バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです、連続投稿の後編は男女サイドに別れて話を進めたいと思います、男子サイドは壊れ、ギャグ、ネタ多数ですので、それなりに面白いと思うのでどうか今回も宜しくお願いします


第23問

 

第23問

 

女子サイド

 

皆で美波に勉強を教えていたが…

 

「も、もう無理…」

 

帰国子女の美波は、漢字の厄介さにダウンしてしまった…

 

「んーじゃあ、ちょっと休憩しよか?」

 

昼食後、1時間ほど勉強してるし、そろそろ休憩にしようと言うと

 

「はー漢字って、どうしてこんなに厄介なのかしら?」

 

「あーそれは私も思うよ。私も最初漢字読めなくて困ったし」

 

美波の呟きにフェイトちゃんが賛同していると

 

「フェイトちゃんは、どうして日本に来たんですか?」

 

瑞希が尋ねてくる。こういう質問の対処法は考えてるんやろな。というかそうであって欲しいが…

 

「私はお義母さんの都合でだよ、最初は日本語話せなくて困ったんだ」

 

ちゃんと考えてあった様で安心した…私となのはちゃんが安堵していると

 

「でもね。日本であっちゃったから…運命の人に。だから一生懸命覚えたんだ」

 

頬を赤らめ言うフェイトちゃんに

 

「…八神の事?」

 

「そう、龍也にあったから、日本語で話したいって思ったんだ。好きな人の国の言葉で、自分の気持ちを伝えたくてね」

 

頬を面白いくらい紅く染めるフェイトちゃんに

 

「兄ちゃんは私の兄ちゃんや!絶対フェイトちゃんにはやらへん!!」

 

「龍也は物じゃない!人だよ!龍也の意思が大事なんだよ!!」

 

ううーと2人で睨み合っていると

 

「ぷっ、あはは!2人とも面白いね」

 

瑞希があははと笑い始める…その笑い声に脱力した私とフェイトちゃんは

 

「はーなんか力抜けた、止めにせえへん?」

 

「うん」

 

このまま喧嘩するのもあほらしいし、喧嘩は止めや…しかしこのまま終るつもりは無い

 

「んじゃさ、聞くけど。あの馬鹿のどこが良いん?」

 

「「………」」

 

途端に黙り込む2人に

 

「それは気になるね♪聞かせてよ好きな理由、私が好きな理由を教えるからさ」

 

「私も気になる♪教えて?」

 

フェイトちゃんとなのはちゃんが笑顔で威圧するなか、全く眼中に無かった人物が

 

「…私が雄二を好きなのは、昔私の為に雄二が喧嘩してくれたから」

 

「お、お~霧島さんが坂本君を好きなのはそんな理由が…」

 

「私は話した、次は誰?」

 

…しまったそれが狙いか。全員に好きになった理由を話させるつもりだ…

 

「ええよ、次は私や。昔、私歩けなかったんよ、そんな私の傍にずっと居てくれて。優しくしてくれた人を好きにならないのは間違ってる。思うんやけど?」

 

「…兄妹同士の恋愛が間違ってるとは思わないんだ」

 

霧島さんの突っ込みはスルーして

 

「ほい、次は誰?私と霧島さんは話したで?自主的に言わへんなら。指名するで?」

 

残されたメンバーに指を向けると

 

「うーうー、判った!次ウチ!ウチが言うわ!!」

 

美波が真っ赤になりながら挙手し話し始める

 

「ウチ、ドイツからの帰国子女で、最初は読み書きも出来なくて凄く困ったの…そんな時アキが話しかけてくれたの、でもね、あの馬鹿…私が来たのをフランスと間違えてフランス語で話しかけてきたのよ」

 

「ほー明久はフランス語、話せるんか?」

 

「違う違う、発音記号とか調べて。ぎこちない口調で言ったのよ…「私と友達になってくれませんか?」って。と言ってもウチはフランス語なんか判んないから、辞典で調べて、英語訳して漸く判ったんだけどね」

 

耳まで真っ赤の美波は、どこか誇らしげな口調でそう言った

 

「へー良いね。そういうの、じゃあ次は私かな?」

 

楽しげな十代女子(一部二十歳)のガールズトークは6時まで続いた…

 

 

 

 

ゾクッ!!

 

背筋に寒気を感じて身震いしていると

 

「風邪か?急に寒気が?」

 

龍也も身震いしていた、恐らくこれは風邪などではなく。翔子とはやてが関係してるのは間違いないだろう

 

「ふむ、ではここで1度休憩にしようか」

 

先生をやってくれていたスカリエッティさんに頷き、その場に寝転んだ

 

「流石に疲れた」

 

「僕もだよ、でもスカリエッティさんの教え方は判り易かったです」

 

明久の言うとおりで、スカリエッティさんの教え方は素晴らしかった。実に判りやすかった

 

「あはは、これでも教員免許を持ってるんだ。本職には負けないよ」

 

にこにこと言うスカリエッティさんに秀吉が

 

「スカリエッティさんは何をしておる人なんじゃ?」

 

それは確かに気になる、ここまで頭の良い人なら、さぞかし立派な職業に…

 

「私かい?私は…悪の科学者だよ」

 

…頭は良いがあれな人だったようだ…

 

「そう落胆するな。悪の科学者というのは冗談だが、こいつはれっきとした科学者だ」

 

「人はこう呼ぶ!不死身の天災科学者と!」

 

天才のイントネーションが違ったような…?

 

「…具体的にはどんなものを発明してる?」

 

ムッツリーニに尋ねられたスカリエッティさんは

 

「うん?惚れ薬とか、自分に素直になれる薬とか…」

 

…なんだろう?違法な研究のような?

 

「後は、TNT内臓ナイフとか、ロボットに変形するバイクとか、カブ○ゼクターとか、ディケ○ドライバーとか、ゲッ○ーロボGとか、真・ドラ○ンとか、フ○ーダムとか、後はS○Xとグレンラ○ンが開発中かな?」

 

良し!後半の方は嘘だと思いたい。って言うかこの人は何を開発してるんだ?

 

「あはは!スカリエッティさん面白いですね!幾らなんでもゲッター○ボGは」

 

明久が笑いながら言った所で

 

『ゲット○シン発進!!』

 

窓の外から精悍な男の声が聞こえ

 

ズドドドッ!!!

 

龍也の家の庭が開き、そこから3色の戦闘機が飛び立った…

 

「「「「「………」」」」」

 

絶句してる俺達を無視して

 

「うむ、大成功のようだ♪」

 

満足気な、スカリエッティさんが指差す方では

 

『チェーンジッ!!ゲッ○ード○ゴーンッ!!』

 

遥か上空でロボットに合体し、飛び去る赤い影…マジか、マジで開発したのか?あの頭のおかしい人間しか乗れない、あのマシンを?俺達が驚いている中、外から

 

『変身ッ!!』

 

『仮面○イド、ディ○イドッ!!!』

 

…マジか?モノホンが居るのか!?慌てて窓の外を見ると、ショッキングピンクの何かが明らかに人間ではない何かと戦っていた…

 

「は、博士ッ!!僕にもあれを!?マスク○ライ○ーシステムを作ってください!!」

 

「わ、ワシはあの青い狸が持ってるどこ○もド○をっ!」

 

「…俺は透明になれる薬を!」

 

スカリエッティさんに詰め寄る、3馬鹿の襟を掴み引き離し

 

「良い値を払う、俺に付き纏うストーカーを撃退する為に、ディエ○ドラ○バーが欲しい」

 

あれさえあれば!俺は自由だ!

 

「うーん、悪いけど。ディ○ンド○イバーは無いかな?オー○ギ○はあるけど、あれは人が使うと死んじゃうから」

 

くっ!自由は近いのに!流石に命を捨てる気は…俺が葛藤していると、龍也が怒りながらスカリエッティさんを殴る

 

「お前は何を開発してるんだ!!」

 

「ぐはっ!?いやTVで見て面白そうだったから…」

 

「やはりお前は馬鹿だ。1度徹底的にお話しようか?」

 

バキバキ!!

 

拳を鳴らしてスカリエッティさんに龍也が近付くが

 

「悪いがまだ私は死ねん!」

 

カチッ!

 

懐から何かのボタンを取り出し、押すとスカリエッティさんが立っていた床に穴が開き。その中に吸い込まれるように消える、スカリエッティさん

 

「ああッ!!博士!!僕に!僕にド○イク○クターを!!」

 

「ど○で○ドアはッ!?」

 

「俺の夢の薬はッ!?」

 

「こうなったら○ーガ○アでも良い!それをくれ!!」

 

穴に向かって叫ぶが。その穴はすぐに消え、代わりに窓の外から

 

『いくぞッ!!ビル○ラ○ター』

 

ゴオオオオッ!!

 

灰色の何かが庭から飛び立った…それは暫く飛んでいたが

 

『なっ!?慣性システムにミスが!?こ、このままではっ!?』

 

動揺したスカリエッティさんの声から数秒後

 

ズドーンッ!!

 

突然爆発する灰色の何か…

 

「「「「博士ぇッ!!!」」」」

 

ガラガラと降り注ぐ残骸に紛れ

 

「うわああああッ!?」

 

ドスンッ!!!

 

白衣の男性が地面に突き刺さった…

 

「心配だ!見に行こうッ!!」

 

きっと重傷だと思い、明久達を連れ外に見にいくと

 

「んーんー!!ぷは!!あー死ぬかと思った!」

 

恐ろしいまでにピンピンしていた、スカリエッティさんだったが

 

「ウェルカムッ!」

 

「た、龍也!?話せば判る!!」

 

「ああ、話してやるさ…拳を使ってな」

 

「嫌だアアアアッ!!!」

 

首根っこをつかまれ、引き摺られていく、スカリエッティさんを俺達は敬礼で見送った。もし生きていたら今度こそ、ディ○ンド○イバーを作ってもらおうと思いながら…

 

 

 

 

「酷い目に会ったよ」

 

夕食の席でそう呟く博士は、ミイラ男よろしく包帯でぐるぐる巻きだった

 

「変な物を作るお前が悪い」

 

「そうかなぁ?カブ○ゼクターとか、ディケ○ドライバーとか、ゲッ○ーロボGは良いと思ったんだけど」

 

龍也は変な物と断言するが、あれは全て男の夢を叶える物だ。巨大ロボ、変身ツール…どれも欲しい

 

「スカリエッティさん、前に頼んだ物は出来たん?」

 

はやてさんがそう尋ねると博士は

 

「あーごめん、まだだよ。もう少しで出来ると思うよ?惚れ薬EXは」

 

惚れ薬EX!?何だその心躍る薬の名前は!?

 

「調合が難しいんだよね。効き過ぎても困るし、効かなすぎても駄目だし…はっ!?龍也?」

 

「お前はまだ懲りないんだな?残念だよ、この手で友を殺さなければならないとは…」

 

「待って!?話を聞いてッ!引っ張らないで!!暗い所は嫌アアアアッ!!」

 

ずりずりと引き摺られていく博士…今度は無事に会えるだろうか?僕はそんな事を考えながら夕食の、ビーフカレーを口に運んだ…

 

「さーて!夕食も食べたし、後は風呂入って寝るとしよう!」

 

ボロボロの博士が楽しげに言うが、その姿はあまりに痛々しく、風呂に入っても大丈夫なのかと不安になる

 

「スカリエッティさん、傷は大丈夫なのかのう?」

 

「ん?秀吉君、心配してくれるのかい?ありがとう。でもこれくらいなら問題ないよ」

 

博士が包帯をはずすと、そこには無傷な博士の身体があった

 

「凄い回復力ですね。博士」

 

「ああ、生身で大気圏突入しても平気だよ」

 

…本当に博士は人間なんだろうか?

 

「では、後は頼む」

 

「ああ、ゆっくり入ってくれ」

 

龍也がさきに脱衣所に行く、それを追って行こうとすると

 

「ああ、待ちたまえ。明久君。私達は後だ」

 

「何でだ?男同士なんだから一緒で良いだろ?」

 

雄二の疑問は最もだ、女子は2階の風呂だし、なんでバラバラに入る必要が?僕が首を傾げてると

 

「すぐに判るよ…来たッ!?スクラムを組め!!」

 

ズドドッ!!凄まじい足音と共に誰かが走ってくる

 

「そこを退けえッ!!」

 

「お父さん退いて下さい!!」

 

走って来たのは、はやてさんとセッテさんだった

 

「はやてさん達ッ!?何でッ!?」

 

どうして!?何でッ!?僕達が混乱してると

 

「龍也が覗かないから、逆に自分達が覗くという境地に辿り着いてしまったんだ!」

 

なんてアグレッシブなんだ!?男の僕たちより男らしい

 

「そこをドケッ!!!」

 

「させんぞ!本人の了承を取ってるならまだしも!不法侵入は犯罪だぞ!」

 

覗きに了承も何も無いと思うんですけど!?

 

「ジャマです!!」

 

「ぐはっ!?」

 

セッテさんのハイキックが、ムッツリーニを襲い意識を刈り取る。キックの瞬間にセッテさんのスカートの中が見えたんだろう。満足気な表情で倒れこむムッツリーニ

 

「次はお前です、吉井明久ッ!」

 

単色の目で睨んでくるセッテさん、その目を見た瞬間

 

「うわあああッ!?」

 

思わず悲鳴を上げその場にへたり込む、あれは絶対の強者だ!弱い僕には何も出来ない!動物界で言えば、セッテさんはライオン、僕はウサギだ、僕に彼女を止める術は無い

 

「くそっ!俺が相手だ!」

 

雄二が僕とセッテさんの間に立ち、ブロックに入る

 

「ジャマです!!坂本雄二ィィッ!!」

 

「くっ!?何だこの力は!?ぐあああッ!!!」

 

「雄二ィィッ!?」

 

リバーブローで雄二のガードを崩し、そのまま流れるように、両肩、額、顎に打撃を加え雄二の意識を刈り取る

 

「ツギハオマエカ?ヨシイアキヒサァッ!?」

 

「ひっ!ひいいいッ!!」

 

だっ!駄目だ!殺られるッ!!

 

「させんぞっ!!」

 

「ひッ秀吉!?」

 

秀吉が横からのタックルでセッテさんの態勢を崩す

 

「貴様アアっ!!」

 

ダメージは無いようだが、火に油を注ぐ結果になってしまった

 

「明久ッ!!恐れるな!戦えッ!!」

 

秀吉!僕は…僕はッ!!

 

「ここは通さないぞ!!セッテさんッ!!」

 

ムッツリーニも雄二も、龍也の安全な入浴の為に散った。ここで逃げるわけには!!秀吉と両サイドから向かっていき

 

「このォッ!!もう少し先に楽園がアルノにッ!!」

 

両サイドから拘束された、セッテさんはジタバタと暴れるが、そこは渾身の力を込めて耐える。博士の方を見ると

 

「くっ!!流石はやて君だ。私の腕をへし折るとは」

 

「ドケ…殺すで?」

 

博士の腕は明後日の方向を向いていた…そんな躊躇いなく人の骨を折るなんて!?

 

「もう、ここまでのようだ…だが、目的は果たしたぞ」

 

博士の視線の先には

 

「ふー良いお湯だった」

 

首から手ぬぐいを下げた龍也が居た…

 

「「ああっ!?…間に合わなかった…」

 

がっくりと項垂れるはやてさん達を見ながら

 

(やった…僕はやりきったぞ…でも、何かが間違ってると思うのは何故だろう?)

 

僕はそんな事を考えながら、そのばにゆっくりと倒れこんだ…

 

第24問に続く

 

 

 




えーと長かったですよね?その分面白かったと思いますが…どうですか?気に入って頂けたなら幸いです。次回のでオリジナルの話は終わりで、その次から清涼祭を予定しています、それでは次回もどうかよろしくお願いします


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