バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです!今回で第9問なのですが…まだ1巻の半分くらいですね…上手く纏め切れない自分の文才のなさに呆れます…もっと精進しなければと思う混沌の魔法使いです


第9問

 

第9問

 

予鈴2時間前…

 

「おはようございます」

 

「ん?おはよう随分早いな龍也」

 

「ええ、少し聞きたい事がありまして。お時間宜しいですか?」

 

「別に構わんが…優等生のお前が質問とは珍しいな。なんだ?」

 

「Fクラスの設備なのですが、自分で調達してもよいと福原先生に言われましたが…勝手に内装等を変えても良いのですか?」

 

「まぁ…自分で調達できるレベルならば許可するが…」

 

「それでは畳みの張替えと窓ガラスの交換の許可を」

 

「自分でやるつもりか?あれを…?」

 

「ええ、そのつもりです。それでは失礼します」

 

 

 

いつもより少し早めに来て見ると

 

「あれ?…皆どうしたの?」

 

クラスの前に皆立っている…それを不思議に思いながら雄二に尋ねると

 

「クラスの中を見ろ、神がいるぞ」

 

「神…龍也の事?」

 

ゆっくりと教室の中を見ると

 

バンバンッ!!!

 

腕まくりをした龍也が畳みを新品に張り替えていた…

 

「ふー、後は軽くからぶきをすれば完璧だな…皆来てしまったのか…もう少し待ってくれ。あと少しで終るから」

 

龍也が腐った畳みを抱え上げようとする…それを見た須川君が

 

「八神…お前1人でこれをやってくれたのか?」

 

「ん?ああ…何時までも腐った畳というのは嫌だし…窓ガラスが割れてるから寒いって誰か言ってただろ?だから早く来て色々と改修をしてたんだ」

 

腐った畳は良い匂いのする新品の畳へ…

 

罅割れた窓ガラスは、顔が映るほどぴかぴかになり…

 

罅割れた壁は補修され、ご丁寧に触らないで下さいと書かれた張り紙まで張られ…

 

薄汚れた卓袱台は綺麗に磨かれていた…しかも折れていた脚はしっかりと補修までされていた…

 

これだけの事を1人でやったと言うのか?何の見返りも求めずに?

 

「クラスメイト皆の為にやろうと思ってな」

 

さわやかな笑みを浮かべる龍也が畳を再度持ち上げようとする…すると

 

「俺が持っていく!!」

 

「ああ、俺もだ!!」

 

近藤君と横溝君がその畳を抱え走っていく…

 

「それじゃあ…からぶきでも…」

 

「いや、それは俺がやろう!!お前は休んでくれ!!」

 

「ああ、そうだ!!これだけやって貰ったんだ!!後は俺達が!!!」

 

他のFクラスの面々が次々にからぶきを始める…龍也が嫌な顔ひとつせず出来るレベルでの改修をしてくれた…これ以上龍也にやらせる訳には!僕達Fクラスの心はこの時1つだった

 

『『『『彼は神だ!!!!』』』』

 

見返りを求めない心、僕達には無い物だ…やはり彼は僕達とは次元の違う世界の人間なんだ…僕が感涙の涙を流していると

 

「吉井?なに泣いてるの?」

 

「吉井君?如何して泣いてるんですか?」

 

姫路さんと島田さんにそう尋ねられ僕は

 

「神を初めて見たんだ、神様ってあんなに神々しいんだね」

 

「神?…何馬鹿な…」

 

「…綺麗です」

 

教室を見て絶句する2人…無理もない…昨日のあのオンボロがこれだ…驚くのも無理はない

 

「何をやっている吉井」

 

「鉄人…神がいるんです」

 

「誰が鉄人だ…」

 

鉄人も教室を覗き込み絶句…額の汗を拭っている龍也に

 

「お前がやったのか?」

 

「ええ、さっき許可を頂いたので」

 

「……お前がFクラスというのは間違ってる。今度の職員会議の議題にさせてもらう」

 

「…?間違ってるとはどういう意味でしょう?」

 

「お前は何も気にしなくて良い、それよりももう直ぐ予鈴がなる。全員クラスに入れ」

 

鉄人に言われ、自分の座布団に座るとふかっとした感触を感じた…綿まで入れ替わってるのか!?

 

「悪いな、座布団はまだ半分くらいしか綺麗になってないんだ。後で時間を見て綿を入れなおすから」

 

申し訳無さそうに言う龍也に僕達は

 

「「「「いいえ!!充分です神よ!!!」」」」

 

もう彼の家の方に足を向けて寝れない…僕はそう心に決めていた…

 

 

 

朝早くからFクラスの改修を行った結果…私の称号は…

 

「神よ、これを」

 

「どうぞお納めください、神よ」

 

神になっていた…お納めくださいと置かれたパンはこれで7個目だ。

 

「本当バカばっか」

 

「ええ、それには賛同します。このクラスはバカばっかです」

 

隣でそう呟くはやてとセッテ…言い難いがそれには私も賛同しよう…このクラスはバカばっかだ…私がそんな事を考えていると前の席から

 

「アンタ、昨日ウチを見捨てただけじゃなく…消火器の悪戯と窓を割った件の犯人仕立て上げたわね…!おかげで彼女にしたくない女子ランキングが上がったじゃない!!」

 

どうやらこの学園の男子はかなり見る目がないようだ…島田は明るいし一緒に居て楽しそうなんだけどな…

 

「と、本来は掴みかかってるんだけど…」

 

冷静に呟く島田は明久の肩を叩き

 

「アンタにはもう充分罰が与えられてるみたいだから、許してあげる…1時間目の数学のテストだけどね…監督の先生、船越先生だって…」

 

「うわああああああああ!?!?」

 

明久はそう叫ぶと顔を押さえ走り出した…何事かと思っていると

 

「ほら、昨日の校内放送の…」

 

ああ…あれか…お話しする相手が残ってるのを思い出したよ

 

「雄二」

 

「何だ神…うおおおッ!?何をするんだ神よ!?」

 

雄二の肩を握りつぶすほど握り締め

 

「何、昨日須川をお話(処刑)したが…お前とお話し(処刑)するのを忘れていてね…まぁ…とりあえず今から話そうか?」

 

須川がカタカタと体を振るわせる…トラウマになってるようだ…

 

「いやだ!!あのオブジェと化すのは嫌だ!!!」

 

「まぁまぁ…痛みは一瞬だから」

 

「嫌だアアアア!…」

 

「では逝こうか?」

 

雄二を肩に担いでジャンプ…そのまま雄二の頭を畳に向け叩き付ける

 

ボキャアアアッ!!!

 

「ぎゃああああああ!?!?」

 

こうして今日も奇妙なオブジェが1つ増えた…

 

 

 

「…ただいま」

 

教室から逃亡したが、直ぐに鉄人に見つかり戻るように言われ…教室に戻ってみると

 

「………」

 

畳に突き刺さっている雄二が居た…それだけで理解した…雄二を龍也が殺ってくれたのだと…

 

「さて、ついでに言っておこう。私は人が嫌がる事をする奴が嫌いだ…もし見つけたら…こうだぞ?」

 

雄二を指差しながら言う龍也…それはもう神託とも言える言葉だった…もしこれからFFF団の活動をするのなら龍也に見つからないようにする必要があるようだ…

 

「では助けるか」

 

龍也は雄二のベルトを掴み引き上げる

 

「………」

 

白目を向いてる雄二と目が合った…気をつけないと明日はわが身だ…肝に銘じておこう

 

「代表が0点では困るからな…ふん!!」

 

ゴキャア!!

 

龍也が雄二の首を捻る…すると…

 

「はっ!?あの川は!?」

 

どうやら臨死体験をしていたようだ…なんという威力なんだ…龍也の攻撃力の高さに戦慄していると…

 

「テストを始めますよ。それと吉井君は話があるのでこちらへ」

 

ああ…なんとか貞操だけは護らないと…僕は囚人が断頭台に向かう時の気持ちを理解した…

 

「うあーつがれだー!」

 

机に突っ伏す、とりあえず4教科終了…船越先生との一悶着で精神疲労が半端ではないが…仕方ない…主犯格2人は既に龍也に処刑されているのでこれくらいの疲労は我慢しよう

 

「ふう、まぁまぁ出来たか」

 

「うむ、疲れたのう」

 

龍也と秀吉は何故か髪をポニーテールにしていた。秀吉だと可愛いが、龍也だと幕末の志士のような印象を受けるから不思議だ

 

「良い写真が撮れた…」

 

いつ撮ったのだろう?そして良い写真とは龍也か秀吉どちらを指しているんだろう?

 

「良し!昼飯食いにくぞ!!今日は…ラーメンとカツ丼にしとくかな…体痛てぇし…」

 

雄二はどうやらダメージが抜け切ってないようだ、少し猫背な辺り間違いない…

 

「吉井達は食堂に行くの?だったら一緒して良い?」

 

「ああ、島田か。別に構わないぞ」

 

「……コクコク」

 

ムッツリー二が頷いてるのは下心のせいだろう。島田さんに色気を求めても無駄だと言うのに

 

「吉井、なんかウチの悪口考えてない?」

 

「滅相もございません」

 

なんて恐ろしい勘なんだ…まぁとりあえず今は待ち望んだ、昼休み美味しい物でも食べて元気を出そう

 

「じゃあ、僕は贅沢にもソルトウォーターを…」

 

昨日これでもかとカロリーを摂取したので、今日はソルトウォーターで充分だ

 

「あ、あの。皆さん」

 

「うん?姫路さん?一緒に学食行く?」

 

「き…昨日約束した…その…」

 

「おお、もしや弁当かの?」

 

「はい!迷惑じゃなかったらどうぞ」

 

差し出されたバッグを見て僕は感動した…本当に君はなんていい子なんだ!嬉しくて涙が出るよ

 

「そうだ!神も一緒にどう?」

 

「おお、そうだ神も一緒に食おうぜ」

 

そうだ神も誘おう。大勢で食べたほうが楽しいから

 

「私はもう神で固定なのか?出来れば普通に呼んで欲しいのだが」

 

なんて謙虚なんだ、やはり徳の高い人物は考える事が違う

 

「それじゃあ、どうせなら屋上で食べようや。良い天気やし」

 

にっこりと笑う八神さんの提案を聞いていると雄二が

 

「それなら、お前らは先に行っててくれ」

 

「ん?雄二は何処かに行くのか?」

 

「飲み物でも買って来る。昨日頑張ってくれたお礼も兼ねてな」

 

「それならウチも行く!1人じゃ持ちきれないでしょ」

 

島田さんが珍しく気遣いを見せる…1体どういう風の吹き回しなんだろう?

 

「それじゃあ先に行ってる」

 

「おう、ちゃんと俺の分を残しておいてくれよ」

 

「大丈夫だ、ちゃんと明久が食べ過ぎないように見張っててやる」

 

僕はそこまで食い意地が張ってると思われているのだろうか?龍也に言われて少し悲しかった…僕達は雄二と判れ屋上へ向かった…しかしそこで待っていたのは地獄だという事を僕はまだ知らなかった…

 

第10問に続く

 

 

 




えーとまず謝罪を、前の後書きで必殺料理人まで行くと書きましたが…無理でしたすいません。やはり上手く纏めきれない自分の文才のなさに呆れてします…今度こそ必殺料理人まで行きますのでどうか宜しくお願いします

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