ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!   作:MR.ブシドー

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兄さんのために戦うのはいいかな

「ハッハッハ! 悦いぞ、悦いぞー!!」

「どうしろって言うんだよ!」

 

 

 双雲のエクストリームガンダムに対して亮のヅダ改は攻めきれずにいた。

 離れれば小型ファンネルやライフルなどでの攻撃が飛んできて、近づけばタキオンスライサーで斬られてしまう。

 こうなったら一撃で決められるかわからないが、ヒート・パイルでの一撃しかないかと亮は考える。

 

 

「お兄ちゃんを……苛めるなぁッ!!」

「む? 不意討ちとは……貴様、中々のS!」

「私もいるよ」

 

 

 振り下ろされたバスターソードと赤いビームを難なく避けたエクストリームガンダムが見た相手は、霊香のカースロードと美桜のブレイヴであった。

 カースロードとブレイヴの2機はヅダ改の隣に着陸する。

 

 

「遅いわよ!」

「そっちが速いんだと思うけど?」

「美桜、霊香……なんで2人が乱入してるんだ?」

 

 

 乱入してきた2人に亮はただ驚いていた。

 仲がいいのか悪いのかよくわからない2人だが、最近はよく一緒に行動しているのを目にする。

 

 

「ふむ、貴様はロリコンなのだな!」

「違うからな!?」

 

 

 双雲は美桜と霊香の2人を見て、亮の事をロリコンと判断した。

 だが亮はそれを否定はしたのだが……年下からばかりから好かれるので、あまり否定できる気はしない。

 

 

「そうだよ。兄さんはロリコンじゃなくてシスコ「それも違う!!」……違うのかい?」

 

 

 この瞬間の方がバトルしている時より疲れるような気がするのは、気のせいじゃないと亮は感じていた。

 そもそもこの美桜と霊香の2人が乱入してくるのは不味いのではないかと思い、双雲のエクストリームガンダムを見たのだが双雲は再び大きな声で笑い出す。

 

 

「幼女2人が私と戦おうというのか! 悦いぞ、悦いぞー!! 徹底的に調教してやろうではないか!!」

「言ったわねッ! 切り刻んで、グチャグチャにしてやるんだから!!」

「兄さんは私たちの戦いを見ているといいよ。大丈夫、あんな変態は私がзакончить(終わらせる)から」

「あ、おい!」

 

 

 亮の意見を聞かず、霊香と美桜は双雲に挑んだ。

 カースロードとブレイヴはヅダ改の隣から飛び立つと、一直線にエクストリームガンダムを目指す。

 

 

「行きなさい、シザーファング!」

 

 

 カースロードの左右のスカートアーマーからシザーファングが展開され、エクストリームガンダムも同時に小型ファンネルを展開した。

 ブレイヴは変形し、シザーファングと小型ファンネルの戦闘の中を突き進みながらドレイクハウリングを連射する。

 

 

「ハッハッハ! 楽しくなってきたではないか!!」

「その首……貰うよ!」

 

 

 エクストリームガンダムがドレイクハウリングから放たれたビームを避けている間に、ブレイヴはファンネルを突破して再び変形、正面から斬りかかった。

 だがビームサーベルを持っている腕をエクストリームガンダム掴まれて防がれてしまい、美桜は咄嗟にブレイヴの脚部にあるGNミサイルを発射しようとする。

 

 

「良い判断だが、遅いな!!」

 

 

 GNミサイルを発射するより先に、展開されていたソードファンネルに脚部を斬られてしまう。

 美桜はすぐに掴まれているブレイヴの腕をドレイクハウリングで撃ち抜き破壊してから離れると、カースロードが滑るような動きでエクストリームガンダムの後ろを取る。

 

 

「これで終わりね!」

 

 

 美桜と霊香の連携攻撃は練習したりしていた訳ではないのだが、なぜか息がピッタリであった。

 だが双雲はある程度予想していたのか、1人でフッと笑う。

 

 

「終わりなのは貴様だったな!」

「ッ! 避けろ霊香!!」

「え?」

 

 

 バスターソードを振り下ろそうとすると、エクストリームガンダムの背中の大型ウイングから緑色の蝶のような翼が広がる。

 エクストリームガンダム版の月光蝶、その名も絶望蝶だ。

 その緑色の翼はカースロードを包み込み、直撃を受けたカースロードは一瞬でボロボロになり墜ちていく。

 

 

 

「まさか、私たちの連携攻撃がこうも簡単に……流石に強いね」

 

 

 美桜はやられてしまったカースロードを見ながら、そう呟く。

 絶望蝶が消えると、ブレイヴはいつの間にか小型ファンネルに包囲されていた。

 

 

「だけど兄さんのためにもタダでは終わらないよ。トランザム」

 

 

 ブレイヴはトランザムを発動し、小型ファンネルから放たれるビームを受けながらもエクストリームガンダム目指して直進した。

 ドレイクハウリングを射ちながら、美桜は亮のヅダ改をチラリと見る。

 

 

「やっぱり、兄さんのために戦うのはいいかな……」

「美桜ッ!」

 

 

 トランザム状態のブレイヴはエクストリームガンダムに接近すると大爆発を起こした。

 美桜のブレイヴは自爆したのだ。

 2機は爆煙に包まれ、亮は無意識にヅダ改の左腕を伸ばしていた。




最新話でしたー!

本当は亮と双雲よ一騎討ちにしようと思ったんですけど、双雲は次に何時出すかわからないし絶望蝶使いたいって事で美桜と霊香参戦!
だけどすぐにやられちゃいました!

それとBFTのトライオン3観てたら……こう、スーパーロボットのオリジナル機体を出そうかと考えています

関係ないですが、大和レシピ回して扶桑と山城ばかり来るの勘弁してください(泣)

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