ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!   作:MR.ブシドー

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いきなり開始された亮&志織VS晃&桜のガンプラバトルタッグ戦

果たして勝つのどちらのタッグなのか……


エンジンカット!

 亮のヅダは志織のヒルドルブと別れ、単機で砂漠を走っていた。

 

 

「走りづらいな……かと言って、飛んでいくのもな」

 

 

 ヅダの真価は宇宙でこそ発揮でき、地上ではそこまで性能を生かせないのであろうと亮は考えている。

 警戒しつつ進んで行くと、すぐにトールギスⅢとストライクを発見した。

 

 

「見つけたわよ! さぁ、私とバトルしましょうよぉぉぉぉぉっ!!」

「先輩はア○ンビーですか!?」

「機体はトールギスⅢだけどね」

 

 

 桜は叫びながらトールギスⅢはメガ・キャノンを、ストライクは115㎜レールガンを同時に発射してきた。それをヅダは回避してからザク・マシンガンを発射しつつ後退する。

 トールギスⅢは火消しの風ことゼクスの搭乗機で、A.C.年代における戦闘用MS全ての原型になった機体の3号機。

 そしてストライクはSEEDの主人公、キラ・ヤマトの劇中前半機体で、バックパックを換装することで多様な戦場に対応する汎用機だ。

 晃は今回、統合兵装ストライカーパック (Integrated Weapons Striker Pack) の略称であるIWSPを装備している。

 

 

「この、逃がさないわよ!」

「ちょっ、待ってください! あっちにはヒルドルブが……」

 

 

 逃げていくヅダをトールギスⅢは追い掛け、ストライクはそれを止めようと右手を伸ばすと右肩を1発の砲弾が貫き、吹き飛ばした。

 

 

「晃!」

 

 

 トールギスⅢは反転すると攻撃を気にしながらストライクを回収し、後退していく。

 そこにさらに1発の砲弾が飛んでくるが当たらず、ヅダはそれを見て動きを止めた。

 

 

「す、すみません……確実に仕留めれませんでした……」

「いや、充分だよ。ナイスな狙撃だった……早いうちに移動して次のポイントに行ってくれるか?」

「り、了解です!」

 

 

 後退していった方向を見ると、ヅダは再び走り出す。

 早急に追撃し終わらせるのが得策だと考えたのだ。

 結果的にすぐに発見することが出来た。

 右腕がない()()()()()()()を。

 

 

「ストライクだけ? ……まさか!」

「その発想は早かったけど……遅かったね。最低限、ここで足止めさせてもらうよ!」

 

 

 ストライクは9.1メートル対艦刀を持つとヅダに急接近し降り下ろした。

 ヅダはすぐさま持っていたザク・マシンガンを投げ捨ててヒート・ホークで受け止めるが、ストライクに蹴られ再び距離ができる。

 亮はすぐに志織の援護に行きたかったが、今背を向けると確実に仕留められてしまう。

 

 

「なら……手早く倒させてもらうぞ!」

「そう簡単にはいかせないよ!」

 

 

 ヅダとストライクが戦い始めた少し後で、ヒルドルブとトールギスⅢの戦いが始まろうとしていた

 

 

「こそこそ、こそこそ……正々堂々勝負しなさい!」

「え、遠慮させてください!」

 

 

 トールギスⅢに見つかったヒルドルブはすぐにスモークを散布し、タンク形態のまま曲射榴弾を発射をしながら逃げ始めた。

 遠距離戦なら充分に戦えるのだが、流石に近距離戦になると圧倒的にヒルドルブが不利になる。

 

 

「こ、来ないでくださーい!」

 

 

 後退しつつクルクルと回りながら攻撃を回避、曲射榴弾を撃ち続けるもトールギスⅢには当たらず、ついに接近を許してしまう

 

 

「この距離ならソレはもう必要ないでしょ! だから……切り落としてあげるわ!!」

「くぅっ!? だ、だけどまだ終わっていません!!」

 

 

 ビームサーベルで30㎝砲は切り落とされるも、すぐにモビル形態になると2度、3度とショベル・アームユニットで殴った。

 

 

「この! このぉ!!」

「いい加減に……しなさい!!」

 

 

 ヒルドルブはショベル・アームユニットで殴り続けるも、トールギスⅢがいつまでもそれを許す訳もなくビームサーベルで斬り付けられ、すぐに距離が空けられる。

 

 

 

「さて、貴女に時間をかけるわけにはいかないから……トールギスの最大火力で終わらせてあげるわ!!」

 

 

 トールギスⅢが右肩のメガ・キャノンを構えると砲身が展開し、2割増しの最大出力モードになる。

 

 

「まだ……まだ終われません! それにきっと……来てくれるはずです!」

「ならその希望を抱えて……消し炭になりなさい!」

 

 

 ヒルドルブは諦めずにザク・マシンガンを向けて発射しようとするが、それに構わずメガ・キャノンの最大出力モードが放たれようとした瞬間……トールギスⅢの右肩が爆発した。

 

 

「え?」

「本当に、来てくれたんですね……」

 

 

 トールギスⅢが振り向いたそこには、ブーストを解放し熱気を纏って凄まじい速度で接近してくるヅダの姿があった。

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!」

「く! このぉ!!」

 

 

 トールギスⅢはヒートロッドを横に振るうも、ヅダはクルリと回転して紙一重でかわしシールド・ピックを展開。そのままの速度で腹部に突き刺した。

 

 

「エンジンカット! ……志織!!」

「は、はい!」

「え? ちょ、ちょっと!?」

 

 

 ヅダはエンジンカットをした瞬間に熱気が消えるもそのままの速度でトールギスⅢを放り投げる。そしてヒルドルブは構えていたザク・マシンガンを発射してトールギスⅢを蜂の巣にした。その瞬間にバトルは終了し、プラフスキー粒子が解放される。

 

 

「な、なんで此方に追い付いたのよ! って言うか晃、なんで足止め出来なかったのよ!!」

「い、いやー流石にあの損傷で足止めはやっぱり無理だったと言うか……」

「いや、あれは足止め以前の問題じゃないか?」

 

 

 実はヅダとストライクの戦いは呆気なく終わっていたのである。

 晃の気迫は凄かったのだが……右腕を失ってバランスが崩れていたストライクは砂に足を取られてこけてしまい、そこにヅダのヒート・ホークが降り下ろされ決着がついたのだ。

 

 

「うぅ……晃を頼りにした私が馬鹿だったわ……」

「先輩……それ、結構傷付きますから……」

 

 

 その2人の様子に苦笑いをしていた亮と志織は控え目にハイタッチをした。

 志織は恥ずかしそうにしていたが、やっぱり嬉しそうにしていた。

 

 

「亮くん、お客さん」

 

 

 チョコレートを食べ終わっていた愛が帽子を斜めに被った銀色で長髪の少女を連れて来たのを見て、亮は時計を見ると「もうそんな時間だったんだな」っと呟く。

 

 

「悪いな美桜。待たせたみたいで」

「いや、そんなに待ってないから大丈夫だよ、兄さん」

「「兄さん!?」」

 

 

 桜と晃が驚き、志織と愛と亮にいたっては首を傾げていた。

 美桜と呼ばれた亮の妹は、その様子を帽子を深く被り眺めていた。




っと言うわけで最新話です

あまりヒルドルブ活躍させれなかった上に、戦闘描写とか難しい……

あと文才欲しいっす!

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