Tales of Zero【テイルズオブゼロ 無から始まるRPG】 作:フルカラー
用語集
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第一部
第二部
【リゾリュート大陸】
世界地図の東側に位置する大陸のこと。
本来、西側にはセリアル大陸があるはずなのだが、大昔に封印されたエンシェントビットの影響で世界が分断されてしまい、現在は大海原となっている。
大陸中央にはケンヴィクス王国、大陸南には軍事国クリスミッドと、大きく分けて二つの国が存在する。大陸の北には、どちらの国にも所属しない独自の文化を持った国……スメラギの里、ミカヅチの領域などが繁栄している。
ケンヴィクス王国の気候は暖かで草木や花が溢れている。軍事国クリスミッドの辺りは日差しが強く砂漠も存在するが、鉱石が豊富。北の地には春夏秋冬という四つの季節があり、温・暑・涼・寒が一定の期間で順番に巡る。
(絵:フルカラー)
【セリアル大陸】
世界地図の西側に位置する大陸のこと。
本来、東側にはリゾリュート大陸があるはずなのだが、大昔に封印されたエンシェントビットの影響で世界が分断されてしまい、現在は大海原となっている。
国は存在せず、大陸を統治する者もいない。そのため、各地の町自体が治安維持に尽力している。
元はリゾリュート大陸と似たような住み心地の良い気候だったが、魔皇帝の呪いにより環境が一変。天候は殆どの日が曇りであり、モンスターは凶暴化、人々からは活力が薄れている。エグゾアが暗躍していることも、平穏から遠い理由に含まれるだろう。
セリアル大陸から東の海――世界地図の中央部には、エンシェントビットが封印されていた海底遺跡の位置が記されている。
(絵:フルカラー)
【戦闘組織エグゾア】
世界征服を企む戦闘組織。過去にマリナが所属していた。その多くは戦闘員で構成されている。セリアル大陸の北東に本部を構え、得体の知れない研究を主とした支部も北西の海上に存在する。
地位と実力を兼ね備えた六名『エグゾア六幹部』もおり、総司令の命を受けて、世界征服の障害となるゾルクら救世主一行に幾度も襲いかかる。
(絵:フルカラー)
【海底遺跡】
セリアル大陸の東の海の底に位置する遺跡。リゾリュート大陸には存在しない。
大昔、魔皇帝はこの場所にエンシェントビットを封印した。その際に、リゾリュート大陸の世界とセリアル大陸の世界が分断されてしまったとされているが、どういう原理で分断されたかは未だに解明されていない。
(絵:フルカラー)
【ビット】
内側に魔力を凝縮した石のような物体。透き通っており色は個によって様々。大きさは拳で握れるほどで、セリアル大陸にしか存在していない。
人々の日常生活や戦闘に利用されるだけでなく、無害な動物を魔力によってモンスターに変貌させることもある。
使用方法は実に簡単。火を起こしたければ火を想像して念じればいいし、風を吹かせたければ風を想像して念を込めればいい。これを応用することで魔術を扱ったり、剣技や銃技などに属性を付加した攻撃が可能になったりする。
(絵:mikeさん)
【エンシェントビット】
計り知れない魔力を内に秘めた、虹の輝きを放つビット。両手の平でやっと覆えるほどの大きさである。
海底遺跡にエンシェントビットを封印する際に、リゾリュート大陸の世界とセリアル大陸の世界が分断されてしまったとされている。封印が解けても世界は分断されたままだがエンシェントビットの力は健在であり、なんと時空転移で二つの世界を飛び越えることが出来てしまう。
エグゾアによって海底遺跡から引き上げられてしまったため、セリアル大陸に魔皇帝の呪いが降りかかることになる。
(絵:mikeさん)
【
エンシェントビットを海底遺跡に封印した太古の人物、魔皇帝による呪い。エグゾアがエンシェントビットを回収してしまったが為に降りかかった。
呪いは陽の光を大地から遠ざけ、モンスターを凶暴化させ、人々を不安に陥れた。
実害はセリアル大陸にしか及んでいないが、セリアル大陸が崩壊すると何の前触れもなく、リゾリュート大陸も同時に滅んでしまう。
そしてこの呪いを解く方法は『選ばれた救世主の手によってエンシェントビットを海底遺跡に戻す』しかないという……。
【救世主】
マリナとエンシェントビットによってセリアル大陸へと導かれた金髪蒼眼の剣士、ゾルク・シュナイダーのこと。
世界征服を企む戦闘組織エグゾア。この組織を裏切ったマリナが歴史学者フォーティスの協力を得て、魔皇帝の呪いから世界を救うべく見つけ出した存在である。
いきなりエンシェントビットに選ばれて救世主となったゾルクだが、果たして彼は世界を救えるだろうか?
(絵:mikeさん)
【
マリナが装備している、ビットを利用した拳銃。
弾丸の代わりに程良い大きさへ加工したビットをいくつも装填しており、そこから得た魔力で弾丸を形成して撃つ。排莢や再装填の手間も要らず威力の調節も可能。一つのビットで通常の弾丸の何百、何千倍の数に相当するためコストパフォーマンスが信じられないくらいに良く、継戦能力が非常に高い。それこそ無限に戦い続けられる。
オートマチック式やリボルバー式など、拳銃自体は普遍的に見られる従来の姿のまま。それでいて、形状に似合わない超連射や高威力の術技を繰り出すことができる。
ただし、魔力の弾丸は通常の弾丸に比べて空気抵抗に弱い。そのため無限拳銃は一部の術技を除いて基本的に射程が短く、この点は無限弓に劣る。
(絵:かすてららさん)
【
ソシアが操るビット仕掛けの弓。
持ち手の上下部分に埋め込まれた二つのビットの間を掴み、空虚から矢を生み出して使用する。矢筒から矢を補充することなく弦を引けるため便利であるが、扱う際には相当な集中力とセンスが必要とされる。
ソシアの無限弓に使用されているビットは極めて上質なものであり、一生使い続けることが出来るようだ。
ビットから生み出した矢は空気抵抗に強いため、無限弓は無限拳銃よりも射程が長い。
(絵:mikeさん)
【魔術】
魔術とは、ビットを用いて発動する魔法のこと。
任意の対象を攻撃する攻撃術や、傷ついた体を癒す治癒術、能力向上の効果を持つ補助術などの種類がある。それぞれに向き不向きがあり、魔術を扱う人間は大体どれか一つの分野に特化している。
ビットを所持し、念じることでビット内の魔力を高め、詠唱によって術式を形作り、最後に術名を言い放って発動する。所持するビットはどんな形態でもよい(ビットが本に付加されていたり、大筆などの武器にくっついていたりなど)。
術者の想像力によってある程度自由に魔術を作り出せるが大体は、火・風・水・地・光・闇の六属性が付加されることになる。稀に、無属性の魔術も存在する。
魔術の効果対象の識別も術者の思い通りにすることができ、誤って味方を攻撃したり敵を回復したり、などということは有り得ない。
魔術は戦闘において非常に強力だが、素質のある者でないと扱えない。
ちなみにジーレイは熟練の魔術師であるため、本気を出せば詠唱時間の短縮も可能。
(絵:まるくとさん)
【魔本】
ジーレイが愛用している、ビットの装飾が施された本のこと。
古びた表紙の中央に位置するビットは、まるで魔本が秘めた力を物語っているかのよう……なのだが、魔術の発動に必要なのはビットの魔力のみであり実は、本自体には何の意味も効果もない。
セリアル大陸には古くから「魔術師は魔本に記された呪文を詠唱して魔術を発動する」という概念があった。実際はビットさえあればどうとでもなるのだが、ジーレイはあえて様式美を楽しんでいるのである。
(絵:mikeさん)
【エンシェントの欠片】
膨大な魔力を秘めた謎の物体。大昔に栄えた大国が使用した、神器の欠片のこと。
大きさは通常のビットと同程度であり、皿を割った時の破片に酷似している。エンシェントビットには遠く及ばないものの、それでも通常のビットより遥かに強大な魔力を有する。
理由は不明だが、エグゾアはエンシェントの欠片を収集しているようだ。救世主一行はそれを妨害すべく行動する。
【魔剣】
エグゾア六幹部の一人『
キラメイ専用の魔剣であり、一説によると総司令が直々に生み出してキラメイに与えたとされているが真偽は不明。異形であり扱いにくい印象だが、切れ味は鋭く破壊力は非常に高い。
普段は異空間に収納されており、必要になると左掌に闇の渦を作り出し、そこに右手を入れて魔剣を引き抜く。収納の原理は公になっていない。魔剣に秘められた魔力が作用していると推測されるが、やはり真偽は不明。
(絵:mikeさん)
【
ミッシェルと
要するに大筆を用いた魔術のことなのだが、通常の魔術とは違って詠唱を必要としない。ビットの装飾が施された大筆で何かを描くことによって、筆術が発動する(ミッシェルは絵、メリエルは文字を描く。ゲーム的には、描くまでの動作が詠唱扱いとなる)。
ミッシェルの場合、描いた絵を実体化させて装備と融合し能力強化を図ったり、傷の治癒をおこなったりと、補助の術を主とする。
メリエルは、文字の輝きによって超常現象を引き起こして敵を攻撃したり、罠を仕掛けたりと、攻撃の分野を得意としている。
防御のための特殊な筆術も存在しており、彼女らはそれを常時自らにかけることで、軽装のまま戦闘を行うという離れ業を披露している。
とても奇抜なこの筆術は、フレソウム家が編み出した独自の魔術である。使用者は、現在ではミッシェルとメリエルの二名のみ。三年前の、とある事件が起きた日から……。
(絵:mikeさん)
【アムノイド】
エグゾアの技術力によって生み出された、戦闘特化改造人間のことを指す。
体内に魔力を直接注入して魔術の使用を容易にする他、魔力を動力エネルギーに変換して出力の増強や長時間の作戦行動を可能としている。薬物投与や人工骨格、人工筋肉の移植などで、基礎的な身体能力も強化している。
アムノイドとなるためには、上記のような改造手術を受ける必要がある。その際、魔力や薬物投与の影響で、人間としての感情や人格や記憶などを失ってしまう。この副作用を有するが故に、自ら進んでアムノイドとなった人間はあまりいないという……。
非常に強力な戦闘要員となりうるが実験の域を出ておらず、安定して本領を発揮できる個体は多くない。……現在のところは。
そして極めて数は少ないが、さらに能力の高い上位の『レア・アムノイド』も存在する。
【海賊船エグゼンティア号】
エグゾアの構成員である海賊的な少女リフ・イアードが、組織から支給された船を自分好みに改造したもの。名付け親は、もちろんリフである。
元は、ビットの魔力で動く鋼色の一般的な船だった。そこへ、不要なのにわざわざ帆を取り付け、船体を黒で塗装し、海賊風の装飾もいたるところに取り入れた。雰囲気作りのためだけに、そこまでしてしまったのだ。
ちなみにリフは、データ採取実験用のアムノイド達に対し「お前達は自分の手下である」と認識させ、キャプテン気分を味わっていた。よほど海賊に憧れていたようだ。
【闘技場】
発展途上都市メノレードを代表する、武闘施設のこと。
十数年前のメノレード創立と同時期に運営開始されており、腕に覚えのある者達の格好の披露の場となっている。
セリアル大陸には他に類似施設も存在しないため、非常に繁盛している。が、そのおかげで荒くれ者が増加し、メノレードの治安悪化に大きな影響を与えているため、闘技場のオーナーは大層苦労しているという。
闘技内容は、トーナメント形式の対人闘技大会や、決められた数のモンスターをひたすら倒しまくるサバイバル戦、実力者同士による次元を超えたスペシャルクロスオーバーバトルなど。どの闘技内容でも、優勝すれば豪華な賞品を手に入れることができる。
【仕込み義手】
エグゾア六幹部の一人『
彼に生身の両腕は無く、肩から下を補うかたちで機械の義手を装着している。義手は変形機構を搭載しており、肘から先を剣や銃、ドリルなどの様々な武器に変え、敵を翻弄するように戦うことが可能。
緑色に輝くビットも両義手に装備されており、魔術を唱えられる。日常的に義手を腕として扱う際、ビットは隠れているが、武器に変形させると露出し視認することができる。
ちなみに義手の数だが、ナスターが普段から装備している一組だけではない。予備の他に、仕様の違う何組もの義手が用意されており、バリエーション豊富。ナスターは目的に応じて義手を付け替えるのだ。
(絵:ピコラスさん)
【
エグゾア六幹部の一人『
この世の者ではないもの――
死霊魂は術者に召喚された際に物質として具現化するため、魔術での攻撃はもちろん、物理的な攻撃も喰らってしまう。しかも、弱い死霊魂は少し攻撃を加えただけですぐに消えてしまったりもする。
術者の能力が高ければ高いほど、召喚できる死霊魂の数も増える。そのため、術者によってはたった一人で大軍を
……しかし、霊術は大昔から禁術として扱われている。現在は術者が存在しないはずなので、まだ若いフィアレーヌがこの術を使えるのは、実は不自然。誰かが彼女に霊術を授けたとも考えられるが……?
(絵:mikeさん)
【
エグゾア六幹部の一人『
全身にビットの魔力を帯びさせ、見えない鎧のように纏う。その防御力は凄まじく、マリナ曰く「鋼より硬い」。動きを制限することもなく、魔術にすら抵抗力を持ち、硬さを活かして凶器ともなり得るのだ。
しかしこのバリアは内側に相当な圧力がかかっており、並大抵の肉体ではとても耐えられない。極限まで鍛え上げられた肉体を持つボルストだからこそ纏える、究極の防御術だと言える。
一見すると無敵のようだが、短時間に集中攻撃を浴びると、鋼体バリアの効果は一時的に途切れてしまい、無防備な状態に陥る。そのため、このバリアを身に纏っていても、敵の密集している場所には近付かないほうが身のためである。
【『ソルフェグラッフォレーチェ』】
ミッシェルが秘奥義の際に描き生み出す、非常に悪趣味な……いや、独創的センス全開な人形のこと。
縦に長い直方体型の色白の胴体。ひょろっとした細長い脚。極端に長く鞭のようにしなる腕。胴体の上には真っ黒で大きな瞳と、三日月を模した巨大な口を持った、まん丸の頭が乗っかっている。全高は大きく、三メートルはあろうかというほど。
奇抜な見た目に反してか反さずか、戦闘能力は非常に高い。鞭のような腕を活かした格闘戦や、様々な武器を操るほどの技量を持つ。術者の意思に応じたり、独自に動いたりと、臨機応変さも兼ね備えている。
ミッシェル曰く「あたしが思い描く最高の絵にして最強の人形。巨大な傑作品」だそうだが、仲間からの評判は悪い。描いた本人は、そのことがどうしても納得いかないという。芸術って難しい。
(絵:フルカラー)
【
戦闘組織エグゾアが保有する、深海調査を目的とした潜水型海洋探索機のこと。
丸みを帯びた白い直方体型をしており、十人程度が乗り込めそうなほどの大きさ。船体前部には多目的用のロボットアームも備わっている。
普段は、セリアル大陸北東端に位置するエグゾアセントラルベースの格納庫に保管されている。格納庫は北東の海と直結しているため、わざわざ海まで移動する手間がなく、直接発進することが可能。
エグゾアはこの潜水艇を使って海底遺跡に到達し、エンシェントビットを地上に引き上げてしまった。
【クルネウスの仮面】
エグゾア六幹部の一人『
全体が真っ白であり、表情は微笑。右目から赤い涙を、左目から青い涙を流しているかのようなペイントが施されている。
仮面の下の素顔を知る者は、エグゾアの内部でもごく一部に限られている。中には、興味本位で彼女の素顔を知りたがる者もいるが、クルネウス本人の異様な雰囲気に圧倒され、誰も真相に迫れないようだ……。
(絵:mikeさん)
【
エグゾアセントラルベース内部に存在する、特別な広間のこと。
薄暗く、壁の燭台に灯る炎がなんとも不気味。広さも尋常ではなく、広間の中央に立てば天井も壁も遠くにあるように感じ、小型船なら丸々収まりそうなほど。部屋の隅では、用途不明の怪しげで巨大な装置が稼働している。
広大な空間の先に階段があり、その上には、エグゾア総司令のデウスが腰を落ち着かせる『総司令席』が存在する。この席の周りは、総司令デウスの趣向によって常に不思議な闇に覆われている。こうすることで、総司令としての威厳を醸し出しているらしい。
【レア・アムノイド】
機械化や薬物投与を行わず、ビットを埋め込むことのみで強化を図った戦闘特化改造人間のことを指す。
人間が本来持っている潜在能力に全てを委ねる改造方法のため、レア・アムノイド化に成功すれば通常のアムノイドよりも高い戦闘能力を得られる。だが、人格や感情や記憶が薄れる副作用は健在。それでも薬物投与を行わないため、通常のアムノイドよりも症状はマシである。稀に、魔力の影響で外見に異常をきたす者も。
元々、アムノイド自体の数はそれほど多くはない。その中でもレア・アムノイドはビットの魔力と人体との適合率の問題で、さらに個体が少ない。
【
まさきがその身にかけている真っ赤な帯のこと。
スメラギ武士団の団長就任時にみつね姫から祝いの品として賜わったものであり、まさきの宝物。そのため彼は常時着用している。
一品物のため……いや、愛するみつね姫からの贈り物であるため、毎日の手入れを欠かしたことは無いそうだ。
(絵:mikeさん)
【スメラギ武士団】
スメラギの里を守護する誇り高き武芸集団。
規模は小さいが個人の実力は相当高く、言うなれば少数精鋭である。これまでに他国の侵攻から幾度も里を守り抜いてきたため、住民からの信頼は厚い。
近年までは、ぜくうという名の老漢が団長を務めていたが、非凡な剣術の実力を有する若者、
【
人間の体内に宿る魔力を抑制するために使用される、聖なるお札。白地の紙に、赤の文字で祈りの言葉が刻まれている。
みつね姫はこれを胸部の肌へ直に貼り付け、その身に宿る強大な治癒の魔力を抑えつけている。
【治癒の魔力】
スメラギの里の人間に宿ることのある、特別な魔力のこと。
スメラギの里で生まれた人間には、ごく少数だが治癒の魔力を宿し、自分や他者の傷を癒す治癒術を行使できる者が存在する。まさきやみつね姫もその内の一人。
中でもみつね姫の魔力の強さは群を抜いており、本人は制御しきれていない。更に彼女の治癒の魔力には厄介な特性があり、治癒術を使おうとすれば魔力自体が宿主や周囲の人間の生命力を削り取って己が力へと変換し、暴走してしまう。
この魔力のせいで母親を亡くした経験のあるみつね姫は「どのような傷や病も治す代償に命そのものを奪ってしまう、どうしようもなく理不尽で無意味な恐ろしい力」と称した。
【逆さ花火】
正式名称『拠点強襲用浮遊型特攻弾・逆さ花火』。スメラギ武士団・魔導からくり部隊が火薬の都市ヴィオの技術を用いて開発した、攻城兵器のこと。
見た目は鋼鉄製の巨大な
火薬による爆発を操作することで、短時間ながら空を往くことが出来る。そして強襲地点上空に到達した後は、自由落下に身を任せるのみ。到着と同時に攻撃も可能なのだ。
しかし運用方法が上記のようなもののため、この攻城兵器の使用を拒絶する声が多い。当然である。
【
エグゾアの最新技術を駆使して工業都市ゴウゼルで建造された、白銀色の巨鳥型高速巡航機。試作機である。
角張った胴体の左右から生えた立派な翼。真っ直ぐ前方に伸びた首や、三方向に長い羽のような尾。前に三本、後ろに一本、計四本の爪を持った二つの足。といった、まさに『巨鳥』と呼べるフォルムが特徴。
動力源はビットの魔力。それぞれの翼の付け根には魔力エンジンが搭載されており、青白い光――魔力を噴射して推進力を得ている。機首にはビームキャノンが装備されており、障害物の破壊や空中戦も可能。
下手な建造物よりも巨大な機体であるため、五十名は搭乗可能である。
(写真:フルカラー アソブロック使用)
【ソーサラーリング】
大翼機ザルヴァルグ、怪翼機ギルムルグのために作られた、エグゾア製の超小型の格納器のこと。機体の数だけ専用のリングが存在する。
格納器といっても外見上は、赤く光る宝石が特徴的なただの指輪である。しかし宝石の中身は限定的な異次元空間になっており、指輪が機体を宝石内に吸い込むことによって格納を行う。
格納した機体の重量はソーサラーリングの装着者に影響しない。そのため革命的な格納法と言える。
常軌を逸する技術が盛り込まれたこの格納器だが、開発者の意向により原理は明かされていない。
ちなみに残念ながら、火を放ったり、様々な能力でダンジョンの攻略をサポートしたりするような機能は無い。
【ヴィオの民族衣装】
火薬の都市ヴィオに古くから伝わる民族衣装。
フード付きのマントのような衣服であり、マント部分は体をすっぽり包み隠すことも可能なほどの大きさ。衣服の形状は住民間でほぼ共通だが、色や柄などには個人の趣味が表れやすい。
火薬による炎上や爆発事故から身を護るために作られたことがこの民族衣装の起源であるため、耐火性能及び耐衝撃性能に、非常に優れている。だからと高を
【
エグゾアの最新技術を駆使して建造された、漆黒色の巨鳥型高速巡航機。試作機である大翼機ザルヴァルグから得られたデータを元に開発された、正式採用量産機である。
細部のデザインが異なる以外は、基本的にザルヴァルグと同等のスペックを持つ。だがこの機体には、ザルヴァルグには無い恐るべき機能『トラクタービーム発振器』が搭載されているという……。
(写真:フルカラー アソブロック使用)
【魔力充填器】
秘境ルミネオスの施設内で保管されていた、黄金色の機械的な腕輪のこと。見た目どおり、腕に装着して使用する。
通常、外部から己の体内に魔力を吸収することは不可能なのだが、ルミネオスの特殊な環境と魔力充填器があれば可能となるらしい。ルミネオスの建造物そのものが大気中の魔力を引き寄せる役目を担っており、集めた魔力の保存もしてくれている。そして、その魔力は充填器によって体内に吸収されるのだ。
この充填器は失った魔力を補填するためのもので、身体の許容量を超えた魔力吸収は出来ないようだ。
【ゼロノイド】
本編参照。
【
ミッシェルが筆術で
【『
「ちょいと待ちな!!」
何者だ!?
「知りたいかい? だったら教えてやろうじゃないか」
「激震の海に斬り込み!」
「暗黒の空を撃ち抜き!」
「混沌の地へ咲き誇る!」
「「「我ら、『漆黒の翼』なり!!」」」
「お呼びであろうがなかろうが、ここに見参!!」
……結局、何者なんだ!?
(『漆黒の翼』とは誰にも縛られることのない自由奔放な義賊集団で、現在は三名で構成されている……とのこと)
【
本編参照。
【グラップルキネシス】
本編参照。
【
本編参照。
【ガヴィディンの門】
本編参照。
【
本編参照。