【完結】 艦隊これくしょん 艦娘たちに呼ばれた提督の話   作:しゅーがく

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単発ネタのつもりです。
駆逐艦レベリングの裏の話というかなんというかって感じです。

駆逐艦は育て辛いですね......。


第十六話  戦艦勢、キス島へ殴り込み①

朝、俺は執務室である作戦の説明を始めていた。

キス島レベリング。練度上げだ。

昨日の挨拶回りで隼鷹が提案した空母を使わずに戦艦5隻と旗艦に駆逐艦を入れるという編成を試す。今、俺が駆逐艦の艦娘1人と戦艦の艦娘5人に説明している。

説明と言っても、ただそういう編成になった経緯を言ってるだけだがな。

 

「提督、これでは弾着観測射撃ができないのでは?」

 

長門が俺の説明を終わらせた時に訊いてきた。

 

「そうだな、制空権は取れないもんな。」

 

俺はそれを軽くあしらって、名前を呼んだ。

 

「長門、金剛、比叡、榛名、霧島。駆逐艦の護衛、頼んだ。」

 

「「「「「了解。」」」」」

 

そして、並んでる一番端でおどおどしている敷波に声をかけた。

 

「敷波は戦艦の護衛下で思う存分経験を積んで来い。」

 

「わっ、分かった。」

 

そう言うと6人は執務室を出て行った。

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

俺は最近、第一艦隊旗艦と秘書艦を分ける事を覚えていた。

秘書艦をいつもやっている長門が第一艦隊で駆逐艦の護衛に出ている今、普段だったら秘書艦のいない状態で執務をしているが、赤城と加賀が手伝いに来ていた。

秘書艦としている、という事になっている。

 

「このファイルはどこだったかしら?」

 

「それはあそこよ、加賀さん。」

 

2人は手分けしてファイルに書類を挟んだり、片づけたり、出したりを繰り返している。

いつも長門にやってもらっていたが、そういえば偶に赤城が変わりにやっていたことを思い出した。そして加賀は秘書艦の経験が無い。手伝うと志願したが、何をすればいいのかわからないので、赤城に訊きながらやっている状況だ。

そんな2人を眺めながら俺は書類と睨めっこをしていた。

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

程なくして第一艦隊が戻ってきていた。

執務室に旗艦をしていた敷波が報告に来ていた。

 

「......って感じ。経験は積めたわ。昼戦での戦闘は大方ね。」

 

そう言って俺に艤装への補給明細を渡してきた。明細から察するに、弾薬と油が尽きるまでキス島付近に居たようだ。撃破数も第一艦隊で24隻。大体4回戦った計算だ。

 

「分かった。このままだとどれくらいで改造できる?」

 

「そうだね......また明日同じ要領でやればいいと思う。」

 

そう言って敷波は俺の机に置かれていた、所属艦娘の詳細にある駆逐艦の艦娘の状況を見た。

 

「ふーん。吹雪、白雪、綾波、時雨ね......。この娘たちは改に改造したんだ。」

 

「あぁ。俺が着任して一週間くらいの時かな?」

 

そう俺がいうと、敷波は鼻で笑った。

 

「ふんっ。この現場たたき上げ的なレベリング、結構飽きるって聞いたよ?」

 

「それは知らなかった......。」

 

そう言った敷波に敷波と一緒に来ていた長門と秘書艦をしてくれている赤城と加賀はウンウンと頷いた。

 

「行き過ぎてキス島周辺の海域とか覚えましたよ?」

 

「敵の構成もな。行く最中にどういう作戦で行くかとか決めれるレベルでな。」

 

そう言った長門と赤城は溜息を着いた。

俺が着任してから一週間後にやっていたレベリングでは長門と赤城はずっと同行していたからだ。

 

「そうか......。でもまぁ。いい経験にはなるんじゃないか?」

 

「そうだがな......。今日の出撃はもうないんだろ?少し休んでくる。」

 

そう言って長門は執務室を出て行った。

 

「じゃあ私も。綾波に色々聞いて勉強するよ。じゃあ。」

 

そう言って敷波も出て行った。

 

「じゃあ、私たちは再開しましょう。」

 

赤城の号令で俺と加賀は執務に戻った。

 




敷波を選んだのは、今レベリングしているのが敷波だからという単純な理由ですw
そのうち軽巡とかも出すつもりですがねw

次回は今日のうちに出します。予定では7時半です!

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