第63問
美春の戦いはもう始まってるです
「では行きましょう、久保君」
「ああ、判っているさ、魔王と吉井君を一緒にさせるつもりなんて毛頭ないからね。あわよくば島田さんを引き離し、僕が吉井君と一緒に回れる様にしたいものだよ」
くっくと悪い顔で笑う久保君を見て
(美春も前はあんな感じだったんでしょうか?)
お父さんと仲直りしお姉様の恋を応援すると決めてから、危ない趣味からはきっぱりと足を洗ったからこそ判る。同性愛者の危険性
(今度夏休み中にお姉様をお店に招待しましょう、今までのお詫びの意味も込めて)
同性愛者に迫られる恐怖はきっと想像を絶するものだろう、今までのお詫びも込めて美春の奢りでお姉様に好きな分だけクレープを食べてもらおうと思いながら、美春達もお姉様達の後を追って教室に足を踏み入れた
「直ぐに行くよ。吉井君」
くっくっくと笑う久保君をどうしたら正常に出来るのかを考え
(やはりここはユナちゃんですかね?)
見た目こそ可憐で可愛らしい少女だが、結構黒いユナちゃんに協力を仰げば久保君を正気に出来るかもと考えながら、ゆっくりと暗い通路を歩き出した
バンッと言う意音を立てて何かが飛び出してくる
「ッとと」
「!?!?」
アキは平気そうな顔をしているがウチは心臓が止まりそうになるくらいビックリした。ドイツのお化け屋敷ではあんなの見たこと無いので恐怖も倍増だ
「一反木綿かぁ、古いカーテンを上手く使ってるなあ」
感心と言う感じのアキがそう呟く。ずっと日本にいたアキはあれがどんな妖怪か知ってるから驚かないのだろう
(うっ……何かこんなくだらないことでアキとウチが違うってを感じる)
日本人なのにまったく共感できない事が少し嫌だった。そんな事を考えていると今度は
『うぼぁああああッ……』
「ッ!!!!!」
悲鳴を上げかけそれを必死に堪える。血塗れの人影、かなりリアルだから恐らく召喚獣だろう、必死にアキの腕を抱え恐怖に耐えているとアキが
「ちょっとグロイけど、これくらいなら平気でしょ? 美波」
その問いかけに首を振ることで答えると
「え? 駄目なの?」
こくこく
腕を抱き抱えたまま何度か頷くと
「うーん、でも霧島さんにお話されてる雄二は毎回あんな感じだよ?」
「それでも無理な物は無理なのよ。それにウチはアキをあんな風になるまで痛めつけないもん」
関節技くらいはするがあそこまではしないと言うと
「うん、流石の僕もあそこまでやられると瀕死に成るからやめて欲しいよ。あと出来たら頚椎とか生死に関わる骨に関節技をかけるのはやめて欲しいなぁ」
あははと笑うアキの腕をこれでもかと抱きしめながら通路を歩いていると
「それはそうとそこまで腕を掴まれてると歩きにくんだけど……少し離れてくれる?」
絶対に嫌だという意思を込めて腕を抱え込み。首を振ると
「そっか……うん。判ったじゃあそのままでいいよ。ゆっくり進んでいけば良いしね」
そう笑い再度歩き出したアキの隣を歩いていると
「あっ、美波。窓があるよ。外の光を見れば少しは落ち着くんじゃ……」
そう言われ横目で窓を見ると
『きひひひ……うらめしやぁ……」
首だけと目が合い声にならない悲鳴を上げ両手でアキの腕を抱え込むと
「ごめん。余計な気遣いだったね」
アキがウチを気遣ってくれているのは判るがもう限界が近かった
「うう……もうやだぁ……来るんじゃなかったよぉ……ねぇ、アキ帰ろ?」
思わず泣きそうになりアキにそう言うとアキは赤面しながら何か言おうとして
ドス
アキの頬を掠めシャーペンが突き刺さる。アキは青い顔をしながら
「あ、あはは……美波なんだろうね。この仕掛け……随分と直接的だけど」
そう笑っているアキだがその顔は引き攣っている、そして背後から
『ちょっ!? 久保君なにをしてるんですか?』
『すまない、少々理性がログアウトしかけたようだ。思わずシャーペンを投げてしまったよ』
何か第六感に感じる異常者の気配がしたが、それは直ぐに判らなくなってしまった
「美波、もうちょっとだけ頑張ろう。ねっ?」
ウチの頭を軽く撫でながら言うアキの笑顔でそんなのはどうでもよくなってしまった
「あ、アキがそう言うならもうちょっとだけ頑張る」
アキが折角そばにいてくれるのにここで終ると言うのはどうにも嫌だった、だからもう少し頑張ろうと思い。ウチはまたゆっくりと歩き出した
暫く歩いたところでアキが
「それにしても美波がこんなにお化け屋敷が苦手だとは思わなかったよ」
「そ、それはね……ドイツのお化け屋敷ならこんなのが出るとか判るんだけど。日本のお化けなんか全然知らなくて物凄く怖く見えるのよ」
行き成り提灯から手足が出てきたり。女の人の首が伸びるお化けなんてドイツのお化け屋敷にはいないしと言うと
「そっか。僕達ならある程度予測がついても美波は判らないから普通以上に怖いんだ」
「う、うん。そうなるかな」
アキの腕を掴みながら頷くとアキは
「でも、そろそろ美波も日本に慣れないとね」
そう笑うアキに
「……いい、こんなのに慣れないといけないならウチはドイツに帰る」
ウチがそう言うとアキは少しだけ真剣な表情で
「そんなのは寂しいじゃないか美波。ドイツで暮らすなんて」
「全ッッ然、寂しくなんてないわ。向こうにだってウチの友達は居るし。1人になるわけじゃないから平気よ」
まぁアキに会え無くなるのは寂しいかもと心の中でそう思いながら言うと。アキは
「違う、違うよ。そうじゃなくて」
今まで数回しか見たことないくらいの真剣な表情で違うと言うアキに
「何が違うって言うのよ」
少しだけ怒った口調で言うとアキは寂しそうな声で
「寂しいのは僕達の方だよ……」
「え?」
本当に寂しそうな口調のアキに
「アキが寂しいって、どうして?」
ウチがそう尋ねるとアキはうーんと唸りながら
「? どうしてって寂しいのは寂しいからだよ」
違うウチが聞きたいのはそんな言葉じゃない
「だからどうして寂しいって思うの?」
ウチがアキの目をジッと見つめ尋ねるとアキは考えながら
「いつも一緒に居る仲間がいなくなるから、かな?」
「いつも、一緒?」
「うん、いっつも皆で馬鹿やったり、遊んだりしてそれって凄く楽しくて幸せな事だと思う。だからそうやっていつもそばにいてくれる人が居なくなるのって、凄く寂しいと思うんだ。あ、でも姉さんとか母さんとかは別ね? あの2人には何時も酷い目に会わされてるから」
最後だけはふざけた口調のアキ、でもウチにとって最後の方はどうでも良かった
「それなら……アキはウチに傍に居て欲しいって、そう言うこと?」
「あ。うーん……そうなるかな?」
アキはきっと友達としてと言う意味合いで言ってると言うのは判る、でもそれじゃあ嫌なのだ
「じゃあ、じゃあね? ウチがずっとアキの傍に居てあげるって言ったらアキは受け入れてくれるの?」
ずるい事をしていると言うのは判っている、それでもだ。それでもウチはアキにそう尋ねた、アキは少し困惑した素振りを見せながら
「うーん。僕の隣の席とかその周りは止めておいたほうがいいよ? 冬はきっと寒いだろうしね」
やっぱりウチとアキでは認識が違うそれでもだ
「そうじゃない。そうじゃないよ? アキ、ウチが言いたい事は」
ウチが一歩詰め寄るとアキは反射的に一歩下がる
「み、美波?」
「なに?」
アキの目を真っ直ぐ見つめる。逃がさないし嘘も認めないと言う意思を込めて見つめる。アキはえと、えとと言いながら困惑しているのが良く判る。アキが何か言おうとしたところで
『ここは妨害すべきだろう? 清水さん』
『あっ!? 待つです、折角良い所なのに、お姉様逃げて』
ペタペタとこっちに向かって走ってくる気配がし。今自分がお化け屋敷に居る事を思い出し悲鳴を上げかけると
「き……むぐっ!?」
アキに口を押さえられる
「美波、ごめんね」
失格を防ぐ為のことだとは良く判る。
「な。何か来るわよ。アキ……逃げないと」
「うん。僕もそう思うよ。走れるね、美波」
「うん」
ウチが頷くと同時にウチ目掛けて飛んでくるボールペン×3
「よっ」
アキがそれを上手く弾きウチの手を引いて走り出す。そして背後から聞こえてくるのは
『吉井君を奪い返すまでは地の果てまで追いかけさせてもらうよ』
『久保君、狂気をログインさせるのは待ってくださいね。後、女の子目掛けてシャーペンを投げるのは良くないと思いますよ』
この声はAクラスのホモと最近和解した美春の声だ、声からして美春は何とかホモの暴走を止めようとしているのが判るが、ああいうタイプは人の話を聞かない、ここは逃げる事に専念したほうが良い
「このままじゃ追いつかれる。奥の手だ」
アキがウチの手を引いて行き止まりに向かう
「ちょっとアキ。こっちは行き止まりよ」
ウチがそう言うとアキは
「しゃがんで。頭を押さえて」
そういったアキはポケットから黒い布を取り出し、広げる、それは本来なら1人隠せるかどうかの布だったが
「この暗がりだからね、こうやって」
アキがウチの隣に座り込み、布で上手く自分とウチを包み
「頭を下げて、上手く行けばやり過ごせる」
「う、うん」
物凄い近くにあるアキの顔と密着してるから感じるアキの匂いに赤面しながらアキの言う通りにすると
『吉井君。魔王に狙われている君を僕が救ってあげるよ……ふふふふふふ』
『久保君、貴方のせいで回りの空気が歪んで見えるのは美春だけですかね?』
通り過ぎていく久保とウチとアキに気付いたようだが、軽くウィンクし通り過ぎていく美春。小柄ながら久保の視界を遮りウチとアキを隠してくれた。ウチの恋を助けてくれると言うのは嘘でも偽りでもなかったようだ
「美波、もう大丈夫そうだよ。現代の怪異は去ったみたいだ」
現代の怪異と言うか変態だったと思うが。それはいわない事にする
「そう見たいね」
辺りを見るが何もいない、ある物といえば小物がごちゃごちゃと転がっているだけで、暗い場所なのでカメラも良く映らないそんな場所だ
「じゃあ、戻ろうか」
ウチとアキを隠していた黒い布を畳もうとするアキの手を掴み
「待って、アキ」
「どうしたの美波? 何かあっ……うわッ!?」
ぐいっとアキを引き寄せ倒れたところで上を取り、真っ直ぐにアキを見つめる。
「あの? み、美波さん?」
驚きと不安の色を浮かべるアキの手からカメラを取り上げ、布を被せ映像を遮断する
「アキが寂しいって思うのは、ウチがアキにとって友達だから? それとも……」
「え? み、美波? なにをそんなに興奮して……ちょっと落ち着いて、ねっ? 魔王化は勘弁して欲しいんだけど」
ビクビクと怯えた素振りを見せるアキの顔の横に手を起き、退路を絶ちながら
「ウチはね、瑞希や秀吉と比べればそりゃ、女の子らしくないのは判ってる。でもねウチは……本……お、お化けぇ……はふっ」
目の前にばぁーッと言いながら下を出す大量のお化けを見て。ウチは最後まで言うこと無く恐怖に飲まれ意識を失った
かくんと脱力し圧し掛かってくる美波
「えっ? え? どうしたの美波」
「ううーん」
完全に意識を失って僕の上に圧し掛かっている美波の下からゆっくりと抜け出し。辺りを見る。ゴミ捨て場かと思ったがそこにあったのは無数の小道具のお化け、付喪神の集まりだったようだ、美波はそれを見て意識を失ったようだ
「セーフだったのかな」
美波の真剣な表情と拒絶されたらと言う不安は良く判った。僕はゆっくりと気絶している美波を背負い。美波が布で隠したカメラを拾おうとしながら
「きっと僕がちゃんとそう言うのを考えないから、美波とかは不安に思ってるんだろうな。でも……僕は今のこのままの感じが良いかな」
いずれはきっとちゃんと答えを出せると思う。心の底から好きだと思える誰を選ぶと……でも今はまだ、美波や姫路さんに秀吉、それに雄二や龍也達と居るほうが心地良くて楽しい。この平穏を失いたくないから答えを出せなくて、美波達を不安にさせているのは判るけど
「もうちょっとだけこのままで居させてね。美波」
すぐに答えが出せない僕を許してね、僕はそんな事を考えながらカメラを拾い上げ布をまたポケットにしまい。Fクラスにへと戻っていった
「ただいまー」
気を失った美波を背中に背負いFクラスに戻ると
「おう、戻ったか明久、魔王には襲われなかったか?」
「うん、大丈夫だったよ。それより戻って来て良かったの?」
僕がそう尋ねると龍也が
「ああ、これで良いのさ。私と雄二の目的は久保と清水をお前達の代わりにチェックポイントに向かわせることだからな」
にやりと笑う龍也はその手に持ったクッキーをリヒトちゃんの前でヒラヒラ振っていた
「むう。クッキー」
ぱたぱたと手を振りクッキーを食べようとするリヒトちゃんを見ながら、美波を畳の上に寝かせようとして気付いた
「隣に僕が居たのに、あれはないよね? ムッツリーニ君?」
「……ああああ」
怖い顔をした工藤さんに抱きしめられブルブルと震えるムッツリーニの姿に。助けてと言いたげに僕を見るムッツリーニから目を逸らしていると
「明久君。何にもなかったですか? 美波ちゃんに味見とかされてないですよね?」
味見の意味を聞かないほうがいいだろう。主に僕の精神衛生上の上で
「何にもなかったよね? 明久、途中でモニターも音声も切れたけど。不純異性交遊なんてしないよね?」
絶対零度の視線×2に晒されながら
「何もなかったよ。お化けをみて気絶した美波を背負ってきただけ、後は特に何も」
僕がそう言うと2人は納得して無い様子だったが頷きお疲れ様と言ってくれた。
「明久、見てみろ。お前の行動の結果が出るぞ」
「てい!!」
やっと龍也の手からクッキーを奪ったリヒトちゃんが幸せそうにクッキーを頬張るのを見ながらモニターを見ると
『ふっははははははッ!!!』
頭を抑え高笑いしてる久保君が映っていた……
『あのさ? 彼なんかヤバそうなんだけど。大丈夫?』
『いえ、大丈夫じゃないと思います。理性とかログアウトして少々おかしくなってるみたいなんですよ』
清水さんがそう言う中久保君は
『最高にハイって奴だ!!』
何か危ない感じになっている。僕が戦慄していると秀吉が
「判ったでしょ? 明久、久保は危険なんだよ。だからあんまり近付いちゃ駄目だよ?」
諭すように言う秀吉の隣では
「はぁ……ピリオドを越えた同性愛者は壊れるんですか」
「魔王化に似た現象ですね」
魔王の代表格。セッテさんとティアナさんがそんな話をしていた
『吉井君。よしいくん。ヨ……シイ……クン』
ぞくぞくするくらい寒気を感じる
『先輩方、どなたかピリオドを越えた同性愛者を正常に戻す方法を知りませんか? 彼がこのままだと美春のお姉様の恋路の邪魔者になるんですけど』
『いや。流石にそう言うのは知らないかな?』
『霊媒師とか、カウンセラーを紹介してみたら?』
『フフ……HAHAHA』
壊れた笑い声を上げる久保君。今後彼との付き合い方は考えるべきだと判断する
『まぁそれじゃあ、仕方ないですね、久保君が暴走する前に全てを終らせましょう』
『その子、既に色々と大切な物を失ってる気がするけどね』
『うん、私もそう思うよ』
『『『『サモン』』』』
映像の中の4人が同時に召喚獣を呼び出す
『Aクラス 寿湊 & Aクラス 中曾根みさお』
『現代国語 289点 & 277点』
テストが難しかったのか300点未満の3年生コンビ、召喚獣も雪女とハーピーだ。そして迎え撃つ2年生コンビは
『Aクラス 久保利光だった者 & Dクラス 清水美春』
『現代国語 388点 & 135点』
2年生の召喚獣は道に迷い人を迷わせる迷い神と、赤い法衣の女性のコンビ
「あのさ。あの清水さんの赤い妖怪って何だろう?」
僕がそう呟くとはやてさんが
「うん? キクリ姫ちゃうかな? イザナミとイザナギの喧嘩の仲介人になった日本神話の女神」
ああ、そういえばそんなのが居たっけ、そんな事を考えながら
「向こうの召喚獣って吹雪とか使ってくるのかな?」
そう呟くとヴィータさんが
「多分ないんじゃないか? そう言うのって400点越えの召喚獣だけだと思うぞ」
ああ、腕輪の変わりに妖怪の特殊能力って事か、でもそれってことは
「これでガチの殴り合い?」
「だと思うぞ」
この妖怪の召喚システムって早急に直したほうが良いと思う。学年上位クラス同士の戦いが殴りあいなんて盛り下がると思うし
『湊、私はこっちの女の子を引き受けるから、貴方はそっちの男の子を!』
『い、嫌よ!? なんかあの子目がイッてるし! 高笑いしてるし、怖いわ!!』
『私だって怖いわよ!!』
3年生がパニくってるのを見ながら
「総合点数やと負けてるけど、なんとかなりそうやね」
「混乱してるしねえ。久保が何かイッちゃってるし」
はやてさんとフェイトさんがのんびりと話す中
『ウリィィィッ!!!』
雄叫びと共にハーピーに飛び掛る迷い神と
『とりあえず頑張ってくださいね』
ふわりと滞空しながら打撃を繰り出すキクリ姫。そして本体も迷い神と化した久保君と迷い神に追い掛け回されている雪女とハーピーを見ながら
「久保君、今度クラスで浮くと思うんだけどどうかな?」
「これで浮かなかったらAクラス生は俺たちの非じゃない精神力の持ち主達になると思うぞ」
片手で雪女とハーピーの首を掴み2人をぶつける迷い神
『ふっはははは!! 勝てばよかろうなのだあああっ!!!』
何か色々と壊れ始めた久保君の学園生活に幸ある事を願って僕達は
「お菓子ある?」
「お兄様がおにぎりとサンドイッチを作ってくれてますよ」
リィンちゃんが差し出してくれたお重の中からサンドイッチやおにぎりを取り出し
「まぁ小休止と行こうぜ。久保がバーサーカーモードでどこまで行ってくれるか期待しながらよ。おーいちびっこおにぎりくれよ」
「はいですう」
ぽーんと投げ渡されたアルミホイルに包まれたおにぎりを齧る雄二とその隣に何気なくすわり、雄二の手元のジュースに混ぜ物をする霧島さんと
「ウマ、ウマ」
華の咲くような笑顔でおにぎりを次々頬張るリヒトちゃんとリィンちゃんを見ながら。僕もおにぎりに齧りつきながら、凶戦士の進行を見ていた
第64問に続く
えーと久保君をバーサーカーにして見ました、あと台詞はジョジョシリーズから悪役から選んでみましたがどうでしたでしょうか?
面白かったならよかったのですが、それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします