超すいません。
年内には倒してEP1終わらせます！
ダークファルスアーム戦とか、
今時 開始１分で終わるというのにこの引っ張り……
割と本気で反省しております、はい。
あ、本体とはこの話戦いません。
「アナタ」が倒すという話なので
【挿絵表示】
表紙を描いてくれたRimiQwiさんのページはこちら
http://www.pixiv.net/member.php?id=10995711
登場人物紹介はこちら
http://novel.syosetu.org/61702/1.html
ファンタシースターオンライン2、通称「PSO2」を舞台にしたオリジナルの話です。
本来のストーリーモードの主人公とは違った視点で、
PSO2の世界を冒険していくという内容となります。
気軽に感想を書いてくれると作者喜びます。
感想欄でなくてもメッセージ機能なり
ツィッター(@neko_neko_xojya)でお寄せ下さい。
なおイラストとか挿絵書いてくれる人は万年募集中です。
暗闇の世界に響き渡る
クーナの歌声を背に受け、
「みんな……今まで一番、
辛い戦いになるかもしれない。
けれど、戦うしかないんだ」
円陣を組んだスノーフレーク。
身長も種族も持っている武器もバラバラ、
けれどそこには一体感があった。
シャキンッ……
ウェズはかつての宿敵から託されたカタナ、
スサノグレンを鞘から抜いて空に掲げた。
「はい。
……必ず、生きて帰りましょう」
レシアは妹が彼女のためだけに作ってくれたタリス、
セラータクレインの赤く美しい羽を
そのカタナにあわせるように掲げる。
「我々、アークスの力を
今こそ束ねる時だな」
ライガンは勇ましいフォルムのパルチザン、
ラムダライゼノークの巨大な矛をあわせる。
「うん、頑張ろう！」
メディリスはアックスからもらった試作品のライフル、
シンボリックなカラーリングの
赤のライフルをあわせる。
「……ん」
アンジュは攻撃的な形をしたガンスラッシュ、
バウガーディンをブレード部分をあわせる。
「なに、これだけのアークスがいれば、
怖いモノなんてあるわけないじゃん」
ケーラは派手で煌びやかな装飾のナックル、
パオネリアンの鋭く伸びた爪をあわせる。
「まあ、【巨躯】とはいえ
今から戦うのは所詮、腕だ」
kは透き通るように照り返すソード、
紅葉姫の長く勇ましい刀身をあわせる。
「私たちも全力でサポートします」
キルシェは可愛らしい兎の顔のついたロッド、
ラビットウォンドのピョコピョコした耳をあわせる。
８つの異なる武器が、
誓いを立てる騎士のようにあわさる。
今、想いは１つになった。
円陣を組んだ彼らは、
お互いに目を合わせて頷き
「必ず、勝つぞ！」
ウェズの声にあわせて叫んだ。
生まれも育ちも違い、
そして戦う意味も目的も異なるアークスたち。
けれど、今この瞬間だけは……
みなが同じ方向へ意識をあわせていた。
――今、明るく激しい鮮烈な光になれ 闘って！
フォトンとは想いの強さ……
希望を掴もうとする意志、
誰かを護りたいという気持ち、
そういった「心」で強くなっていく。
歌姫の声援はアークスの体に滾る
フォトンを活性化させていく。
ダークファルスの腕が無数に
アークスたちが立つ残骸に迫ってくる。
絶望的な戦い。
終わりも見えぬほど数の腕。
仰ぎ見ることすら難しい大きさの【巨躯】。
けれど、アークスたちにはもう、
怯む心などどこにもなかった。
ファルスアームが分離して、
４つの腕の先がスノーフレークのいる
残骸の上にドシンっと鈍い音と共に降り立つ。
ウォォォォォォォ！
腹の底まで響き渡るような鈍い咆哮。
彼らが求めているのは「闘争」。
深くは何も考えず、
ただそれだけのために襲ってきているのだ。
ならば正面から挑むべきだ。
「行くぞ！」
ウェズたちは腕に向かって
それぞれの武器と想いと共に、駆けだした。
――眩く正しい誠実な光を追え、手に手取って！
【ブルーラウンダー】
巨大な刀身を持つガンスラッシュ、
シャットラウンダーをベースに
様々な機能を無理やりつけたオンリーワン武器。
あるアークスが激化するダーカーの戦いの中で
新たに設計した専用品である。
ベースは打撃と射撃機能だけしかない銃剣だが、
テクニックも使うために刀身には
複雑な回路が刻まれており、
それが放つフォトンが本来赤いはずの刀身を
蒼くさせることから「ブルー」と名付けられた。
基本のガンスラッシュ機能から、
ソード、ワイヤードランス、パルチザン、
ツインダガー、ダブルセイバー、タリス、ウォンド
デュアルブレード、カタナ、
アサルトライフル、ランチャー、
ツインマシンガンと１３種類に変形する。
分離機能と円状グリップを利用した変形機構は、
前回のレッドゼファーより更に対応カテゴリーを増やし、
かつ無理のない可動域は武器に掛かる負荷を軽減した。
レッドゼファーは剣の中に剣を収めるという性質上、
どうしても強度に問題があったが、
この武器は単純に「刃の数を倍」にして解決した。
射撃性能も有する巨大な刃を２枚に増やした結果、
当然ながら使用者には凄まじい負担を強いることになり
六芒均衡クラスの高いフォトンの適正を要求する。
折れたレッドゼファーの後継として
生み出されたそれは、
凄まじい火力と汎用性、
まさに「英雄」のためだけの武器だった。
しかしそんな創世器に迫る性能を持つ
ブルーラウンダーでも、
ルーサーに強制され襲ってきた
三英雄たちの猛攻に耐えきれず、
最後にはレギアスの創世器「世果」より
叩き折られてしまった。