魔王様の友人は風変りな悪魔(元男です)   作:Ei-s

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前回と同じく、少々尻切れですいません。
次回のリザルトってか、インターミッションで三巻分も終わりです。


第二十話

パンドラズ・アクターの言ったシャルティアの撃破もそうだが、ワールドアイテムという単語が出た事に、未だにフリーズしてしまう守護者達。

そんな皆の様子に、アインズは何をどう言うべきか迷い、その沈黙が重々しいプレッシャーとなって、彼等を襲う。

 

「私の懸念は当たっていた。か・・・宝物殿の領域守護者として、ワールドアイテムに長く触れていたお前だからこそ、ワールドアイテムが原因だと考えたか」

 

「シャルティア殿が精神操作される等、ワールドアイテムでなければ、未知の魔法等でしか有り得ません。そして、この効果を持って介入すべきと判断しました。コレは、ナザリックにおいて災いにしかならぬ物。我等が忠義を破壊し、我等をアインズ様に差し向ける刃と化す物で御座いますれば・・・」

 

先の会議でも出た、ワールドアイテムの存在する可能性。それは見事に的を射ていたのだ。

そして、ワールドアイテムの基本的概要をパンドラズ・アクターは知っていた。また、転移後にはゲームであった頃にはデータとして存在しない、その独特な気配も識っていたのだ。

 

パンドラズ・アクターの内心に満ちた『怒り』に、如何に冷静を装うとも、語尾に近づくほど込められており語気は荒い。

パンドラズ・アクターの言うように、洗脳系のワールドアイテムはナザリックにとって鬼門であり、存在自体が逆鱗に値する爆弾なのだ。

 

「・・・お前の行動は正しい。ワールドアイテムの効果で洗脳されれば、二十の使用か、一度完全に死亡させねば解けなかっただろう」

 

「勿体なき御言葉・・・」

 

アインズはパンドラズ・アクターの行動を認めた。シャルティアの解放に、死亡は必須なのだと宣言したのだ。

守護者一同は、アインズの深淵なる豊富な知識もさることながら、一部をパンドラズ・アクターが有する事に嫉妬心を抱かずにはいられない。

そして思うのだ。

己もその知識さえあれば、もう少しアインズに役立つ行動が取れるのだと。

 

「して、私もそのワールドアイテムを見てみたいのだが?」

 

「此方に・・・」

 

アインズの言葉に、パンドラズ・アクターは虚空に手を伸ばし、アインズと同じアイテムボックスから傾城傾国を取り出し、アインズへ差し出す。

アインズは念力に似た魔法を使い、傾城傾国を浮かばせ、己の手元へ引き寄せ、広げた。

黄金で刺繍された龍は雄々しくも艶やかであり、絹の如き白銀のチャイナドレスは美しい。

前の装備者の血や臓腑の痕等は一切見受けられぬ、見事な輝きと、異様な威圧感を見る者に抱かせるだろう。

 

(大金星じゃないっ!現時点で、我々ナザリックの第一功は彼で決まりだなんて!)

 

(流石はアインズ様の創造物。恐ろしい。恐ろしい程優秀ですね・・・)

 

アルベドとデミウルゴス。2人の悪魔は思う。

アルベドはシャルティアを放置せずワールドアイテムを回収。また、災いの種となるワールドアイテムを更に奪った彼の手腕に驚愕と嫉妬を覚える。

デミウルゴスは、彼の挙げた功績はナザリックのNPC勢において最高だろうと考え、造物主たるアインズが誇らしげに思うに足りる存在だと思った。

 

『コレって・・・アルベドには絶対に渡せませんね』

 

『・・・能力も酷いですけど、装備条件のエグイですね』

 

一方の、黒歴史の一篇がデミウルゴスにそう評価されているとは知らぬアインズは、ジュンと共に魔法で傾城傾国を鑑定していた。未装備状態であり、ワールドアイテム所持者に鑑定されれば、如何にワールドアイテムであろうとも鑑定される。

その能力は正にバランスブレイカーである。

特にジュンは、<真実の目>により、裏設定等も閲覧できる。厨二風のテキストを読めば、ゲーム時代に使われればアバターを奪われ、NPCと化すのだ。撃破される。もしくはワールドアイテムにより無効化されるまでアカウント凍結される等、プレイヤーには悪夢にしかならないだろうと読み解いた。

 

だが、両者共に閲覧できるモノが悩ましい。アインズとジュンは、その装備条件に頭痛を覚える。

女性アバター且一般的にボンキュボンのナイスバディしか装備出来ない等、<顔?そんなモンより体w>等と言っているに等しく、女性に喧嘩を売っていると言えるのだから。二人は知らぬ事だが、シャルティアと遭遇した時の装備者であるカイレは老婆だったが、地味に体形維持には気を配っており、若かりし頃は正にナイスバディの美人であった。

 

さり気無く、アインズへ忠告していたりするジュンだが、アインズは気付いていない。そして、少し不機嫌になるジュンであった。

 

「アインズさん。結局どうやってパンドラズ・アクターはシャルティアちゃんを倒せたの?」

 

「気になるのか?」

 

内心、イラつきを覚えつつも、ジュンは場の空気を変える。

先程からそうなのだが、異様に沈黙が長い為、王座の間には重苦しい雰囲気が満ちていたのだ。

特に、シャルティアの絶望に似た感情は酷く、更に一段と重くしている要因である。ある意味傷口に塩を塗られる苦痛を伴うだろうが、どのような戦いが有ったのか知れば、多少変化するだろうとの考えだ。

 

「畏れながらアインズ様。シャルティアは我等守護者の中で最強なのです。私も守護者統括として知る必要が有ると愚考致します」

 

「アインズ様。これ等のアイテムの使用許可を頂けますか?ニグレド殿に、アインズ様の密命で動く私に何か有れば即座に報告をとお願いした結果、彼女は私が現場に到着してからの一部始終を記録しており、エイトエッジアサシン殿の報告した後の事を纏めております。音声につきましては、私が記録したモノとなりますが」

 

アルベドは、パンドラズ・アクターの能力を詳しく知る事は守護者統括として必須であるが、一NPCとしては嫉妬や疑念等が混ざり合い複雑な心境である。更に、パンドラズ・アクターの要請に姉であるニグレドも協力。アルベドにとって情報を集めなければ、彼女の計画を始動する事も難しい為、我慢の一手だ。

そして、パンドラズ・アクターの言い様では、映像・音声付きで何が有ったのか分かるという内容だ。

パンドラズ・アクターが懐より取り出した二つの魔封じの水晶を見ながら、アインズはシャルティアの視線が水晶へ向けられている事に気付く。

 

「・・・良い機会になるか。良いだろう。使え」

 

Des Gottes(神の)・・・失礼しました。では、皆さま。このパンドラズ・アクターの喜劇をご覧下さい」

 

下手すれば、更なるダメージを負う事となるだろう。だが、ソレでも失敗を知るという事は重要である。骸骨であり表情の無い状態のアインズ。思い悩む仕草は熟考しているようにしか見えない為、その一言に緊張を覚えたのは誰だろうか。

パンドラズ・アクターは自身の活躍を造物主であるアインズに観て頂ける。その興奮から、ついドイツ語が出かけるが自粛し、壇上に立つ男優のように立ち上がり、袖を翻して振り向き、守護者達へ一礼して魔封じの水晶を砕いた。

少し見上げる位置の空間が歪み、映像が映し出されるのを確認したパンドラズ・アクターは、アインズとジュンに一礼して守護者達の所へ行く。

 

「全滅ですか。予想通りですが、コレは問題でもありますね。シャルティア殿?」

 

映し出されたのは、木々が倒れた森の一部。その中心にてスポイトランス片手に俯く、いつものドレス姿のシャルティアへ話しかけるパンドラズ・アクターの姿が有った。

地面には嘗て人であった、バラバラになった肉塊と血潮、臓腑が広がっており、実に凄惨である。

 

「どうやら、洗脳も万全では無い状態。敵対行動と認識し、自衛攻撃として行動する状態でしょうか・・・」

 

話しかけても反応が無い事に、パンドラズ・アクターはそう考察する。

咄嗟にシャルティアが清浄投擲槍を放ち、使用者であるカイレの命を絶ったのは正解であったのだ。

 

「やはりコレはワールドアイテムっ・・・しかも、洗脳系とは。いけませんね。コレは非常にいけません」

 

空間に手をやりカイレの遺骸を取り出し、傾城傾国のボタンを外して脱がし、余計な肉塊は放り捨てながら鑑定するパンドラズ・アクター。穴で目と口を形成しており、表情の分かりにくい彼だが、語気からは隠しようもない憎悪に満ちている。

通常のパンドラズ・アクターの鑑定では、ワールドアイテムである傾城傾国の鑑定は出来なかっただろうが、その手にはあるアイテムが装備されている。穢れ無き処女を思わせる白い籠手と、欲深き傾国の女を思わせる黒い籠手。ワールドアイテムである無欲と強欲を装備している事で可能としており、その効果から冷や汗をかくに値するモノだと再認識しながら、使用者であった肉塊を蹴り、その胴を消し飛ばす。

半裸で上下泣き別れの姿を曝すカイレの遺骸。屈辱的な姿だろう。だが、パンドラズ・アクターの内心に在る憤慨を消す事等出来はしない。

 

「仕方ありません。二十の使用許可は流石に頂けないでしょうし、星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)は効果が無いでしょう。申し訳ありませんシャルティア殿。貴女を救うにはコレしか御座いません。時刻も切り替わり、スキルの使用回数も元に戻りましたしね」

 

パンドラズ・アクターはシャルティアの放置は最も愚策であり、処理する事を決意した。

本来であればこの時点で一度撤退し、アインズへ報告し次の指示を受けるべきなのだが、パンドラズ・アクターはあえてそうしなかった。慈悲深き己の造物主たるアインズがこの事態を聴けば、一人で出陣し、シャルティアと対峙する可能性に思い至った為である。

守護者最強と対峙するのは、パンドラズ・アクターに極度の緊張を与えるが、彼には勝算が有った。彼女の切り札や主なスキルを、ペロロンチーノとアインズの会話により知っていたのだ。

そして、要因とて全力戦闘する為のアイテムも揃っており、日が切り替わる事で、スキルの使用回数も回復したのだから。

 

光輝緑の身体(ボディ・オブ・イファルジェントベリル)・・・成程。命を賭けたゲームにしては隙が大きい。だが好都合でもある」

 

アインズの姿に変身したパンドラズ・アクターは、先ず己にバフ効果の有る魔法を使い、シャルティアの出方を見た。

だが、攻撃はしてこない。

完全な敵対行動を取らなければ、攻撃してこないのだと判断し、次々にバフや隠蔽魔法を使用。罠も準備した上で一度元の姿へ戻る。

 

「しかし因果なモノだな。まさか、財政面の責任者とも言える俺が・・・ナザリックの初の大損害を与える者になるとは・・・クククッ」

 

次に変身したのはウルベルトの姿であり、幾何学的な魔法陣がパンドラズ・アクターの周囲に浮かんだ。変身を解除したとしても、時間経過や使用されなければバフ効果や罠は解除されない。

口調迄真似るパンドラズ・アクターであるが、自意識は彼本来のモノである。魔法の発動迄の時間を待ちながら自嘲しつつ、彼は勝利を誓う。

 

「プレゼントだ。受け取れ。失墜する天空(フォールン・ダウン)

 

時間が来たのを感じたパンドラズ・アクターはウルベルトの姿のまま、そう言って超位魔法を発動させる。

空から極光がシャルティアへ落ちる。まさに天が堕ちるかの如く轟音と衝撃波が漆黒聖典のメンバーの遺体ごと森を吹き飛ばす。

ソレを見ながら、パンドラズ・アクターは本来の姿へ戻り、様子を見た。

 

「がぁぁぁぁぁぁ・・・アンタ誰?知らないけど、ナザリックの気配・・・何者?攻撃されたから敵。テキ。敵はコロス!」

 

「おやおや、紹介すらさせて頂けませんか?シャルティア殿」

 

「ナメてるのね?じゃぁ、そのまま死ね」

 

光が収まれば、深紅の鎧を身に纏ったシャルティアがおり、感じる気配からパンドラズ・アクターの所属に気付くも、戦意を昂らせる。

この状態からして、ワールドアイテムの効果が如何に恐ろしいモノなのかパンドラズ・アクターは戦慄しつつも、冷静に一礼しながら述べた。

その姿には卵ヘッドに似合わない優雅さが有り、そう判断したシャルティアは朱の新星(ヴァーミリオンノヴァ)を使用。劫火がパンドラズ・アクターを襲う。

 

「私はパンドラズ・アクター。至高の中の至高である、アインズ・ウール・ゴウン様によって生み出されし影で御座いますPrinzessin(お姫様)

 

「アインズ様の御手によって創造されたのねー。だからと言っても私の敵!私が貴方を倒せば、私の創造主。ペロロンチーノ様がアインズ様より優れているという証になるわね!」

 

「・・・ほぅ。出来ますかな?」

 

ソレを軽々と後方へ勢いを付け、バク転で避けるパンドラズ・アクター。彼は元の姿であればスピードは守護者の中でもトップクラスなのだ。優雅に御辞宜しながら挨拶する彼に、シャルティアは平常時に思いつつも、アインズの慈悲深さから決して口には出さなかった本音を漏らした。

だが、その一言は彼にとって逆鱗である。

ナザリック外ではジュンがいたが、広大なナザリックにアインズを独り残し、何処へと去り、その心を大いに傷つけた者達。

複雑な事情が有り、少しでもナザリックの為になればと貴重な品々を残し去ったのだと彼も承知している。だが、ソレでもナザリックを未だに守っているのは、全てを背負う覚悟で『アインズと改名したモモンガ』である。

そんな己の造物主よりも、去った者が優秀だと言われるのは彼のハートに更なる燃料を注ぐ結果にしかならない。

 

「っ!たっち・みー様!?アンタは・・・」

 

「この私を倒せるかな?」

 

シャルティアはその姿に一瞬動転するも、すぐに冷静さを取り戻す。

パンドラズ・アクターは、嘗てナザリックの前衛最強と言われた『たっち・みー』の姿へ変化させ、挑発するように剣を向けた。何故か背後に光輝く『正義降臨』と書かれた文字が浮かんでいるが、日本語を理解していない彼女からすれば、何かしらの魔法なのかと警戒しつつも突撃し、剣と槍がぶつかり合った。

 

「馬鹿な。アインズ様に変身したかと思えば、次はウルベルト・アレイン・オードル様、たっち・みー様に変身できる二重の影(ドッペルゲンガー)ですと?まさか!」

 

「その通りで御座います。私は至高の御方々の姿に変身できるのですよ。ただし、見ての通り、その能力は8割が良い所ですがね」

 

冷や汗をかくたっち・みーの幻影を、他の幻影達が冷ややかな視線を送っている事はアインズしか知らない。

映像の中でぶつかり合う両者を見ながら、デミウルゴスは恐ろしい結論へ至った。そして、知能レベルが等しいパンドラズ・アクターが肯定しつつも、訂正を加える。

映像では、取り回しの関係でやりやすいのだろうか。スポイトランスの攻撃を剣で受け流しつつも、時折反撃する『たっち・みーの姿をしたパンドラズ・アクター』だが、筋力値と装備している剣の関係からシャルティアのダメージは少ない様子であり、彼女は気にせず攻め立てている。

なお、奇術師の如く装備を変更しているのは彼のスキルと装備されているアイテムによるモノだ。

 

「しかし、至高の御方々の御力の8割。それだけでも素晴らしい」

 

「いえ。残念ながらソレだけでは勝てません。確かに特化された御方であれば、弱点を突くには優れていますが、残念ながら所詮は8割なのですよ。御方の技術。特にたっち・みー様の技術は、私程度では猿真似でしか無い上に、この時に使用している装備もレプリカですので良くて伝説級(レジェンド)程度ですので」

 

「解説ありがとうございます。では、続きを観るとしましょう」

 

姿だけとはいえ、己の造物主の活躍を観る事が出来る。観る者によっては屈辱を覚えるだろうが、セバスは何所か嬉しそうにそう言う。

パンドラズ・アクターはそう在れと生み出されたのだが、セバスの好意に情けなく思うのだ。嘗て、ユグドラシル時代。アインズがモモンガであった頃、懐かし気に己を他の方々の姿を取らせ、攻撃の動きを観賞するさい、やれ、ドコソコが違う。攻撃が単調すぎる等々ダメ出しを貰った身(当時は独り言であり、愚痴りながらモーションデータを弄っていた)としては、求めるレベルに達していないと考えた事は数知れないのだから。

そして、ダメージソースになる剣にも問題が有る。たっち・みーの愛剣は未だに宝物殿に置かれており、今パンドラズ・アクターが振るっているのは聖遺物(レジェンド)クラスのレプリカなのだ。よって、効率は良くない。

 

『他の至高の御方』の模造を命題に産み出されたパンドラズ・アクター。更に造物主は唯一ナザリックに残ったアインズであり、更なる力を望まれている。その重圧は如何程のモノかとデミウルゴスは羨ましくも、心配という悪魔に似合わない感情を抱き、続きを観賞するのを皆に求めた。

映像では丁度パンドラズ・アクターはシャルティアに剣を弾かれ、その腹部に蹴りを受けた事で吹き飛ばされ、空中で元の姿に戻り、土煙を上げながら着地しつつも脚でブレーキをかけた。

煙が晴れれば、片膝を付いたパンドラズ・アクターの姿が有る。

 

「くっ!」

 

「あはははっ!やはり、所詮はニセモノ!」

 

パンドラズ・アクターは蹲り、蹴りを受けた腹部を押さえている。卵ヘッドで分かりにくい顔つきだが、その声音は実に忌々しそうだ。

シャルティアは視野の確保の為に浮かび、パンドラズ・アクターを嘲笑う。先のやり取りや初撃で受けた超位魔法により、彼女の残りHPは6割。その内、初撃の超位魔法によるものが75%である事から、剣撃によるダメージは本来のHPから換算すれば1割程である。

それに対し、パンドラズ・アクターは先の一撃でかなりの大ダメージを負った様子から、回復はしない。

危険レベルは低いと判断したのだ。

 

「・・・ニセモノでも、この姿はどうかな?」

 

「んな・・・」

 

パンドラズ・アクターは侮られている現状に、計画通りだと内心笑いつつも、その姿を変える。

そして、その姿にシャルティアは絶句した。

 

「ペロロンチーノ様・・・フザケルナ!私の造物主を汚すな!このニセモノ!」

 

「酷いじゃないかシャルティア!やっと、やっと逢えたのにどうして!?」

 

「黙れ!黙れダマレDAMAREEEEEE!」

 

パンドラズ・アクターが変身したのは翼を持つ、黄金の鳥人。

夢にまで見た己の造物主の姿。正気では無いが、造物主への敬愛は一寸たりとも変わらない。

よって、シャルティアは侮辱されたのだと感じ、激昂する。

そんな彼女に対し、パンドラズ・アクターはペロロンチーノの口調を真似、両手を広げて情に訴える。その行為がシャルティアの怒りを増幅させ、咆哮と共に突撃した。

 

「ペロロンチーノ様が私に弓を向ける筈が無い!愚弄するなぁあああ!」

 

「違うんだシャルティア!君は混乱しているだけなんだ!落ち着いてくれ!」

 

弓を構え、ランスの側面を弓でなぞり、その腹へ一矢を撃ちつつも離脱するパンドラズ・アクター。

背を見せる事無く、その目はシャルティアを捉えており油断等も無い。

 

「っ!いい加減にしろーーー!っ!?ぐぁっ!」

 

己の造物主の姿、声をしている者に攻撃される。己の造物主を侮辱されている行為だというのに、シャルティアの動きに精彩は無い。

永く逢えなかった存在を思い起こさせ、攻撃しようとするも体が硬直するのだ。特に、攻撃が当たらなかった事に、何処か安堵してしまい、さらに動きを制止してしまう。

だが、ソレは致命的だ。

パンドラズ・アクターはスキルを使い、ペロロンチーノの姿から弐式炎雷の姿へ変身。その際装備した大太刀を振り下ろし、地面へ叩きつける。

そして、弐式炎雷の姿から武人武御雷の姿へ変身し、武御雷八式のレプリカで更なる追撃を加えるのだ。体勢が整っていない為、苦悶の声を何度か上げるシャルティアに対し、パンドラズ・アクターは無言で攻め立てる。半魔巨人の剛腕と噛みしめられた咢は見る者に威圧感を与え、刀を振るう姿は美しさすら在る。

 

「あぐっ!ふざけるな!不浄衝撃盾!っ!しまっ!?」

 

だが、そのままで終わる程守護者最強は弱く無い。武御雷八式のレプリカによる千刃を、スキル不浄衝撃盾を使い、黒く染まる衝撃波を放ち、そのままランスを突き刺そうと振るう。

だが、パンドラズ・アクターは武人武御雷の姿からぶくぶく茶釜の姿へ変身し、更にダメージを軽減するスキルを使った上で、その一撃を受け吹き飛ばされた。

 

転移魔法で吹き飛ばされた先に転移し、スポイトランスによる追撃を加えようとしたシャルティアだったが、転移先は戦闘開始時にパンドラズ・アクターが立っていた位置である。

転移遅延(ディレイ・テレポーテーション)により転移は阻害され、三重化と最大化された罠系の魔法。爆撃地雷(エクスプロード・マイン)によって予想外のダメージを負った。しかも、転移阻害され、転移直後であるため時間の巻き戻しによるHP回復スキルも使用できない。

爆風が吹き荒れ、再び土煙が舞った。

 

「え、エグイ・・・」

 

「ニセモノでも、ぶくぶく茶釜様の御姿を見れて僕は嬉しいかな」

 

「ペロロンチーノ様ノ御姿デ激怒サセ冷静サヲ奪イ、弐式炎雷様ノ御姿デ奇襲シ、武人武御雷様ノ御姿デ反撃ノチャンスヲ奪ッタ上ニ、ぶくぶく茶釜様ノ御姿デダメージヲ最小限ニ抑エルノカ・・・コレガ二重の影(ドッペルゲンガー)ノ『真ノ力』カ」

 

一進一退とも見えるだろうが、この戦いの天秤はパンドラズ・アクターへ傾き始めている。アウラは、己の造物主の姿をした者に刃を向けられたシャルティアの心が、どれ程打ちのめされたのか想像したくない。どれ程辛いのだろうと思う。

姉であるアウラの引き攣った笑みに対し、マーレは微笑みを浮かべている。彼の中では、瀬戸際に見る冥土の土産としては上等なモノであると思っているが故だ。

そして、コキュートスは正に千変万化と言えるパンドラズ・アクターの、ドッペルゲンガーの力に背筋が凍る程の衝撃を覚えていた。

己を一振りの剣とし、武人としてナザリックを護れば良いと考えていた彼にはパンドラズ・アクターの行動は畏れるに値する。

パンドラズ・アクターは目的の達成の為には手段を択ばないのだ。精神的ダメージを与え、相手の行動を制限した上で、真綿で首をゆっくりと絞めていくかのようなのだ。

死は絶対的にすら思えてくる。

智と武ではない。コキュートスは造物主同士の交流からナーベラル・ガンマと交流を持っているが、彼女がドッペルゲンガーとしての実力が高ければ、意に反し苦手意識を持つだろうとも感じた程だ。

 

「あぐぅぁ・・・っはぁ、はぁっ・・・」

 

「どうなされました?大分息が上がっている様子ですが?」

 

シャルティアはボロボロだった。

鎧の隙間を縫うように繰り出される刃に曝され、深紅の鎧は己の血で染まったのかと思う程だ。相当のダメージを受け、片膝を着いたまま吐血し荒い息を吐く。一見満身創痍に見えるだろう。

 

肉が雷属性の追加ダメージにより焼ける匂いを嗅ぎながら、内心、開始から自己治癒系魔法の使用しなかった事を後悔する程、守護者最強に似合わぬ姿を曝している。

土煙で姿が隠れているが、パンドラズ・アクターの言葉は嗤いに満ちていた。

 

「っ!|死せる勇者の魂<エインへリアル>!眷属召喚!」

 

「残念ながら、時間稼ぎと体力の回復を図ろうというのでしょうが、それは無駄です」

 

その声が聞こえた瞬間、シャルティアは壁を召喚し、即刻大致死(グレーター・リーサル)を使った上で眷属を殺し、スポイトランスによる回復を図ろうとした。

だが、パンドラズ・アクターはその行動を読んでいた。彼は、元の姿では非力ではあるが、腕の一振りで土煙を払うのは容易である。

 

「コレが至高の力と知りなさい。超位魔法星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)の力を!指輪よ!Ich erwarte es(私は望む)!シャルティア殿の召喚は一時無効化となる!」

 

「なっ!馬鹿な!」

 

「通常であればリキャストタイムや経験値の消費等が必要ですが、やまいこ様より賜ったこの指輪が有れば問題無いのですよ」

 

見せるように突き出された手。

パンドラズ・アクターの指の一本に装備された白銀に輝き、翡翠のような輝きを放つ流星を装飾された指輪が輝く。

3本有る流星の模様のうち、2本が輝きを失い、魔法陣が浮かび、彼の宣言通りに具現化しかけていた白いシャルティアや彼女の影から這い出そうとしていた眷属達が霞みのように消えた。

大致死(グレーター・リーサル)を思わず使う事を忘れる程の衝撃を覚え、硬直するシャルティアに対し、パンドラズ・アクターの説明は、挑発の域を優に超えている。

 

「そして、コレでラストだよ。薬瓶の投擲(ポーションスロー)×8」

 

「あがぁあああああああ!!!」

 

そして、その硬直を見逃す程パンドラズ・アクターは甘くない。タブラ・スマラグディナの姿へ変身し、最上位のポーションを、触手も利用して同時に8本投げつけた。

錬金術師系や商人系の最終手段とも言えるスキルも使用した攻撃。

瓶が割れる事で降りかかる深紅の液体は、シャルティアの身体を当たった箇所の肉を焼け爛れさせ、白煙を噴き出させながら肉の焼ける不快な匂いを充満させながら激痛を与え、彼女のHPを完全に刈り取った。

 

『『『やまいこさん?』』』

 

『えーっと、ボク。モモンガさんの夏のボーナス全部使ったガチャで、一発で出たでしょう?実はもう少し課金していて3つ出たんだ。引退する時、結局2個は使ってなくて、勿体無いから一つはユリに。もう一つはパンドラズ・アクターに預けたんだよ』

 

(俺の夏のボーナス・・・)

 

パンドラズ・アクターがシャルティアの召喚魔法・召喚スキルを封じる為に使った流れ星の指輪(シューティングスター)。コレはアインズの夏のボーナスを全て吹き飛ばしてやっと一つしか手に入らなかった超々レアアイテムである。ソレ程ガチャ出現率が低くかったのだ。ソレを知っているギルメン達はやまいこへ問いかければ、返ってきたのは喜劇だとも言いたくなる彼女のリアルラックの高さだった。

やまいこは引退するにあたり、申し訳なさからパンドラズ・アクターの所持アイテムに、指輪を加えていたのだ。

 

聞いてしまったアインズの受けた衝撃は如何程のモノか。

 

「まさか、タブラ・スマラグディナ様の御姿でトドメとは・・・(あの方は戦闘能力なんて持っていないと思っていたけど、コレは予想外にも程が有るわ。奇襲に使われたら危なかったわね)」

 

『シャルティアだったら確かに治癒系ポージョンでダメージを負いますけど、コレは・・・』

 

『確かに超位魔法以外で効率良くダメージを与えられますが、コストパフォーマンス的には問題ですね』

 

そんな彼を正気に戻したのはアルベドの呟いた言葉と、ジュンによるメッセージだ。

ジュンのメッセージに、アンデッド系ならではの弱点を理解しつつも、まだまだ余裕が有るがナザリック的には手痛い出費である事を覚える。流れ星の指輪(シューティングスター)の2回の使用等、取返しがつくモノではないが、その自由度を知ったのはアインズにとっては非常に重要でもある。

パンドラズ・アクターの星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)を戦闘時に使うという発想は、ある意味ユグドラシルを知っているプレイヤーでは、そうそう思いつかないモノだろう。

そして、その自由度はゲームの比ではない。戦闘中であれば、発動迄のキャストタイムや、消費する経験値の関係等から使用は難しい。だが、流れ星の指輪(シューティングスター)であれば十分に使用できるのだ。

 

よって、様々な考察を行うアインズが、アルベドが己の造物主へ対策を練っている兆候等、気付ける筈も無い。

 

「ふっ・・・あはははっ!まさかペロロンチーノ様より賜った蘇生アイテムを使う事になるとは思っていなかったけど、コレで貴方のスキルの使用回数は略空!今まで、よくもやってくれたわね!一瞬で死ねると思うなっ!」

 

「残念ながら、ソレは違います」

 

白煙がゆっくりと晴れて行けば、蘇生アイテムにより復活したシャルティアは感情のままに咆えた。

彼女には、パンドラズ・アクターが至高の御方々の姿を取る不埒者であり、己の造物主迄侮辱し、ナザリック守護者最強の看板を汚された事で、屈辱を覚え、憤怒と憎悪が噴き出したのだ。

言外に遊びや油断等もうないと構えたスポイトランスと輝く双眸で告げる。

だが、そんな彼女に反し、パンドラズ・アクターはごく自然に、謎な程余裕のある態度をもって返す。

 

「確かに、通常の上位の二重の影(グレーター・ドッペルゲンガー)であればそうでしょう。ですが、私は至高の御方々を再現すべく生まれました。もう1度ずつ。あと、合計6回であれば変身できるのですよ」

 

「ハ!それで私に勝てるとでも思っているの?弱っているのに?」

 

そんな余裕のある態度に、何か隠していると感じたシャルティアが、発言の続きを待てば、彼女にとっては問題にならない内容であった。今度こそ刈り取る。そのつもりで吸血鬼の翼を広げる死シャルティアに、パンドラズ・アクターは聞き分けの無い子供を見るかのような様子で軽く首を横に振った。

その態度はシャルティアの怒りを更に増幅させようとするモノ。だが、先程シャルティアは激情に我を失った結果一度HPを完全に刈り取られた。故に、激情を呑み込み、油断無くパンドラズ・アクターの空洞にしか見えない眼を見つめるばかりだ。

 

「そう思われても仕方ありません。そのように振る舞ってきましたから」

 

「・・・なに?」

 

「オカシイとは思いませんか?貴女が私にダメージを与えたのは、蹴りと、スポイトランスの攻撃が数回。そして不浄衝撃盾のノックバックしかありませんよ」

 

だからこそ、なのだろう。パンドラズ・アクターは種明かしをする。

パンドラズ・アクターの発言に、記憶を思い起こせば、確かに言う通りである。だが、彼女は己のランスの使用感覚は覚えているのだ。

 

「そんな・・・だって、攻撃した感覚は・・・」

 

「甘いですね。私はコレでもレベル100。確かに耐久力に難は有りますが、それ程脆くはありません。それに、貴女は先程迄満足にスキルや魔法が使えましたか?それに、時間操作による回復等私の攻撃力の前では無駄にしかなりません」

 

思わず出た否定の言葉に、パンドラズ・アクターは更に付け加える。

パンドラズ・アクターの装備にはHP表示の擬装が組み込まれており、効果がアイテム破壊でやっと打ち消される為に、シャルティアはランスから伝わる感覚を『誤認させられて』いたのだ。

そして彼の立ち回りは、彼女の油断を誘い、手段を限定させていた。

 

パンドラズ・アクターが言うように、時間操作により『一撃によるダメージ』を無効化するスキルをシャルティアは持っている。

だが、大ダメージを受けたのは始めの一撃である超位魔法と最後のポーションである。初撃故に対処できず、最後は8本の瓶が略タイムラグが無い状態でヒットし、HPが刈り取られてしまった故に使用できなかった。

それ以外の攻撃は物理系且非常に少ないダメージの連撃であり、『一撃分のダメージ』しか無効にする事しかできないスキル。その使用は有効であるとは言い難い。更に、地雷魔法では転移直後という事も有り使えなかった。

 

そしてパンドラズ・アクター自体を侮っていた結果、序盤。回復魔法は使わず、その後は魔法を使うという選択肢が激情により思い浮かばなかったのだ。

シャルティアが持つ大ダメージを与える手段として、内部爆散(インプロージョン)が有るが、特殊性の高く、どのような対策を持っているのか不明であるパンドラズ・アクターが効く可能性が低いとしか判断できない。

シャルティアは回避系として物理系ダメージを一定時間受けない姿となるスキルも有り、アイテム破壊を狙おう事も可能だ。

だが、相手は外装を自由に弄れる二重の影(ドッペルゲンガー)である。その姿や能力は背変幻自在。下手に魔法やスキルを使うのであれば、ソレは隙へと直結してしまうとしか思えない。

 

「っ!」

 

「おやおや、性急ですね。では最終章です。ジュン様より頂いたコレを使います」

 

よって、シャルティアに取れる行動は、魔法・物理問わず、直接的なダメージを与える事しかない。

大きく吸血鬼の翼を広げ、音すらも置き去りにする速度で飛翔。閃光としか思えぬランスによる突撃(チャージ)

だが、その矛先をパンドラズ・アクターへ突き刺す事は叶わなかった。当たる瞬間に、まるで幻の如く消え去ったのだ。周囲の気配を探ろうとする彼女よりも、パンドラズ・アクターの声は嫌に鮮明すぎる程明確に聞こえた。

シャルティアは感じてしまったのだ。背後に感じた気配の数が『6』であり、『複数』に背後を取られている事を。シャルティアは確りとランスを握りしめ振り返った。

 

「ウソ・・・そ、そんな・・・」

 

「さぁ。蹂躙を開始しよう」

 

だが、その決意は脆くも崩れ去り、思わず膝を着きたくなる程の悪夢に遭う事となった。

パンドラズ・アクターはアイテムの効果により、制限付きだが『6体』に分身していたのだ。そして、其々変身済みであり、先程とは違い、本気装備の試作品。神話級(ゴッズ)アイテムで身を固めている。

 

シャルティアの前にはリーダー兼後衛魔法であるアインズを中心に、前衛:たっち・みー、前衛タンク:ぶくぶく茶釜、遊撃:弐式炎雷、中衛遊撃:ペロロンチーノ、ヒーラー:やまいこ。確り編成されている。

ある意味、在りし日のアインズ・ウール・ゴウンのパーティに対峙しているのに等しい。

 

アインズに変身したパンドラズ・アクターは最終局面の始まりを告げ、蹂躙が始まった。

 

シャルティアのランスによる攻撃はたっち・みーにより逸らされ、攻撃の隙に弐式炎雷の大太刀による攻撃とペロロンチーノの狙撃を貰う。己のダメージを顧みず突撃しようともぶくぶく茶釜により止められ、HPを回復するも、やまいこの広域回復魔法により相手は回復し、彼女自身はダメージを受ける。転移で回り込もうモノなら、アインズによる転移遅延(ディレイ・テレポーテーション)により阻害された上に、集中砲火に遭う。

 

完全に詰みだ。

 

だが、それでもシャルティアはランスを振るうのを止めなかった。それが何故なのかは彼女自身も分かりはしない。激痛に耐え、深紅の鎧が砕け、肉がえぐれようとも、血涙を流そうとも只管ランスを振り続けるも・・・剣で斬られ、矢に射抜かれ、短剣は肉を深く抉り、拳で殴打され・・・最期は魔法により光の欠片となり、散った。

 

時間切れなのだろう。元の1人であり、軍服装備の卵ヘッド姿となったパンドラズ・アクターは腕に装備されたワールドアイテム:無欲と強欲。彼は漆黒且禍々しい強欲を掲げ、シャルティアの光の欠片を収集した所で映像は終わった。

映像が切れる間際、何処かパンドラズ・アクターの背中が寂しそうだと、そして見覚えのある背中だとジュンは思う。

 

一戦は略、パンドラズ・アクターの思惑通りに進んだ。

しかし、シャルティアの勝算が無かった訳では無く、彼女の思考が不完全な洗脳による鈍化が起こっていなければ、違った結果だっただろう。

 

もし、序盤からシャルティアが自動回復やエインへリアルを召喚等していれば、パンドラズ・アクターは迷わず撤退を選択していただろう。

もし、シャルティアが自爆覚悟で己ごと朱の新星(ヴァーミリオンノヴァ)等を放ち、HP等が共有されている分身を攻撃すれば・・・もしくは、分身の時間制限迄粘っていれば負けていたのはパンドラズ・アクターだっただろう。

しかしそうはならなかった。

 

それだけだ。

 




てな感じでシャルティアはパンドラズ・アクターに撃破されました。無欲と強欲は一度宝物殿に行った際に外してます。

なお、純粋に装備アイテムだけだったり、シューティングスターや、分身アイテムが無かったらパンドラズ・アクターの勝率は2割だと考えてます。
あと、他の守護者達と対峙しても、アイテムが制限されていたり、至高の御方々の姿で惑わせないなら、非常に厳しいとも考えてます。
言うなればパンドラズ・アクターは器用貧乏ですから(-_-;)ただ、状況に応じて千変万化。対応するので、逃走成功率は間違いなくトップだとも(笑)

次回の更新は9/4を予定してます。

以下、幻影の皆さまの感想
ヘロ『えっと・・・コレって酷くないですか?』
やま『さすがに、ちょっと・・・』
るし『詰将棋☆いや、ゴメンモモンガさん。だから、アレとかアレとかアレとか・・・マジで許して』
武御『おい!何をやった!?』
ウル『あー・・・モモンガさんを使うから、俺は除外されたのか。視覚効果や戦力。残りMPからして妥当だな』
たっ『・・・この布陣。突破できる気がしますか?』
ぷに『戦闘職が3人いれば可能性が有るでしょうが、あの動きや我々の装備がナザリックに有る以上、非常に厳しいですね』

ペロ『うぉー!シャルティアァー!蘇生アイテムをパッドに擬装したのにっ!ぶっ!?』
ぶく『このバカ!大量に胸パッド着けて戦闘できるわけないだろうがっ!・・・無理にテンション上げなくて良いの』

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