ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!   作:MR.ブシドー

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いきなり現れた銀髪の亮の妹の美桜

全員が驚いている中、ついに模型部部長がその姿を表す!


貴様には極限の絶望をくれてやろう!

 模型部にやってきた亮の妹である銀髪の少女、美桜。

 全員が驚き、髪の色の違いなど疑問を持ったのだが「これから用事があるので明日説明しますよ」っと言って、亮と美桜は帰っていった。

 そして翌日の放課後、メンバーは再び部室に集まっていた。

 

 

「さぁ説明してもらうわよ! って言うか…………なんでこの娘もちゃっかり交ざってるのよ!!」

 

 

 桜がビシッと指を指すその先には、椅子に座っている愛の膝の上に座り御菓子を食べている美桜の姿があった。

 

 

「……駄目なのかい?」

「駄目じゃないわよ! むしろ可愛い娘は大歓げ……じゃなくて!!」

「先輩……本音漏れてますよ?」

 

 

 苦笑いで桜にそう言った晃は1人、作業机で昨日のバトルで損傷した4機の修理を行っていた。

 一番損傷が大きいのが右腕が吹き飛んだ晃のストライクで、次が志織のヒルドルブと桜のトールギスⅢである。

 逆に損傷が少なかったのは亮のヅダであるのだが……負荷のせいか関節に問題があったので、結局修理はしなくてはならなかった。

 

 

「で、でも本当に亮さんの妹さんなんですか? 髪の色も違いますし……」

 

 

 オドオドとしながら全員にお茶を淹れ配り終えた志織がそう言うと、亮は首を縦に振り肯定する。

 

 

「美桜は俺の妹だよ。ただし……義理のって言葉が付くんだけどな」

「義理の……ですか?」

 

 

「ああ。俺が産まれてすぐに俺を産んでくれた母さんが亡くなって、父さんが再婚した今の母さんが連れてたのが美桜なんだよ」

「そう言うわけさ」

 

 

 美桜は志織が淹れてくれたお茶を一口飲むと、「あちっ」っと言い舌を出してからフーフーと息を吹き掛けて冷まそうとする。

 その様子を見て顔を赤くして、興奮している息を荒くする変態(桜)が1名いるのだが……この際無視しておくことになった。

 

 

「亮さんって、けっこう……大変なんですね」

「いや、そうでもないぞ? 美桜はけっこうしっかりしてるしな」

「兄さんがだらしないだけじゃないかな?」

「けっこう厳しいんだね……はい、ヅダの修理と補強終わったよ」

 

 

 歳上ばかりのこの場所で普段通りの美桜に亮はため息をついていると、修理と関節の補強を終えたヅダが晃の手から渡される。

 

 

「悪いな晃。修理と補強を頼んで」

「バトルは不得意だからね……これぐらい役にたたないといけないから」

 

 

 渡されたヅダをあらゆる方向から見ていると、亮は聞こうと思っていた事を思い出す。

 

 

「そういえば模型部の部長は見たことないけど……どうなってるんだ?」

「ぶ、部長かい? 部長は、その……先輩お願いします」

「なんでそんな事を私に頼むのかしら……まぁいいけど。それよりティッシュ貰えないかしら?」

「……確かにまずはソレを拭いた方がいいですね」

 

 

 晃は部長について説明し辛そうにして、桜に説明を頼んだのだが……美桜に興奮していた桜はとうとう鼻血を出していた。

 ティッシュを受け取った桜は鼻血を拭き、なぜか愛をチラリと見てから興奮をおさめるため深呼吸をする。

 

 

「部長は3年生で……滅多に学校に来ないのよ」

「病弱とかなんですか?」

「違うわよ。部長は…………変わり者なのよ」

「変わり者? それってどういう」

 

 

 亮は首を傾げてから詳しく聞こうとした瞬間、部室のドアがバンッ! と大きい音を立てて開かれる。

 そこに居たのは漆黒のマントに身を包み、素顔を仮面で隠した見るからに怪しい変態であった。

 

 

「久しぶりだな、我が下僕ども!」

「ふ、不審者だ! 志織、急いで110番……って気絶してる!?」

 

 

 いきなりの大きい音にビックリしたのか志織は立ったまま気絶し、亮は自分のスマホを取り出して警察に電話しようとするが止められる。

 

 

「亮くん……あの人が模型部の部長で、愛のお兄さんである御影 双雲先輩だよ」

「…………嘘、だろ?」

 

 

 未だに部室の入口で高笑いしている双雲を見て、亮は美桜の手を取ると窓を開けた。

 

 

「今日までお世話になりました」

「ま、待って亮くん! お願いだから逃げないで!!」

「そうよ! 受け入れるのよ!!」

「嫌だぁぁぁぁぁ! 離してくれぇぇぇぇぇぇ!!」

「ヤレヤレだね」

 

 

 窓から逃げようとする亮を桜と晃が取り押さえ、美桜はその現状に肩をすくめていた。

 愛は気絶した志織をソファに寝かせ、双雲を見る。

 

 

「お兄ちゃん、お帰りなさい」

「ただいまと言わせてもらおうか! そして新しい下僕がいるようだな!! まぁいい……貴様達に土産があるのだ」

 

 

 双雲は高笑いをしたまま中に入ると亮と志織を見てそう言い、旅行鞄を開け中を漁り出す。

 逃げようとしていた亮は晃と桜2人がかりで縄で椅子に拘束され、美桜はもう定位置と言わんばかりに再び愛の膝の上に座っていた。

 

 

「まず貴様には……鞭だ!」

「これで10個目なんだけど?」

「貴様にはボールギャグ!」

「あ、あはは……」

「新たな下僕である貴様達には……三角木馬!」

「それどこから出した!?」

 

 

 双雲はそれぞれにお土産を渡すと、筐体に近付きニヤリと笑い亮を見る。

 

 

「貴様には今から私が入部テストをしてやろう! 感謝するのだな!!」

「なんでだよ!?」

 

 

 いきなりの発言に驚き、双雲の指示で縄を解かれて亮は自由になる。

 

 

「部長は言い出したら聞かないからやるしかないよ……亮くん頑張って」

「俺は昨日もやって連戦なんだけど……」

「連戦など大会が始まれば何時ものことだ! さぁ、始め……なぜ我が妹は新たな下僕の隣にいる?」

 

 

 愛は何時の間にか美桜を1人で座らし亮の隣に立ち、その手には自身のガンプラを握り締めていた。

 どうやら愛もこのバトルに参加するようだ。

 

 

「お兄ちゃんのガンプラ相手に1人で戦うのは、まだキツいと思う。志織ちゃんも気絶してるから私が代理をする」

「いや、でも……いいのか?」

 

 

 亮が悩んでいると、双雲は再び高笑いする。

 

 

「妹が私に反逆するか。(こころよ)いぞ、悦いぞー! さぁ始めようでないか!!」

 

 

 双雲がバサッとマントを翻すと同時にバトルシステムが起動する。

 バトルシステムが決めたフィールドは平坦でサイバーティックな場所であった。

 

 

「まったく……模型部に入ってから忙しくて敵わないな。今回も頼むぞ、ヅダ」

 

 

 亮はいつも通りヅダをセットし、隣に立っている愛は無言でアストレイゴールドフレーム天ミナをセットする。

 そして双雲がセットしたガンプラに亮は驚いた。

 

 

「嘘だろ……?」

「ハッハッハ! 貴様には極限の絶望をくれてやろう!!」

 

 

 双雲がセットしたガンプラ……それはエクストリームガンダムであった。

 そのエクストリームガンダムは、すっぽりと全身をパワードスーツのような物で身を包みこんでいる。

 

 

「あんなのを相手にしないといけないかよ……」

「大丈夫。私と矢倉なら勝てる」

「どこからそんな自信が出てくるんだか」

 

 

 亮は1度笑ってから気合いを入れ直し、深呼吸をする。

 

 

「矢倉 亮、ヅダ、出撃する!」

「御影 愛……アストレイゴールドフレーム天ミナ、行きます」

「エクストリームガンダム、タキオンフェイズで出るぞ!!」

 

 

 バトルが開始され、空中に出現したカタパルトから各機は飛び出していく。

 こうして亮の第三戦目が幕を開けるのであった。

 




資格試験を控えて緊張して寝れずに書いてしまった……

多分、いや絶対可笑しい気がしてならないですね

関係ないですがフルブで早く大佐になりたい!←現在中佐

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