椿の花の色~あなたは私の胸の中で炎のように輝く~ 作:桜華惨禍
どうぞです
~前回までのあらすじのようなもの~
サブタイトルの語呂が悪い
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「重大はっぴょー! なんと! 皆の中から、鎮守府近海対潜水哨戒作戦に参加することになりまーす!」
那珂さんからの重大発表に皆が各々の反応を示す。
「本当に!」 「誰が選出されるんだろうねー!」
「はっやーっい!」 「なのです!」
「潜水艦怖い……。潜水艦怖い……」 「潜水艦は嫌だなぁ……」
十人十色な反応があちこちでおこる。
「因みに今回選出される子は、抽選で決まるらしいから、誰が指名されるかは、結果しだいだから皆、それなりに覚悟しておいてね☆」
抽選かぁ。
「結果発表は来週だよ☆ そういうわけで今日は解散おっつかれェー!」
「気を付けて帰るでちよ……。(がく……)」
『訓練ありがとうございました! お疲れ様です!』
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潜水艦ねぇ……。
「ねぇ、如月ちゃん今回の任務のこと、どう思う?」
「余り、潜水艦を相手にしたくはないですね」
まぁ、そうなるよねー。
那珂さんが出ていった後に、一部の子達が阿鼻叫喚の地獄絵図みたいな顔をしてたからなぁ……。
それに、夜戦出来ない。
エリート以上は開幕雷撃を仕掛けてくる。
それを避け続けなければならないとなると辛いよなぁ……。
潜水艦にトラウマを持つ子が多い訳だよなぁ。
それはそれとして、ゴーヤさん最後、ピクリとも動かなくなったけど大丈夫かな?
南無三
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食堂にて
「今日は、第三十駆逐隊の皆で、ご飯を食べよ?」
と、提案する弥生ちゃん
「今日も演習頑張ったからうーちゃんもお腹ぺこぺこぴょん!」
「いいわねー、皆で食べましょうか。睦月姉さん?」
「うん! そうだね! 今日は姉妹水入らずでご飯を楽しもっか!」
俺はそう言うが頭の中ではずっとあの任務のことを考えていた。
けど、くよくよ悩んでもしょうがない。
表情に出て、食事を詰まらなくしても仕方がない。
それに、選ばれるのも一人だけだしね。
たぶん、大丈夫だろう。たぶん……。
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俺は、里芋の煮物定食にした。
味がたっぷり染み、里芋のホクホク感がなんとも堪らない一品だった。
付け合わせの味噌汁も非常に美味しかった。
なんでも、手作り味噌らしい。
食後の煎茶を皆で飲んで、他愛もない雑談をした。
「今回の演習は大変でしたね~」
「うーちゃん頑張ったぴょん!」
「全駆逐隊の中で一人……」
「そうだね……」
今回は、ちょっと辛いんだよねぇ……。
なぜなら……。
「睦月姉さん今回はさっぱりでしたね……」
そうなんだよ……。
俺は砲撃は得意なんだけど雷撃を命中させるのは、あんまり得意じゃないんだよ……。
で、今回対潜水もいまいちなんだよなぁ……。
「睦月おねーちゃん、誰しも得手不手あるぴょん!」
「皆で、頑張りましょう」
「えぇ、それに苦手なものはチームワークで埋め合わせるそうでしょう?」
「ありがとね……。卯月ちゃん、弥生ちゃん、如月ちゃん」
本当にありがたい
「あ、ここに居たんですか睦月ちゃん」
「およ? 翔鶴さんなんですかー?」
「えぇ、実は睦月ちゃんを改に改造する事が決定したのでそれを伝えに来ました」
そう、翔鶴さんは俺に言った。
え? マジで?
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以下小ネタ
(何時まで続くでちか……)
ドーンッ!!!!
(後、何回大破したら良いでちか……)
ドーンッ!!!!
(演習が終われば元通りになり、また大破させられる……)
ドーンッ!!!!
~数時間後~
(ハァー、ハァー、ゴ、ゴーヤは、何回大破するでち!? 次はど、どこから……。い…いつ“襲って”くるでち!? ゴーヤは! ゴーヤはッ! ゴーヤの側に近寄るなああでちーッ!)
←To Be Continued
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