ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに! 作:MR.ブシドー
今回と次はとある方とのコラボ話になります!
それではどうぞ!!
大会の翌日、亮たち模型部は活動を休み各々がやるべき事をしていた。
トールギスⅣはボルトガンダムヴィーナスと相討ちで大破したためほぼ全てを修理で、ヅダVDはあちこちを損傷している上にAOBの使用した事で何処にどのような負荷が生じているかわからないためオーバーホールすることになっている。
「で、どうしてこうなってんだよ」
「たまには付き合ってくれてもいいと思うお?」
普通なら亮の隣にピッタリついている美桜や霊香の姿はなく、亮とアーニャは2人きりでデパートに来ている。
美桜と霊香はこの日だけはどうして外せない用事があるらしく、2人はとても悔しそうにしていた。
アーニャは亮と2人きりという事でとても嬉しそうにしており、小声で「
「ったく……ん?」
「? どうしたお?」
亮はいきなり立ち止まりアーニャは首を傾げる。亮はある方向を指差すと、そこにはセミショートの艶やかな黒髪をした女子学生とオレンジ色のポニーテールの女子学生がいた。
アーニャが首を傾げていると亮は近付いて行き、アーニャも少し遅れて後を追いかける。
「どうもお久しぶりですね」
「美桜ちゃんのお兄さん?」
亮が挨拶したのは静岡で行われた全国レディースガンプラコンテストの本選に出場し、優勝したファイター――
◇
亮たちはデパート内にあるカフェに移動していた。
あのまま立ち話でも良かったのだが、折角なのでカフェでゆっくり話をしようという事になったのだ。
もう1つ理由はあるのだが……それはカフェに来ても変わらなかった。
むしろカフェに来た方が先ほどより酷くなっている。
「……スゲー視線が痛いんだけど」
男が1人に対して美女が3人……この状況を目の前にして
ちなみに、長いオレンジ色の髪をポニーテールにした女子学生は
「今回は大会優勝おめでとうって言わせてもらうよ」
「ありがとうございます。そういう美桜ちゃんのお兄さんも頑張ってるみたいですね」
各々が頼んだ物を飲みながらお互いの結果を称えあっていた。
「お主もガンプラバトルをしておるのじゃな」
「ああ。えっと、夜天…………」
「呼び辛いようなら八々でよいぞ」
「ならお言葉に甘えて八々さんって呼ばせてもら「うがーっ!!」いきなりどうしたんだよアーニャ?」
真幸と八々と話をしているとアーニャがいきなり立ち上がり、吠えた。
アーニャは不機嫌そうな顔をして、ビシッと真幸たちを指差した。
「
「いきなり何言ってんだよアーニャ!?」
いきなりのアーニャの発言に亮は驚き、真幸と八々はポカーンとしていた。
「それに“たち”って俺は今日使えるヅダは持って来てねーぞ!」
「…………使えぬヅダは持って来ておるのか?」
亮の使えるヅダを持って来ていない発言に八々はツッコミを入れるが、一応亮の鞄の中には先ほど購入したガンプラの箱……もちろんヅダであるのだが、持っているのだ。
「それは心配無用お」
アーニャが手をパンパンと叩くと何処からともなく黒服たちが現れ、ガンダムF91ミチエーリと晃に預けているはずのヅダVDを持って来ていた。
「なんでヅダVDがあるんだよ!?」
「製作を手伝ったから、それを複製するのも簡単だお。もちろんスペックはこの前のバトルで使ったのと同じだお♪」
「はぁ……ガンプラあるなら俺は構わないけど、そっちはどうする?」
亮は溜め息をつくと真幸と八々の方をチラリと見る。
「儂は武士じゃ! 挑まれたバトルは承けるぞ! の、真幸!」
「うん!」
2人は準備は出来ていると言わんばかりに各々のガンプラを取り出し、亮は仕方ないと言わんばかりにアーニャ複製のヅダVDを手に取る。
「なら一致、レディース優勝ファイターの実力を見せてもらうか!」
「私と亮と組むんだお! 負けるはずがないお!!」
4人はこのカフェに設置されている筐体の所に行き、GPベースをセットする。
放出されたプラフスキー粒子は軌道エレベーター付近の宇宙を形成した。
「矢倉 亮、ヅダVD、出撃する!」
「アーニャ・ベリャーエフ……ガンダムF91ミチエーリ、行くお♪」
「ガンダムアテナ、七種 真幸! 勝利を切り拓く!」
「夜天嬢雅 八々! ウイングガンダムフェングファン! 推して参る!」
4機のガンプラがカタパルトから宇宙空間に飛び出し、あり得なかったであろうバトルの火蓋が切られた。
はい、今回はカミツさんの作品-ガンダムビルドファイターズ アテナとのコラボになります!
バトルパートは次になりますがよろしくお願いします!