スパイダー・ストラトス   作:赤バンブル

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最近の感想に複雑な感情を感じるけど今回は、シャルルの正体が明かされる回。
なんか拘束と言う言葉に引っかかるけど・・・ヒロインとできるだけからませないと突然と言う感じになるからな・・・・。
それでも見たい方はどうぞ。


いつの間に!?シャルルの正体!

シャルルが転入したことにより、部屋は同性の方がいいという判断でスパイダーマンはシャルルと同じ部屋となった。このとき、箒は「やっと、まともな奴とペアになれる。」と喜んでいた。

 

そんなある日のシャワールーム

 

「ビルの~~~谷間の暗や~みに~~スパイダーマ~~ン!きらりと~~~~光る怒りの目~~~」

 

スパイダーマンはのんびりシャワーを浴びていた。いくら素顔を見せることがない彼でもシャワーは浴びる。シャルルはちょっと買いたいものがあるからと言って部屋を留守にしていたのでスパイダーマンは歌いながら体を洗う。

 

「や・す・ら・ぎ・す・てて、すべてを、捨てて悪を追って、空駆ける~~」

 

そんな中、クローゼットから買い物に行ったはずのシャルルが出てきて、脱衣場にあるスパイダーマンのスーツからスパイダーブレスレットを取り出す。

 

「ごめんね、スパイダーマン君。でも、こうでもしないと僕は・・・・」

 

罪悪感を感じていながらもシャルルは音を立てずに脱衣場を抜け出す。

 

「・・・・・・・」

 

シャルルが出た直後、シャワールームのドアが開き、そこにはシャワーを浴びるためにタオル一枚の恰好のはずのスパイダーマンが普通の恰好にタオルを腰に巻いた姿で立っていた。

 

 

 

 

「なにこれ・・・・」

 

シャルルはスパイダーブレスレットをパソコンに接続して中にあるデータの閲覧をしていた。しかし、レオパルドンの戦闘データは明らかに順来のISの性能を超えており、更にそこにリミッターと言う標識があり、閲覧しようにもプロテクトが掛けられていた。解除を試みようとしたその直後、突然赤い画面に切り替わり、笑い声が流れる。

 

「フハハハハ、フハハハハハハハ、フハハハハハ。」

 

やがて蜘蛛の巣の模様が現れ、正体が明確になっていく。

 

「これってまさか・・・・」

 

シャルルが悟った時、パソコンの画面にはスパイダーマンが映されていた。

 

「すり替えといたのさ!」

 

シャルルは驚きのあまりに声が出なくなった。

 

「それでどうだったかな?」

 

振り向くと、そこにはスパイダーマンが腕を組んで立っていた。

 

「い、いつからそこに?」

 

シャルルは力のない声で言う。

 

「君が脱衣場に入った時からさ。それにまだ正体を明かさないのかい?シャルル・デュノア・・・・いや、デュノア社社長の一人娘シャルロット・デュノア。」

 

「なんでそこまで分かったの?」

 

「正体については転入したときから気づいていたよ(直感だけど)。そして君はお父さんの命令で俺のレオパルドンのデータを盗むために付け狙っていた。違うかな?」

 

まさかそこまで分かっていたとは。シャルルはため息を吐く。

 

「それで・・・君は僕をどうするのかな?学園と政府に報告して追い出す?」

 

「・・・・・」

 

シャルルいや、シャルロットの質問にスパイダーマンは黙る。

 

「隠さなくてもいいんだよ・・・このことが知られれば僕はどの道強制送還されるだろうし、会社も潰れるかもしれない・・・でも、もう疲れたんだ・・・利用される自分が。」

 

シャルロットの目からは一筋の涙が流れた。どの道自分はもうお終いだ。だがスパイダーマンは彼女の肩を起こす。

 

「何故、自分から抗おうとしないんだ?君の人生は君の物なんだぞ!」

 

「君に・・・・・君に何がわかるのさ!!母が死んでから・・・・居場所がない故に、IS開発のための道具にされて・・・・・挙句の果てにこんな手まで使って・・・・嫌なんだよ・・・・もう。」

 

「わかるさ。」

 

「え?」

 

スパイダーマンはシャルルの顔を見て言う。

 

「俺も昔、自分の居場所がなくて生きるのが嫌になった。家族にも捨てられ、誰からも認めてもらえず、最終的には自分にも絶望した。でも、あきらめなかった。ある人のおかげで俺は必死に生きようと決めたから・・・。だから今の俺がいるんだ。」

 

スパイダーマンはそう言い終わるとシャルルに生徒手帳を渡す。

 

「これは?」

 

「読めばわかる。」

 

スパイダーマンはそう言うと窓から外へと出ていった。シャルルは生徒手帳を読んでみる。

 

「こ、これは・・・・」

 

 

 

翌朝になってスパイダーマンは部屋に戻ってみるとそこには目の下に隈ができたシャルルが待っていたのかのように立っていた。

 

「あ、あの・・・・君が言いたかったのってこれだったんだね・・・・。」

 

シャルルはそう言うと生徒手帳の『IS学園特記事項第二十一』と書いてあるページを見せる。

 

「わかったようだな。」

 

スパイダーマンは満足したような言い方で言う。

 

「なんか恥ずかしいところを見せちゃったね。」

 

「これでデュノア社も簡単には手が出せない。後は君自身が決めることだ。」

 

スパイダーマンはそう言うと部屋を後にしようとする。

 

「あ、待ってよ!」

 

「ん?」

 

シャルルに呼び止められスパイダーマンはシャルルの方を振り向く。

 

「その・・・ありがとう!僕にこのことを教えてくれて。」

 

シャルルがお礼を言うとスパイダーマンはいつものポーズをとり

 

「孤独な少女に味方する男、スパイダーマン!!」

 

ジャンジャジャーン!ジャジャン!デケデンデンデンデン!ジャンジャジャンジャージャン!

 

「はははは。」

 

シャルルは思わず笑った。

 

「よし、早速食堂に行こう!腹が空いてきたからな。」

 

「そうだね。後、遅いとオルコットさんに怒られるよ。」

 

「は!しまった!!」

 

そう言いながらスパイダーマンとシャルルは急いで食堂へと向かうのであった。そのときにシャルルの顔は希望に満ちていた。




なんか、ヒロインと絡ませるという物のレベルがどうも分かりづらいです。なんか感想で拘束しているという言葉があったので。これからの展開上どうするべきか・・・(´・ω・`)
近いうちにヴェノム出そうかな・・・違う意味で。

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