バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。次回から清涼祭に入れると思います。今回も少々長いですが、今回もどうかよろしくお願いします



第24問

 

第24問

 

入浴後、1人1部屋使って良いと言われたが。落ち着かず、結局1番大きな雄二の部屋に集まり。さっきの事を話していると

 

「さっきのあれは、絶対なにか間違ってると思うんだ」

 

本来覗く側が覗かれる、という異常事態の事を言うと

 

「確かになぁ、おかしいよな。普通逆だろ?」

 

「じゃが、龍也紳士じゃからの、覗くような真似はせんじゃろ?普通」

 

「…龍也が一緒に風呂に入りたいと頼めば、2つ返事で皆OKすると思う」

 

確かにはやてさん達は龍也にべたぼれだから、もし龍也が頼めば喜んでOKするだろう…

 

「まっ、それは無いと思うけどね」

 

龍也の性格からしてそれは無いだろう。そんな話をしてると

 

ウーッ!ウーッ!!

 

警報が響き渡る。

 

「火事かもッ!!」

 

「とにかく状況を確認するぞッ!!」

 

警報から火事かと思い、廊下の外に飛び出すと…

 

「…ミスちゃった」

 

「フェイトちゃんの馬鹿~」

 

明らかに対人トラップに引っ掛かっている。なのはさんとフェイトさんが居た…

 

「あっ!吉井君助けてくれるかな?」

 

「うん、お願い助けて」

 

僕達に気付き助けを求めてくる2人に

 

「えっと、一応聞くけど…何したの?」

 

だいたい予想が付くのが悲しいが、そう尋ねると

 

「「ちょっと、夜這いを…」」

 

「おやすみ、風邪引かないようにね」

 

予想とおりの返答に、助ける気が起きず僕達は部屋に戻った…

 

「…なんか最初、龍也が羨ましいって思ったんだけど…全然羨ましくないや」

 

「ああ、そうだろうぜ。学校でも家でも、ましてや風呂や睡眠まで安心出来ないんだぞ?俺はそんなのごめんだぜ」

 

「うむ、ワシもそう思う」

 

「…ブシャアアアッ!!」

 

雄二と秀吉は僕に賛同してくれたが、ムッツリーニは具体的な何かを想像したらしく、鼻血を噴出していた

 

「さーて、寝るとしようぜ」

 

自分達に与えられた部屋から、それぞれ持ち込んだ。布団に包まり眠りに落ちた

 

丁度その頃2階では

 

「さっきの警報は何だったんですか?はやてちゃん」

 

「んー、なのはちゃんとフェイトちゃんおらんやろ?夜這いしかけて、トラップにかかったんやろ?」

 

「…夜這い?、女子が?男子に?」

 

「行動的ですからね、あの2人は。しかし、龍也様の入浴を覗けなかったのは惜しいです」

 

「…この話の流れがおかしいって思うのは、私だけ瑞希?」

 

「…いいえ、おかしくないですよ。美波ちゃん」

 

「駄目やで?相手を待ってるなんてしてたら…時に自分から攻める豪胆さも必要や」

 

「「時に、自分から攻める豪胆さ…」」

 

ストッパーが居ない状態での、ヤンデレ2人との対談は、美波と瑞希に良くない影響を与えそうです

 

「私は…攻めてるよ?」

 

「霧島さんは攻めすぎだよ…」

 

疲れた様子のなのはとフェイトが部屋に戻ってきたようです

 

「おっ?おかえり2人とも」

 

「ちょっと、失敗しちゃったよ…」

 

少し落胆した、なのはとフェイト合流、4人に増えたヤンデレは、美波と瑞希と翔子に更によくない影響を与えそうです

 

「…じゃあ、どうすれば良い?」

 

翔子の言葉ににやりと笑う4人は口々に

 

「そりゃこうすれば…」

 

「あとはこういうのとか…」

 

「こういうのも効果的ですよ?」

 

「女は度胸だよ?」

 

「「「なるほど…」」」

 

島田美波、姫路瑞希の思考回路が一部闇に染まった…

 

霧島翔子の思考回路の闇が増した…

 

ステータス変化

島田美波 病み度5+60→病み度合計65

 

姫路瑞希 病み度10+75→病み度合計85

 

霧島翔子 病み度180+80→病み度合計260

 

イベント変化…

 

吉井明久に生命の危機、調教フラグ発生…

 

坂本雄二に監禁END、月夜の惨劇、洗脳フラグ発生…

 

八神龍也にハーレムEND、修羅場、癒えない傷フラグ発生…

 

「「「何だ!?身の危険を感じるッ!?」」」

 

1階では対象者3人が生命の危機を感じ取っていた…

 

 

 

 

2日目の勉強会も色々あった(勉強中に博士の研究室爆発、龍也の入浴の保護失敗、美波と姫路さんの僕を見る目の変化、雄二が霧島さんに拉致等、常識的には無事とは言いがたいが…)が無事に終了した月曜日の朝

 

「んー家だと良く寝れたなぁ~」

 

龍也の家は広すぎて落ち着かなかったので、本当にそう思う…そんな事を考えながら通学路を歩いていると

 

「ちょっと良いですか、文月学園はこちらで良いんですか?」

 

背後から話しかけられ、驚きながら振り返ると

 

(うわ、綺麗な娘だな…)

 

凛とした雰囲気、勝気な性格を現している吊り目、オレンジ色の髪をツインテールにした女子が居た。そのあまりの美しさに見惚れてると

 

「聞いてますか?」

 

「あ、うん聞いてるよ。文月学園はあっちだよ」

 

自分が歩いてる道の先を指差すとその女子は

 

「ありがとう」

 

にこりと微笑み歩いて行った、僕は知らずの内に胸を押さえ

 

(本当、綺麗な娘だったな…)

 

ドキドキと早鐘を打つ心臓を押さえてると

 

「アキ?何してるの?」

 

「みっ美波!?何でもないよ!」

 

何時の間にか横に居た、美波の声に驚きながら返事をすると

 

「そう、それなら良いけど、折角だから一緒に行きましょうアキ」

 

にこりと微笑む美波、見慣れた姿の筈なのに、どこか緊張してしまった

 

「う、うん…」

 

僕は頷き、美波と一緒に学校へと向かった…2人で歩いていると

 

「そういえば、何で胸を押さえてたの?」

 

「それがさ、凄く可愛い女…痛いッ!痛いですッ!!!美波様ッ!!!頭蓋が砕けてしまいますぅぅッ!!!」

 

瞬撃としか言いようが無い、美波のアイアンクローが極まっていた

 

「女の子…?アキはそんなに節操が無いのかしら?」

 

何で!?何で、美波にはやて様がダブって見えるの!?土日の間に何があったの!?

 

「違います!!違いますからッ!!!道を聞かれただけなんですッ!!!だから、だから、もう止めてぇぇッ!!」

 

みしみしと悲鳴を上げる頭蓋、このままでは不味い。登校前に僕の命が終る!!必死で誤解を解くと

 

「そう、それなら良いわ。アキ」

 

「ご、誤解が解けて良かったよ」

 

気のせいか、さっきの美波の目は単色に染まってた気がする

 

「どうしたんですか?吉井君?そんな所に蹲って?」

 

この声は姫路さん?っとと、こんな格好じゃ駄目だ。慌てて立ち上がり

 

「なんでもないんだ。ちょっと頭が痛くて」

 

ちょっと所ではない、生命の危機を感じるレベルの痛みだったが、とりあえずそう言うと

 

「そうですか、それなら良いんですけど、学校まであと少しですけど一緒に行きませんか?」

 

今日はついてるのかもしれない、さっき、思わず見惚れてしまった女の子に、美波と姫路さんに会うなんて。今日はきっと良い日だ

 

「そうですか…女の子に見惚れてたんですか、少しお話しません?」

 

何で?声にしてないのに何で判るの!?僕が動揺してると

 

「アキ?声に出てるわよ?」

 

ヒイっ!!美波の目が再び単色にッ!?

 

「何で怒って…痛ッ!!痛いですっ!?姫路さんッ!!頭蓋が!!頭蓋が今度こそ砕けてしまいますぅぅッ!!!ッギャアアアアッ!!腕!!腕の関節はそっちには曲がりませんッ!!!美波様ぁぁッ!!!」

 

何で姫路さんにセッテ様がダブって見えるの!?しかも目が単色になってるし!!、完璧なアイアンクローで持ち上げられてるし!?しかも、美波にまでガッチリ腕の関節を極められている。頭と腕の激痛に思わず叫び声を上げていると

 

「吉井君?私が居るのに他の娘に見惚れるなんて、許しませんよ?」

 

「そうよ、アキ。自分のそばにある幸せだけで我慢しなさい?」

 

このままでは殺される!?僕の命が終ってしまう!!なんでか判らないけど、美波と姫路さんが、魔王様にジョブチェンジしてる!このままでは本当に死しかない!

 

「わ、判りましたアアアッ!!!判りましたからッ!!もう止めてえええッ!?!?」

 

必死に叫ぶと、2人はアンアンクローと関節技を止めてくれた、だが頭蓋と腕の余りの痛み蹲る僕に

 

「今度はこんなのじゃすみませんよ?吉井君?」

 

「そうよ、今度はへし折るからね?アキ」

 

にっこりと、微笑む2人の目は単色に染まっていて。死ぬほど恐ろしかった、僕が何度も何度も頷くと、2人は満足気に頷き。僕の手を掴んで起こしてくれた

 

「さ、行きましょうか。吉井君」

 

「鞄持ってあげるわ」

 

「あ、ありがとう…」

 

僕は姫路さんと美波の間に立たされ。連行されるように学校へ向かった…

 

吉井明久、調教イベント1開始…

 

 

丁度その頃…雄二の家の前では

 

「雄二?」

 

「んだよ、翔子」

 

「私、可愛い?」

 

「はあッ?何言って…ショウコハ、コノセカイデイチバンカワイイ。お、俺は何を言った!?翔子!?お前は俺に何をしたッ!?」

 

「…ふふ、嬉しい」

 

「答えろ!お前は俺に何をしたんだッ!?」

 

「…ひ・み・つ♪」

 

「可愛く言っても駄目だッ!!お前は何をしたんだアアッ!?」

 

 

 

坂本雄二、洗脳イベント1開始…

 

 

 

「「うあー」」

 

卓袱台に倒れこむ、明久と雄二に

 

「どうしたんだ、2人とも?」

 

調理班にレシピを渡した足で、2人の方に移動し尋ねると

 

「…美波と姫路さんが魔王様にジョブチェンジしてる」

 

「…俺の意思と反して、翔子を喜ばせる。言葉が出る」

 

…間違いない。はやて達に毒されてる、勉強会は別の勉強会と化してしまったようだ…

 

「席につけ、HRを始めるぞ」

 

西村先生が来たので、自分の卓袱台に戻る

 

「さて、今日は転入生を紹介する。学力的にはAクラスなんだが…本人たっての希望でFクラスに来て貰った」

 

はは、変わってるな、態々Fクラスを希望するなんて

 

「では、入って来てくれ」

 

「はい、失礼します」

 

…聞き覚えのある声だな、そうとても聞き覚えのある声だ

 

「この声…まさかッ!?」

 

「間違いないです、この声はッ!?」

 

はやてとセッテが臨戦態勢に入る。ああ…2人が感じ取ったのなら間違いない

 

「初めまして、ティアナ・ランスターです」

 

やっぱりお前か…私は、平穏な学生生活が崩れ去る音を聞いた

 

『『『ウオオオオッ!!超可愛いィィッ!!!』』』

 

「あれ?今朝の…はっ!?お願い!関節技は止め、ああああああッ!?!?」

 

馬鹿の絶叫の中、明久の悲鳴が聞こえた気がする。後で何か奢ってやろう

 

「あーランスターはある男子を追って、日本に来たんだ」

 

西村先生の言葉と同時に、Fクラス全員が私を見る、尊敬の眼差しで

 

「追いかけてきちゃいました、龍也さん♪」

 

私を見てウィンクするティアナに

 

「追いかけてきたじゃないッ!!向こうの学校(管理局の仕事は)は!?」

 

念話を交えながら尋ねると

 

「さぁ?気にしなくて良いですよ(グリフィスさんとヴァイスさんに押し付けて来ました♪)」

 

すまない。今度なんでも奢る、グリフィス、ヴァイス…六課で一番苦労してるであろう。2人に心の中で謝っていると

 

「私に会えて嬉しいですか?」

 

にこにこと笑いながら、近寄ってくるティアナをそれ以上近づけさせまいと、はやてとセッテが立ち塞がるが

 

「嬉しいちゃうやろ!!!」

 

「このストーカーッ!!」

 

「心外ですね、ブラコンと異常者に言われるのは」

 

バチッ!!

 

3人の間に稲妻が走った気がした…

 

「ああ?死にたいんか?」

 

「コロす」

 

「はっ!そう簡単には行かないですよ」

 

臨戦態勢に入る3人からは濃厚な殺気と、漆黒の瘴気が溢れ出す…

 

「龍也!あの3人を止めるんじゃッ」

 

「…早く!」

 

秀吉と康太がそう言うが。あの3人の争いがどうなろうが良かった…

 

「もう嫌だ…この際、何でも良い、私に…私に…」

 

3人の戦闘の音に負けない声で私は

 

「平穏な生活をくれえええッ!!!!」

 

そう叫んだ…高望みはしない、少しでも良い平和で平穏な時間が欲しい…

 

八神龍也 修羅場イベント1開始…

 

 

 

龍也が精神的に追い詰められてる頃、学園長室では

 

「あんたかい?私にこれを送ってきたのは?」

 

「ええ、そうですよ。藤堂カヲルさん」

 

「ふん、教頭の不正の証拠と、召喚システムの改善案を土産にあんたは何を望むんだい?」

 

「私は現在無職でして」

 

「雇えと言いたいのかい?」

 

「ええ、損はさせませんよ。研究者としても、教育者としても」

 

「断れば、これを公表するんだろ?」

 

「不本意ですが、そうなりますね」

 

「良いだろう、教頭は体調不良と言う事で辞めて貰う。その代わりアンタを、臨時教頭として雇うよ。ジェイル・スカリエッティ」

 

天災科学者が本格的に活動を始めようとしていた…

 

第25問に続く

 

 





教頭がクビで変わりにジェイルさん参入、トラブルメイカーが文月学園に起こす嵐とは?ちなみに2巻の常夏コンビがFクラスにちょっかいをかける話は無しです。完全な原作破壊をしてしました、ですが後悔はしてないです!それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

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