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さて、今回のお話しですがハロウィンということで3話構成のハロウィン回、つまり番外編となっております
本編を楽しみにしていただいた方々!申し訳ありませんっ。
しかし今回のお話、それなりに力を入れてますのでそれでもよろしければお付き合いいただけたら幸いですっ。
では、長くなりましたが 投下!!です…
【ハロウィン編】Trick or Treat in the Nisikino's 【前編】
10月。
世界の街並みとその雰囲気は、かぼちゃ色で彩られている――――――……
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もうすっかり秋になった。日中はポカポカとした陽気だけではなく爽やかな風が吹き抜け、夜に吹く秋の風はひんやりと肌寒く感じるこの季節。
『今日は早く終わったから、今帰ってるぞ』
・・・ピロン♪
『分かった。気を付けて帰ってきてね、お兄ちゃん』
今から帰るという旨をメールでまきに伝えて、俺は夜道を進む。
「…はぁ、今日も仕事疲れたな…。夕飯は簡単なものにするか」
スーパーの買い物袋を片手に、夜道を抜けて家の前まで帰ってきた俺はそう呟いて決める。
ガチャ
「ただい、ま…」
ドアを開けて中に入ると、俺は言葉に詰まり、しばらく呆けた。
俺を出迎えたのは、不気味な程シンと静まり返った暗い空間だったのだ。
照明によって明るく照らされている所は今俺が立っている玄関だけで、廊下の先は暗闇に包まれている…。
「…まきのやつ、もしかして寝てるのか?」
しかし現在時刻は、PM9:00。
あいつが寝る時間としては早すぎるな…。そもそも常日頃から言っても聞かないほどの絶対的な夜行性を誇っているまきが、この時間から眠りに就くというのは考えにくい…。
っていうことは部屋でゲームでもしているのか?いやでも帰って来た時にふと上を見たけど、電気は点いていなくて真っ暗だったしな…。
「………考えていても仕方ない、か」
それよりも早急に買ってきた食材を冷蔵庫に入れなければならないことも考え、とりあえずリビングを目指すことにした。
俺は買い物袋を持って、暗闇の廊下へと歩を進める。
同時に、もしかすると空き巣や強盗といった不審者がいるかもしれないという可能性を胸に抱いて、警戒を強めながら……。
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ガチャ、ギィィ―――……
「…ただいまー」
軽く深呼吸をしてからリビングに入ってはみるものの、やはり室内は真っ暗で誰もいなかった。
俺は入口にある照明のスイッチをパチッといれて、明かりをつける。
一応、呼んでみるか…。
「おーいまき~」
ガタッ
「ん?なんのおt」
「ヴェェェエエエエエエエエエエエ―――――ッッ!!!」
「うおぉっ!?」
なにやらけったいな奇声を上げながら勢いよく俺の前に飛び出してきた不審者、…いや、よく見るとどうやらまきの様だ。
なにしてんだこいつ…。
「………なんだ?どうしたんだ?」
「お菓子をくれないとイタズラしちゃうわよ!」
は?なに言ってんだこいつ……あ、そういえばハロウィンの時期か。飾りつけのグッズとか、スーパーにも色々あったなそういえば。
「ふーん…」
「ねぇはやく!お菓子お菓子っ」
痺れを切らしたのか、まきは俺のズボンの裾をグイグイと引っ張ってお菓子の催促をしてくる。その姿はさながら猫の様だ。どうやってるかは知らないが、なんか尻尾も振ってるし…。
「や、ちょっと待て。因みにイタズラってどういうことを考えてたんだ?」
「え?そうね、色々考えていたのを言い挙げると」
「うん」
「お兄ちゃんの靴を土に埋める」
「…初っ端から陰湿だな、続けて」
「お兄ちゃんの靴の紐を全部抜いておく」
「あえて切らないところがいやらしいな、次」
「お兄ちゃんの靴に塩水に浸した画鋲を仕込む」
「お、恐ろしいなそれは……っていうかお前!ここまで全部イタズラじゃなくて嫌がらせだろ!」
しかも被害が俺の靴に集中してるし…。こいつ俺の靴に恨みでもあるのか…?
「イタズラってこんなものじゃないの?」
「だからただの嫌がらせだっての…」
「じゃあお兄ちゃんが考えるイタズラってどういうものなの?」
「お前じゃあるまいし、イタズラなんて考えないよ俺は」
「む~、例えばでいいから教えて欲しいんだけど」
だからしないってのに…。はぁ、でもここで答えないとこのやりとりがずっと続きそうだ。
とりあえず思いつくことを挙げてさっさと終わらせるか。夕飯作らないと駄目だし…。
「…あーそうだなー、とりあえずされたら困ること、かな…」
「なによ、それならさっきので合ってるじゃない」
不満げな表情を浮かべて髪の毛をクルクルと弄りながら抗議してくるまき。
「されたら困るどころか下手したら一生ものの傷を負うトラウマになるだろさっきのは…」
「むむむ~、けっこう難しいわね……あ」
「?」
「むっふっふ~…」
まきは少し考える素振りを見せたと思ったら、今度は口角を思い切り吊り上げて不審な笑いを漏らす。分かりやすく言うと、凄く悪い顔をしている。断言しよう。こいつは今とても碌でもないことを考えついてしまっている。
『干物妹』の異名に相応しい迷案を。
「ねぇお兄ちゃん♪」
「なんだよ」
「私が明日学校を休むって言ったらどうする?困る?あ、勿論仮病よ♪」
「なんでそんな爽やかに言ってんだ!?まぁでも、妹が仮病使って学校休むとかは兄としては確かに困るな…」
それにもし父さんと母さんがそれを聞いて知ったら困るどころか学校で苛められてると思って悲しむだろうし、俺としてももちろん二人のそんな顔は見たくない。
しかし、仮病とイタズラがどう関係あるんだ?
「ふふんっ♪そう………でも私は、そこからさらに上をいかせてもらうわっ!」
?どういう意味なのだろう…?
「それはつまり?」
「つまり」
「学 校 に 行 か な い っ!!!」
「それただの不登校だから」
自信満々に胸を張って、高らかにそう言い放ったまき。よっぽど自信のあった回答なのか、いつもよりドヤ顔が洗練されて際立っているように見える。こういう時に見せる腹立たしい顔が、なんと3割増しだ。
「ぐっ…!?もうこの際それでいいじゃない!お兄ちゃんを困らせることができて学校に行かなくても済むのよ?ビバ!実家ライフよ」
「困らせ方の方向性を見失ってるぞ…」
全く何を言い出すかと思えばこいつは…。
ちょっとでも真面目に耳を傾けた俺が馬鹿だった。
「…っていうかそもそもそれだと、まるでお前がイタズラとか苛めを受けてるみたいじゃないか」
「な、何…ですって………ッ!?」
気づいてないのか…。
「~~~っ、あぁもうっじれったいわね!じゃあお兄ちゃんの財布からクレジットカードを抜き取るとかにするわ!!いいわよね!?」
まきは思考を放棄したのか、半ばヤケクソ気味に叫ぶようにしてとうとう犯行予告をしてきた。いいわよね!?じゃねーよ。
「それはイタズラでも嫌がらせでもなくてただの犯罪だ、っていうかそもそも抜き取ったところでお前じゃ使えないだろ」
「ふっふーん♪それはどうかしら?暗証番号なら私は既に分かっ、…あ」
まきは得意げな顔をしたと思ったら、直後に今度はやってしまったと失態に気づいたような表情を浮かべて、そのまま固まった。
ま、まさかこいつ…っ!
まきがフリーズしたと同時にあることに気づいた俺は、携帯を取り出してポチポチとそのままブックマークリストのページに移動して、Amanzo、ヤフオクといった通販サイトにアクセスして履歴を確認する。
……やっぱりな、身に覚えのない取引が記録されている。今月はやけにカードの請求額が多いと思ったんだよなぁ…。
って、ん?
「…おいまき、どこへ行く気だ」
忍び足でこっそりリビングを抜けて出ていこうとするまきを引き留める。
「い、いやぁ~その…、部屋よ?」
「そうか、でもその前にちょっと兄ちゃんと話をしようじゃないか、な?」
「ヴぇえ…」
このあとどうなったのかは言うまでもない――――――……
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「…ったく、大体なんでお前が暗証番号を知ってるんだよ!」
「ま、まぁまぁお兄ちゃん、もうその辺で…あんまり怒ると、血圧上がっちゃって大変な事になるわよ…?」
「お前のせいでな」
「う…そ、それよりも!そろそろお菓子をくれてもいいんじゃない!?」
こいつ、話をすり替えやがった…っ、はぁ…まぁもうこの辺でいいか。
「分かったよ、ちょっと待ってな」
「!」
パアァっと表情を明るく変えて嬉しそうなまきを横目にそう言いながら、俺はキッチンへと向かってラックの上にあるバスケットの中からお菓子を取ってまきに渡す。
「…はい、ハッピーハロウィン」
そう言って俺が渡したのは…
『 ば り 塩 ! サ ラ ダ お か き 』
「……………」
「ん?どうした?」
なぜだか突然無表情になってサラダおかきを見つめるまき。あれ?どこか変だったかな?賞味期限とかは大丈夫のはずだし…。
まきはわなわなと肩を震わせながら、やがて口を開く。
「さ」
「さ?」
「さ、さらだおかきって…お兄ちゃん正気?」
「どういう意味だよ?」
「いやおかきて!!」
「うおっ!?びっくりした、いきなり大声上げるなよ…」
「いや上げたくもなるわよ!なんでおかきなの!?お年寄りか!今日は敬老の日じゃないわよお兄ちゃん?ハロウィンよ?ハ・ロ・ウィ・ン、ちゃんと分かってるの?言っておくけどサラダ記念日ってわけでもないからね?俵万智さんも全く関係ないから。っというわけで”洋菓子”に変更してきて」
「洋菓子、なぁ…。あ、そう言われればクッキーがあったな…」
「あ、いいわねクッキー!なんだちゃんと分かってるじゃないっ、ヒューヒュー!!」
「なんでそんなテンション高いんだ…。まぁ、ちょっと待ってろ」
「わくわく」
というわけで、わくわくしてるまきを横目に俺は再度キッチンへと向かうのだった―――…
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しばらくして…
「取ってきたぞー」
「きたわねっ…」
ガタっとイスの音を立てながら机に
そのツリ眼からはもはや狩人、というより涎を垂らす飢えた獣のような鋭い眼光を放っていた…。
ちなみに言っておくと、”涎を垂らす”という点だけは比喩表現ではない。
「まずその涎をなんとかしろ。……ほら」
言って、俺は持ってきたものを渡す。
すると、ジュルっと言わせて涎を引っ込ませ、俺からお菓子を強奪していく。
…こいつ腹減ってんのかな?
「さぁさぁやっと来たわ!こちとらこれだけが楽しみ、で………」
嬉々とした表情から一転。まきは再び無表情を浮かべてそのまま固まる…。
「うん?なんだよ食べないのか?別に夕飯前だからとかは今は言わな「お兄ちゃん…」?」
まきの冷たい声が、俺に向けられる。
「ちょっと聞きたいんだけど、
「あぁそれしかなかったよ?っていうか、”クッキー”といえばそれしかないだろ」
「いや………これ」
「『
「そうだけど?」
何を当然のことを言っているのだろうかこいつは。
「え?茎わかめのこと、”クッキー”って普通言わないか?愛称だろ」
「いや違うけどっ!?え?もしかしてお兄ちゃん今までこれのこと”クッキー”って呼んでたの!?」
「うん」
「うわ恥ずかしっ!どうしてこんなにも恥ずかしい兄を世に輩出しちゃってるのかしら…?」
「お前がそれを言うのか…」
「ちょっとまってお兄ちゃん、それじゃあこれとは違うクッキーの方はなんて呼んでたの…?」
戦慄した表情を浮かべながら、震える声で俺に聞いてくるまき。
「卵とか牛乳を使った方のやつ?」
「えぇ…」
そんなのは決まっている。
「ビスケットだけど?」
「…………」
答えて、しばらくの沈黙。
まきは複雑そうな表情を見せながら、なにやらうんうんと考え始めた。
……そんなにおかしいかなぁ、茎わかめ。
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「とにかく!今後は他の人の前でも茎わかめのことを”クッキー”なんて呼ばずに、普通に言う事!いい?分かったお兄ちゃん?はい、分かったなら他!取ってきて」
「わ、分かったよ…。っていうかなんでそんなにムキになってるんだ…?」
「お兄ちゃんが正気の沙汰じゃない数々のことをしたからよ…。言っておくけど、絶対に余所であんなことやらかさないでよね!特にクッキー!!下手したらお兄ちゃん干されるわよ。戦犯ね、ハロウィンの価値を下げたという罪で」
「そこまで!?」
「ほらほら早く取ってきてよ。あ、あとできるだけカラフルなやつお願いね」
か、カラフル?それはまず食べ物なのか…??
う~むわからん…ハロウィンっていうのは難しいものだな…。
なんだか納得のいかないまま、俺は再々度キッチンに向かい、お菓子をまきの所に持っていく。
…お、よしこれなんてどうだ?まきの要望通り、色彩豊かで綺麗なお菓子だと思う。しかも今の時期にあるのは珍しいものだしな!返品を受けることはまずないだろう。やれやれ、世話の焼ける妹だ…。
「ほらまき、持ってきたぞー!」
「やっと来たわねっ!待ちわびたわ!」
「中々珍しいものがあったぞ。しかもけっこう綺麗だし、お前も気に入るんじゃないかこれ?」
「もうっ、勿体ぶらないではやく渡してよ!」
「ははっ、分かった分かった。…はい、じゃあ改めてハッピーハロウィン」
「ありがとう!お兄ち……………………………ねぇ」
ふぅ、どうやら大丈夫だったかな?やれやれ、一安心一安し…え?
「な、なんだよ?今度はどこがおかしいんだ?」
まきは俺にお礼を言ってすぐに受け取ったお菓子に視線を向けたと思ったら、再び硬直してしまった。今度は無表情ではなく、少し困惑気味の表情を見せている。
「いや、これは……あれじゃない?」
「?あれってなんだよ??」
「これ」
「『 お 供 え 物 の ア レ 』じゃないの…?」
まきは恐る恐るといった感じで口を開いて俺に聞いてくる
「……?あぁそうだな。…ん?それがどうかしたのか?あ、悪いっまき。洋菓子でカラフルなお菓子はちょっとなかったんだ。だから、代わりにそれを「いやいやいやいやいやっ!?」?」
いったいどうしたんだ?さっきの反応と同じような気もするが、なぜか今回は驚きの方が強いようにも見えるな。確かに今の時期珍しいものだが、そんなに驚くことなのか?
「あ、あのねお兄ちゃん。百歩譲って洋菓子がなかったというのはまぁオーケーよ、仕方がないし。和菓子だとしても許容できるわ。問題は…コレよっ」
ズビシっ、とまきは片手で持っている”アレ”に指を向ける。
「っていうかお前それの名前知らないのか?『 落 雁 ( ら く が ん ) 』って言うんだぞ」
落雁(らくがん)。
主にお盆のお供え物として仏壇の前に置かれたりするピンクや白い蓮の形をした”砂糖菓子”だ。
中には蓮の形ではなく四角い形のものもあり、ピラミッドのように重ねてお供えされていることもある。この砂糖菓子は、米などからできたデンプン質の粉に水あめや砂糖を混ぜて着色、色を着けた後に型に押し込んで乾燥させて作られる。
落雁は仏壇のお供え物としてではなく、”お茶菓子”として餡子や小豆、栗などが入ったものもあるんだそうだ。
「へぇ~…、っじゃなくって!」
「だからどうしたんだよ…?にいちゃん、またお菓子選び間違えちゃったか?」
「時期もね!!」
「あぁなんだそういうことか。まぁ確かにこんな日、こんな時期に食べるのはおかしいかもしれないけど、それでも甘いものであることに変わりはないんだ。食べられないものでもないし、まぁ騙されたと思って一回食べてみろよ」
「………」
まきは俺の言葉を聞くと、しばらく黙り込みながら手に持った落雁を訝しい目で見つめ始める。
そして―――
バリッ、
ぼりぼりぼり……
「…どうだ?」
「砂糖」
即答で帰って来た当然の感想に俺は苦笑して、結局これも駄目だったかと少し落胆するが、
バリッ、ぼりぼりぼり… バリッ、ぼりぼりぼり…
「~♪」
まんざら嫌という訳でもなく、むしろ思ってたより癖になるわねこれと言わんばかりの表情を浮かべながら、まきは次から次へと流れ作業のように袋に手を突っ込んで口に運んでいく。いつもならこの流れを止めて、
『こら――っ!!そんなに一気に食べたら糖尿病になるだろ―――――――!!!』
と言ってるところだが、まぁ今回に限ってだけ大目に見よう…。
気にいってくれた(?)みたいでなによりだ。
♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢
「……で?気にいってくれたはずなのに、なんで俺はまた夜道を歩いてるんだ?」
街灯の光が照らす夜道の中を、俺は仕事疲れ+ま気疲れ(まきに対して感じる疲れ)による疲労困憊の体に鞭を打って進み、ぼやく。
お菓子(お供え物)を与えたことにより、まきの欲求は解消されたかと思われた。
しかし――…
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『悔しいけど、あれはあれで美味しかったわ。だからその、あ、ありがとう//』
『ふふっ、そうか。それはよか』
『でも私はやっぱりハロウィンに相応しいお菓子も食べたいの』
『…へ?』
『あの落雁を食べたら、余計にその思いが強くなってきちゃったわ』
『だからこうなったらお兄ちゃん、ちょっと買ってきてぇ~』
『……………』
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以上、約10分前の事のあらましである。
向かっている先は、つい先ほどもお世話になったばかりの大型ショッピングモールだ。
「食料品売り場、まだ開いてるよな…」
問いかけるようなそんな俺の呟きは、夜の静けさと共に暗闇の虚空へと消えていった――――……
♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢
――西木野家 リビング――
【まきSide】
ふぅ、なんとか家から出すことができたわね…。
なんで今日に限って帰ってくるのがいつもより2時間も早いのよ、お兄ちゃんったら。
「さて、と」
一息をついてから、私は携帯を操作して連絡用のSNSを起動させ、グループトークの画面に入る。
そして『μ's』と記載されたポップをタッチして、
『皆、出てきていいわよ。リビングに集合ね』
そんなメッセージを送信した。
今”この家の中にいる”μ'sのメンバーを呼び出すために―――
To be continued…
はい、まず前編終了です(笑)いかがだったでしょうか?
さて、次のお話しを少し…↓
―次回予告―
「私たちのハロウィンはこれからが本番よ?」
「これがジェネレーションギャップというやつか…」
「結婚の挨拶みたいだよ?」
「まさか、海老おかき派…?」
中編は本日21時頃に投下です。あ、英語苦手なんでタイトルおかしかったらご指摘お願いします!(笑)
Twitter垢です。
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@yukata_chika