神秘の結晶体として顕現していた。
コーナーキューブ・リフレクタ。光や電波を反射する性質を持つ三枚の板を互いに直角に組み合わせ、立方体と頂点型にした装置である。その性質を模した装置がこの
実際その機能も対魔術師、ひいては対神秘に特化している。科学技術のコーナーキューブが光や電波を反射するに対し、こちらのコーナーキューブは神秘を反射する。この立方に衝突した神秘が、より複雑な術式で成立していればしている程、コーナーキューブは真価を発揮すると言う仕掛けだ。
竜種とは幻想種の頂点を争う神秘の固形。それ自体が神秘が自我を持ち動いているのと同等だ。故に彼らの吐くものも神秘に数えられる。つまり此度、邪竜が吐いた豪炎もまたその仲間。そう、
一工程目。邪竜の一線と成りし豪炎が立方の右部に衝突する。反射開始。同時に同調していた保有する魔術回路に激痛が走る。
二工程目。中央の鏡に豪炎線を反射させる。一工程を突破すれば多少なりは痛みは緩和される。そう、ここが山場だ。緩和に気を緩めれば反射過程は崩壊する。全意識を鏡に移し、なおかつ激痛を愛するかの様に受け入れ、声にならない声を発する。
三工程目。いよいよ左の鏡へ反射された豪炎線を、仕上げとして邪竜に返却する。威力はほぼそのままに、彼奴の首級を狙う…!
「ッ…⁉︎飛翔しなさい、ファブニール!」
黒の声に従い、邪竜は双翼を広げ舞い上がる。反射され直進した豪炎は邪竜を捉える事無く虚空を征く、遺憾の結果となった。
黒のジャンヌの背に初めて、戦慄を感じる。一体どんな理屈と原理、理論と術式を用いれば、一介の魔術師ごときが幻想種の豪炎をいなし、あまつさえ反射出来る様になるのか。それを苦痛に満ちた顔を見せつつも、特に外傷無くやってのけたあの男は何者なのか。もしかすると自分は、世界で一番敵に回してはいけない人物と対立しているのかも知れない。
それでも冷静、冷酷さを取り繕う。戦慄を捨て、あの男の行動により生じた被害を計算する。見ればあの男はもう一人の自分を肩を借りて立つ事が精一杯では無いか。丁度良い、この場で殺してしまおうか。ファブニールへもう一度攻撃の命令を下した。
…だが、ファブニールは動かない。なにに縛られた訳でも、呪いをかけられた訳でも無い。それでも何故か、ファブニールは動かなかった。この物の視線の先には一人のサーヴァントの男。衰弱し切っており、取るに足らないと高を括っていたそいつに、ファブニールは"怯えている"。その男が放つ殺気に怯えたのでは無い。これはどちらかと言えば、ファブニールの根源に刻み付けられた恐怖を刺激された様な、その類。
待て、伝承上ではファブニールは男に討ち取られた。まさかあの男の真名は…!
「後は頼ん、だ……。ジーク…!」
「すまない青年。君のおかけで一回分の魔力の回復が完了した。さあファブニールよ、俺を覚えているな?貴様の蘇生と同時に俺も蘇生した。貴様が和を脅かすのならば、俺はもう一度貴様に喰らわせてやる」
黒がファブニールに緊急回避を命じた刹那には、既に男の真名解放の過程はクリアされていた。
「蒼天に聞け!我が名はジークフリート!
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「、ぁ……、がっ…!」
ぼんやりと、だがはっきりと意識が回復していく。視界は中央から煙が晴れる様に確実な物へ、鈍化していた感覚神経がスロースタートし、肺から呼吸が漏れた。
手に感触がある。誰かの手がそこには重ねられていた。ゆっくりと腕を辿ると、金髪の美少女。守りたかった彼女がいた。
「鏡夜君!」
「おう…、、ジャンヌか…」
「キョーヤ!しっかりしろ!」
「店長さん、奥歯を噛み締めて…!気を緩めずに…!」
「大丈夫ですか鏡夜さん!」
「まったく、君は本当に無茶をするよ。おかけで助かったけどね」
「すまない青年。俺が万全の状態ならば…」
痛みが蘇生する。全身のあらゆる部分が蹂躙された今でも、憎々しい事に痛みだけは生きていた。それでも、今はそれがあって安心する。何故なら、生きていると実感出来るから。
正直に言うと、今回ばかりは本当に死を覚悟した。数字に表して約一割。邪竜の豪炎に内包された攻撃性の一割が魔術回路と神経を直に駆け巡ったのだ。今でも全身が熱を持っているのを確信出来る。全く、この出処の分からない勇気と覚悟と確信には文句を言いたい。おかげで死にかけてしまった。
それでも仲間達に被害が0で終わったのだから最優の結果だろう。魔術師的に言えば合格点だ。
「ッ……
「鏡夜君!無茶をしないでください!まだ貴方の身体はボロボロなんですからっ‼︎」
握られた手に入ると力がより一層強くなる。ああ、そこまで心配してくれているのか。こんなに嬉しい事は無いだろう。 だからそのお礼として、謝罪として、彼女の頭を優しく撫でる。
「大丈夫だよジャンヌ。オレはもう大丈夫だから」
「っ……⁉︎」
何かに押し付けられ、かき消され、削り取られて喪われた真なる記憶。その中に居た顔も名も覚えの無い彼の姿と、目の前の主人の笑顔が重なった。
無理をしているのは分かる。それでも何故か、彼を止める事は出来無かった。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「サーヴァント反応⁉︎みなさん戦闘準備を」
思わず舌打ちをする。ここの所厄介事に厄介事が重なって面倒を生み出す、と言う出来事にしか遭遇していない。特に全身のダメージを回復術式で無理矢理誤魔化している現在では、各サーヴァントの補助をするのはおそらく不可能。つまる所足手まといだ。
ーーー二人、降り立った。
片方は気怠そうな顔をしている青年。もう片方は黒い甲冑を全身に余す所で無く装備した"黒騎士"。
ーーー真名看破。
緑の外套の青年、シャルル=アンリ・サンソン。黒騎士、看破不可能。
また厄介だ。シャルル=アンリ・サンソンと言えば人類史で二番目に人を多く殺した処刑人。本来ならば黒の下に付くはずの無い人物なのだろうが、これも狂化の影響か。
そしてもう片方。初対面時のモードレッドと同じく、真名看破が不可能と来た。おそらくはあの黒鎧に秘匿性能が宿されているのだろう。
「「野郎…!」」
モードレッドとアマデウスの声が重なる。
「まあ、何て奇遇でしょうね。気怠い職人さん?」
「それは嬉しいな、懐かしき御方。白雪の如き白いうなじの君」
「変態ッ…!」
思わず呟いてしまったのは致し方あるまい。弁明すると、例え話や比喩でもこの場でうなじの感想を述べるのはどうかと思う。
「そして同時に、またこうなった事に運命を感じてるよ。だってそうだろう?処刑人として一人の人間を二回も殺すなんて、この星で僕達以外いないと思うんだ」
そんな物騒な運命は願い下げである。サンソンは僥倖の極みの笑みを見え、手に持つ処刑用の刃を光らせる。余りの鋭さと美しさに、一瞬呼吸が詰まった。
「ーーーArrrrrrrr‼︎」
黒騎士が吼える。赤い走査線が見据えるのは叛逆の騎士モードレッド。黒騎士は今にも彼女に飛び付きそうな、そんな獰猛さと私欲を垂れ流しにして、長い槍の様な何かを握り締めている。
対するモードレッドは刹那、驚愕した。あの姿に見覚えがある。あの声に聞き覚えがある。まさか、まさかこの様な地で彼と相対する事になるとは。これもブリテンの守護竜のお導きか。
冷や汗が流れる。円卓の騎士の中でトップの腕前だった彼と、精々4〜5番が限界だったモードレッドでは、正面切っての決闘にモードレッドに軍配が上がる確率はあまりにも低い。彼のスキルの中に、狂ってなおその武芸を忘却されない物があった。あの魔剣を抜かれていない事は唯一の希望だろう。
嬉しい。
常々奴は気に入らなかった。円卓だのブリテンの崩壊だのが無縁の今。彼とは本気以上を出して叩き潰せる。おそらく喫茶店でのんびりしている黒い父上の代わりに、目の前の寝取りクズに制裁を加えてやろう。
「アサシン、頼みがある。オレの合図と同時に
「良いけど…何をするの?」
「ヘッ、ちょっと嫌がらせをな。あの寝取りヤロウをフルボッコにしてやるんだよ」
ーー近くにフランス軍がいる。
彼らの気配を察知したジャンヌは、全員に一言断りを入れ、一目散にその場へ駆け出した。つられて鏡夜も、疲労困憊の身体に鞭を打ち彼女の後を追う。
待てジャンヌ・ダルク。今のお前はもう一人のお前と間違えられるだろう。先日の街でもそれを危惧して立ち入らなかったでは無いか。それは兵達も同じはず。止まれ、ジャンヌ・ダルク。あられも無い誹謗中傷の言葉をな投げられるぞ。
「逃げなさい!今すぐにここから!死にたくないのなら!」
ーーー遅かった。
見ろ、兵達は困惑している。聞こえるだろう?魔女がここにいるとの声が。
歯がゆい。彼らがジャンヌを討つか否か躊躇している間にも、ワイバーンの群れは上空を旋回し、無力の兵に狙いを定めている。誰も彼女を信じはしない。誰も彼もが彼女を黒い彼女と確信してやまない。彼らは何を見ているのか。目の前の彼女は、真に聖女の輝きを放つ、貴様らを導いた救国の聖女では無いか。
何もしないのか?この身は。
「守っている相手に散々な言われようね 聖女様。彼らが呑気に見物出来るのはワイバーン達を貴女達が引き付けているからですのに」
バーサーク・アサシンの姿が見える。なるほど、兵にワイバーンをけしかけたのは彼女の仕業か。
「放っておいてください」
「ふふ、強情なこと。戦力不足が気になるのでしたらどうぞ、フランス軍に声をかけてみるのはいかが?……ああ失礼。今の貴女は"竜の魔女でした。聖女も無惨な火刑で地獄に堕ち、そして復讐の為に蘇った。美しく、儚く、滑稽な筋書きね。貴女はまだ足掻いているのに……」
ーーー……!
「彼らは今度こそ貴女を敵とみなしているのだから!ねえ聞かせてくださらない?今どんな気分かを。死にたい?殺したい?あの兵士達の胸に、杭の様にその旗を突き立てたくてたまらないのではなくて?」
悔しいだろう。哀しいだろう。
それでも。
バーサーク・アサシンの言葉にジャンヌは自嘲気味に、それでも何かを悟った様な気を纏い、一歩踏み出して答えを投げる。それが鏡夜にはたまらなく美しく見えた。
「……普通でしたら、悔しいのでしょう。絶望するのでしょう。でも生憎様。私は楽観的なので。彼らは私と敵を憎み、立ち上がる気力がある。それで良いかと思います」
ーーーよく言った
胸を打たれた。何と気高く美しい精神なのだろうか。これこそ守りたかった彼女の一面の一つ。普段はあんな生活を過ごしていながらも、忘却されていない真なるフランスの聖女。ならばこの身は、彼女に最期まで同調し続けようか。
「その通りだぜ。こいつはアポでどこか情け無い聖女様だ。でもなあ、芯は通ってる。それは貴様らの様な薄汚いバケモノが感想を述べて良い物じゃない。って事でなあ‼︎」
振り向く視界に映すのはフランス軍。腑抜け、敵と味方すら見間違う彼らに喝の一つを入れるのだ。腹の底に空気を貯め、重心を少し低く取り、これ以上無い声を張り上げる。
「貴様らァ‼︎それでも誇り高きドブネズミか‼︎」
「……鏡夜君?」
「その眼は腐ってんのか‼︎その耳はゴミでも詰まってんのか‼︎刮目せよ‼︎万雷の喝采を彼女へ送れ‼︎ここにおられるは救国の聖女ジャンヌ・ダルク‼︎貴様らドブネズミを鼓舞したお方にあるッ‼︎」
まるで最初から用意していたかの如く、次々に言葉が溢れて来る。さあ、彼らの反骨心を煽れ。
「ピーチクパーチク喚く暇と体力があるなら弾を撃て!剣を取れ!我らが美しい祖国を蹂躙した、彼の人外共に主の名の下、最大の報復と粛清を与えよ!それこそが主からの試練!今貴様らは試されている!吼えろ屑共が!」
視界のその奥。銀の甲冑に身をつつんだテンションの低そうな戦士が、再びその剣を取ったのを、鏡夜は見逃さなかった。
「砲兵隊、撃てぇぇぇ‼︎」
思わず、頬が綻びる。
「…ジル!」
あれから数十、もしくは百以上にも及ぶ剣戟の交錯が続いている。やはり腐ってもランスロット・デュ・ラック。その剣技は、認めたくは無いが本物。彼の円卓を纏め上げただけの事はある。
正直、正面から下してやりたい気持ちはある。それを達成してこそ、真の意味で彼を打破し円卓一位に輝けるのだろう。
だが、これは戦争。勝つか負けるか、ただそれだけ。そこには騎士道も高潔精神も無い。要は勝てば良い世界。
この身は父の名と主人の信頼を前面に背負っている。父アーサー・ペンドラゴンの名にかけて、マスター空白鏡夜の名にかけて。敗北だけは許され無い。
ーーー今だ
右足を三回踏み、先程合わせておいたサインを出す。同時に砦の陰からアサシンが跳躍、ランスロットが彼女の存在を察知した刹那には、アサシンの腕がランスロットの胸を貫いていた。
逆説。完全に握り潰さなければ、暗殺は成功しない。つまり意図的な心臓の痛みを作り上げる事も可能なのだ。そう例えば、ゆっくり力を入れていくなどだろう。
「ーーーArrrrrrr⁉︎」
ランスロットが胸を押さえ出す。やはり狂っていても臓器の痛みは無条件で行動を停止させるらしい。槍の様な物をその場に落とし、片膝をついて叫び続ける。
項垂れている彼の姿を、モードレッドは鼻で笑った。情け無い。彼の円卓一位がこの有様とは。
アサシンに指示を出し、更に入れる力を強めて貰う。すると此度は耐久値の限界を突破したのか、とうとうランスロットは大地に倒れ伏せた。変わらず、その胸には手が当てられている。
しかしこれ以上苦しめるのも酷だろう。ならばせめて、騎士の情け。愛した王と瓜二つの騎士の手で逝くが良い。…貴様に未来永劫、救済は訪れぬ。
「arrアー……サー王……」
「……!(あまりの激痛に狂化が解けたのか。ちょうど良い、遊んでやるか)」
あくまで悪巧みは顔に出さず。慎重に記憶を掘り返し、父の仏頂面を真似て見る。ランスロットが歓喜の表情に移ったのがハッキリと分かった。
「ああ…王よ…」
「いや、違う。私はアーサー王の代行者。彼の怒りを代弁する者だ」
「代行者……。ああそれでも王よ、私は裁かれたい。他でも無い、貴方様のお怒りで…!」
なるほど。モードレッドの中でランスロットの評価がごく僅かながら上昇した。頭の固い合理主義の騎士も、どうやら人間らしい感情を宿しているらしい。
後少しだけ遊んでみよう。そんな魔が差した。ランスロット・デュ・ラックがこれ程までに屈服する姿も貴重だ。それに黒化した父ならば似た様な事をするに違い無い。
「ランスロット・デュ・ラックよ。彼の王に代わり私が貴公に裁きを下す。良いな?」
「おお、貴方の怒りは王の怒り。どうか私目に、地獄以上の苦しみをお与え下さいませ…!」
「うむ。貴公の嘆きは聞き入れた。さあ、覚悟を決めよ」
何これ超楽しい。
しかしいつまでも遊び呆けている訳にもいかないのが現実。早速ランスロット・デュ・ラックを討ち取り、父への土産話に変えてやろう。
「
解放するのはあの親子喧嘩以来だなあ、と場違いな感想を抱く。王剣の刀身が赤雷を纏い、禍々しく閃光を唸らせた。
「
ーーーかける5ォォ‼︎
竜達が退いて行く。
黒騎士の消滅に焦燥を感じたのか、はたまた撤退の合図でも出されたのか。いやともかく、一騎倒した事を歓ぶべきだろう。アサシン二名を追い詰める事が叶わなかったのは少々歯がゆいが。
フランス軍の咆哮が聞こえる。そうだ、これで良い。後はジル・ド・レェがどうにかしてくれるだろう。気合の入った彼程頼りになる人物もいない。ジルによって奮い立つ彼らはワイバーンにも遅れを取らないだろう。もう駆け付ける必要も無い。
ああ、モードレッドの所為で無駄に魔力を消費してしまった。軽く説教でもしようか。
すまない……そろそろ一章を終わらせたかったから詰め込み過ぎた……。
魔術を扱う作品のオリ主物の醍醐味(勝手に言ってるだけ)、オリジナル魔術です。軽い解説は以下に。
立方三反射鏡
店長のばーちゃんが作った限定礼装。受け止めた神秘やら何やらを三反射で相手に返品するスグレモノ。ただし展開中は反射する物の一部の攻撃性が店長の魔術回路に直接流れる。つまり使う度に店長が死にかける。
メタ的な視点で見れば、現在はカルデアにいる盾子の代わりのポジ。構想自体は大分前からありました。ちゃっかり後二つ残してたり。