椿の花の色~あなたは私の胸の中で炎のように輝く~   作:桜華惨禍

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第十話です。
昨日は、更新できず、すみませんでした。
凄く頭痛が酷くて……
因みに、今も続いています。
そのせいか、文法や台詞が、怪しいです。
皆さんも季節の境目には、気をつけてください


第十出撃 メロン

楽しいお昼ご飯が終わり午後からの訓練が、始める。

午前が、学校。午後が、訓練といった具合だ。

残念ながら俺は、足の都合上見学だ

俺たちを担当してくれる指導艦に挨拶をしておこう

 

 

……さて、誰が指導してくれるのかな?

 

 

 

∽      ∽      ∽

 

 

「久しぶりね睦月ちゃん、兵装実験軽巡夕張よ、よろしくね」

 

彼女は、夕張さん

睦月型をメインに編成された第六水雷戦隊の旗艦を勤めていた船だ。

 

彼女は、造船の神様と呼ばれた平賀譲氏が、設計した船だ。

 

平賀氏は、軽量な艦体に重武装とそれは、もう男のロマンを描いた、船を作った。

 

なお、妙高型の船もこの平賀譲氏が、設計したという。(簡単に言ってしまえば夕張さんは、今の重巡の設計の元になった船だそうだ。夕張さんの設計を大きくしたものらしい)

 

小ネタでは、あるが平賀氏は、蕎麦好きだそうだ。

なお、その性格は、頑固で反対意見を一切受け付ない故に平賀不譲と言葉遊びな感じに、皮肉られたり、その設計思想が(当時は)革新的過ぎて関係各処と色々とあったそうだ……

 

 

 

……以上艦娘W●ki●ed●aより

 

 

 

 

更に言えば夕張さんは、本来兵装実験軽巡では、無いとか……

 

まあ、そんなこと突っ込むのは、野暮だろう

 

……それに、彼女は、俺たち睦月型の戦友でもある、夕張さんに指導して貰えるとは、嬉しい限りだ。

 

……まぁ今の俺は、指導して貰えないけどね……

 

「今回もよろしくね。夕張さん」

 

「えぇ、また睦月ちゃん達と第六水雷戦隊が組めるんですものこんな嬉しいことは、ないわ……といっても望月ちゃんだけは、不在なのよね……まあ、当分の間は、睦月ちゃんは、見学だからそこで見ててね?」

 

「はい、当分の間はそうさせて、貰うのです」

 

そう言って返すと夕張さんは、皆に声をかける。

 

「じゃあ皆は、プールに行こっか?」

 

「はい、本日もよろしくお願いします」

 

「うーちゃんがんばっちゃうぴょん!」

 

「よろしく、お願いします……」

 

そう言って四人は、プール(海水を引いて演習専用プール)に向かった。

 

 

∽     ∽     ∽

 

 

実戦を踏まえた戦闘が、繰り広げられていた。

 

「その程度の攻撃じゃあ私は、倒せないわよ?」

 

「いい加減当たってほしいわね~」

 

「うーちゃんの一撃をくらうぴょん!」

 

「……撃ちます」

 

夕張さんが、三人を翻弄している。

三対一の状況で、凄く上手く立ち回っている。

その表情は、余裕といった感じだ。

 

……本来夕張さんは、この鎮守府の艦娘では、無かったらしい

 

何でもとある元帥が、退職するに当たって、艦娘達に、行きたい鎮守府は、あるか?と聞いたそうだ。(そのなかでも夕張さんは、凄腕に、入る艦娘の一人だったそうだ)

 

聞いた所、自分の建造された佐世保に行きたいと本人たっての希望によりこの鎮守府に、着任したそうだ。(それについてくるといった形で弥生ちゃんと卯月ちゃんが、ついてきたそうだ)

 

故に、百戦錬磨の凄腕なのだ。

如月ちゃん達が、放つ演習専用の弾を時には、避け。また、ある時は、弾いたりしている。

 

……流石に、経験が、違うといったようだ。

 

俺は、この演習から目を離せなかった。

 

∽     ∽     ∽

 

 

「じゃあ、今日の演習は、これで終わり」

 

「「……「ありがとうございました」」ぴょん!」

 

演習が、終わったようだ。

全員が、魚雷を発射しても軽々と避けていた夕張さんは、とても凄かった。(魚雷を装備することによって、魚雷発射管から発射される。まぁ俺は、装備してないから投げるしかないけどね)

因みに、夕張さんは、本来色々な武器を使うそうなのだが、終始主砲一つで、三人を相手していた。

 

「どうだった睦月ちゃん?」

 

「とても、凄かったにゃしぃ!」

 

……うん、本当に凄かった。

歴戦の艦娘の実力を見せてもらった。

夕張さんは、照れながら小さい声で「……えへへ、そうかしら……」といっていた。

 

「まぁ、そう言う訳で、今日の演習は、お仕舞い。皆じっくり休んでね?」

 

そして、俺たちは、はーいと言ってプールを後にする。

 

∽     ∽     ∽

 

 

皆で、雑談しながら艦娘寮に向かう

 

 

「ぷっぷくぷ~、あと少しで、一撃入れられたぴょん」

 

「流石、夕張さん」

 

「隙が、無いのよねぇ~」

 

皆が、夕張さんの話をする。

……あの人一人で、戦艦クラスを、相手に、出来るんじゃないか?

そんな、事を考えていたら分かれ道に着いた。

 

「じゃあ、うーちゃん達は寮に帰るぴょん」

 

「また、後で……」

 

「私は、睦月姉さんを部屋に送ります」

 

俺は、まだ別の部屋で、治療中だ。

まぁ、治療といってもリハビリなのだが

 

卯月ちゃん達と別れ部屋に送ってもらう

 

∽    ∽     ∽

 

部屋に帰ってから如月ちゃんに、本を持ってきてもらう

情報ほど大切な物は、ない。これは、鉄則だ。

 

俺が、静に本を読んでいる間ずっと如月ちゃんは、「……本を読んでいる睦月姉さんは、絵になります……」と呟きながら恍惚のヤンデレのポーズをしていた。

 

……最初の頃の如月ちゃんは、どこへ行ってしまったのだろう?

 

そんな中時間は、ゆっくりと過ぎていった。

 

 

 

 

∽       ∽      ∽

 

 

夕食の時間になるが……

 

 

 

「ごめんぴょん!今日は、島風ちゃんと晩御飯の約束をしているぴょん!」

 

「……すみません……私もお誘いが……」

 

「ごめんなさい睦月姉さん今日は、鈴谷さんと陸奥さんに、誘われて……」

 

 

と言った具合に姉妹全員が、お誘いを受けていた。

まぁ、誘われているなら仕方がない。

特に卯月ちゃんと弥生ちゃんは、俺が、今日復帰に、関しては、知らなかった訳だし、如月ちゃんに至っては、戦艦クラスのお誘いだ、断れる訳がない

 

取り合えず如月ちゃんに、焼き魚定食だけを持ってきてもらい一人で食べていた。

 

するとそこに、相席してもよろしいですか?と声をかけられる。

一先ずどうぞと言うと見知った人物だった。

 

「こんばんは睦月ちゃんお昼ぶりかしら?」

 

そこには、赤城さんが、座っていた。

 

……いやいやなんで?どうして同じ席に?

俺は、取り合えず質問したらお話しましょうと言いましたよね?と返された。

 

まさか、その日の内に有言実行されるとは……

 

俺は、思考回路を停止させているとそこに加賀さんまで、混ざってくる。

 

 

「赤城さんここに居ましたか……そこに居るのは昼間の……」

 

「こんばんは、加賀さんお昼ぶりにゃしぃ」

 

「えぇ、こんばんは」

 

と軽く挨拶をする。

 

「加賀さんすみませんどうしてもこの子とお話しをしたかったので……」

 

「いいですよ次から一言言って貰えれば」

 

と、二人で、会話する。

駆逐艦一人、空母二人という謎の空間の中、夕食が、再開される。

 

「……それにしても、凄く食べるのね」

 

二人とも量がエグい。

本来カレーは、そこまで盛らない。

もう、大食いチャレンジとか、そんなレベルだ。

 

「えぇ、空母ですから燃費がねぇ?」

 

「……そう言うことです」

 

 

……燃費が、悪いのと食欲は、関係ないのでは?

まぁ、そんなことを言う勇気なんてないので、雑談しながら夕食を楽しむ。

 

「じゃあ、そろそろ部屋に帰るのです」

 

「では、調度食べ終わったので、私が、部屋まで送らせてもらいますね」

 

「いえいえ!?送って貰うなんて悪いのです!」

 

「車椅子にのっているのなら遠慮する必要なんてありませんよ?」

 

と二人で問答繰り返していると最終的に、俺が根負けした。

それに、何より送ってあげると言ってもらっているのに断るなんて失礼だ。

 

「では、よろしくたのみます」

 

「はい♪任せてください」

 

と言った側に……

 

「あ!睦月ちゃんだ」

 

「こら!蒼龍、食堂で大きな声をだすなんてめっ!ですよ?」

 

とそこに、二航戦の二人がやってくる。

 

そして、来るなり蒼龍さんが、抱きついて頬を刷り寄せてくる。

 

「やっぱり睦月ちゃんのほっぺは、柔らかくて、つるつるだねー」

 

「にゃにゃにゃ!」

 

「もう蒼龍ったら……睦月ちゃん嫌がってますよ? それに、睦月ちゃんは、お部屋に、帰るみたいなので邪魔しちゃめっ!ですよ?」

 

「ちぇー、じゃあ睦月ちゃんまた一緒に、ご飯食べようね?」

 

「は、はい、その時は、ご一緒させてもらうのです」

 

「では、私は、睦月ちゃんを部屋に送りますね」

 

「赤城さん、デザートは、取っときますね?」

 

「はい、加賀さんよろしくお願いします」

 

そう言い残し、赤城さんは、車椅子を押し、食堂を後にする。

 

∽     ∽     ∽

 

部屋に着きベッドに降ろして貰う。

……本当に至れり尽くせりだ……

 

ベッドに横になると赤城さんに、質問される。

 

「睦月ちゃん、この鎮守府は、どうですか?」

 

「はい、とっても良いところにゃしぃ!」

 

うん、本当に良いところだ。

皆が、皆凄く仲が、いい。

 

「そうですか、それならいいです。此れからもよろしくね睦月ちゃん」

 

「はい!これからよろしくお願いします!」

 

赤城さんは、クスリと笑い部屋を後にする。

 

「では、私は、ここで失礼します」

 

「はい……あの、またご飯をご一緒してもいいかにゃ~ん?」

 

赤城さんは、すぐに……

 

「いいですよ。また一緒に食べましょうね睦月ちゃん♪」

 

と、返してくれた。

 

俺は、嬉しくて「はい!!」と大きな声で、返した。

 

赤城さんが、部屋を後にしたあと俺は、凄く気分が高ぶっていた。

 

えへへ、また一緒にたべましょうね……か……

 

その日の夜、俺は、中々寝付けなかった。

 

 




はい主人公の教官ポジションは、メロンちゃんです。
因みにこの小説のメロンちゃんは、メロンちゃん(笑)ではなくメロンちゃんさま()です。
次回の更新を楽しみにしていただけたら幸いです。
誤字・脱字ありましたら報告お願いします。

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