スパイダー・ストラトス   作:赤バンブル

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今さらですが私は原作未読者です。これはWikipedia、pixiv、他の作品を読んで書いたものなので危険度大です。それでも読みたい方はどうぞ。


ラウラの願い!人には自分の務めがある!

昼休み

 

「スパイダーマン君。ちょっといいかな?」

 

昼食でのセシリアを慰めた後、スパイダーマンは日頃の習慣である屋上で仰向けになって空を見ようと向かう途中シャルルに呼び止められた。

 

「何か用か?」

 

「よかったら、この後模擬戦しない?」

 

「何!?」

 

「だめかな?」

 

「いや、丁度暇だから大丈夫だ。」

 

「よかった~。」

 

どちらにしろ断る理由もないのでスパイダーマンは素直に受け入れた。

 

 

 

 

 

アリーナ

 

模擬戦はレオパルドンの圧勝であっけなく終わった。

 

「つ、強いね・・・・スパイダーマン君・・・。(まさかここまですごいとは思わなかった・・・・( ゚Д゚))」

 

「俺が強すぎたのさ。」

 

「ラピッド・スイッチでうまくいくと思ったんだけどな・・・・・」

 

シャルルは少し落ち込んだ。そのとき

 

「敵同士で馴れ馴れしくするとはな。反吐が出る。」

 

「誰だ!」

 

あまりにも冷たい言葉が聞こえたと思った矢先、次は超高速の砲弾が二人の目の前に飛来してきた。スパイダーマンはシャルルを担ぐようにして緊急回避した。スパイダーマンは砲弾が飛んで来た方を見る。

 

「貴様はラウラ・ボーデヴィッヒ!!」

 

「いきなり攻撃してくるなんてひどいんじゃないかな?」

 

「シャルル、ドイツ人はあんなにも物騒なのか?」

 

「い、いや・・・・僕に聞かれても 」

 

「ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ・・・・・所詮は二世代目か。こっちのは知らんな。まあ、旧型よりはマシか。」

 

警告なしにいきなり砲撃する行動と言い挑発的な物言いにスパイダーマンは黙ってはいない。

 

「いきなり攻撃してきた事といい、その態度とは!俺への挑戦状か!!」

 

「私は貴様のその言い方が気に食わないんだ。いっその事二人がかりで掛かってこい。くだらん仲良しごっこをしている奴らに私が負けるはずがない。」

 

その言葉を聞いた瞬間、スパイダーマンの何かが切れた。

 

「人を侮辱する数々の暴言、許さん!!」

 

「スパイダーマン君!僕たちさっきやったばかりで・・・・しかも向うは三世代型だよ!やり合うのは・・・・」

 

「いや、ここは俺一人でやる。君は離れているんだ。」

 

「でも!」

 

「冷血少女、ラウラ・ボーデヴィッヒを退治する男、スパイダーマン!!」

 

ジャンジャジャーン!ジャジャン!デケデンデンデンデン!ジャンジャジャンジャージャン!

 

スパイダーマンはお馴染みのポーズを決める。

 

「本当に腹ただしい奴だ・・・・。相手にしているだけ無駄だ。今すぐその口が言えないよう叩きのめしてやる!!」

 

スパイダーマンの態度にラウラはストレスを爆発させ、レールカノンをレオパルドンに向かって放つ。光弾は着実にレオパルドンに向かう。

 

「スパイダーマン君!」

 

シャルルが呼びかけようとした瞬間

 

「レオパルドン、ソードビッカー!!」

 

レオパルドンはソードビッカーを取り出し投げる。ソードビッカーは光弾に命中し爆発するが砂煙の中からアームロケットが現れ、ラウラのレールカノンを破壊する。

 

「何!?」

 

ラウラは自分がダメージを受けるとは思っていなかったのか驚愕して動揺していた。

 

「この隙に引き上げようよ。」

 

スパイダーマンはまだやる気があったがシャルルに引っ張られアリーナから出ていった。

 

 

 

 

放課後

 

「まあ、そんなことがありましたの。」

 

「ああ。」

 

夕食をとりながら、スパイダーマンは隣に座っているセシリアと会話をしていた。

 

「セシリア、君はどう思う?」

 

「私にとっては同じ欧州の人間として恥ずかしいですわ!いきなり警告もしないで砲撃してくるなど言語道断ですわ!」

 

「そうかな?」

 

「なにがですの?」

 

「俺には彼女はここに何か目的があってきたんじゃないのかと思うんだが。」

 

「目的?」

 

「それが何かはわからないが・・・・」

 

スパイダーマンがそう言いながら食事をとる。その帰り、部屋に引き上げる途中で何やら会話が聞こえたので天井によじ登り、何があったのかを見に行った。そこではラウラが千冬と何かを話していた。ただラウラは声を荒立てていた。

 

「何故あなたがこんな所で教師などしているのですか!」

 

「私にも私の務めがある。それを全うしているだけだ。」

 

「こんな極東の地で何があるというのですか!お願いです!教官、もう一度我がドイツに戻り再びご指導を!あなたはこんな場所にいるべき人ではありません!」

 

スパイダーマンはラウラの言っていることが何となく理解できた。ラウラは千冬にドイツに戻ってきて自分を鍛えてほしいと言っているのだ。それは千冬を崇拝している彼女の純粋な願いでもあった。しかし、そこまでは良かったがその後に彼女の口から出たことは生徒たちへの侮辱的な発言だった。

 

「この学園の生徒はISをファッションか何かと勘違いをしています!教官が自らが教える価値もありません!危機感を全く抱いていない。そんな者たちのために時間を割くなど・・・・」

 

「それは違う!!」

 

「誰だ!」

 

そのときスパイダーマンが二人の目の前に着地する。その光景にラウラは一瞬驚かされた。

 

「貴様!いつの間に!?」

 

「ここの生徒はISをそんな目で見ているわけではない!確かにISが使えるから自分が優れていると思うものも少なくはない。でも、ISは使い方を間違えれば殺戮兵器にもなることを教えるのがこの学園の役目なんだ!それを侮辱するなど・・・・君にISを使う資格はない!」

 

「き、貴様!!」

 

ラウラは怒りを爆発させ、スパイダーマンに飛びかかろうとしたがそれを千冬の手によって止められた。流石の彼女も我慢の限界のようだった。

 

「そこまでにしておけよ、小娘。」

 

「!きょ、教官・・・・」

 

「スパイダーマンの言う通りだ。確かにこの学園の生徒はお前の言うように危機感がないのかもしれん・・・・。だが、その考えが間違っていることを教え、道を間違った方向へ行かせないようにするのがこの学園の役割で私の務めなんだ・・・・。」

 

千冬は怒りを押さえながら言うが凄まじい怒気を感じられ、ラウラは何も言えなくなってしまった。

 

「教官・・・・私は・・・」

 

「寮に戻れ。私は忙しい。」

 

「くっ・・・・・・」

 

ラウラは何か言いたそうにしながらも諦めてその場を去った。それを見届けた後、スパイダーマンもその場を去ろうとする。

 

「すまなかったな。見苦しいところを見せて。」

 

「俺はあなたのことを認めたわけじゃない。ただ、彼女のこの学園に対する侮辱が許せなかっただけだ。」

 

「そうか。」

 

スパイダーマンが去るのを千冬は見届ける。

 

(一夏、私は待っているぞ。お前が一夏として私の所へ戻ってくることを。例えそのときが来なくても・・・・・)

 

千冬は密かにそう思いながら一人廊下を歩いて行くのだった。




最近デットプールにはまっている。
cvが子安さんだとなんか「ビーストウォーズ」のコンボイや「ボボボーボ・ボーボボ」のボーボボ、「ジョジョ」のディオ様を思い出す。同じ声優なのにどうしてこんなにキャラが変わるのか・・・。(´・ω・`)次回もあればまた。

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