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プロローグ
人類が待ち望んでいた、異種の知性体とのコンタクト
しかしそれは、悪夢の始まりだった
33年前、南極に突如出現し、地球侵略を始めた謎の異星体「ジャム」
人類はその先鋒を撃退し、逆に彼らの作った「超空間通路」の中へと攻め込んだ
通路の先にあったのは未知の惑星
人類はその惑星を「フェアリィ星」と名付け、ジャムの侵略をくい止めるべく、そこに地球防衛機構「フェアリィ空軍」を設立した
ジャムとフェアリィ空軍の、30年以上にわたる泥沼の戦い
しかしそれは、ジャムの猛反撃によるフェアリィ空軍の全面撤退、という形で今、幕を降ろそうとしていた
フェアリィ空軍を圧倒し、超空間通路へと押し寄せるジャムの大群
それらを阻むべく、絶望的な空へ飛び立つのは、飛ぶことだけを願う孤独な男と、戦うために生まれた電子の妖精
これは、妖精の空を生きた男と、天駆ける風の妖精の
そして不屈の心を持つ少女達の、新たな空の物語
人類の未来は、彼らの翼に委ねられた
──天駆ける妖精が導く未来は、悲劇か、それとも──
2013年1月20日:pixivよりハーメルンへの転載を開始しました。大学のテストも近く、全話を転載しきるのには時間がかかるため少々お待ちくださいな。