こんな雑談ですが見たい方はどうぞ。
クラス代表マッチ当日
IS学園のアリーナでは勝ち抜いたセシリアと鈴が向き合い、宣戦布告通りの試合が行われていた。
「セシリアさん頑張って!」
二人が一進一退の攻防戦を繰り広げている間、スパイダーマン及びクラス一同が客席で応援していた。スパイダーマンは黙りながらもセシリアの動きを見ていた。
「だいぶ動きがよくなっているな・・・。」
試合の数日前、セシリアは千冬に言われた欠点及び戦闘技術の向上を図りスパイダーマンに稽古を付けてほしいと頼まれたのだ。自分は指導できるほど器用ではないと言い断ったのだがどうしてもと言われ、できる限り分かりやすく指導した。そのおかげでもあったが鈴までの試合はあまりシールドエネルギーを削られずに勝ち進むことができた。
しかし、このとき事件が起こる。
突然アリーナへの入り口及び客席の扉がロックされ出られなくなってしまう。客席の生徒たちは騒ぎ始める。
「これは!?どうやらただ事ではないようだな!」
更にスパイダーマンのスパイダー感覚はある危険をとらえた。
「何かが来る!」
アリーナでは試合中にもかかわらず謎のISが乱入していた。
「感覚からすれば無人機か。ついに仕掛けてきたか、亡国機業・・・それとも!」
スパイダーマンはレオパルドンを装着しソードビッカーで扉を切り裂いた。
一方同時刻、訳の分からぬ機材が山積みにされている部屋。そこでモニターを見ながら篠ノ之束は笑みを浮かべていた。
「ついに君のISの正体を見させてもらうよ・・・いっくん。いや、スパイダーマン!」
彼女は少し前に初の男性IS操縦者の専用機のデータを取るためにゴーレムを送り込んだ。これにはわけがあった。本来ISはコアを彼女が制作したのだが彼のISは自分が制作したどれにも属さないことがわかったのだ。では、あれはなんなのか?それを調べる必要があった。
「大丈夫、殺したりはしないからね。」
束はレオパルドンの秘密を探るべくモニターを見つめる。
アリーナでは乱入してきた異形のISゴーレムとセシリア、鈴が対峙していた。
「な、何なのよアイツ!?」
「分かりませんわ。でも、このままではまずいですわ・・・」
二人は先ほどの試合でシールドエネルギーがほとんど底を尽きかけており、ゴーレムの乱入で軽傷ではあるものの負傷もしている。そんな二人に構わず、ゴーレムは次の攻撃を仕掛ける。
「転校してまだ数日なのに・・・」
「くうっ!」
二人は逃げきれないと目を瞑る。そのとき
「スパイダーストリングス!」
聞き覚えのある声が聞こえ、その後ゴーレムが来る様子がない。目を開けるとゴーレムを後ろからレオパルドンがロープのようなものを出して動きを封じていた。そして、レオパルドンはゴーレムを投げ飛ばした後、二人の前に飛んできていつものポーズをとる。
「地獄からの使者、スパイダーマン!!」
デッデレーデッデレ!ポポポポポポオン!デッデ、デッデーデン!
「スパイダーマンさん!」
「アンタどうやって来たの!?」
驚きながら質問する鈴をスルーしてスパイダーマンは言う。
「こいつは俺がひきつける!その間に二人は逃げてくれ!」
「何言ってんのよ!あんた一人じゃ危ないでしょ!」
「そ、そうですわ!ここは三人で協力して戦った方が!」
「君たちはさっきの試合でシールドエネルギーを使いすぎている。その状態で戦闘は無理だ!」
「でも!」
セシリアはそれでも何か言おうとしたが
「君たちは客席に残されている一般生徒の避難を誘導してくれ!エネルギーがなくてもそれぐらいならまだできる!」
「わかったわよ!」
鈴はそう言いながら先に行く。
「スパイダーマンさん。」
「ん?」
「死なないでくださいね。」
「わかっている。」
そう言うと安心したのかセシリアもアリーナの客席へと飛んでいく。スパイダーマンはゴーレムを見た後、俊敏な動きでゴーレムを攻撃する。腕に装備されているレーザー砲の射撃を避け、アークターンを飛ばし、ゴーレムに直撃させる。ゴーレムの装甲に大きな傷がついた。
「こんな学園にまで襲い掛かってくるとは・・・許せん!!」
レオパルドンはソードビッカーを取り出し、構える。
モニタールーム
「山田先生、解除は?」
「ダメです。遮断シールドと防護扉のシステムが完全にハッキングされていて・・・」
解除を試みる山田は焦っていた。応援を呼んでも防護扉や遮断シールドを解除しなければアリーナに入ることができない。
「アリーナの状態は!?」
千冬はアリーナで試合をしていたはずのセシリアと鈴の事を思い聞いた。
「今は・・・スパイダーマン君が所属不明機と交戦しています!」
「何!どういうことだ!?オルコットたちは?」
「現在スパイダーマン君が開けたところから生徒たちを避難誘導させています。」
「通信はつながるか?」
「はい。何とか。」
「つなげてくれ。」
山田は指示通りの回線をつなげる。
「スパイダーマン、聞こえるか?」
『ああ、聞こえる。』
「もうすぐ応援が駆けつける。お前は生徒の避難が落ち着いたら後は引き上げろ。」
『いや、ここで俺がケリを着ける。』
「何を言っている!?お前にそこまでする義務はない。避難もオルコットたちの指示で・・・・・」
そのとき通信が切られる。
「・・・・」
「織斑先生?大丈夫ですか?」
山田は心配そうに聞く。
(そこまで私を拒絶するというのか。何故だ・・・・・一夏・・・・。)
「織斑先生?」
千冬の意識は山田のおかげで現実に戻る。
「あ、ああ。大丈夫だ。」
「今、上級生たちが合流して避難の誘導を手伝っています。私達も行きましょう。」
「そうだな。」
二人はアリーナに向かう。その間にも千冬はさっきの考えを必死に忘れようとした。スパイダーマンが一夏であることを。
アリーナ
スパイダーマンはゴーレムの猛攻を巧みにかわしながらアークターンを繰り出し、装甲にダメージを与えている。客席の方は楯無たち生徒会も協力に駆けつけてくれたためほとんど終わっている。
「どうやらこれで心置きなく止めがさせるようだな。」
スパイダーマンはゴーレムに向き直る。それをほとんど生徒の避難を終わらせたセシリアたちが見守る。
「スパイダーマンさん、一体何をするつもりですの?」
「剣なんか構え直してどうするんだろうね?」
「あの男、一体何を・・・」
レオパルドンは剣を構えながら動かなくなる。無論、ゴーレムはこの隙を逃さないで反撃を行う。しかし、近づこうとしたその瞬間
「ソードビッカー!」
スパイダーマンが言うと同時にレオパルドンの剣が一瞬発光し、光を放つ。そして勢いよくゴーレムに向かって投げつけた。乱入時ビームさえも効かなかったゴーレムの強固な装甲は先ほどのアークターンの連撃でダメージが蓄積していたこともあり容易くソードビッカーを貫通させる。剣が背部まで貫かれたゴーレムはその場で動かなくなり、やがて爆散してしまった。
「これは奴らのではないな・・・・だとしたら、あの人なのか?」
疑問に思いながらもスパイダーマンの手によりこの所属不明機の乱入事件は幕を閉じた(しかし、クラス代表マッチはこの事件のせいでふりだしに戻されてしまうのであった)。
束サイド
「何~!?この束さんが作り上げたゴーレムがあんな剣一撃で!?いったい何でできてるの!?あの剣。しかし、あのいっくんの強さ・・・・どう見ても今の世代のISとは格が違うような気がする・・・・。」
ゴーレムを破壊されデータ回収ができなくなったものの束は、スパイダーマンのレオパルドンが只者ではないということは理解することができた。
え~先ほど言っていたことですがこれには以下の訳があります。
本家の場合
・ピーター・パーカー(名前これでOKだっけ ?)をゲストに出せる。
・グリーンゴブリン、ドクター・オクトパス(ヴェノムやカーネイジも)を敵に出せる。
・まさかのダブルスパイダーマンになる。
・ダークスパイダーマンが出せる。(東映版では困難)
・アベンジャーズ(少なくともアイアンマン)も出せる可能性が(これは自分の努力に左右される)
など。
「グリッドマン」の場合
・グリッドマンがISとして登場。(この場合はゴッドゼノンなどは支援機)
・合体によるパワーアップが見れる。
・グリッドマンの黒幕が亡国企業と通じている。
・出すとしたらグリッドマンシグマが主役。
など。
まあこんなくだらないことですが挑戦したい方にはおすすめします。(自分的には原作を読んだ方ならいい作品に仕上がると思います)
次回、シャルロット(シャルル)登場予定。