ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!   作:MR.ブシドー

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どうも皆さんお久し振りです!
しばらく投稿出来ずに申し訳ありませんでした

最近あるガードゲームにハマってまして……まぁ仕事が忙しかったのもありますけど

久し振りなので色々と可笑しいかも知れませんが、どうかよろしくお願いします


決着をつけるわよ!

 大会当日、亮たちはアーニャのリムジンで会場に向かい、控え室にて出番が来るのを待っていた。

 本当は前回などと同じく現地集合にしようとしたのだが、今回の大会に出ることができないアーニャがせめてサポートしたいと言うことで、色々とサポートしてもらう事になっている。

 だが…………お金持ちのサポートは亮たちが考えていたサポートとかなり違っていた。

 何から何まで一流でお金がかかっているため、亮や美桜は少しは慣れてはいるが庶民的な桜たちは戸惑ってしまい、アーニャは懇願されてなるべく普通なサポートぐらいになった。

 そして桜は例のゴリラ女と向かい合っている。

 

 

「私の相手は貴女なのね。私の王子様出ないのは残念だけど…………あの方以外、私のビューティフルなボルトガンダムちゃんに傷つけられないわよ! ウホホホホ!!」

「それはどうかしらね? 私の杭に貫けない物はないわよ?」

 

 

 お互いに牽制し合い、ガンプラバトルのシステムが起動してプラフスキー粒子が今回のバトルフィールドである月面を形成する。

 

 

「トールギスⅣ、獅子骨 桜で行くわよ!!」

 

 

 バトルフィールドに飛び出したトールギスⅣとあの時よりカスタマイズされているピンク色のボルトガンダム。

 左腕はMSが掴めるぐらい大きく、かなり異様な機体になっていた。

 

 

「ウホホホホ! さぁ始めるわよ、ボルトガンダムヴィーナス!!」

「そんなゴツゴツなのが何処がヴィーナスなのよ! って嘘!?」

 

 

 ボルトガンダムヴィーナスは左腕を殴るように突き出すと、巨大な左腕はまるでロケットパンチのようにトールギスⅣに飛んで来た。

 桜は意表を突かれてしまうがギリギリの所で左腕をかわし、左腕の三連チェーンガンを放つがボルトガンダムヴィーナスは正面から受けるも全くダメージがなく、あの巨大な左腕も元通りに戻った。

 

 

「やっぱり三連チェーンガンだと無理なようね! なら…………突っ込む!!」

「そう簡単にはいかないわよ!」

 

 

 トールギスⅣはブーストを全開にして突撃すると、ボルトガンダムヴィーナスは4門のバルカン砲で牽制射撃を始めた。

 4門のバルカン砲をトールギスⅣは正面から受けるも、持ち前の厚い装甲で防ぎつつ無視して突撃する。

 

 

「この距離! 貰ったわよ!!」

「ウホホホホ! この距離は私の距離でもあるのよ!」

 

 

 ボルトガンダムヴィーナスに接近したトールギスⅣは右腕のリボルビング・ステークで貫こうとするが、桜は勝負を急ぎ過ぎてしまった。

 リボルビング・ステークがボルトガンダムヴィーナスに当たる直前に、ボルトガンダムヴィーナスは右肩の鉄球を射出し、それはトールギスⅣの左肩に命中。左肩を完全に破壊してしまう。

 左肩を破壊されバランスを崩したトールギスⅣに追い討ちをかけるように、ボルトガンダムヴィーナスはビーム・チェーンで射出した鉄球を捉えた。

 

 

「まだこれが残ってるわよ!」

 

 

 ボルトガンダムヴィーナスがグラビトン・ハンマーを振り回す前に、トールギスⅣは右肩を開きベアリング弾を発射する。

 流石のボルトガンダムヴィーナスも近距離で発射されたベアリング弾に驚き、巨大な左腕でガードして致命傷は免れるも左腕はボロボロになってしまった。

 トールギスⅣとボルトガンダムヴィーナスはお互いに距離を取り睨み合った。

 

 

「ウホホ! 私の王子様程じゃないけど、貴女もやるようね!」

「お褒めに預かり光栄だけど、貴女も修行してたって情報は嘘じゃないみたいね」

「私の王子様との戦いのために会得したのだけど、貴女には見せるに値する相手……私の全力を持って相手をするわよ! ウゥゥゥゥゥゥッホォォォォォォォォォッ!!」

 

 

 叫びと共にボルトガンダムヴィーナスの足元はひび割れ全身は金色に光り輝きだす。

 明鏡止水の境地に達した時に発動する事ができるハイパーモードである。

 

 

「必殺! ガイア……クラッシャァァァァァァァッ!!」

 

 

 ボルトガンダムヴィーナスは足元を殴ると、地面は巨大な針山のように隆起してトールギスⅣに襲いかかった。

 このバトルを見ている誰もが勝敗が決したと思ったが、それはまだ早かった。

 

 

「ハァァァァァァァッ!」

 

 

 桜は巧みにトールギスⅣを操り、ガイア・クラッシャーで隆起した巨大な針山の僅かな隙間を縫うように高速移動していた。

 

 

「その腕……貰うわよッ!!」

 

 

 大技を使用して動きが止まっているボルトガンダムヴィーナスに接近したトールギスⅣは、リボルビング・ステークを使用する。

 一撃だけではボルトガンダムヴィーナスの巨大な左腕は貫けず、トールギスⅣは続けて二撃目を打ち込み完全に破壊する。

 トールギスⅣはそのまま通り過ぎて行き、振り向いて色が元通りになったボルトガンダムヴィーナスと睨み会う。

 

 

「お互いに損傷具合からして後一撃ってところね……さぁ決着をつけるわよ!」

「望むところよ! ウゥゥゥゥゥゥッホォォォォォォォォォッ!!」

 

 

 背部のスーパーバーニアを吹かして接近するトールギスⅣと、再びハイパーモードで金色に光り輝き待ち構えるボルトガンダムヴィーナス。

 トールギスⅣは右腕のリボルビング・ステークがボルトガンダムヴィーナスの胸部を貫き、ボルトガンダムヴィーナスの右腕がトールギスⅣの胸部を貫く。

 この2機はお互いに同時に胸部を貫いたのだ。

 

 

『Battle Ended』

 

 

 会場は静まり返り、バトルの結果が発表されるのを待った。

 

 

『け、結果は今大会初の引き分けだー!』

 

 

 発表されたバトルの結果に歓声が上がり、こうして第一バトルは終了した。


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