オーバーロード~狼、ほのぼのファンタジーライフを目指して~   作:ぶーく・ぶくぶく

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見て!私の性癖を見て!


第6部
第53話:すまん!説明回なんだ


 

/*/ バハルス帝国in魔導国大使館 /*/

 

かつて帝国の大貴族と言われていた人物の邸宅も今はアインズ・ウール・ゴウン魔導国の大使館だ。

邸宅の一室では階層守護者にて最強のシャルティア・ブラッドフォールンが、切々と心情をルプスレギナへ語っていた。

 

「……と言うわけでナザリックに常駐している私には何もないでありんす。わざわざリザードマンのところからコキュートスを呼ばなくても、わらわが第六階層でお相手致しますのに……」

 

一息に長セリフを言い放ち、クッキーをバリバリと頬張ると、くーッ!とティーカップの珈琲を呷るシャルティア。

その様子に(ジョッキにビールでも出した方が良かったっすかね)と思いつつも、口にはしないルプスレギナだった。

 

「第六階層って言うとジョン様、円形闘技場で新技開発するって言ってたっすね……」

「だから!それなら!私に言ってくだされば幾らでも的になりんす!」

「……なんか似たような話が最近あったような気がするっすよ」

 

まーいいかと気持ちを切り替え、安酒のように珈琲のお代わりを呷るシャルティアへ声をかける。

 

「男胸さん……」

「……これは貧乳派のペロロンチーノ様が定めて下さった萌えでありんす。侮辱は至高の御方への侮辱でありんすよ」

 

「すみませんでした」

 

ルプスレギナの煽りに含まれる持つ者の優越感と嗜虐趣味の悦楽、微かな侮蔑。

それを感知したが故の感情を殺した瞳、平坦な声でシャルティアが返せば、ルプスレギナは大使夫人に相応しいドレスが汚れる(メイドたちが隅々まで磨き上げた邸内で汚れるわけもないが)のも構わず見事な土下座を決めた。

 

「……カルバイン様っぽいでありんすね」

「ジョン様っぽいだなんて、そんな……照れるっすよー」

 

一瞬前の絶対零度の空気を忘れたように、ころころと笑うシャルティアとルプスレギナだが、給仕についてる一般メイドたちの肝は冷えっぱなしである。

シャルティアに随伴してきた吸血鬼の花嫁は普段からシャルティアの目まぐるしく変わる機嫌とテンションに苦労している事もあり、気の毒そうな視線を一般メイドたちに向けていた。

 

「ジョン様にも何かお考えがあると思うっすけど、それはそれとしてお願いしてみるっすよ」

 

だから、今から第六階層へ行くっすよ。

 

「え、や、そんな至高の御方へ恐れ多くも直訴するだなんて……」

「それ言ったら、アルベド様の立場がないっすよ」

「あの大口ゴリラがやってるなら……問題ない? あれでも頭は良いでありんすから、そう判断して、実際に許されてるわけで……いや、でも…」

 

 

/*/ ナザリック地下大墳墓 第六階層 /*/

 

 

シャルティアとルプスレギナが円形闘技場に到着した時、その中央でコキュートス相手に珍妙な動きをしている青い人狼がいた。

自身の特殊技能の使用方法についてコキュートスで実験しているジョンだった。

 

左右の掌をコキュートスの両脇腹に打ち込むと同時に頭突きを腹部に打ち込む。

 

一瞬の後、コキュートスは口から血を吐き出しながら崩れ落ちた。

ジョンは貫通力の高い勁力(浸透勁)3発を一気に両脇腹と腹部に打ち込んだのだ。その衝撃力……浸透勁のラインを、体内の一点に重ねることで集中点の破壊力を増大させる。いわゆるガンマナイフの原理だ。

21世紀初頭に連載されていた漫画の【凶叉】と言う技からから着想を得た(パクった)技だった。

 

体内で交差した浸透勁3発の衝撃力は集中点でそれ以上の破壊力を発揮する。

 

階層守護者に一撃で膝をつかせた技へ、シャルティアは惜しみない賞賛を送る。

「流石は至高の御方。いと高き方の栄光の技を目撃する栄誉に私は胸が一杯でありんす」

シャルティアの深紅の瞳は至高の御方の御業に興奮で濡れているようにキラキラと輝いて見えた。

 

「シャルティアにルプーか」

いつもすらすらと誉め言葉が出てくるのは凄いなーと思いつつ、ジョンはルプスレギナへコキュートスを回復させるよう命じる。

 

血反吐を吐いてはいるが、いつもの〈手加減〉で致命傷は免れているコキュートスの回復を行うルプスレギナ。

 

モモンガが王国攻略の時に戦術的な思考の訓練を守護者たちに行っていたので、自分も負けてられないと奮起したジョン。

回し受け、正拳突きなどもスキルに頼らないで行い、スキルと同時発動で効果が上がらないかなど実験しているのだ。

そこにコキュートスの回復を終えたルプスレギナが問いかける。

 

「ジョン様、戦闘訓練と実験にシャルティア様も加えていただけないでしょうか」

 

ルプスレギナの問いに「ふむ」と腕を組むジョン。不敬ではと慌てるシャルティア。

 

「んー……今回は両手と頭突きで浸透勁3発を同時に打ち込むアレンジにしたし、身長差で俺より小さいシャルティアでは実験できなかったんだよな」

 

能力的にも装備的にもシャルティアの方がサンドバッグにするのに向いているんだが……。

……絵的にも美少女をサンドバッグにするのはちょっと……なぁ。

 

戦闘するなら気にしないけど、実験でサンドバッグにする分には余裕がある分だけ色々余計な事を考えてしまう駄犬であった。

 

「そうだな……せっかくだから、ルプーの〈精神結合〉を使って合体技をやってみよう!」

 

「合体技……で、ございますか?」

「合体技……オオ、漢ノ浪漫デスナ」

 

武人建御雷の魂の欠片を持つだけあって、コキュートスは合体技に理解があるようだ。

合体技……何が良いだろうかと考えて、自身の〈特殊技術(スキル)〉構成では出来ない技を幾つかピックアップする。

幾つかの候補から選ばれたのは、綾鷹です……では無く。

 

剣聖剣技のひとつ。3体分身と同時にソニックブレードを放ち、ソニックブレードの後を追う形で突撃して攻撃する大技だった。

 

本来は3分身して行う技だが、精神結合した一種の群体となったPTでなら可能かもしれないとジョンは考えた。

そもそも〈真空斬り(ソニックブレード)〉はイイ感じに手刀を振り回したら出来た技。スキルでも戦技でもないので、シャルティアもコキュートスも出来るのではないかと精神結合で各々の身体をジョンが操作する形で練習し、それぞれが己の身体に合うようにアレンジしていくと流石は階層守護者。〈真空斬り(ソニックブレード)〉を己がものとした。

 

円形闘技場勤めのドラゴン・キンに的を用意させながら、念の為にルプスレギナは客席まで退避させる。

 

単純に6発分の攻撃を一度に打ち込む攻撃になるのか、さきほどの【凶叉】のように増幅されるか分からなかったが、増幅された場合は【凶叉】とは比較にならないと予想したからだ。

 

「技のタイミングは俺が取る。技の解放は各自で。いくぞ!」

 

ジョンの掛け声と共に各々が〈真空斬り(ソニックブレード)〉を放つと、それを移動系の〈特殊技術(スキル)〉で追い掛ける。

トリプル・ソニック・ブレードの衝撃波と共に標的へと飛び込み、ジョン、シャルティア、コキュートスが必殺の技を放つ。

 

莫大な力の集中に標的が光を放った。

 

光を放ちながら標的は粉砕され、力が一点に集中した余剰エネルギーが解放される。

円形闘技場内部で爆風が吹き荒れ、吹き上がった爆炎は約200m上空の天井まで焦がした。

 

「オオ、コレハマサニ……」「至高の御方に相応しい御業でありんす」

「強力すぎて威力が計れないが、こないだ相手した魔樹のHPでも一撃で相当削れるんじゃないか」

 

爆風で壁面まで吹き飛ばされたジョン、シャルティア、コキュートスは三者三様に立ち上がりながら感想を零す。

ジョンの(……使う相手いるといいな、これ)という言葉は発せられる事はなかったけれど。

 

「すげーっす! 流石はジョン様っす!」

 

客席にいたルプスレギナは障壁に守られて無事であり、目の前の爆発に大興奮だ。

 

 

「……それぞれレポートを提出するように」

 

 

舞い上がった埃が落ち着きつつある円形闘技場に落ち着いた声が響いた。

いつもの装束に身を包んだ〈死の支配者(オーバーロード)〉……モモンガの登場である。

 

 

/*/

 

 

円形闘技場に姿を現したモモンガは、手に細長いものを持っている。読者に分かり易く伝えるなら小銃だ。

シャルティアたちが一斉に平伏するのを鷹揚に頷き返しながら、立つように命じるモモンガの支配者ロールは幾度も繰り返しただけあって様になっている。

 

「やっぱり、火薬が燃焼しませんね」

 

残念そうな声色で手にした小銃を翳す。トブの大森林で火薬の燃焼実験を行ってきたが、何故か火薬が燃焼せず銃器類の武器は使えないとの結論に至ったモモンガだった。

それに対してジョンは訝しげに答える。

 

「ここでシズと撃った時は大丈夫だったんだけど……」

「なんでしょうね。ナザリック内部は別なんでしょうか。むむむ、玉座の間に移動してシステムをチェックしてみましょう」

 

なにか見落としてるコマンドがあるかも。そう言って転移していく〈死の支配者(オーバーロード)〉をシャルティアたちは頭を垂れて見送る。

ジョンは《じゃー俺は汚れを落としてから向かうよ》そう〈伝言(メッセージ)〉をモモンガへ飛ばすと、一同に解散を告げ、第九層の私室へ戻った。

 

人間形態をとってシャワールームへ入ると(人狼形態では毛が多くて洗うのも乾かすのも大変なのだ)、血と汗と汚れを洗い流し、外で控えるカルバイン付きメイドから、ふかふかのタオルを受け取るとガシガシと髪と身体を拭き上げる。直接に身体を拭くのは勘弁してもらっている。

 

パンツとズボンを穿いて、ルプスレギナに差し出されたアイスコーヒーに刺さったストローを咥えた。ブライトな酸味のある個性的なコーヒーだ。後味は甘く短くすっきりしている。

氷のからんと鳴る涼やかな音を聞きながら、空になったコップをルプスレギナに返したところでモモンガからの〈伝言(メッセージ)〉が届いた。

 

《ジョンさん、今すぐ玉座の間に来て下さい》

《またオレ何かやっちゃいました?》

 

伝言(メッセージ)〉にも感じ取れるモモンガの困惑に軽口を叩きながら、今度はどんな未知が押し寄せてきたのだろうとワクワクしながらジョンは玉座の間へ転移していった。

 

 

/*/  第九層 玉座の間   /*/

 

 

「マスターソース・オープンして見てください」

 

人狼形態に戻って玉座の間を訪れたジョンへモモンガの声が掛けられる。声の調子から感じられるのは困惑と……興奮だろうか?

 

マスターソース・オープンと言葉にし、目の前に開かれたウィンドウ。そのギルドメンバーの欄を見ろとモモンガは言う。

ログイン状況に特に変化はない。〈自分(ジョン)〉とモモンガだけがログイン状態で表示されている。

 

「……こ…れ…?」

 

ある一点に気が付いたジョンは絞り出すように声を発した。

 

101Lvジョン・カルバイン

 

「……な…ん……で…?」

「私が知りたい。……昨日まではなんとも変化はなかったんですけどね……あ」

「?」

「昨日は経験値がカンスト寸前でした。今日になって経験値が溜まってレベルアップしたんでしょうね」

 

毎日ギルメンのログイン状況チェックしてんのかよ、という言葉は呑み込む。モモンガの愛の重さは今に始まった事ではない。

 

「……ああ、俺……こっち来た時は、レベル戻したばかりで経験値カンストしてなかったからか」

 

今日になってのところに気が付いて、ジョンは納得する。転移前のイベントでデスペナルティでレベルを失い、そのまま最終日を迎えてなるものかと徹夜でレベルを戻したのが、遠い昔のように感じる。

 

「そうです。これは面倒な事になりましたね」

「面倒?」

 

モモンガの言う面倒の意味が分からず首をかしげるジョン。

 

「これでは何処の時点で上限突破したのかわかりません」

「ああ、やっぱりモモンガさん頭良いねぇ」

 

昨日から今日にかけてレベルアップはしたが、ロック解除が何時だったか?

経験値が累積していく何処でロック解除されたのかが、特定できないと言うモモンガに素直にジョンは感心する。

 

「褒めても何も出ませんよ。ふむ、経験値カンストしてるのは、私の他は一般メイド数名ですが、こっちは変化なしと」

「レベルアップしてるのは俺とルプーになるのか」

「あとは〈星に願いを〉でレベルアップさせた一般メイド数名ですね」

 

ジョンに褒められ、満更でもないモモンガだったが、それはそれとして経験値がカンストしてる者たちを確認して異常が無いことを確認する。

階層守護者たちも経験値の蓄積はあるが、まだカンストするまで至っていない。彼らがレベルアップできるか確認できるのは今しばらく先になるだろう。

 

「ジョンさんとルプスレギナに共通していて、他の者がしていない事……」

 

むむむ、と考え込む〈死の支配者(オーバーロード)〉に、青い人狼がハイハーイと両手を上げて主張する。

ノリの良さに小さく笑みを零しながら、「はい、ジョンさん」と指名する。

 

「外のものを食べて、う〇こしてる!」

 

そんなこったと思ったよ、と眼窩の赤い光を冷ややかに煌めかせながら「外食なら、ソリュシャンもエントマもアウラもマーレもやっただろう」と告げる。

だが、1度で止めるならアホの子とは言えない。

 

「じゃー互いに熱く愛し合って、貪り合ってる」

「うるせぇ黙れ。それならハーレム禁止令したセバスだってレベルアップするだろう」

 

一応、セバスの欄を確認しながら吐き捨てるモモンガ。そもそも経験値がカンストしてないので、レベルアップするか分からない。

ツアレを始めとした王国出身の人間メイドはマスターソースに載っていないので確認は出来ないが、もともとのこの世界出身なのだからレベルアップは問題なく出来るだろう。

 

 

「その他だと……シャンに憑依されたとか、〈沸騰する混沌の核(アザトース)〉の端末に接触したとか……かなぁ」

 

 

3度目のおふざけはやめ、真面目な声色で天を仰ぎながら、こちらに来てからの出来事を思い起こし、〈自分(ジョン)〉とルプスレギナだけに起こった事を上げる。

 

「そのぐらいしかないですね。……〈沸騰する混沌の核(アザトース)〉の周辺って思考が現実になるんですよね?」

「タブラさんの説明ならそうだよね。思考領域だっけ?領域思考?」

 

アザトースは、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品およびクトゥルフ神話に登場する架空の神性でアザトホースとも言われる。「魔皇」「万物の王」「白痴の魔王」と呼ばれ、神々の始祖とされる。

 

造化神とされる場合もあり、ハイドラの犠牲者がアザトースの思考範囲内に入って失われた自分の肉体を形成する事も可能だが、誤って次元の帷の向こうに居るアザトースの姿を見てしまうと破滅すると言う。

また、アザトースがこの宇宙を創ったとする説もある。言うなれば「生きた物質創成の場」である。

 

世界はアザトースの夢であり、アザトースが目覚めれば世界は滅ぶとも言われ、それ故にアザトースの思考こそが世界の法則であり、世界を世界たらしめる。知性と意思を持たない白痴であるからこそ、その夢に己の思考を割り込ませれば、それは世界のありようとなる。

 

「……おかしいとは思っていたんですが、〈不死鳥召喚(コール・フェニックス)〉って〈森祭司(ドルイド)〉の魔法で、ルプスレギナは習得できないですよね」

 

マスターソースで確認しても、〈森祭司(ドルイド)〉を取得した様子は無いし……とモモンガ。

 

「俺の為に習得したって、ルプーは言ってたぜ」

「ふむ……その思考で自分を書き換えた事でレベルアップできるようになった……って事ですかねぇ」

 

外部ツール使用のチートっぽいなとジョンは思い。

モモンガは「信じる心が力になるとは言いますが……」自身を自身の願いで書き換える行為に、微かな羨望を感じながら呟いた。

 

「……ジョンさんは…」

「うん?」

「……ジョンさんはブラックホールに吸い込まれてる間、何考えてました?」

 

「〈天地合一(てんちごういつ)〉使って、ブラックホールの外気を取り込んで自分のチャクラを回して、より強く、大きくなって脱出する事……かなぁ」

 

そんなカッコ良い事は考えてなかったと〈青い人狼(ジョン)〉は笑う。

 

「……そうすると私たち転移してきたものがレベルアップするには、〈沸騰する混沌の核(アザトース)〉の端末に接触して自身を書き換える事が必要……って事になりそうですね」

「……難易度高くない?」

 

レベルとか関係なく危険だよねぇと遠い目をする〈死の支配者(オーバーロード)〉と〈青い人狼(ワーウルフ)

 

「シャンを生け捕りにするべきでしたね」

 

あの減速空間と魔樹とかを利用しての技術は安全に〈沸騰する混沌の核(アザトース)〉の一部を召喚するのに役立ったでしょう。

そう続けるモモンガの言葉に、ジョンは詫びるしかない。

 

「あーごめん。幽体化してるところを潰しちゃったから、死体も残らなかったものね」

ナザリックにおいては、死体は黒幕も情報源も吐くのである。

 

「まあ、ビヤーキーが召喚できるんだから、図書館を探せば〈沸騰する混沌の核(アザトース)〉の召喚もあるでしょう」

確かに最古図書館 アッシュールバニパルになら、『妖蛆の秘密』くらい間違いなくあるだろう。タブラ・スマラグディナあたりが、収蔵していると間違いなく設定している筈だ。

「あれって、あぶなくね?」

 

ジョンの心配ももっともだ。アザトースとは物理的にはブラックホールであるから、退散させる事が出来ないと際限なく膨張し、世界を呑み込んでしまう。

 

「司書たちに調査させて、どこか安全を確保できそうな場所と規模で傭兵モンスターを使って実験してみましょう」

「こないだのマイクロブラックホールサイズでもヤバい破壊力だったよ……?」

 

蒸発の余波で大陸中でオーロラが観測されたくらいなのだ。今度やったら竜王とか言うのが駆けつけてきてもおかしくはないだろう。

 

「そこはほら、軌道上に実験場でも作って」

 

「宇宙ステーション!?やっばドキドキしてくるよ」

 

浪漫を前に危機感は吹き飛んでいった。

 

 

/*/

 

 

「……それにしても良かった」

「良かった?」

「ええ、ジョンさんのレベルアップがちゃんと戦闘系のクラスが上昇していて良かったです。……この状況で一般クラスとかでレベルアップしてたら、本気でしばくところでしたよ」

「夜の営みとか?」

「ええ、ええ、そんなの上げてたら、蘇生実験の為に全殺ししてレベルダウンさせてレベリングさせてましたね」

 


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