ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!   作:MR.ブシドー

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完成した新たなるヅダに嬉しく思いながら、昼食を一緒にとる模型部1年生組

そんな中……今、噂になってる人物が表れる


さあ、次は誰?

「紅い悪魔? なんだよそれ?」

「やっぱり亮くんは知らなかったんだね。最近噂になってるんだよ」

「愛と志織は知ってたのか?」

 

 

 昼休みに1年生の4人は集まり、一緒に昼食をとっていた。

 桜1人を除け者にして後で怒られそうなのだが、一応誘いはしたが桜は委員会の仕事で一緒に食べる事は出来なかったのだ。

 

 

「うん。私は知ってたよ?」

「わ、私は知らなかったです……」

 

 

 話題になっている紅い悪魔とは、ガンプラバトルの大会に出ている高校を次々と訪れバトルを行っているらしく、そのバトルはもはやバトルと呼べず、もはや蹂躙であったらしい。

 

 

「なるほどなー出来ることなら来て欲しくないな」

「同感だよ。大会前に機体を壊されるのはなるべく避けたいからね」

「でも……桜先輩は叩きのめしてやるって……前に言ってたよ……?」

 

 

 相当な実力者であろう相手を叩きのめせる確率は低いだろっと、亮と晃は溜め息をついた。

 

 

「あ、あはは……そろそろお昼休み終わりますね」

「だな。そろそろ戻るか」

 

 

 広げっぱなしの弁当箱などを片付けてから教室に戻り、残りの午後の授業を受ける。

 帰りのSHRが終わり、再び1年生組は集合して部室に向かった。

 

 

「……? 部室の前に、誰かいる」

「本当だな。美桜……じゃないな。誰かの知り合いか?」

 

 

 模型部の部室前には1人の少女が立っていた。

 年齢はおよそ美桜と同じぐらいであろう。

 

 

「君、迷子かな?」

「お兄ちゃん達も、ここの模型部の人なの?」

 

 

 晃が話しかけると、その少女はゆっくりと振り向きそう言った。

 

 

「うん、そうだけど……なにか用事なのかな?」

「そっか……それを聞いて安心した」

 

 

 少女はニタリと笑い、合図をすると亮達の後ろに大きな男が現れた。

 今までどこに隠れていたかはわからないが、いきなり後ろに現れたのだ。

 

 

「お兄ちゃん達には私とガンプラバトルしてもらうよ」

「念のために聞いておくけど……拒否権は?」

「あると思う?」

 

 

 だろうなっと亮は肩をすくめ、全員頷きあって部室に入って行く。

 出入口には先ほどの大男が立っており、逃げられない上に部外者は入って来れないようにしていた。

 

 

「あら、皆も来たのね」

「先輩!?」

 

 

 桜は先に部室の中におり、立ち上がると亮達の隣に行き少女と大男を睨み付ける。

 

 

「それじゃ全員揃ったから始めましょうか、紅い悪魔さん」

「紅い悪魔って……晃が昼休みに話してた!」

「アハ♪ 知ってるなら話は早いよね? さぁ、バトルしましょうか。いきなり全員でかかって来ても私は構わないよ?」

 

 

 亮はあの美桜と同じぐらいの少女が、噂になってる紅い悪魔とは思わなかったため驚いていた。

 少女はアルケーガンダムのような紅いガンプラを取り出す。

 両腕にはGNバスターソードを装着し、後ろ側も改造されており、非常に禍々しいガンダムであった。

 

 

「噂は聞いてたけど……慢心が過ぎるわよ! この娘は私1人でやるけどいいわよね?」

「1人ずつなの? 時間がかかるけど、いいよ」

 

 

 桜と少女は筐体の前に立つとシステムが起動し、プラフスキー粒子がフィールド――海を形成した。

 GPベースをセットし、ガンプラもセットする。

 

 

「トールギスⅢ、獅子骨 桜で行くわよ!」

「九音 霊香、行くよカースロード」

 

 

 空中に出現したカタパルトからお互いに飛び出し、バトルが始まる。

 

 

「亮くん。しっかり観といてね?」

「わかってる」

 

 

 亮はこのバトルを食い入るように見ていた。

 敵の情報を得るチャンスを見逃すほど、亮は甘くない。

 

 

「紅い悪魔なんか私が倒してやるんだ……アラート!?」

 

 

 突然のアラートに桜は驚いていた。

 こちらはまだ捉えていないのに、アチラはもうこちらを捉えているのだ。

 紅いビームがトールギスⅢを襲うも、ギリギリのところで回避に成功する。

 そのまま進んで行くと、動こうとしていないカースロードを捉えてメガ・キャノンを構える。

 

 

「これで終わりよ!」

 

 

 トールギスⅢが発射しようとした瞬間、メガ・キャノンは2つに切り裂かれてしまう。

 突然の事に驚くも、すぐにその場を離れカースロードを見る。

 

 

「どう? GNシザーファングの切れ味は?」

 

 

 トールギスⅢのメガ・キャノンを切り裂いたのは、小型の鋏のような物であった。

 GNシザーファングと呼ばれた武器は、主であるカースロードの左右にあるスカートアーマーに戻っていく。

 

 

「いきなりやってくれるじゃないの……けど、まだ終わりじゃないわよ!」

 

 

 唯一の射撃武器を失ったトールギスⅢだが、桜はまだまだ諦めていなかった。

 ビーム・サーベルを取り出すと、それを構える。

 

 

「行くわよ!」

 

 

 トールギスⅢは背部のスーパー・バーニアを全開にし突撃する。

 パイロットであったゼクスですら初見では「殺人的な加速だ」と言わせる程の加速で、エアリーズのマッハ2を遥かに上回りそれは計測不能の速度を誇る。

 

 

「アハ♪ 逝っちゃって、シザーファング!」

 

 

 カースロードは再び左右のスカートアーマーからGNシザーファングを射出する。

 小型である上に、こちらも中々の速度を持っていた。

 

 

「1回見れば充分対応できるのよ!」

 

 

 トールギスⅢはビーム・サーベルで1基のGNシザーファングを落とすが、もう1基に左足が切り裂かれてしまう。

 

 

「しまっ……」

 

 

 機体の動きを少し止めてしまっただけで、もう終わりであった。

 トールギスⅢは次々とGNシザーファングで突き刺された上に切り裂かれてしまう。

 

 

「なーんだ。もう終わり? 詰まらないの」

 

 

 トドメと言わんばかりにGNバスターソードを手に取ると、それを投げてトールギスⅢの胸部を貫きバトルの勝敗が決する。

 

 

「さぁ、次は誰?」

 

 

 楽しそうに笑う霊香のその笑みは、とても不気味であった。

 そして、そんな霊香を出入口にいる大男は悲しそうに見ているのを、亮は見逃してはいなかった。




っと言う訳で連続投稿です

パソコンが壊れ、同じGoogleIDなのに同じアカウントに入れず艦これを最初から……抽選からやらねばならない悲劇……
俺の嫁(ヴェールヌイ)がぁ……

とりあえず気を取り直し機体説明です

名前
ガンダムカースロード
特殊
トランザム
武装
GNバスターソード(ライフル内臓。組み合わせることで巨大な鋏になる)×2
GNシザーファング×10

以前も言ったと思うのですが、カースロードは友人が考えたとあるキャラをモチーフにしたアルケーガンダムの改造機になります
武装の種類は少ないですが、ある意味驚異的なガンダムになります

それでは次回までお別れ!

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