本当に少しずつ書いてて、でも修正してを繰り返したらこうなった。しかも全然文章レベル改善されてないと来た。頭痛いです主に酒で
もっと白野らしいやり方があったと思うのですが、文章にできなかったのがつらいです。
以前コメントで駄文タグ批判されましたが、ごめんなさい。今回駄文と言い切れます(汗)
学年別トーナメントは 今回の 予選
次回の 準決
次々回の 決勝
の3回で送ります。どうぞ
岸波白野がシャルルと二人で話してからだいたい一週間後。
「さあ! 始まりました。学年別トーナメントタッグマッチ! 司会は私、2年の黛薫子がお送りします。いやー正直こんなメンドクサイこと100パーお断りするつもりだったのですが、たっちゃん(楯無)から『食堂デザート1日食べほ~だい無料券』をいただいちゃってね。みんな自分のクラスのチームを応援する中悪いけど、ゴメンネ!(てへぺろ」
一部を除いた生徒「………(イラッ)」
「おい。真面目に司会やれ」
「あ、あはは……」
「解説役に教師の織斑先生とゲストにシャルル・デュノア君をお呼びしました! どうぞよろしくお願いします」
「ふん」
「ど、どーも。シャルル・デュノアです。よろしくお願いします」
代表候補生であるシャルルはこれくらいのことでは緊張などしない。だけど、先ほどの黛の言った言葉のあとに広がるよく分からない黒いなにかを感じ取り、すこし調子が悪かった。シャルルが何故その席にいるかというと彼の専用機がなにやら不具合が発生したためメンテナンスに回し今回イベントを不参加にしたためである。半分嘘半分本当
「さて最初の試合ですが、どうですか。織斑先生?」
黛が解説役の織斑先生に質問する。なぜなら最初の試合でぶつかるのは彼女の受け持つクラスから出たチーム。ラウラ・白野ペアだからだ。相手は3組のペアである。
「ラウラのペアが勝つ。あいつは私が直々に教え込んだ。この程度で敗退する奴ではない」
「ありゃ? 意外にあっさりした評価ですね。もう少しこう、どんな試合経過になるか、とかは無いのでしょうか?」
黛の指摘を受けて千冬は「ふむ」と少し考え込む。そして、少し口元をにやけてから逆に聞き返した。
「じゃあ貴様はどうなると思う?」
「え、私の予想ですか? う~ん。そうですね……ラウラ・白野ペアが勝つのは私も同意しますが、始まったら最初に白野さんが脱落。その後、1対2に追い込まれるも実力が上のラウラさんが勝利する。といったところでしょうか」
黛は試合に出る4人の実力(事前に用意していた資料)を総合的に判断した。なぜなら現在アリーナにいる岸波白野のIS展開姿はISだと分かっていても普通の服と大差ないのだ。あんな装甲も何もない状態で戦闘になるはずがない。それが黛の、強いてはそれを観戦している生徒たちの答えだった。
「では、デュノア、お前はどうだ?」
黛の主張を聞いた千冬は今度はシャルルに聞いてみる。シャルルはその質問に対しあまり時間をかけずに答える。
「僕も白野ペアが勝つことに異論はないです。ですが、白野さんが脱落することは無いと思います」
「ほう。その理由は?」
「まず彼女が使う『無銘』は異様ですが武器搭載量が多いこと、そして彼女自身がその一つ一つをしっかり把握してるからです。ですからそれを利用して相手を翻弄することが可能ではないかと。それに」
「それに?」
「彼女のISについて不明なところが多いことです。ですから私たちが知らない間に新しい何かを見つけているかも」
岸波白野の乗るIS『無銘』について一通り考えられることを説明した。実を言うと試合前に岸波は開示できる範囲で無銘の情報を出した。どうぜばれるのなら先に出しておこうと考えた。そして、もう一つの理由は、彼女は先日、ある企業に所属したからだ。
「岸波さんが所属する企業『伽藍の堂』ですが、聞かない会社名ですね」
「当たり前だ。その会社は社長一人だけらしい」
「「………はい?」」
そんなことより試合が始まるぞ。といい織斑先生は黙り込みじっと試合を観戦する姿勢に入った。
白野とラウラはアリーナの真ん中で対戦相手と向き合っていた。相手2人のISはどちらも学園に置いてあるラファール・リヴァイヴだ。だが、それよりも気になることが1つだけある。というか
「ものすごい殺気を向けられてる気がする………」
そう。向かい合う相手2人から私の方に向けられているのだ。恨みとか女性特有の何か黒い感情っぽいもの感じる。ちょっと待ってくださいよ。私何か悪いことしました?
「ラウラ。なんか2人とも私を狙ってるんだけど」
「知らん。自分で何とかしろ」
(………はあ。一体なんなのよ。とりあえず橙子さんからいただいた武器を出せるようにしとこ)
頭をクシャクシャ掻きながら岸波白野は試合の準備を始める。
開幕のホイッスルがなる。とりあえずまずは様子見だ。一旦距離を取って相手の出方を見ようとする。が
「「先手必勝!!」」
始まってから1秒も立っていない状態で相手チーム2人はラファールに搭載されているロケットランチャーを全弾こっちに撃ちこんできた。
「やb―――」
言葉を言い切れず、放たれたロケット弾が全部命中した。
「おっと! 開始早々岸波白野さんが攻撃をもろにくらってしまいました! さっそくリタイアかー?」
実況室にいる黛はマイクを握り試合の状況を熱く語っている。メンドクサイといっときながらこの女。ノリノリである。
≪(ドカアアアアアン)きゃあああ!≫
「あ。1人がボーデヴィッヒさんのレールカノンを喰らってしまいましたね。……さすが第三世代、一発でリタイアさせましたよ」
軍用ISとして製造された彼女の専用機『シュバルツア・レーゲン』の右肩部にあるレールガンは当たれば相手シールドエネルギーの半分以上を消耗させるほどの威力を持っている。今回使用した砲弾に無延期信管(当たっても遅れで爆発するタイプ)を使用してあるため目標に弾着したときの衝撃と後の爆発のダブルパンチを喰らったのだった。
「倒れた子が誇らしげに親指立ててますけど、一体どういう意味ですか?」
「さあ? 私にも分からん」
映像を拡大して見ていたシャルルがラウラに撃たれた女子生徒の行動に疑問を持ち織斑先生に質問する。囮役をやっていたにしてはそうは見えない戦略だったから余計に分からない。
「さて、私の予想通り1対1の展開となりましたが「おい。いつの間に1対1になった」へ? でも今ので」
黛は織斑先生が指をさすほうを見る。土煙のなかから何かが飛び出してきた。
(よっしゃーーーー!)
男気に内心に喜ぶ3組の生徒は心の中でガッツポーズをとっていた。彼女たちが岸波を最優先で狙ったのは狙われた彼女にとってどうでもいい理由だった。
曰く、私たちを差し置いてシャルル君に抜け駆けしたから
とまあ、こんなショーもない理由である。とにかく何でもいいから一矢報いたいとこのような行動に移ったのだった。相方も同様の目的で参加してくれたが、向こうの僚機にやられてしまった。まあ、想定していたことだったから仕方ないことだが。とにかく目的は達した。あとは代表候補生相手にどうしようか、と考えているとき。爆発により発生した土煙の中から、こちらへと突撃する無傷の無銘の姿を捉えた。
「そんな! あれだけ喰らって無傷?」
左腕に彼女全体をカバーできるほどの大きさの黒い楯がある。それで防ぎ切ったのだろう。だがその姿はあまり脅威に感じられなかった。ひとえに大きさの違いがもたらした目の錯覚によりおこったことだった。戦闘において視覚効果というものは大きく利用される。たとえば色。赤のような暖色系で揃えた武装をつけて相手に接近するとそれを見る方は実際よりも近く感じ威圧感を感じることがある。良い例が戦国時代の全身赤揃えだった武田と真田だ。もう一つは大きさだ。相手が自分よりも大きい存在だとより威圧感と絶望感に襲われたりする。
それに対し、白野が身に着けるISは通常のISと違う。装備を付けても彼女の身長が少し高くなるだけだ。だから彼女を見下ろす形になる。余計な武装がない分小さく見えて、私でも簡単に倒せる。そう思ってしまった。
それが私の敗因だった。
岸波白野は左腕の盾を振りかぶり私に叩き込もうとする。それをわたしは受け止めようとした。右手を出した瞬間盾から巨大な鉄杭が現れる。それは盾と見せかけた巨大なパイルバンカー。
「ふんッ!」
叩きこまれた鉄杭は右手を貫通し右腕部分に深く突き刺さった。白野は続いて第二撃をくらわそうと動くがその動きが止まり慌てたようにジャンプした。
「待ちなさ―――きゃあああ!」
慌てて離脱する白野を捕えようとするが横から衝撃が伝わる。ラウラがレールカノンで撃ってきたのだ。
≪試合終了! 白野・ラウラチームの勝利≫
試合終了のアナウンスが流れる。今の一撃で私のエネルギーが尽きたのだった。
「負けることは予想してたけど……一矢も報えなかった」
3組の2人は大きく肩を落としたのだった。
「ラウラ……よく撃てたね」
「絶好の的だったからな」
ピッチに戻り、薄ら笑いを浮かべたラウラに白野はいつも通りに話す。だが、内心彼女は怒っていた。なにせ自分を巻き込む形で平然と撃ってきたのだ。チームプレーが要求される今回の試合では良くない行為だ。でもラウラはそれを悪びれた様子はない。となると考えられることは、彼女は私を利用することしか考えていないだ。
(これは、今すぐ直すのは無理かな)
(これで一部隊の隊長か。ドイツは大丈夫なのか?組織的に)
(さあ? でも前途多難だなぁ)
アーチャーと軽く会話し、深い溜め息をついた。
放送席
「さてさて。ゲスト二人組の予想通りという結果で終わりましたが、ところで織斑先生1つ質問です。岸波さんのことを少し意識していると思うのですが、それはなぜですか?」
「言ってなかったか。入学前新入生全員に実技のテストがあったのを覚えているか」
「ああ。あのIS来てやったやつですね」
「今年は私もそれに加わったのだが」
「あのー織斑先生。僕は見たことないから何とも言えませんが、先生が出たら全然テストじゃありません………」
どうして新入生に歓喜と絶望を同時に植え付けることをするのだろうか。織斑千冬LOVEの人たちからすれば「ありがとうございます!むしろご褒美です!」とか言いそうである。
「そのとき岸波と当たったのだが、あいつだけだ。初撃を防いだのは」
「「…………え?」」
そのとき放送席にいる2人だけでなく観客席にいる全員が先ほどの言葉を聞き静かになった。
「ちょっと待ってくださいよ。それ大スクープじゃないですか!? どうやって先生の1人ジェットストリームアタックを防いだのです」
「あいつの普通じゃない戦い方のせいだ。その時が来たら話してやる。それとさっきの技名についてはあとで聞くから覚悟しろ。ほら、次の試合が始まるぞしっかり仕事しろ」
「あ、はい。その時が来ましたらちゃんと言ってくださいね先生」
次の試合の選手がピットから出てきたため黛は自分の仕事に戻る。その横でシャルルは千冬に小さな声で聞いた。
「(あの織斑先生。普通じゃないってどういうことですか?)」
それに千冬は頭を少し抱える様に言った。
「知り合いから聞いてはいたが、常人はまずやらない……いや。絶対にやらない戦術だ。そのときになったら詳しく話してやる」
一体どんな戦い方だろう? と思いながらも心のどこかで楽しみにしているシャルロットだった。
文章の構成にご意見してくれた皆様。申し訳ありません。書いてたらいつの通りの感じになってしまいました。
次回気を付けます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
追記
蒼崎橙子さんに用意していただいた盾。それはメルブラのリーズバイフェさんが所有する概念武装。正式外典「ガマリエル」のコピーです。え?なんでこれにしたかって? 自分オーケストラ好きでして、コントラバス(関係者の略称、コンバス、弦バス)似てるこれが結構きにいっています。いずれこれが解放される日が来る――! ………かもしれない