バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は明久と雄二そしてムッツリーニの夏休み編の日常の? 話にしようと思います。魔王化してる美波達と翔子に悩まされる明久と雄二をお楽しみください

そして電波は以前収まらず。久保=ディオ、美波を中心にした魔王連合=ジョースター一行。 という電波は以前収まらず、ジョジョネタやろうかなーと真剣に悩み始めた混沌の魔法使いです


第67問

 

 

第67話

 

~起床編 明久~

 

「……はっ!?」

 

強烈な殺気を感じ目を覚ます。腹部に感じる重みにまたかと言う諦めにも似た感情が沸く

 

「おきてしまいましたか」

 

目を開くと間近に迫る姉さんの顔。

 

「1つ聞くけど何する気?」

 

「目覚めのキスを」

 

「僕の上からどけーッ!!!!」

 

その叫ぶと共に姉さんを僕の上からどける。相変わらずのエンジン全開ぶりだ、はやてさんとの会談は間違いなく姉さんに悪影響を与えている

 

「しかもなんで半裸なのさーッ!!!!」

 

これが姉じゃなく普通の女性だったらと思うくらいのサービスショットではあるが、姉なので嬉しいとか以前にただ痛い光景だ

 

「なぜってそれは勿論アキ君を捕「あーッ!! あーッ!!! 聞こえないーッ!!!!」

 

実の姉のそんな痛い発言は聞きたくない

 

「まぁ良いでしょう、朝食にしましょう」

 

「その前に服着ろーッ!!!!」

 

ノーブラでYシャツしかもボタンを何一つ留めてない。そんな格好の姉さんに僕はそう叫んだ。これがここ最近の僕の目覚めである

 

「姉さんは仕事なので出かけますが」

 

「うん、何?」

 

朝食を終えて会社に出掛ける準備をしている姉さんにそう尋ねると

 

「女の子をこの家に入れたりしたら」

 

「したら……?」

 

「アキ君は世間的な死を迎えるでしょう」

 

「あんたは何する気だ!!!」

 

ニヤリと魔王の笑みの姉さんは

 

「それはアキ君のご想像に任せますよ。 痛みは無いでしょうからね」

 

夏なのに凄まじい寒気が僕を襲う。

 

「それじゃあ、行ってきますねアキ君」

 

そう言って目を閉じる姉さん

 

「何してるのさ?」

 

「行ってらっしゃいのキスは無いんですか?」

 

「はいじゃーね」

 

姉さんを締め出し鍵とチェーンをかけ、居間のソファーに座り込み

 

「はぁ……後で鍵を買いに行こう」

 

確か1ロックで7つの鍵穴のごつい鍵が近くのホームセンターで売ってたから。買って直ぐ設置しよう……それが良い

 

 

 

 

 

~起床編 雄二~

 

朝起きたら手足がベッドに繋がれていた

 

「うおいッ!!! 何だこれは!!!!」

 

衝撃的な目覚めだ、手足が全く動かない

 

「……おはよう、雄二」

 

カーテンの影から姿を見せる翔子。そして破壊された窓ガラス

 

「お前! 窓ガラス粉砕したのか!!」

 

「……うん。雄二に会いたかったから」

 

頬を赤らめるその姿は可愛いと言えなくも無いが。その手に持ったハンマーと背中に背負ったバッグから見え隠れしてる。様々な工具のせいでとても可愛いとは言えない

 

「とりあえず手錠を外してくれ」

 

「……なんで?」

 

「そこでなぜ心底不思議そうな顔が出来る!!!」

 

外す意味が判らないと言う表情の翔子は、そのまま俺のベッドの横に座り

 

「……ふふふ、雄二は暖かいねえ」

 

凄まじい寒気が俺を襲う。恍惚とした表情で俺の頬を撫でる翔子の目に一切の光が無い

 

「……本当に雄二は暖かいね……」

 

寒気と冷や汗が止まらない。これもはやての影響か……翔子が以前に増して暴走特急と化している

 

「……雄二はちゃんと繋いでおかないと居なくなっちゃうから……しょうがないよね? ね?」

 

「しょうがくなねええええ!!!!」

 

駄目だ、交渉の余地は無い。最初からクライマックスだ。例えるなら初期装備かつLV1でラスボスの前に放り出されたのと同じ状況だ

 

「……雄二。大好き……ずっと一緒に」

 

なにこれ。超怖い、前髪で目が見えなくなっただけで凄まじいまでの恐怖シーンだ

 

「……雄二もスキッテイッテヨ……オネガイダカラ」

 

言葉が片言になったーッ!!!!! ヤバイ! ヤバイ! もう翔子が何をしだすか判らない

 

「……イッテクレナイノ……コンナニアイシテルノニ」

 

翔子の指が俺の首に迫る。ヤバイ! 尋常じゃなく生命の危機だ

 

「ぬおおおおおッ!!!!」

 

音を立てて弾け飛ぶ俺を繋いでいた手錠の鎖。そしてそのまま割れた窓から外に飛び出す

 

「だっ!!!」

 

少々高いが問題ない。庭の木を掴み地面にへと着地し、玄関で靴を履いて俺はそのまま走り出した

 

「……ニガサナイ……ゼッタイ」

 

窓から俺を見る翔子から一刻も早く逃げなければならない。とりあえず翔子の頭が冷えるまではどこかに隠れなければならない。ただそれだけを考え俺は本能に従いある場所にへと向かった。これがここ最近の俺の目覚めである

 

「で、また僕のところに来たのかい。雄二」

 

「あ、ああ……すまねえな。明久」

 

息も絶え絶えで明久の家に逃げ込む

 

「まぁお茶でも飲みなよ」

 

「サンキュー」

 

差し出された麦茶を一気飲みしソファーに座る

 

「で? 何があったの?」

 

「朝起きたら手錠で両手足を拘束されて。目に光の無い翔子に首を絞めかけられた」

 

「良く逃げて来れたね。はい、ペンチ」

 

差し出された工具で手と足に残っている手錠の解体をしながら

 

「あのよ、後で金返すから何かくれよ」

 

「朝の残りでいい?」

 

「何でもいい」

 

そう返事を返し手錠の解体を進める。

 

「ん、豚汁とご飯。それと玉子焼き」

 

最近は明久の家で飯を食ってることが多いな、まぁ毎日の様に翔子が奇襲してくるのが原因だ。それでも嫌な顔ひとつせずに迎え入れてくれる明久に感謝していると

 

ピンポーン

 

「……」

 

「雄二、落ち着くんだ、とんでもなく身体が震えてるよ」

 

「オレハイナイヨ」

 

「判ってる。落ち着いて」

 

そう言って明久が玄関の戸を開けると

 

「……匿ってくれ! 明久ッ!!!」

 

「あーうん。まあとりあえず上がりなよ」

 

ムッツリーニも逃げ込んできたか、

 

「……雄二も居たの?」

 

「ああ。俺もだ。そしてその首輪は何だ?」

 

ムッツリーニの首には首輪がある、それを指差し尋ねると

 

「……判ってるだろう? 聞くな」

 

「すまん」

 

「ムッツリーニは朝ご飯食べた?」

 

「……うん」

 

そっかと頷く明久に

 

「お前は? 特に何も無いのか?」

 

「今のところは無いかな。ただ毎朝姉さんが僕を捕食しようとしてるけどね……」

 

魔王って怖いなあと涙を流しながら飲んだ味噌汁はやけにしょっぱかった……

 

 

 

 

~ミッション 鍵を購入せよ~

 

「で? お前はどこに行く気だ?」

 

ソファーで寝転がってる雄二に

 

「うん、僕の部屋の扉につける鍵を買いに行くんだ。1ロック7つの錠前のごついやつ」

 

快適な目覚めの為には必要な道具だろう

 

「いいな。それ俺も買うか」

 

「……俺も欲しい」

 

「いいけど。高いから雄二とムッツリーニの分は出せないよ?」

 

僕がそう言うとムッツリーニは

 

「……俺は元よりそれを買う気だった。財布は持って来てる」

 

「なぁ。ムッツリーニ、金貸してくれ」

 

そんな話をしている雄二とムッツリーニに

 

「でもさ、途中で工藤さんとか霧島さんに見つかったらどうする気さ?」

 

僕の場合は大丈夫、美波とかは強引に攻めてくるが、霧島さんや工藤さんみたいに殺傷に繋がる行動はしてこない(監禁の可能性はあるが)。だが2人は発見=死亡フラグだ、そんな状況で40分も歩いてホームセンターに辿り着くのは至難の業だろう。どうするか考え込んだ2人は同時に僕を見て

 

「「明久……バイトしないか?」」

 

と告げた

 

「……先の十字路には霧島さんと工藤さんはいないよ」

 

僕が先導し。雄二とムッツリーニをホームセンターまで導く事になった。隠れながら歩いてくる雄二とムッツリーニが来るのを待つ。時間は掛かるが、魔王被害者友の会のメンバーを見捨てる事も出来ないので快く引き受けた(ホームセンターまで連れて行けたら1万円)友を見捨てるなんて真似は出来ないしね。そしてホームセンターの前まで来た所で

 

「ヤバイ! ムッツリーニ、雄二隠れろ!」

 

そう通信機に叫ぶ。ホームセンターの前の歩道橋に霧島さんと工藤さん。更にムッツリーニの妹の陽向ちゃんの姿。 通信機越しに動揺する気配がする、僕自身も近くの工事のお知らせの看板の裏に隠れ

 

「どうする?」

 

【どく気配はあるか?】

 

ムッツリーニから借りた望遠鏡で3人を見る。ハイライトの無い目と前髪で目を隠す3人の回りの空気は歪んでいるように見える

 

「無理っぽい」

 

【よし、では戻れ。金を渡すから俺とムッツリーの分を頼む】

 

馬鹿な! 僕1人であの3人を突破しろと言うのか

 

「報酬は2倍出す」

 

「……俺は3人の秘蔵写真をプラスしよう」

 

「判ったよ! 命を賭けるよ!」

 

やはり友人は裏切れない、友のために命を賭けよう

 

「あ。吉井君。ムッツリーニ君を見て無いかな? かな?」

 

「……吉井。雄二を見て無い?」

 

なにこれ、超怖い!! 心臓の弱い人なら即死しかねないよこの殺気

 

「さ、さあ? 僕は見て無いけどねえ。それより僕は買い物だから、ごめんね?」

 

2人の横を通り過ぎようとすると陽向ちゃんが

 

「この匂いは嘘を付いてる匂いです」

 

匂いって何!? 嘘を付いてる匂いって!!!

 

「本当はムッツリーニ君を知ってるんでしょ? 教えて?」

 

「……正直に言わないとひどい事になる。私は吉井に酷い事をしたくない」

 

怖いいいッ!! もう全部暴露してしまいたい……でも友人を見捨てるな! 吉井明久!!

 

「あ、あはは、ごめんね。確かに嘘付いてたよ、姉さんに素敵な本棚をプレゼントしようと思ってね。それを見に来たんだ、姉さんには秘密ね」

 

僕をジーっと見る6つの視線だったが

 

「そう、ごめんね、吉井君」

 

「……勘違いしてた」

 

そう謝る霧島さんと工藤さんと別れ僕はホームセンターに足を踏み入れた

 

「ありがとうございましたー」

 

手痛い出費だ。まだ待ち伏せされてたら不味いので組み立て式の本棚(5900円)と1ロック7つの錠前(6000円)×3を持って歩道橋を渡ると、案の定3人が腕組して仁王立ちしていた

 

「あ、吉井君、連絡とかなかったかな? かな?」

 

「……雄二からメールとか来てない?」

 

「うーん、連絡は無いよ」

 

携帯を見せ身の潔白を証明し。それを再度ポケットにしまい

 

「2人を見かけたら連絡するよ」

 

「うん。お願いするね?」

 

「……うん、通報は報酬を出す。2万でどう?」

 

揺らぐな、吉井明久! 金で動くような安い男じゃないだろう!!

 

「はは。見つけたらね、じゃあね」

 

そう言って3人の横を通り通信機に

 

「ミッションコンプリート。例の場所で落ち合おう」

 

【【了解】】

 

そうして落ち合う約束をしていた公園で報酬を受け取り、2人の鍵を渡し別れ家に戻ったのだが、家に帰ると同時にメールが2通携帯に届いた、内容は……

 

「「たてすけ」」

 

魔王に補足されたのだと思うと涙が溢れた……

 

 

 

 

 

~逃亡中 雄二とムッツリーニの逃亡~

 

「くそったれ!! 早すぎる」

 

「……来たアアアア!!」

 

全力で走るが全く引き離せない。ちらりと後ろを見ると瘴気を撒き散らし追いかけてくる翔子達の姿

 

「……明久の家には逃げ込めない」

 

「だよな!」

 

明久の家に逃げれないようにうまい具合に退路を断たれている。一応メールはしたがきっと助けにはこれない。全力で振り切るしか……

 

「んだよ! こんな時に」

 

携帯を苛立ちながら取り

 

「もしもしッ!!」

 

『雄二か!? そこから右に2つ曲がって直進しろ! 信号で2人を引き離せる!』

 

あ、明久! 俺のメールを見て助けてくれてるのか!?

 

『急げ、信号が青に変わった。後数分で赤に変わるぞ!』

 

赤に変わる前に歩道を渡れなければこっちが詰む

 

「走るぞ! ムッツリーニ!!」

 

「……了解!!」

 

全力で走り信号が変わる直前に歩道を渡りきると同時に信号が変わる

 

「た、助かった。サンキュー明久」

 

多分さっきの望遠鏡で自分の家の窓から見ているのだろう、礼を言うと

 

『お礼はいいよ、早く逃げたほうがいい。魔王化の思考回路の強化でとんでもない方法を思いつくかも知れないから』

 

そうだな、何か翔子たちが思いつく前に離れよう、一気に距離を引き離したのだが

 

「おかしいな陽向の姿がなかったが」

 

「……確かに」

 

ムッツリーニの妹の姿がなかったのが気掛かりだ

 

「で、次はどっちに行けば……」

 

逃亡通路を教えてくれている明久の指示を聞こうとして、聞こえてきたのは

 

『ああああ? み、美波!? それに瑞希まで、な、何でここに!?』

 

恐れおののく明久の声、馬鹿な!? 奴のみに一体何が!?

 

『坂本。アキを利用した罪は重いわよ』

 

『そうですよ、坂本君。明久君を利用するなんて許せませんね』

 

絶対零度の魔王の声、そしてムームーッ! と言う明久のくぐもった声。タオルか何かで口を塞がれているのだろう

 

『全く、陽向に聞かなかったら判らなかったわ』

 

『本当ですね』

 

そうか! あの2人に連絡しに行ってたのか! 恐るべし魔王のネットワーク

 

『じゃ、後は自分達で上手く言い訳しなさい』

 

『そう、そこの通路の左に』

 

!? 姫路が誰かと喋ってる!? まさか、嫌な予感と共に道を曲がると

 

「……待ってたよ、雄二」

 

「追いかけっこは終わりだよ。ムッツリーニ君♪」

 

魔王2人が立ち塞がっていた

 

『じゃあね、坂本』

 

プツン……携帯が切られる。俺とムッツリーニは冷や汗を流しながら

 

「話を聞いてくれ」

 

「……御願いだから」

 

最後の最後の交渉を試みた……

 

結論1時間に及ぶ交渉の結果、俺は2日間翔子の家で泊まる事でこの場を見逃してもらったが……

 

「だめ♪ 行こうムッツリーニ君♪」

 

「大人しくしててね? お兄ちゃん♪」

 

ムッツリーニは口にタオルを詰め込まれ引き摺られて行った、命があればまた会おうムッツリーニ

 

「……じゃあ逃げないように」

 

ガチャン……

 

手錠をかけられ俺は翔子に連れられ翔子の家に向かった……

 

 

 

 

 

~第一次 魔王大戦 開幕~

 

「これはどういうことでしょうか? アキ君」

 

ハイライトの無い姉さんの目。それに怯えながら

 

「うん。美波と瑞希が遊びに……頭蓋骨が!? 僕の大事な骨が!?」

 

アイアンクローで吊り上げられる。そしてこめかみの辺りから聞こえてはいけない乾いた音が数度響く

 

「ちょっと! 玲さん! アキが痛がってるじゃないですか!!」

 

「黙っていてください、 美波さん。これは私とアキ君の問題です」

 

姉さんはそう言うと更にアイアンクローの力を強めながら

 

「アキ君、姉さんは言いましたよね? 家に女の子を連れ込むなと」

 

連れ込んだんじゃなくて気が付いたら家に居て、当身で気絶させられたんです。だがそんな言い訳をできる時間は無い。このままでは僕の頭蓋骨は粉砕されるだろう

 

「だから痛がってるじゃないですか!」

 

「これは躾けです」

 

美波のラッシュを片手でいなす姉さん、何とか美波が姉さんに一撃入れてくれれば助かるかもしれない

 

「玲さん、嫌がってることは止めた方が良いですよ」

 

姫路……いや瑞希の投げたTVのコントローラーが一瞬。姉さんの視界を塞ぎ、その隙に美波の手刀が姉さんの手首を叩き。握力が緩むそして僕を掻っ攫った美波はそのまま僕を小脇に担いで瑞希の隣に離脱、この間約2秒、凄まじい攻防だ

 

「貴女達には1度アキ君の所有者が誰かと言う事を教えなければならないようですね」

 

僕の所有者は僕自身です、でもそんなのはきっと誰も聞いてくれないのだろう

 

「アキは、ウチと瑞希の物です。お義姉さん」

 

「そうです。私と美波ちゃんの物です。お義姉さん」

 

ですよね、きっとここに居る全員の中で僕に人権は無く、物として処理されてる事だろう

 

「お義姉さんと呼ばないで下さい」

 

「いずれそうなりますから」

 

「出来れば穏便に話を済ませたいんですけどね」

 

その割には殺る気満々みたいだけどね。瑞希も美波も……

 

「そうですか……では1度徹底的にやるべきですね」

 

「2対1で勝てるとでも?」

 

美波があくどい笑みをしてるよ……

 

「数は問題ではありません。ようはどちらの愛がより上かと言う問題です」

 

そうなの!? 愛の強さと比例して腕力は増すとでも言いたいの姉さんは!?

 

「その言い分は判りますが。姉と弟では恋愛は成立しません」

 

判っちゃうの!? おかしいよね!? 絶対違うよね!?

 

「大丈夫です。明久君は私達が幸せにしますから」

 

そして瑞希まで戦闘モード、Fクラスと言うよりかは魔王と共に居るのは絶対悪影響になってると思う

 

「ふー判りました。ですが私のアキ君への愛に勝てると思わないことです」

 

愛してると言うのなら下手をすれば三途の川送りの体罰をやめて欲しい

 

「「上等です」」

 

そして第一次魔王大戦が幕を開けた……

 

「ひいいッ!!」

 

枕を頭の上に乗せて身体を小さくして巻き込まれないように隠れながら

 

(ど、どうしてこんなことに!?)

 

如何してこんなことになってしまったのか僕は必死でそれを考えていた……

 

 

 

結局戦闘開始から30分後、電子ジャーの炊飯終了の音で一時休戦となったが、殺伐とした雰囲気の中での食事は何の味もしなかった……

 

なお夏休み終了までに魔王大戦が47回も勃発する事を今の僕は知らなかった……

 

第68話に続く

 

 




夏休み編なので好き勝手やってみました。次回は曜日をずらしての「美波・瑞希・秀吉」とのデートの話でもやってみたいですね。
それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします

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