バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも第2話です、リハビリを兼ねての新作投稿なので少しおかしい点があるかもしれませんが。どうか宜しくお願いします
今回は戦争前まで行きたいと思います。長くなりそうなら途中で切りたいと思います。それではどうか宜しくお願いします



第2問

第2問

 

「ここがFクラスか・・」

 

龍也様が驚いた様子で呟く・・さっきのAクラスと比べるとかなり酷い・・2-Fと書かれたダンボールに・・外から見ても判るボロさ具合・・Fクラスはかなり酷いようだ・・私達が困惑してると

 

「酷いよ、置いていくなんて!!」

 

バカが龍也様に文句を言う、私は反射的にバカの足を踵で踏み抜いた

 

「っぎゃあああ!!足の指が!!足の指がアアアッ!!」

 

悶絶するバカを心配そうに見ている龍也様に

 

「バカは無視して教室に入りましょう」

 

そう言って扉を開いた直後

 

「早く座れ!このウジ虫野郎っ!・・あれ・・?明久じゃ・・っぎゃあああああっ!!!!!」

 

「誰の兄ちゃんがウジ虫やあああッ!!!」

 

「死になさいっ!!」

 

龍也様をウジ虫と呼んだ、短髪のバカに私と狸は全力で拳を叩き込んだ・・

 

 

何が起こったのじゃ!?いきなり雄二が錐揉み回転しながら、畳みにめり込んだのじゃ!?ワシが驚いていると

 

「もういっぺん言ってみい!!誰の兄ちゃんがウジ虫やああっ!?」

 

「コロス・・コロス・・コロスッ!!!」

 

短髪と長いロングヘヤーの女子が凄まじい勢いで雄二を殴りつけていた・・ワシが困惑していると

 

「そのへんにしておいたらどうだ?」

 

銀髪サングラス黒コートとかなり怪しい格好の男子生徒が入ってくる・・

 

「いいや、駄目や兄ちゃんをウジ虫呼ばわりしたこいつは殺すっ!!」

 

「龍也様をウジ虫呼ばわり・・死罪に値します」

 

話を聞く限り、短髪の方は後から入ってきた男子の妹で、ロングヘヤーの方は想いを寄せてるという感じかのう・・ワシがそんな事を考えてると

 

「良い加減にしないと・・怒るぞ?」

 

男子生徒がぼそりと言うと2人とも身をびくっ!と震わせ、雄二を畳に叩き付け

 

「まぁ・・とりあえずはこれくらいで勘弁したるわ」

 

「龍也様の温情に感謝しなさい」

 

そう言って離れる女生徒と入れ替わる様に男子生徒が雄二に近付き

 

「妹が本当に申し訳ない」

 

「いや・・俺も悪かったから気にしないでくれ」

 

雄二がそう言って立ち上がると同時に明久が入って来て

 

「ばーか、初めて見る人をウジ虫なんて言うからだ~」

 

「うるせー!!お前だと思ったんだよ!!」

 

雄二と明久が言い合いをしていると

 

「席に着いてくれますか?HRを始めますので」

 

初老の先生がそう言うと雄二と明久が適当に座り、見知らぬ男子生徒と女性徒も空いてる所へ座った・・ただ女生徒が男子生徒を挟むよう座ったので、他の男子生徒の嫉妬を込めた視線が男子生徒に向かっていた・・

 

 

「さて、では自己紹介でも始めましょうか、そうですね廊下側の人からお願いします」

 

担当の教諭・・福原先生がそう言うと、廊下側の生徒の1人が立ち上がった

 

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」

 

一見して女生徒にも見える男子生徒・・木下秀吉がにこりと微笑んだ。それに続いて

 

「・・土屋康太」

 

土屋は小柄で無口なようだ・・そんな事を考えながら教室を見渡す、両サイドと少し離れた所を除いて女生徒が居るだけで、後は全て男子だ

 

(どうやらFクラスにもなると女子は少ないようだ・・)

 

私がそんな事を考えてると・・ふと気づいた回りから感じる刺す様な視線に・・私は首を傾げながら

 

(はやて妙な殺気を感じるんだが・・気のせいか?)

 

(モテない男子の僻みや、気にせんで良いよ)

 

意味が判らなかったが無視して良いと判断し頷くと明久が

 

「えーと、吉井明久です!!気軽にダーリンって呼んでくださいね」

 

「「「ダァーリィーンッ!!!」」」

 

心底嫌そうな顔をしている・・そんな顔をするなら言わなければ良いのに・・

 

「あの・・遅れて、すいま、せん・・」

 

がらりと戸が開き1人の女生徒が入ってくる。ふわふわと髪の天然という感じの少女だ・・何となくシャマルに似てる気がする・・

 

「丁度良かったです、今自己紹介をしているところなので姫路さんもお願いします」

 

「は、はい!姫路瑞希といいます。宜しくお願いします」

 

ぺこりと頭を下げる瑞希に1人の男子が

 

「どうしてFクラスに居るんですか?」

 

「えっと・・その途中退席してしまった物で・・」

 

どうやら私達と同じ理由の様だ。私がそんな事を考えているとはやてが立ち上がる。それに伴い周りの男子が

 

『すげえ・・美人・・』

 

ざわざとざわめく、まぁはやてはかなりの美少女なのは間違いない。重度のブラコンであることさえばれなければ人気者になれるだろう

 

「八神はやてです!好きな物は兄ちゃんが作った料理と兄ちゃんが作ったお菓子と兄ちゃんその者です!嫌いなのは私から兄ちゃんを取ろうとする全ての存在です!宜しくお願いします!」

 

・・行き成りトンデモ発言をするはやてはにっこりと微笑み座ったが。クラスはシーンと静まり返ってしまった・・なんと言う事を言うんだはやては・・私も絶句していると

 

「セッテ・スカリエッティ。好きな物は龍也様、嫌いな物は龍也様に色目を使う女全てと龍也様とお父様以外の男全て・・だから話しかけないでください。殺しそうになるので」

 

・・・2-Fが静まり返った・・超がつく美少女2人の物騒すぎる発言に・・私は頭を抱えながら立ち上がり

 

「えーと・・八神龍也です。気軽に龍也と呼んでくれれば良い。趣味は料理とバイオリンの演奏と体を鍛える事です。妹共々宜しくお願いします」

 

座布団に座ろうとしたら、先ほど自己紹介していたボーイッシュな少女・・島田美波が

 

「えーと・・何でサングラスしてるの?」

 

こくこくと頷くクラスメイトに

 

「目に傷があるから、サングラスを外すと顔が怖いのでサングラスをしてるのだが・・」

 

「1回みせてみろよ」

 

見せろという男子に

 

「まぁ・・見せろ言うなら見せるが・・」

 

私がサングラスを外すと

 

「「「・・・・・・」」」

 

教室が静まり返る・・やっぱり傷が大きすぎるか?と考えていると

 

「くそっ!!何だこの敗北感は!!」

 

「可愛い妹に超美系だと!!ふざけるな!!」

 

「・・!売れる!!」

 

ザワザワと騒然とするクラスに困惑していると

 

「はいはい、静かにしてくださいね」

 

先生が教卓を叩くと・・

 

バキィ・・バラバラ・・

 

突然教卓がゴミ屑と化した・・そのあまりな光景に皆絶句すると

 

「えー替えを用意してきます。少し待っててください」

 

福原先生が出て行くと、その後を追って逆立った髪の男子と明久が出て行く。手伝い・・?いや・・試召戦争でも持ちかけるつもりか?

私がそんな事を考えながらボーっとしていると明久達と先生が戻ってくる

 

「それでは自己紹介の続きをお願いします」

 

先生に促され特に問題も起きず、淡々とした自己紹介の時間が過ぎた・・

 

「それでは、坂本君。お願いします」

 

ガタイの良い男子生徒が立ち上がる、先ほど私をウジ虫と呼んだ男子はどうやら坂本と言うらしい

 

「坂本君はFクラス代表でしたね」

 

こくりと頷く坂本・・どうやら指揮官と言うわけか・・自信に満ちた表情の坂本は教壇に上がり

 

「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも好きに呼んでくれ」

 

クラスを見渡しながら言う雄二、だが特に注目されるわけでもない・・だが・・あの目・・何か企んでいる・・

 

「さて、皆に聞きたい・・」

 

ゆっくりと皆の目を見た雄二は、そのまま教室内を見始める・・それにつられ皆教室各所を見る・・

 

(上手いな・・代表というだけはある・・)

 

間の取り方・・言葉を切り出すタイミング・・どれも良い

 

「Aクラスは冷暖房完備の上にリクライニングシートらしいが・・」

 

ほーそんなに設備が良いのか・・勉強に向いてるかどうかは判らんが・・

 

「・・不満はないか?」

 

「「「「大ありじゃあああっ!!!!」」」」」

 

2-F全員が叫ぶ・・それを見てはやては

 

「馬鹿ばっか・・」

 

呆れた様子のはやて・・まぁそれに関しては同意見だ、この設備が嫌なら勉強すれば良い物を・・私とはやてがそんな事を考えている間に雄二の演説が進む・・皆の不満を聞いて満足気な表情の雄二・・ここから先は聞くまでもない・・雄二が言いたいのは・・

 

「これは代表としての提案だ・・FクラスはAクラスに「試験召喚戦争」を仕掛けようと思う」

 

私が考えていた通りの言葉を発する雄二・・どうやら・・面白いことになりそうだ・・

 

第3問に続く

 

 

 




えーどうでしょう?面白いでしょうか?スランプ気味なので自信はまるでないですが・・そこそこかな?と思っています。感想を貰えると自信になるので感想をお待ちしています。それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします

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