スノーフレーク   作:テオ_ドラ

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一人1回か2回しかPA使ってないのにこの長さ。
そして台詞なんて一回しかないという……。
そんな10人同時戦闘。大丈夫、次から編成分かれます、もうしません。
ついでに今まで一度も出たことのないダーカーの描写と、
ナイトメアの持つ武器、あと10人目のこと書いておきました。
次回はきちんとキャラたちが喋ります、はい。
あと↓の前書きのテンプレに注意事項乗せときましたので
一応目を通して頂ければ幸いです。


【挿絵表示】


表紙を描いてくれたRimiQwiさんのページはこちら
http://www.pixiv.net/member.php?id=10995711

登場人物紹介はこちら
http://novel.syosetu.org/61702/1.html

ファンタシースターオンライン2、通称「PSO2」を舞台にしたオリジナルの話です。
本来のストーリーモードの主人公とは違った視点で、
PSO2の世界を冒険していくという内容となります。
気軽に感想を書いてくれると作者喜びます。
要望などは個別にメッセージ機能なり
ツィッター(@neko_neko_xojya)でお寄せ下さい。
※感想欄に書くと規約に引っかかるため
※要望は全てに対応できるわけではないのはで予めご了承ください。


066.「このまま一気に突っ切るぞ!」

戦闘においてクラスには役割分担がある。

4人程度のパーティーであれば、

どのクラスもある程度は

幅を持って動くことができるだろう。

 

――しかし集団戦ともなれば別だ。

 

それぞれに与えられた役割を

確実にこなすことが求められる。

 

「……ふっっ!」

 

ひしめき合うダーカーたちの合間を、

まるで障害など一つもないとばかりに

ケーラは颯爽と駆けて行く。

 

「フラッシュサウザンド!」

 

盾を構えていたガウォンドの背面に回りこみ、

剛拳のラッシュを浴びせる。

パオネリアンの鋭い刃で

弱点である尻を切り刻まれたダーカーは

成す術もなく力尽きる。

地面を這うクラーダたちが

仲間の仇とばかりにケーラに飛びかかるが、

既に彼女はそこにおらず、

別の獲物に襲い掛かっていた。

 

「レイジングワルツ!」

 

地面を駆けるケーラとは対照的に、

一度も地面に足をつけず

空中戦を行っているのがタキオン。

神話に出てくるサイクロプスのような

一つ目の黒い巨人……

キュクロナーダの顔面をツインダガーが切り裂く。

目をやられた巨人は

棍棒のような右腕を振り回して

タキオンを振り落とそうとするが空振りした。

 

「シンフォニックドライブ!」

 

彼は背面のバーニアを吹かしながら

ナイトメアブラッドを構えて

他の巨人の顔面へと飛び移り攻撃している。

 

ケーラとタキオン、

ファイターの彼らは切り込み要員だ。

高い機動力と

圧倒的な瞬間火力による一撃離脱戦法。

敵の群れは彼らを捉えることはできず、

集団で右往左往してバラバラ動いてしまう。

完全に攪乱されていた。

 

「サクラエンド!」

 

さこてへ飛び込むのがウェズ。

キュクロナーダの弱点は股間にあるコア、

上を見回して無防備になったそこへ

ウェズはディオシガルガの斬撃を叩き込んだ。

巨人はコアを破壊されて前のめりになり力尽きる。

本来であればコアを狙うのは難しいが、

タキオンが注意を

上に向けてくれているからこそである。

 

「カンランキキョウ!」

 

あわせて居合いで周囲に対する牽制も忘れない。

ブレイバーの真骨頂は火力としてだけでなく、

どのような場面でも戦える

変幻自在な立ち振る舞い。

ウェズは弓を使わないので

遠距離攻撃はできないが、

定点攻撃から範囲攻撃まで幅広くこなす。

 

「んっ」

 

戦いの幅の広さでは

ガンスラッシュを扱う

アンジュも負けていない。

 

「レイジダンス!」

 

ウェズが居合いで寝かせた敵を

串刺しにしていき、

 

「スリラープロード!」

 

まだフォトンの弾の残った弾倉を投げ、

敵の密集地の頭上で撃ち抜く。

 

ドォンッ!

 

その爆破に巻き込まれた

空を飛ぶ巨大なダニのようなダーカー、

ブリアーダが後頭部を破壊されて墜落する。

そこを逃さずケーラが

ナックルで頭部を叩き潰した。

 

どのような場面でも立ち回れるのが

ブレイバーであり、

同時に臨機応変さが求められる。

突出した能力がなくてもマルチパーティで

重宝される所以ともいえる。

……特定のクラスの縛りを持たず

ガンスラッシュ使いの

アンジュは少々特殊な例ではあるが。

 

「ラ・ゾンデ!」

 

レシアが敵の頭上に投げたタリス、

セラータクレインから雷の雨を降らす。

のそのそ歩いていたミクダの群れが

成す術もなく後頭部のコアを破壊されて力尽きる。

遅い動きミクダは一見すると弱そうだが、

コア以外は硬い甲羅に覆われており

実は近接クラスにとっては面倒な敵。

集団で襲い掛かってくるので

近接クラスのメンバーに

近づく前に処理する必要がある。

 

「サ・ザン!」

 

雷を使う合間合間に

小さな竜巻を発生させて飛んでいる

蜂のようなダーカー、

エル・アーダを叩き落とすのも忘れない。

 

フォースは単体でも強いが、

その打たれ弱さゆえに

敵に接近されると危険だ。

だが前衛クラスが

敵を引きつけてくれている時ならば

思う存分にテクニックを行使できる。

 

「スニークショット!」

 

「クラッカーパレット」

 

レンジャーたちは言う間でもなく、

遠距離からの攻撃だ。

メディリスはアサルトライフルで狙撃、

ミノリはランチャーで爆撃をする。

しかし同じ射撃武器でも

随分と性質が違うといえる。

 

「ウィークバレット!」

 

特殊弾頭を装填しまるでカニのダーカー、

クラバータのコアに撃ちこむ。

一撃で仕留めないと殻に閉じこもる面倒な敵だが、

ウィークバレットを撃ちこめば、

近接クラスの攻撃で難なく倒せる。

マーカーを目印に

空を舞うタキオンが正確に破壊していく。

 

「フェイクシルエット!」

 

ミノリのグリムゾンバンカーから

デコイを射出される。

空中にふよふよ浮かぶのっぺりとした人形は

ブリアーダが飛ばしてくる

毒の液体を全て防いでくれていた。

人形の影からスタングレネードで応酬したりと

ただ爆撃しているだけではないのだ。

 

だがしかし、

それだけ攻撃をしていても相手の数は多い。

攻撃をかいくぐって

フォースやレンジャーに襲い掛かる敵も現れる。

玉砕覚悟で突っ込んでくるダカンの群れ。

だが彼らが辿り着くことはない。

 

「スライドシェイカー!」

 

馬鹿正直に突っ込んでくるダカンは

ライガンのラムダライゼノークの餌食。

豪快に振り回されるパルチザンが、

敵の群れを吹き飛ばしていく。

 

「ノヴァストライク!」

 

後衛を守るのはライガンだけではない。

物陰に身を潜めて襲ってくるクラーダを

迎え撃つのはナイトメア。

大きな体格であるキャストの彼より

2倍近いサイズの無骨なソードを振り回す。

タルナーダと呼ばれるその大剣は、

一見するとただの金属の塊だが、

その実、最新のフォトン技術を

駆使して作られたモノ。

しかも彼はそれをクラフトにより

フルチューンナップしているのだ。

威力はその巨大な見た目以上のモノ。

 

また大ぶりに見え、その実、

非常に計算し尽くされた攻撃は

アリの一匹すら倒すことはないだろう。

 

「ライジングエッジ!」

 

守護者たるハンターのキャストたちが

守っている限り

後衛のメンバーが危険に晒されることはない。

 

「やれやれ……」

 

そして10人のうちの最後の一人、

フリージアのマネージャーであるシェスタ。

青のチャイナ服というアークスらしからぬ姿に

青髪のポニーテールという彼女。

赤で埋め尽くされたダーカーの巣窟では

完全に浮いてしまっていた。

面倒臭そうにタバコを加えたまま、

 

「シフタ、デバンド」

 

仲間たちのフォトンを活性化させて

味方を支援していた。

加護は味方たちの能力を劇的に上げ

戦局を有利なものとする。

地味ではあるが非常に重要なクラス、

それが支援に特化したテクターという存在。

本来であるならば短杖を持ち、

攻撃テクニックも駆使して戦うのだが……

 

「インフィニティファイア」

 

彼女はコウモリのような形をした双機銃で

近づくダーカーを撃ち抜いていた。

紫にカラーリングされたそれは

ただのツインマシンガンではなく、

テクニックのフォトン適正も備えた特注品だ。

ガンナーとテクター、

両方を使いこなす異端のアークス……

それがシェスタというニューマンだ。

彼女が短くなったタバコを吐き捨て、

ヒールで踏みにじる。

 

10人がそれぞれ違う武器を持ち戦う……

それでも咄嗟に連携して見せるのが

アークスというものだ。

実戦経験の少ないスノーフレークを、

ベテランたちがうまくフォローしている。

またそれに応えられるだけの実力を

スノーフレークの面々もつけていた。

 

「このまま一気に突っ切るぞ!」

 

ウェズが叫び、

みながそれに戦いで応える。

 

ここがダーカーの巣窟という未知の場所で、

周囲全てが敵であったとしても、

突き進む彼らを止めることはできなかった。





※お知らせ※
感想欄に「要望」を書くと規約に引っかかると知りました。
そういった感想は運営に削除されますし、実際されました。
例:うちの子出して欲しいなぁ
 :こういう展開どうでしょうか?

せっかく書いてくれたのに消されてしまうと大変申し訳ないです。
なので、もしそういった要望があれば
メッセージ機能かツィッターでご連絡ください。
また読者様から
「あまり要望に応えていると大変だと思うのでほどほどにしてくださいね」と
心配してくれる声も頂いたこともあり、
読者様に不安を与えてしまっては末転倒ですので、
もし万が一 「自分のキャラ出して欲しいなぁ」という要望が重なったりするとお応えできない場合も出てくるかもしれません。あと設定を全て使うことができないことも出てくるでしう。
また今回はダーカーの巣窟でのマルチパーティー展開なので、
ゲストキャラが多数出演しても余裕ですが、
話の進行状況によっては、「ゲストキャラとしてすぐ出しますね!」というわけにはいかないこともあるのもご了承ください。
実はある程度 本筋が決まっていたりします。

昨日から突然 読んで頂ける方が増えてありがたい限りですが、
こういう感じで書いてしまってすいません。

でも感想とか評価は気軽にしてくれていいんですよ!
私のモチベが上がります、はい。

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