バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は肝試し編の中編です。原作では外道、常夏コンビでしたが、今作は善人 常夏コンビなので原作通りではないですが面白い仕上がりになっていると思うので今回もどうか宜しくお願いします



第61問

 

第61問

 

僕達は言葉を失っていた。そう今このクラスに居る全員が戦慄し戦いていた

 

「良いかね? 人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて死ねとよく言われるだろう?」

 

さっきのBクラス生を殺害しようとしたFクラスの馬鹿を畳に垂直に突き刺し説教している龍也の姿に誰もが言葉を失っていた

 

「「「……はい、判ります」」」

 

首が畳の下にめり込み完全な不気味なオブジェと化しているが、返答する3人を見て須川君が首を押さえている

 

(そういえば1番最初にあれをされたのは須川君だった)

 

僕がそんな事を考えていると

 

「良いかね? 彼女が欲しい、欲しいと欲望をむき出しにする馬鹿がどこに居る? 真面目に誠実にそれこそが必要なものではないのかね?」

 

龍也が説法してるが畳に突き立った3人にどこまでその言葉が届くかが疑問だ

 

僕がそんな事を考えていると

 

『きゃああああッ!?』

 

『なんだ!? どうしたなにがあったんだ!?』

 

困惑する男子の声にムッツリーニが冷静に失格と呟く。だがモニターには何も映っていなかった

 

「雄二、今なんで失格になった?」

 

「判らん。モニターには何も映ってなかったが」

 

僕と雄二が唸りながら再度モニターに視線を戻す。今度のセットは暗く。あたりにガラクタが見えるセットだ、辺りも見えず何が起きたか判断するのも難しい

 

『うきゃああああッ!?』

 

『おい!? どうした!?』

 

そんな事を考えているうちにもう1組失格になる。何だ? 何が起こってるんだ? 僕達が混乱していると

 

「多分直接接触だな」

 

「そうやね」

 

龍也が畳に突き刺さったFクラス生を大根でも引き抜くような感じで引き抜きながら言い、はやてさんもそれに賛同する

 

「俺もそう思うな。定番のこんにゃくとかそう言うのだと思う。ったく上手く切り替えて攻めてくるな」

 

やれやれと言う感じで呟く雄二に

 

「切り替えるって?」

 

「馬鹿はその程度もわからないのですか? Bクラスで視覚的恐怖を、そしてDクラスで接触による触覚による刺激。この程度もわからないからあなたは馬鹿なんです」

 

泣いてない。泣いてないからね!! セッテさんの罵倒にももう慣れたからね!! これはきっとそう目から塩水が……

 

 

「どうぞ。馬鹿そうな人」

 

「ハンカチは嬉しいけど、馬鹿そうって言うのは止めて欲しいなぁ」

 

リィンちゃんにハンカチを貸してもらい涙を拭う中、龍也が

 

「ではこちらも作戦変更だ。Fクラス部隊出撃準備!」

 

「「了解!! 神に勝利を!!」」

 

「「ジーク八神!!!」」

 

なんかFクラスが危ない宗教集団に思えるのは僕だけだろうか……

 

「はい、アキ。ジュースでも飲む?」

 

「ありがと、美波……あのさ? 何か禍々しい紫色してるんだけどこれ」

 

「変な薬なんか混ぜてないですよ!?」

 

……魔王化って怖いなぁ……普通に飲み物に混ぜものして来るんだもん

 

『翔子。なんだその禍々しい赤い煙を放つものは』

 

『……ただのトマトジュース』

 

『トマトジュースが煙を放つかああああ!?』

 

雄二も同じ様な状況になっている。やっぱ魔王って怖いなぁ……僕はそんな事を考えながら差し出されたジュースをやんわりと断った……

 

『やっぱ媚薬って言うのが不味かったのかしら?』

 

『ここはストレートに惚れ薬とかの方が良かったのでしょうか?』

 

魔王2人のそんなひそひそ話は聞こえなかったと思いたい……

 

 

 

 

 

 

モニターを見ながら頭の悪い会話をしてるFクラスの2人に呆れながら

 

『だから俺はこう考える。俺の事を好きだけど直接触る事の出来ない美少女と考えれば何も恐れる事は無いと思うんだ』

 

『素晴らしいアイデアだ、武藤、俺はお前の頭脳が恐ろしいぜ』

 

『へっ。よせやい』

 

……見ている全員が微妙な表情をしながら

 

「あのさ。Fクラスの人って皆あんなん?」

 

「姉上。後生だから言わないで。あんな馬鹿なのは一部だけだから。明久とかは普通の馬鹿だから」

 

馬鹿というのはフォローになってないと思う。秀吉もやはり天然の魔王属性のようだ

 

「雄二。あの2人は今の会話が皆に伝わってる事を知らないのかな?」

 

「さあな。なにせ恐ろしい頭脳の持ち主達だからな」

 

はぁっと溜め息を吐く雄二と明久。幾らFクラスでもあの会話は酷い

 

『『ふおおおおッ!!! たまんねえええええッ!!!』』

 

そして馬鹿2名は脳内変換でトリップしていた……ば、馬鹿すぎる

 

「明久、あの2人後で始末しておいてくれ」

 

「了解」

 

流石の私もあの会話を聞いた以上。あの2人をフォローしきれない。だがあの馬鹿どもを最後に失格者は少なくなった。事前情報で接触とわかった以上ある程度覚悟しておけば。耐えれるものだ

 

「なんか広いところに出たみたいだな。兄貴」

 

「そうだな、今度は何を仕掛けてくる事やら」

 

そんな事を考えながらモニターを見ていると、暗闇の中で誰かが立ってるのが見える。あれが何かを仕掛けてくるのか? そんな事を考えながらモニターを見ているとバンッ!! と荒々しく証明が点灯した。そしてスポットライトに照らし出されたのは

 

全身フリルだらけのゴシックロリータファッションの夏川だった……

 

『『ぎゃあああああああッ!?!?』』

 

その悲鳴を皮切りにそこら中から悲鳴が響き渡る。

 

「はう……」

 

「き、気持ち悪いです」

 

軽い音を立てて倒れこむアザレアとリィン。アギトでさえ

 

「吐く……酷い酷すぎる」

 

「だいじょーぶ?」

 

鉄の精神と言うか。闇の権化であるリヒトは倒れたもしくは吐きそうな姉妹の世話をしていたが。若干顔色が悪い。グロ映像にも程がある

 

「うぷ。流石の私もあれは許容できません」

 

「吐きそう……」

 

「はふ……」

 

「ああ!? ヴィータが気絶した!?」

 

「こっちはフェイトちゃんが気絶してるよ!!」

 

魔王の中でも死者が出ている。それだけのグロ映像だった、ちなみに私はネクロに完全に慣れきっていたのであれと同類と思えば耐えれたが。若干の吐き気は感じている

そして明久達はと言うと

 

「ひ、ひでえ!? これが人間のすることか!?」

 

「き、汚い!! やり方も汚ければ絵面も汚すぎる!?」

 

「お、お化け!? お化けじゃないけどお化けよりも怖いです!!」

 

「悪夢が……これ絶対悪夢に見る」

 

「うぷ……気持ち悪いにも程がある」

 

「流石のワシもあれには耐えられん」

 

流石の明久達も凄まじいダメージを受けていた。だがそれはあたらな悲劇の始まりに過ぎなかった

 

『なんかこっちから声がしたな』

 

『間違いない。こ……うっぎゃあああああ!?』

 

悲鳴が呼び水と鳴り突入組みが次々とあのフロアに足を踏み入れていく、そしてモニターから聞こえるのは錯乱した声と悲鳴の数々

 

「雄二。撤退連絡を!」

 

「だめだ。間に合わない!!」

 

今突入しようとしていた面々は何とか救えたが突入班はもう間に合わない

 

『ぎゃあああ!? だ、誰か助け……』

 

『嫌だ!! 嫌だ!! 頼むからここから出してくれええええ!?』

 

『助けてくれ!! それが出来ないならせめて殺してくれ!!!』

 

『☆○◆■■↑↓→←AB!?』

 

そして突入班は全員戦死した……憐れすぎる……

 

「くっ!? どうする雄二。次は誰を送り出す!?」

 

「決まっている!! あっちがこう来るなら! こっちも手加減無しだ!! ムッツリーニ&工藤愛子を投入するぞ!!」

 

考えうる最高のカードと言えるが

 

「ほら、行くよムッツリーニ君」

 

「……は、放して!! お願い!! 陽向に! 陽向に殺されるーッ!!!」

 

涙目で嫌々してる康太がどれくらい戦力になるかが疑問だ

 

「ふっ」

 

「ひゃあああ!?」

 

耳に息を吹きかけられ悶絶する康太の襟を掴み

 

「んじゃ。行って来るね♪」

 

「……いやああああ!? 魔王と暗がりなんて嫌だアアアア!?」

 

悲鳴を上げながら引き摺られていく康太を見ながら

 

「あれ、大丈夫か?」

 

「自分で言っといて何だが少し不安だ」

 

「だよねえ……」

 

魔王で苛めっ子属性の愛子と一緒で康太が大丈夫なのか? それが気になる私達だった

 

 

 

 

 

 

 

Dクラス前

 

「……暗がりだからって変な事をしない事。あと後ろから襲うのも無し、判ったか?」

 

「え~」

 

「え~じゃない!!!」

 

Dクラスまでムッツリーニ君と作戦会議中だが、正直暗がりで何もしないと言うのはどうかと思う

 

「……ライオンも真っ青の肉食獣の目で俺を見るな」

 

「良いじゃん♪ ムッツリーニ君可愛いから苛めたくなるんだよ?」

 

ズザッと後ずさりイヤイヤと首を振るムッツリーニ君を見て

 

「あ。何かゾクゾクする」

 

「……変態! 度し難い変態がここに居る!!!」

 

持ってきていた秘密兵器で自分の身体を隠すムッツリーニ君が更に小動物に見える

 

「やっぱうん。暗がりで襲わないのは間違いだと思うんだ、ボクは」

 

「アウト!! アウト過ぎる思考回路の人間がここにいます!!!」

 

悲鳴にも似た叫び声のムッツリーニ君に

 

「ほら。行くよ」

 

「……嫌だ! 絶対に嫌だ!!」

 

柱を掴んで完全拒否体勢。うーん、ちょっと苛めすぎた

 

『工藤。ムッツリーニを苛めるのはそれくらいにしてやれ。あまりに哀れすぎる』

 

「んー了解。じゃあ行こう♪ さっきのは冗談だからさ?」

 

「……本当?」

 

ひょこっと顔出して尋ねてくるムッツリーニ君に本当と言いながら頷くと

 

「……じゃ。1度だけ信じる」

 

漸く隠れるのを止めてまた秘密兵器を小脇に抱えたムッツリーニ君とボクはDクラスに足を踏み入れた

 

 

 

~待機室~

 

「俺は人選を間違えたのか?」

 

「いや。大丈夫、愛子は常識人のは……」

 

『むふーああ、なんかやっぱゾクゾクする』

 

『……肝試しより今のこの状況が怖い』

 

「常識人じゃないかも」

 

「ああ、そうだな」

 

「魔王被害者友の会のメンバーとしてムッツリーニの無事を祈ろう」

 

Fクラスに居る魔王の被害者達が目を閉じムッツリーニの無事を祈っていた……

 

 

 

 

「ムッツリーニ君。あそこだっけ? さっきの面白い人が居るの」

 

「……準備は万端」

 

来る前に家庭科準備室で借りてきた道具を準備するムッツリーニ君を見ながら。ボク達はクラスの中央に向かった

 

「準備OK?」

 

「……ばっちり」

 

スポットライト点くと同時にムッツリーニ君が秘密兵器を床に置く

 

「おえええええッ!?」

 

鏡に写った自分の姿を見て嘔吐するゴシックロリータの変態は

 

「ひ、ひでえ!? 幾らジャンケンで負けたからってこれはねえ!? なんだよこれ!?」

 

自分の格好を見ながら絶叫する変態を見ながら

 

「もしかして、無理やり着せられたのかな?」

 

「……ジャンケンって言ってたし多分そう」

 

あの変態もまた被害者だったようだ

 

「市原!名波!! ぶっころす!!」

 

ステージを飛び降りそのまま走っていく変態と

 

「サモン!! くたばりやがれええええ!!!」

 

「な。夏川! 落ち着け……うぷっ!?」

 

「吐きそうになってんじゃねええ!? てめえらが着付けたんだろうがアアア!!!」

 

召喚獣同士が争うとんでもない音を聞きながらボクは

 

「少し待つ?」

 

「……そうしよう」

 

仲間割れで点数を減らしてくれるならボク達にとっては好都合。暫くの間スポットライトの消えたステージの近くで座りながら音が止むのを待つ

 

「いやー思いのほか上手く行ったよね?」

 

「……そうだな」

 

鏡と言うのは精神ダメージを反射するつもりだったが、まさか着ている本人まで自分の格好を知らなかったとは予想外だった

 

「死ねえええ!!!」

 

「ちょ!? マジで落ち着け!! な……うぷっ!?」

 

「だから吐きそうになってんじゃねええええ!?」

 

「な、夏川君!! ルール違反ですよ!?」

 

「止めないでくれ!! こんな! こんな格好させられて! 黙ってられるかーッ!!!」

 

涙声の変態の叫びと止めようとする先生の声を聞いていると

 

「大島先生! 夏川君を強制退出させてください!!」

 

「判った。夏川気持ちは判るがルールはルールだ。退出しろ」

 

「うっく……後で覚えてろよーッ!! ううーッ!!!」

 

そう叫び涙き声と共に去っていく気配

 

「さてと、じゃあ行こっか?」

 

「……そうだな」

 

あの騒ぎでそれなりに向こうの点も減ってるだろうし。ここはちゃっちゃっと片付けて次のクラスに向かおう。チェックポイントはボロボロで3年2人は殴られたのか顔に青痣があった

 

「えーと、勝負のほうは?」

 

「一応……やる」

 

ふらふらの状態でたった2人の前に立ち同時に

 

「「「「サモンッ!!!」」」」

 

召喚獣を呼び出すえーと相手のはフランケンシュタインとミイラ男。でこっちはのっぺらぼうと吸血鬼か……まっボクの本質がのっぺらぼうって言うのは正直的を射てると思うけどね。苦笑しながら相手の点数の表示を待つ

 

 

Aクラス 市原両次郎& Aクラス 名波健一

 

保健体育 178点 & 190点

 

「っち。やっぱ大分減ってるな」

 

「高城のアイデアだったけど不味かったな」

 

3年生達がそんな話をしてる間にボク達の召喚獣の点が表示される

 

Aクラス 工藤愛子& Fクラス 土屋康太

 

保健体育 479点& 557点

 

点が表示され。はっ!? と言う顔の3年2人を一撃で倒し、ふと隣を見ると

 

「……ポタポタ」

 

「あっれ~♪ 何で鼻血が出てるのかな?」

 

原因はわかってる。400点越えのボーナスで得た腕輪の効力と何故か1度全裸になったボクの召喚獣のせいだ。それが判ってるからからかうように言うと

 

「……今年の花粉症はたちが悪い」

 

「へ~♪ 花粉症ねえ?」

 

くすくすと忍び笑いをしながらムッツリーニ君とDクラスを出てCクラスに向かう中。

 

(ああ……やっぱ我慢が……)

 

無防備なその背中に思わず手を伸ばしかけると

 

「……怖いのか?」

 

「ふえ?」

 

「……仕方ない、だが約束は守れよ」

 

ぐっとボクの手を握ったムッツリーニ君。何かを致命的に勘違いしているが

 

(はううう……これはこれで良いかも)

 

正直理性との戦いに負けかけていたのだが、一気に理性が盛り返し始めた。向こうの信頼に応えないという気持ちがわいたのだ……

 

だが魔王と手を繋いでいるという事でムッツリーニは

 

(お、襲われないよな? だ、大丈夫だよな?)

 

ガクガクと怯えながら手を繋いでいるのだが。愛子は愛子で

 

(幸せ~)

 

魔王化しかける程に想いを寄せてる男子からの手を繋ぐと言う行動で頭の中が花畑状態だった……

 

(こ、怖い)

 

(はふう)

 

すれ違った想いを胸の中にしまい2人はゆっくりと歩んで行った……

 

 

 

モニターで額から滝のような汗を流し愛子と手を繋ぐ康太と、ぽわぽわとした表情の愛子……凄まじいまでの表情の差を見せながら歩く2人を見ながら

 

「……あれってあれだよね? 雄二。襲われる前の防衛手段だよね?」

 

「間違いない。さっき工藤はふらふらとムッツリーニの背中に手を伸ばしていた。あのままだったら……」

 

がくがくと震えながら言葉に詰まった雄二に明久が

 

「あのままだったら?」

 

「暗がりに連れ込まれ捕食ENDだ」

 

魔王被害者友の会の間に沈黙が発生する。誰もがありえる最悪の結末に

 

「……ありえないと言い切れないENDだ」

 

「ありえないといえないのが恐ろしい」

 

「ライオンも真っ青の肉食獣の笑みだからなぁ」

 

はぁっと明久と雄二と共に大きく溜め息を吐く

 

「……暗闇と言うのはいい……奇襲に適してる」

 

「美波ちゃん。襲うのは無しですよ?」

 

「そんなの約束できないわよ。理性がログアウトするかどうかなんてウチにも判らないんだから」

 

「監視体制は必要。いざとなれば突入も辞さない覚悟で居ないと」

 

「ふふふふふ。私は何が何でも兄ちゃんと……ふふ、ふふふふふ……」

 

「狸に出遅れません。実力行使も考えておかないと」

 

「ふふふ。ふふふふ……」

 

「ヴィータちゃん。皆の理性がログアウトして狂気がログインしてるよ」

 

「何時もの事だろ? 特にはやてとセッテにフェイトは凶化しやすいだろ?」

 

再び魔王被害者友の会の中で沈黙が発生する

 

「雄二、飲み物食べ物に気をつけて。あとスタンガンにも」

 

「ああ、サンキュー明久。お前こそ絞め落とされないように気をつけて、背後を取られるなよ?」

 

「2人の非じゃないんだよな私の場合、どうしてこうなったんだか……」

 

「どんまい、龍也」

 

「こうなれば俺達の番がまわる前に全てが終る事を願おう」

 

パンと手を合わせ祈りながら康太がどこまで行けるかを祈りながらモニターを見たのだが

 

「ふふふふ……あはははは」

 

「ガクガクッ!? 工藤の理性がログアウトしかけてる」

 

目にハイライトが無くなりかけてる愛子を見た私達は

 

「ムッツリーニが捕食されかけたら3年が助けてくれるかな?」

 

「ありえないとおもってる事を言うな明久。魔王に進んで接触を持とうとする人間がどこに居る?」

 

「だよなあ」

 

ははははと乾いた笑い声で笑いあい

 

「「「魔王って怖いなぁ……」」」

 

るるーと涙を流しながらモニターに視線を戻した……そこでは康太が同じ様に涙を流していた……

 

 

 

第62問に続く

 

 




ヤンデレが多くなり段々動かし易くなってきました。やはり私はヤンデレがないと上手く執筆できないようです。
それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします

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