バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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今回はギャグ多めの話になります、キャラ崩壊などがありますがどうか宜しくお願いします


第16問

 

 

第16問

 

「では両名準備は良いですか?」

 

交渉から2日後、私達はAクラスに居た、無論戦争の決着をつけるためだ…私は参加出来ないので見学だが

 

「それでは1人目の方どうぞ」

 

高橋先生に呼ばれ

 

「アタシから行くよ」

 

優子が前に出る対するFクラスは

 

「ワシがやろう」

 

秀吉が前に出る…さてどちらが勝つかな

 

「所でさ秀吉」

 

「なんじゃ姉上?」

 

秀吉と優子が会話を始める…すると明久が

 

「不味い」

 

何かやらかしてしまったのだろうか?私がそんな事を考えてると秀吉が廊下の外に連れていかれ

 

「あああああッ!?!?」

 

ボキャッ!と言う音と秀吉の悲鳴が響いた…それから数秒後

 

「秀吉は急用が出来たから帰るって。代わりの人出してくれる?」

 

ハンカチで血を拭いながら言う優子に雄二は

 

「こちらの負けで良い…」

 

冷や汗を流す雄二の言葉を聞き高橋先生がノートPCを操作する。するとディスプレイに結果が表示された

 

『Fクラス 木下秀吉 生命活動 DEAD』

 

    VS

 

『Aクラス 木下優子 生命活動 WIN』

 

秀吉に何があったんだ!?思わず廊下に飛び出すが秀吉の姿は無かった…

 

一体何があったのかと考える中一騎討ちが進む

 

「私が出ます。科目は物理で」

 

Aクラスからは佐藤美穂が、Fクラスからは明久だ

 

「明久、折角勉強を教えてやったんだ、負けるなよ!」

 

私が声を掛けると明久は青い顔で敬礼し

 

「僕、吉井明久は全身全霊を持って勝負に挑みます!!ですから…ですから!!お話は許してください!!はやて様!!」

 

だらだらと汗を流す明久にはやてが

 

「それはアンタ次第や。私の兄ちゃんに教わって負けましたなんて…許さへんで?」

 

私は教えただけだが、間違えるたびにはやてが憤怒した…それにより明久はかなり深い心的外傷を受けたようだ

 

「全力を尽くします!神の教えに間違いはありませんでした!」

 

「吉井君、あなたになにがあったのですか!?」

 

対戦相手に尋ねられた明久は、顔を青ざめさせガタガタ震え、更には滝の様な汗を流しながら

 

「僕は勝つ!僕は勝つ!!僕は勝つんだ!!!…じゃないと…じゃないと!!僕はアアアアアッ!?!?」

 

遂には頭を押さえ錯乱する明久を見た雄二が

 

「はやてはあいつに何をしたんだ?」

 

「ナイフを投げて追い掛け回したんだ」

 

間違えるたびにナイフを投降、当たらないギリギリに投げられ明久の精神はかなりやばいレベルにまで追い詰められてしまった

そんな事をしてる中点が表記される

 

『Fクラス 吉井明久 物理 393点』

 

    VS

 

『Aクラス 佐藤美穂 物理 389点』

 

「そんな、私より上なんて!?」

 

驚いている対戦相手に明久は

 

「龍也の教え方は完璧だった。僕にも判り易かったからね…それじゃあ…勝負だ!!」

 

冷静さを取り戻した明久は召喚獣に指示を出す

 

「くっはやい!?」

 

「てえい!!!」

 

明久の召喚獣の木刀が敵の刀を叩きおる

 

「ごめんね、僕は負けられないんだ!!」

 

「ああ!?」

 

木刀が確実に敵の首を捉える。その一撃で敵の召喚獣は戦死した

 

「勝者!吉井明久君!!!」

 

高橋先生の勝利者の名乗りを受けると明久は

 

「やった!!僕は勝ったんだアアア!!!」

 

そう叫びそのまま倒れこんだ…

 

「吉井君!?」

 

姫路が慌てて傍によって、次の瞬間ほっとした表情で

 

「ほっ。寝てるだけみたいです…島田さん手伝ってください。寝かせてあげないと」

 

「あ、うん!」

 

美波、姫路によって陣営に戻された明久は

 

「ぐううう…」

 

いびきを立てて眠っていた…極度の緊張から解放されたからだろう

 

「まぁ、寝かせてやれよ。決着が付いた頃に起こしてやろうぜ」

 

雄二が優しく言う中

 

「では3人目の方どうぞ!」

 

「じゃあ、次私ね」

 

フェイトが前に出る、それを見たセッテは

 

「では私が行きましょう」

 

にやりと笑い前に出る…フェイト対セッテか…大丈夫かな?私が見ている中

 

「お前の存在が気に食わなかったんですよ。フェイト・T・ハラオウン」

 

「奇遇だね。私もだよ」

 

…駄目だ!!あの2人を戦わせては駄目だ!!!死人が出るぞ!

 

「合法的に貴方を屠りましょう。女狐」

 

「返り討ちにしてあげるよ」

 

一触即発の雰囲気の中、点が表記される

 

『Fクラス セッテ・スカリエッティ 英語 793点』

 

    VS

 

『Aクラス フェイト・T・ハラオウン 英語 798点』

 

『700点越えが2人!?』

 

『ハラオウンさんと同格か!?』

 

驚くAクラスの面々の中、フェイトの召喚獣が姿を見せる

 

黒い軽鎧に白のマントに死神の鎌…デフォルメされたBJ姿だった、相対するセッテの召喚獣は白い軽鎧に両刃の剣が2振り、こちらも自分の騎士甲冑の姿だった

 

「「死ねええッ!!!」」

 

2人同時に襲いかかる、セッテの両刃刃を鎌の柄で上手く流しそのまま切りかかる

 

「くう!!」

 

その攻撃はセッテの肩を捉え点を削るが、お返しとばかりにフェイトの胴を穿ち点を削りかえす…召喚獣同士が戦う中本体同士も戦っていた

 

「この女狐が!!貴女の存在が龍也様にとって害毒なんですよ!!!」

 

「黙れ!!このストーカー!!私知ってるんだからね!!自分の部屋の壁全部龍也の写真で埋め尽くしてる癖に!!」

 

それは初耳ですよ!?フェイトさん!?

 

「何が悪い!最高の部屋じゃないですか!」

 

「一般的にそれは悪趣味って言うんだよ!!!」

 

召喚獣が激しく戦う中、お互いに罵りあう

 

「では言わせて貰いますが!!龍也様のYシャツを自分の部屋に隠してるくせに!!!」

 

「あ、あれは…そのボタンが取れてから…直そうと思って」

 

「へー12着もですか?」

 

「きゃーッ!!それは言っちゃ駄目ーッ!!!」

 

そうか、ないと思っていたYシャツフェイトが持ってたのか

 

「今度返してもらわないと」

 

Yシャツが少なくなってるから返して貰わないと

 

「お前、結構苦労してるんだな。あの2人はやばいタイプの女だぞ?」

 

雄二がしみじみ言うので

 

「そうなのか?私はよく判らないよ」

 

雄二が話す中セッテとフェイトの戦闘は激しさを増す

 

「写真買ってるくせに!!!」

 

「貴女だって!!!」

 

「私はセッテと違うもん!!私セッテみたいな写真は買ってないもん!!」

 

「はっ!貴女がお子様なだけなんですよ!!」

 

どんな写真なんだ!?どんな写真を買ってるんだ!?というか誰が売ってるんだ!?

 

「あれは素晴らしい出来でした。思わず鼻血が出るほどの際どさでした」

 

「!?ちょっと待て!!!どんな写真だ!!と言うか誰から買ったんだ!!!」

 

頬が紅いセッテに怒鳴るとセッテは私の方を見て

 

「ヴァイスからですが?お風呂上りの物ばかり10枚で7万円もしました」

 

「そんな物を買うなー!!!」

 

「良いじゃないですか、直接見てるわけじゃ…「隙あり!!!」あっ!?」

 

セッテがこっちを見た瞬間、フェイトの召喚獣がセッテの召喚獣の首を刎ね決着となった…だが私にはやるべき事が出来ていた

 

「セッテ、フェイト。ちょっとこっちに来なさい」

 

「「はい」」

 

とぼとぼと歩いてくる2人とのハートフルな話し合いだ

 

 

 

これで2-1か…明久の勝利が意外だったな…俺はそんな事を考えながら隣を見る

 

「セッテ?お前は何がしたいのかな?」

 

正座させたセッテさんを見下ろし尋ねる龍也に

 

「私は龍也様の妻になりたいです」

 

「誰もそんな事は聞いてない」

 

「では愛人でも…」

 

「お前の言いたい事は私には判らんなあ!?」

 

何だろう…何だがとても見慣れた光景だ…

 

「まぁセッテはこれ位で良い、フェイトは私のYシャツを返しなさい」

 

「嫌」

 

「即答か!?私のだぞ!」

 

「大丈夫また買ってくるから」

 

「そう言う問題じゃないからなっ!?勝手に私の部屋に入って服を持ち去るのは犯罪だぞ!?」

 

…とても、そうとても見慣れた光景だ…

 

「大丈夫、リンディ母さんの教えてくれた通りにしてる」

 

「あの人の言うことの7割は信じたら駄目だ!」

 

「リンディ母さんは男の子は裸Yシャツが好きだって」

 

「やるなよ!絶対にやるなよ!?そんな事したら絶交するぞ!?」

 

龍也が頭を抱えてる。どうやらハラオウンさんは翔子の同類のようだ

 

「それならやらないよ。じゃあ猫耳メイドなら良いよね?」

 

良い事を思いついたと言いたげな表情で言うハラオウンさんに

 

「どうしてそうなる!?お前の頭の中はどうなってるんだよ!?」

 

「私の考えてる事は龍也の妻になることだけだよ」

 

真顔で言うハラオウンさん…Aクラスの面々がざわめく…無理もないな…あれだけの美人の立て続けの問題発言…ざわめくのも無理はない

 

「ちくしょう!どうしてこうなったんだよ!!」

 

ああ、龍也はいろんな意味で追い詰められてるんだ…まずは病んでる妹…ストーカー疑惑のある病み気味の同級生2人…

 

(俺以上に追い詰められてるな)

 

俺はがっくりと項垂れる龍也を見ながらそんな事を考えていた…

 

第17問に続く

 

 




えーと今回はすこし短めでしたが、どうでしょう?面白かったですか?もしそうなら良いのですが。それでは次回でAクラス戦は終了になると思います。やっと1巻の終わりが見えましたね、少々話が長くなりましたがどうか次回も宜しくお願いします

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