バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回からは肝試し編です。それではどうか今回も宜しくお願いします


第59問

第59問

 

肝試し当日

 

「おお。凄いですね~!!すっごく面白そうです」

 

「そうだな、凄いな。かなり怖そうな感じで面白そうだ」

 

「私は絶対見るだけですからね! 着いてったりしませんからね!!!」

 

「……コクコクッ!!!!」

 

「ヴィヴィオも怖いの苦手……でも見てるだけなら大丈夫かもしれない」

 

「ユナとアザレアは怖がりだからねー♪。私は楽しみだけどね」

 

夏休みなので家に遊びに来ている従姉妹のチビッコ達が龍也の周りをクルクルと回っている。なんだかとても和む光景だ

 

龍也が連れて来たユナちゃん達はどうやら、肝試し楽しみ派と観戦派に別れてる様だ

 

「これは楽しみやなー。お化け屋敷なんかいつぶりやろ?」

 

「わ、私はああ言うのは好きじゃねえ」

 

「ヴィータさん。怖がりですもんねー」

 

「チビらしいですね」

 

おっとこれは意外。魔王軍団も肝試し楽しみ派と観戦派に別れてる様だ

 

「しっかしこう言うのは初めてだが、どうなるんだろな? 学年別の肝試し大会となると基本設備は共有で、所々学年で準備したものに差し替える予定だが、どういうものを準備してるんだろうな?」

 

ルールでは新校舎全体を肝試しのフロアとし、そこを各学年が準備した物で形を変えて使用するとなっているので、自分達が驚かすのに使用したものと同じ仕掛けが使われる訳ではないので、楽しみであり怖くもある。

 

「いや。あのド馬鹿が好き勝手やったんだろうよ。設備を自分で出すとか言って」

 

呆れたと言いたげの龍也に

 

「博士ってお金持ち?」

 

「そうだぞ?17の特許に34の技術提供。それで奴は億万長者とも言える資産があるぞ? まあいっつも変な開発につぎ込んで金が無いんで私の家で寝泊りしてるんだけどな?」

 

駄目な大人? でも博士って色々作ってるしなー

 

「何か最近はWドライバー? とガイアメモリとか言うのを作ってるらしいが?」

 

「取りあえず、博士に完成したら頂戴って言っててくれる?」

 

変身ヒーローはいつでも男の憧れだ

 

「こ、ここまでは流石に頑張りすぎなんじゃ?」

 

「そ、そうね。頑張りすぎよね」

 

「……そうじゃな。頑張りすぎだね」

 

秀吉の言葉が爺口調と女言葉の混ざったものになってる。まぁ流石にこの雰囲気は怖いだろう

 

「さーて、今日は俺達が驚かす側だ、さっさと準備しようぜ」

 

「そうだね」

 

今日は1年生と3年生を僕達が驚かす。そして明日は僕達と1年生が3年生に驚かされ。そして最終日は3年生と僕達が1年生に驚かされる番だ。気合を入れていこう

 

「私って本当に待機で良いんですか?」

 

「ああ、姫路には最後にとっておきの脅かし役に回ってもらうからな。それまでは島田と一緒に待機しててくれば良い」

 

雄二がとっておきの仕掛けがあると言っていたが、一体何なんだろうか?

 

「うーし!! 気張ってくぞ!!! 狙うは優勝! そして賞品のバイキング食べ放題だ!!!」

 

なぬ!? バイキング食べ放題!?

 

「何だ聞いてないのか? 職員室で教師達がモニターしてて仕掛けの良さや脅かすタイミングを評価して点をくれるんだ。それを各学園で争うらしいぞ? ちなみに発案者は博士だ」

 

博士なんて良い仕事を! これは嫌でも気合が入ると言うものだ

 

「行こうぜ! 2年でしか出来ない最高の恐怖たっぷり1年に味わってもらおうぞッ!!」

 

雄二の気合の入るはっぱを聞いて僕達は待機場所に向かった

 

 

 

 

 

「全く、教頭にも困ったものだ、3日も肝試しに使うなんて」

 

「良いじゃないか、こういう馬鹿な事が出来るのは学生の間だけ、勉強も学生の本分だが遊ぶのも大事な事さ」

 

にこやかに笑う教頭はモニターを見て

 

「それにこうやって驚く生徒を見るの面白いとは思わないかね?」

 

「それが本音ですか」

 

全く頭が良いのにこういうのが好きとは学園長と気があうわけだ

 

「それに龍也が居るからとんでもない事をするぞ」

 

「八神君? ありえないでしょう? 彼は真面目な優等生ですよ?」

 

寺井先生がそう言うと教頭は

 

「龍也は真面目ですけど……悪戯好きなんですよ」

 

くっくと笑いモニターを見る教頭につられモニターを見る

 

『だ、大丈夫かな?……凄い怖いんだけど』

 

『だ、大丈夫! 大丈夫に決まってる!! 全部作り物なんだから!!』

 

一年生のペアがゆっくりと怯えながら進んでいくとその先から、ゴロ!!っと音を立てて何かが転がってくる

 

『痛っ……何がころがっ……』

 

足に当たったから物だと思い下を照らした1年が停止する

 

『……ギロッ!!!』

 

そこにあったのは生首だった、そのあまりの恐怖に絶句する2人の前に

 

『僕の……僕の首を取ったのはお前らかああアアアッ!!!!』

 

『『う、うわああああああああッ!?!?』』

 

首無しの騎士が現れる。それを見た1年が絶叫し戻っていく。あれであのペアは失格だ

 

「やるねえ。明久君は自分の召喚獣が物に触れることが出来るのを最大に生かした攻撃だ」

 

『ナイス! 明久! 次はお前だ秀吉』

 

『ふふ、任せるが良い』

 

『じゃあ僕は召喚獣を消して』

 

『おいおい、そのままにしとけ、ちゃんと必要なんだからよ』

 

2ーFの連中が主導か、これはかなり本気で来ているな

 

「まぁただの子供騙しに驚く僕達じゃないですけどね」

 

あははと笑う寺井先生たちと再度モニターを見る

 

『首が転がってくるらしいが。ここか』

 

『でもこないよね?』

 

1年2人が困惑していると

 

『愛してたのに……愛してるのに……貴方は他の人選んだ』

 

『なんだ!? この声!?』

 

凄まじく冷たい声。この声は……木下か?

 

『だから……私は……ふふふふッ!! あははははッ!!!!』

 

『こ、怖ええええ……』

 

『しっかり!! 行くわよ』

 

女子に手を引かれ進んで行く男子の視界の先には

 

『だから……私……貴方の首切っちゃった……これで貴方は私の物』

 

血の中に沈みこむ首のない男の体。そしてその前で血塗れの着物を着た木下が大事な宝物でも抱えるように首を抱え笑っている、その手には大振りの日本刀が握られている

 

「うわ……」

 

「これはインパクトありますねー」

 

召喚獣と自分自身を上手く使ってる

 

『なーに? 貴女達も私からこの人を奪うの?』

 

首を曲げて2人を見た木下は

 

『だったら……貴女達も殺して上げるッ!!!!』

 

『う、うわああああああッ!!!!』

 

『キャアアアアアッ!!!』

 

「うわああッ!?」

 

剣を持って走り出す木下に絶叫して逃げ出す1年を見ながら

 

「アハハ!! 最高! 良い演出だ秀吉君!! で子供騙しじゃなかったんですか? 寺井君?」

 

「……訂正します。本当に怖いです」

 

俺も目の前で見てたら絶叫していたかもしれない

 

『ご苦労、秀吉』

 

『うむ。かなり良い反応だった。凄く面白かった……それに』

 

『それに? 何だ秀吉』

 

『首だけだけど……今明久私の物……ふふ。ウフフ……』

 

『そ。そうか……だがそのセリフを言うのは良くなかったな。後ろ見てみろ』

 

『え?』

 

『……ガクガクッ!!!』

 

膝が物凄く揺れてる吉井が涙目で木下を見ていた

 

『やっやっぱり……秀吉は僕を……僕を殺す気なんだね!?』

 

『ち、違う!! 誤解! 誤解だから!』

 

『5回!? 5回も僕を殺したいの!?』

 

『ち、違う!! まずは私の話を!』

 

『こ、来ないでええええ!!!』

 

『明久アアアッ!?』

 

驚かす側は驚かす側でトラブルが。流石はFクラスと言うことか

 

「明久君も面白い事になってるね。秀吉君に瑞希君に美波君。タイプの違う美少女に狙われるとは、実に面白い!!」

 

教頭が爆笑してるなか

 

『どうする? 明久と秀吉が追いかけっこを始めてしまったぞ。このままではここを突破される』

 

『では変わりに私が行こう。その間に2人を回収しておいてくれ』

 

龍也が準備を始める、黒いコートを脱ぎカソックを着込み

 

『では。予定より早いが私の出番だ』

 

口元にニヤリと笑みを浮かべ歩いて行った

 

『本当は龍也はもう少し後で使うつもりだったが仕方ないな。おーい! どこかで追いかけっこしてる秀吉と明久を探して捕まえろ!! 何時までもあそこに龍也おいといたら。本当の場面で使えないからな』

 

『大丈夫だ、坂本。魔王が2人出撃した』

 

『なるほど、姫路と島田か、なら直ぐ決着が着くな』

 

『いやああああ!? 前からイザナミがああ!? 後ろからブリュンヒルデってなんなんのさああああッ!?』

 

吉井。強く生きろとしかいえないが頑張ってくれ

 

『やあ、ようこそ1年生諸君。この先が1つの目チェックポイントだ。この恐怖の仲良く頑張った』

 

龍也がにやにやと笑いながら1年生を労っている。どうも誰もいない内にと一気に突入してきたのか10人ほど姿がある

 

『さて、そんな良く頑張った君達にご褒美をやろうではないか』

 

龍也が足元においていた箱の中から何かを取り出す

 

『ぐあああ! 湯気が! 湯気だけで目が痛い!?』

 

『鼻が痛い! 何? 何なのあれ!?』

 

『この世の全ての辛味~アンリマユ~これを食せばこのフロアは君達によって攻略された事になる。さあ、食すが良い』

 

にやにやと不信感を煽る笑みを浮かべる龍也は

 

『どうした? 食べないのかね? たった一皿にも満たぬ麻婆豆腐。これを食べるだけ突破できるんだぞ?』

 

『そ、そうね。い、頂きます』

 

小皿に取り分け食べた女性とは

 

『きゃああああッ!!!』

 

絶叫と共に倒れ動かなくなった

 

『ああ、実に良い悲鳴だった。さあ? 次は誰が私に愉悦を与えてくれるのかね?』

 

龍也が笑いかけるが手を上げる1年はいなかった

 

「この世の全ての辛味~アンリマユ~か耐性の無い物なら即死だな」

 

「なんですか!? その危険なマーボーって!?」

 

「龍也が罰ゲーム目的で作ったものだ、その破壊力はハバネロなど目ではない」

 

『ふむ。自分らでは食べれるぬか……仕方ない。では私が食べさせてやろう』

 

レンゲでマーボーを掬い

 

『さあ、食べるが良い』

 

『う……あー』

 

レンゲが女生徒の中に消え

 

『ふ、ふぐう!? 耐えろ! 耐えるのよ! 私! 八神先輩に食べさせてもらって倒れるなんてあり得ない!!!』

 

気合で耐える女生徒。なんだ? 下手な男子より男らしい

 

『さあ。次は君だ、あと2口で終わりだが、我こそはという者はいないかね?』

 

そして女子2人が挙手しこの世の全ての辛味~アンリマユ~を食べ、震える足でフロアを通過していった

 

『実に面白かった』

 

龍也はそう笑うと回れ右して歩いて行った。

 

『龍也……それってどれくらい辛いの?』

 

この声は霧島か?

 

『一度天国に行くほど辛い』

 

『そう。貸して……はい、雄二あ~ん』

 

『や、止めろ!? があああ!? 湯気が! 湯気だけで目と鼻があああ!?』

 

『えい』

 

『!?!?!?』

 

待機室でマーボーを口に突っ込まれ目を白黒させながら意識を失う坂本の耳元で霧島が

 

『雄二は私が好き……雄二は私が好き』

 

エンドレスでそう呟き坂本を洗脳しようとしていた。坂本お前も強く生きろ

 

~ここから先はダイジェストでどうぞ~

 

『怖えええ!? 血塗れの女が大量に走ってきたアアア!?』

 

カーリー軍団に絶叫する3年生

 

『魂は愉悦を求める。そして君達も自分自身の愉悦を見出してみないかね?』

 

謎の説法をする龍也、ちなみにこの説法の最後に出されたこの世の全ての辛味~アンリマユ~で1年と3年は次々と倒れ

 

『ああ、実に……面白い』

 

口の端を僅かに上げる龍也。やつもFクラスも馴染んでしまったと言うのか

 

『怖いよ、悠君』

 

『大丈夫僕が居るから』

 

『『異端者を殺せえええ!!!』』

 

いつもの覆面集団がカップルを追いまわし

 

『あがあッ!! 首蹴り上げられた!?』

 

ドサクサ紛れに吉井の召喚獣を蹴り上げた3年生がいて

 

『貴様アアアアッ!!!』

 

『処刑します』

 

『アキを苛めるのは許さない』

 

魔王×3に追い掛け回されたりしていた

 

「これで1年と3年は全員回ったな、うーんしかし全員クリア出来なかったか」

 

2年の準備は周到だった。各学年にも恐怖が伝わっている魔王軍団を要所要所に使い、叫び声をあげさせ。4つのチェックポイントのうち3つまでしかクリアさせなかった

 

「これはかなり評価高いね。まずはチェックポイント1つ残しだから200点。次に絶叫でリタイアは1人5点として、リタイアさせたのは、1年と3年合わせて180人だから900点、で仕掛けでリタイアは2点として。えーと80人だから160点として。んで教師を驚かせたのは1人40として、7人だから400点、計1660点が2年生全体の点か、これはかなりハイスコアじゃないですかね?」

 

「確かに2年生の出し物はかなり怖かったですよ、得に八神さん達や高町さん達の奇襲が」

 

暗がりから飛び出す、髪を解き顔を隠し襲い掛かるといった本能的恐怖を煽るといった策を無数に使っていた。ただ惜しいのはそのあまりの恐怖で失神したのが50人居ることだ。本来得れる点が無効になったのが痛いだろう

 

「あと龍也のこの世の全ての辛味~アンリマユ~も強烈だった」

 

「あれを肝試しと言えるのかには疑問が残りますけどね」

 

まぁ良いだろう別に食品関係が駄目と言うルールはないし

 

「では西村先生。3年生に準備をするように伝えてください。私は点を発表してくるので。後手の空いてる教師の皆さんは3年生の準備を手伝ってあげてくださいね」

 

 

 

 

 

 

「簡単に計算してみたが、900点は硬いぞ!」

 

雄二がメモしていた驚かした人数やそう言うのを計算して発表する

 

「900点か。結構行ったな」

 

「はやてさん達のおかげだ。あれはかなり怖かったからな」

 

はやてさん達がカツラヤ髪で上手く顔を隠し、奇襲したので大分リタイアさせれた。点の大半ははやてさん達のお手柄だろう

 

「どうなるか。楽しみだね。明久」

 

「そ……そうだね。秀吉」

 

「何で逃げるのかな?」

 

だって朝の僕の召喚獣の首を抱き抱えて笑ってたのが……怖すぎて

 

「あれは誤解だって言ってるよね?」

 

「う、うん。判ってる。判ってるけど……気持ちを整理させてください」

 

インパクトが強すぎて秀吉の言葉が信じられない。少し時間が必要だ

 

「見てただけですけどすっごく面白かったです!! 特に秀吉さんが明久の頭を抱えてる辺りが!」

 

「ああ。あれ面白かったな。秀吉だっけ? あれはマジで殺しかねない勢いに見えた」

 

「こ……怖かったんです。凄く怖かったんです」

 

「ガクガクガクっ……」

 

「ヴィヴィオも……ヴィヴィオも怖かった……」

 

「私はすっごく面白かった。アザレアとユナが叫んでるのが」

 

少しそれは違うんじゃないかな? リヒトちゃん。龍也に遊んで、遊んでと言いたそうに群がりきゃっきゃっ!とはしゃいだ様子のリヒトちゃん達を見ていると

 

「雄二君。2年生の得点が出たから教えに来たよ」

 

博士がにこやかにメモを持ってやってきて

 

「2年生 獲得点数1660点! かなり良い感じだと思うよ」

 

あちこちからやったと言う声が聞こえる中博士は

 

「ただし。もし明日の3年生主体の肝試しでチェックポイントを通過できなかった場合。-200点だからね、ちゃんと通過できるように頑張るんだよ」

 

そっか、200点は全部チェックポイント通過させなかったボーナスだから。僕達が通過できなかったら当然引かれるか

 

「では。明日頑張ってくれたまえ」

 

報告を終えて出て行く博士を見ながら

 

「んじゃま。帰るか」

 

「え? 良いの片付けなくて」

 

片付けて3年生が準備しやすうようにしないといけないはずでは

 

「良いんだとさ。今回の肝試しはFクラスが主体だったから、その分他のクラスがやってくれるそうだ」

 

ああ……皆優しいなじゃあ帰ろうかなと鞄を掴もうとすると、鞄が無い

 

「あれ? 僕の鞄は?」

 

「明久君。折角早く終ったんです、一緒に帰りませんか? ハンバーガーとかなら奢ってあげますよ」

 

僕の鞄を持った姫路さんにそう言われる。っていうか拒否権無いじゃんこれ

 

「ほら、行くわよ。アキ」

 

「ふぐうっ!? 絶妙な威力調整のリバーブローが!?」

 

足が痺れて動けない!?

 

「瑞希、どうもアキは疲れて動けないみたいね」

 

「しょうがないですね。じゃあ……私達で連れて帰ってあげましょう」

 

ヤバイ! ヤバイ!!

 

脳が全力で警報を鳴らす危険だと、叫んでいる

 

「じゃあ。ウチが連れて……」

 

「させるかあ!?」

 

秀吉が僕を掻っ攫いそのまま廊下に飛び出す。ああ……やっぱり秀吉は僕の……

 

「私の家で休むと良いよ……ゆっくりね?」

 

やっぱり秀吉も僕の敵なのかもしれない……僕はリバーブローのダメージで薄れていく意識の中そんなことを考えていた

 

 

 

 

 

 

 

「さてと。私も帰るか」

 

ヴィヴィオ達とも遊んでやりたいし

 

「抱っこ!!」

 

「おんぶ!! おんぶ!!」

 

楽しそうに近付いてくるヴィヴィオ達を抱き上げ

 

「じゃあ帰るか。アギトは今日はなに食べたい?」

 

「私はーそうだなーカレーが良い」

 

「わーい! ヴィヴィオもカレーが良い!!」

 

途中のスーパーで材料買い足して。それでカレーを作るか

 

「んじゃ、行こう兄ちゃん」

 

「そうだな」

 

私はヴィータ達と一緒に夕暮れの道をゆっくりを帰りながら

 

(さて、あしたの肝試しはどうなるか今から楽しみだな)

 

「アキを返しなさい!!」

 

「明久君を返してください!!」

 

「断る!!」

 

気絶した明久を小脇に抱え走る秀吉とそれを追走する瑞希と美波を見ながら

 

(今日も平和だなー)

 

そんな事を考えながら家への道をゆっくりと歩いた

 

 

第60問に続く

 

 




どうでしたか?今回は大分壊れギャグ路線だったと思いますが。結構良い出来だと自分では思っています。それでは次回は明久達が3年生に驚かされる番です
常夏との衝突は無いですが、そこそこ面白いと思います、それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします

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