魔法少女?リリカルなのはDiabolical Modified 〜魔改造された彼女たちの運命〜 作:アリヤ
最初はカノンモードかシューティングモードのどっちにするかを考えたのですけども、結局前者となりました。あまり変わりませんけどもw
それではどうぞ!!
フェレットの言葉の後に続いてなのはが言うと、突如赤い玉が輝きだし、なのはは突然の事に驚いてどうすればいいのか分からないでいた。
そのなのはの顔を見てか、フェレットはなのはの魔力量がとてつもなく凄い事に驚いていたけども、なのはに向けて落ち着かせながら言う。
「落ち着いて聞いて、君がイメージする魔法の姿を想像して」
「よくわかんないけど、とりあえずやってみる!!」
言われた通りになのはは自分が想像する魔法をイメージする。また、先ほど使用した異能力の副作用は無くなっており、いつも通りの口調に戻っていた。
とはいうものの、衣装とかはどんなものが良いのか分からない為、身近にある学校の制服を魔法服に変えたような感じなイメージとなり、魔法という事なのでなのはは杖のようなものをイメージした。
そしてなのはの姿は身体の衣装が突然変化をはじめ、変化が終わるとなのはがイメージした通りの姿に変身していた。
その事になのはは本当に自分が思った通りに変身できたんだと少々驚いたけども、そんなのんびりしている場合ではないと思い、どうすればいいのかとフェレットに問いかける。
「それで、どのようにすればいいの?」
「僕が教えるよりも、レイジングハートに聞いた方が早いかも。君のサポートをしてくれると思うから」
「了解。それじゃあレイジングハート……で、いいのかな?」
〈問題ありません。それよりも今は目の前の事を――〉
「えっ――」
レイジングハートに言われて、なのはは今の状況がそれほどのんびりしていられない状態だったことを思い出す。
先ほど動物病院を吹っ飛ばした魔物みたいなものは、いつの間にかなのは達の方へ突き進んでいたようで、何とかしようと動こうとするのだけども、魔法についてそれほど詳しくないなのははどうするべきなのか分からないでいた。
だが向こうは待ってくれるわけでもなくなのはへと突き進んで行っていたが、そこでレイジングハートが答え言う。
〈自分を守るようなものをイメージして願ってください。そうすれば、思い通りに発動できます〉
「イメージすれば、守る事は出来るのね」
突っ込んできている魔物みたいなものに、なのははレイジングハートに言われた通りにしてみる。
そしてなのはが思いこむとなのはの守るかのように何かが展開され、そのことについ驚いていた。なのはも多少は疑問に思っていたために異能の憤怒をもう一度使おうとしていたのだけども、目の前の光景に本当に魔法が発動できるんだと思い、興味を持つほどだった。
魔物みたいなものはなのはが防御したのをみて、一度なのはから離れて距離が少し離れていた。
「それで、このあとは?」
〈あれを止めるためには、近づいて封印魔法を使わうか強力な魔法を使わないといけません〉
「どうすればいいの?」
〈より強力な魔法を思い浮かべてみてください。そうすればあのロストロギアの異相体を封印することができます〉
「ロストロギア?」
〈後ほど話します。今は目の前の事を〉
「分かった。とりあえずやってみる!!」
なのはは一度目を瞑り、強力な魔法をイメージ始めた。
そしてなのははイメージす終えると、レイジングハートにある事を聴きたくなり、質問する。
「ねぇ、砲撃みたいなものって放てる?」
〈あなたが望むのであれば可能です〉
「あまり魔法に詳しくないから、どうするかだけ教えて」
レイジングハートと話していると、先ほどの魔物みたいなもの――ロストロギアの異相体は先ほどと同じようになのはに向かって突き進んできた。
その事にすぐに気づいたなのはは、先ほどやったようにして防いでみようと試みようとする。
しかし先ほどと同じような事をするわけもなくなのはの目の前まで近づいた瞬間に上空に飛び乗り、なのはの背後へとまわろうとしていた。
「なっ!?」
背後を回られたことになのはは驚き、背後を回って魔法で防ぐことも不可能だし、先ほど使った憤怒の異能を使っても間に合わないとなのはは思った。
間に合わない!! と感じていたなのはは防ぎようないと思ってしまい、思わず目を瞑ってしまっていた。
「まったく、一人で突っ走っているんじゃないわよ」
突然の聴き覚えのある声がなのはに聞こえてきた。その直後、これまた見たことある格好をして、右手にはその人物の戦うときの武器ともいえる剣を持っており、その件でなのはを襲おうとした異相体を切り付けてふっとばした。
フェレットはその光景に驚いてはいたけども、なのはは救われたと思いながらもその人物が誰だか分かっているためについ苦笑いしてしまった。
「ごめんねアリサちゃん。魔法を使ったのは今が初めてだから」
「まぁ、仕方ないわよね。それよりも、これは一体どういう状況?」
そう――異能力ともされ、さらには別の次元世界の魔法と同じ力をつかえ、なのはが一度も異能力で勝ったことがない唯一の人物であり、そしてなのはの友達であるアリサ・バニングスだった。
アリサの姿はいつもの服とは違うのだけども、その姿はなのはにとっては何度も見ていた。
そのアリサなんだが、どうやら状況が全く把握しきれていないようで、先ほどまで戦っていたなのはに聞いていた。
「私もよく分からないのだけど、とりあえず私が一発砲撃打つから私を守ってくれると嬉しい」
「私がやった方が良さそうだけど、説明している暇がないなら仕方ないわね……分かった。なのはを守ればいいのね」
状況は把握しきれていないけども、なのはは敵の倒し方を知っているのだろうと分かり、アリサはなのはに従う事にする。
そして異相体はアリサの攻撃をもろに食らって半分に切り刻んだというのにも関わらず、すぐにくっ付いて回復していた。
「成程……切ってもすぐに回復してしまうわけか。とにかく、なのはの言われた通り惹きつけるか」
アリサは概念を書き換えることが可能ではあるのだけども、どういうものなのかを詳しく理解していないと概念を書き換えてもあまり意味をなさない可能性が多いため、やはりなのはに言われた通り自分が惹きつけることにした。
「フレームアイズ、準備は良い?」
〈いつでも〉
アリサは一気に異相体に詰め寄り、なのはの時間を稼ぐ用に攻撃を仕掛け始めた。
その光景を見ていたなのはは、アリサが頑張っているからこちらも自分のやる事をやらなければと思い、すぐに準備を始める。
「レイジングハート。それでどうすればいいの?」
〈胸の奥の熱い塊を両腕に集めて、私を前に突き出してください〉
「こう?」
なのははレイジングハートに言われた通り、レイジングハートを前に向けていった。
するとレイジングハートは『カノンモード』と言い、先端の形が突然変化を始める。なのははその事に少し驚いたが、とにかく今は目の前の事を終わらせることに専念することにした。
それからその先端で桃色の光が収束を始め、近くに居たフェレットは先ほども驚いていたけども集束させている魔力量をみてさらに驚いていた。
その間にもアリサが魔法で交戦しており、少しでも早くしようとなのははほんの少し焦っていた。
そして、収束が一定量終えると、すぐに異相体に目標を定め、アリサちゃんに攻撃が当たらないように声を上げる。
「アリサちゃん、今すぐそこからどいてくれる!!」
「準備が終わったのね。分かったわ!!」
言われた通り、アリサはすぐにその場からはなれ、異相体はアリサを追うように動くけども、一発アリサが剣で切り付けることによって追う事が出来なくなってしまう。
それを見たなのはが今だと思い、トリガーユニットのトリガーを引くのだった――
すると異相体に向けて一気に放たれ、避けることも出来ずに直撃を食らうのだった。そしてその一発で異相体を封印させそこから青白く輝いている宝石が現れた。
「……たった一発で封印をするなんて」
「……うそ、なのはってあんなに魔力量持ってたわけ!?」
それぞれ驚いていた部分は違ったようだが、どちらもなのはの魔力に関係している事で驚いている事ではあった。フェレットは一撃で封印してしまう事に。アリサは自分も魔力量が高いのは分かっているのだけども、その自分と同等に近いほどの魔力を持っている事にはさすがに驚いていた。
なのははとりあえずその宝石のようなものに近づき、フェレットもすぐに状況を把握してなのはの後をついて行く。アリサもどういう状況なのかを確認するために、なのはが向かっている所へと向かっていた。
「……これは一体なんなの?」
「これは先ほど言ったロストロギアというものです。とりあえずレイジングハートを前に突き出してくれませんか?」
「……こう?」
言われた通り前に突き出すと、宝石のようなものが近づいていき、レイジングハートの中に入り込んでいった。
それを見ていたフェレットは封印できたと思って安心し、ホッと一息を付いた。
「それで、詳しく状況を聞かせてもらえるかな? どうしてこんな状態になっているのか教えてほしいのだけども」
「えぇ、こちらも聞きたいことがありますので……」
フェレットが話し始めようとするのだけども、突然その場で倒れてしまい。それを見たなのはとアリサは突然の事に慌ててしまう。
とにかく近くの公園で休ませるという事で二人で決めて、二人は元の服装に戻して公園へと向かうのだった――
補足:アリサのバリアジャケットはINNOCENTのあれです。