バカと魔王と召喚獣【凍結中】   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです。今回は康太と雄二の未来の召喚獣を書いていこうと思います。次の話では出来たら美波とかの召喚獣の話も出したいですね。面白い事になりそうなので、それでは今回の更新もどうかよろしくお願いします


応用問題問11

 

 

応用問題問11

 

「……試獣召喚」

 

「どんなのが出てくるんだろう?楽しみ♪」

 

明久の召喚獣を見て俺は召喚獣を呼び出したくないと思ったのだが、愛子の攻撃に負けて召喚獣を呼び出すと

 

(む?予想と違う)

 

今の俺よりも大分背が高い上に黒のスーツにノーネクタイ。それに何処か飄々としているかのような態度をしている

 

「ほう。康太はまだ背が伸びるようだな、良かったな」

 

俺の事を康太と呼ぶ数少ない男子の1人の龍也の言葉。俺はうーんと唸りながら腕を組み

 

「……これだとかなり目立つ」

 

俺としてはそんなに身長が伸びないほうが良いのだが……そんな事を考えながら愛子を見ると

 

「良いね。写真撮っておこう♪」

 

カシャカシャと写メヲ取り巻くっている愛子を横目に俺は召喚獣を見て

 

「……お前は今何をしている?」

 

俺は今何をしたいのか?と言うのは何もない。愛子と陽向のせいでヌードカメラマンになる気もなくなったしな……召喚獣はふむと頷いてから

 

『……探偵と政治専門のフリージャーナリストの二束の草鞋を履いている』

 

予想外の言葉に俺が絶句していると明久達は

 

「あ。なんか納得、今のスキルを正しい方向に使うとああなるんだね」

 

「愛子が頑張った結果じゃない?矯正できたって事でしょ?」

 

「いやー照れるなー♪」

 

何故お前が照れると思いながら召喚獣に更に質問を続ける

 

「……探偵と新聞記者の両立は大変なんじゃないのか?」

 

俺がそう尋ねると召喚獣はクックックと喉を鳴らしながら

 

『……俺は怪しい奴の写真や会談の情報を取って売るだけだ。メインは愛子との探偵家業になっている』

 

愛子と?俺が思わず愛子を見ると愛子は興味深そうに頷きながら

 

「どうして僕と一緒に探偵をしているの?」

 

愛子の問い掛けに召喚獣はうんっと頷きながら

 

『……俺は最初新聞記者をするつもりだったんだが、愛子に誘われて2人で探偵をやることになった。そこそこ繁盛しているし、二人だから楽しいことも多いぞ』

 

2人だから楽しい……それについては俺も納得だ。愛子と一緒にいるのは楽しいしな……だけどそれだと陽向はどうなるんだろう?と思っていると

 

「んじゃ陽向はどうなるん?兄離れしたんか?」

 

はやて様の言葉に召喚獣は眉を顰めて苦々しい顔をしながら

 

『……兄離れしてない。それ所か愛子のせいでどんどんブラコンになってる。ちょっと最近身の危険を感じてる』

 

やっぱりなのか!?なんか納得するが、陽向の未来が激しく不安になった

 

「……とりあえずもう良い。アウト」

 

これ以上は聞いても良いことがないと判断し召喚獣を消して、近くの椅子に腰掛けと

 

「中々面白い未来だな。康太」

 

「……不安しか感じないがな」

 

主に陽向の事が不安になってしまったけどな……俺が鞄から水筒を取り出して水を飲んでいると明久が

 

「中々良いんじゃない?かっこいい仕事だと思うよ?」

 

励ますように言う明久に俺は

 

「……そうだろうか?危ないような気もするがな」

 

フリージャーナリストとなるとそれなりに敵が多いような気がする。それに探偵も危ないような

 

「大丈夫だろ?工藤がいるだろうからな。護ってくれるじゃないのか?それに明久は明久で修羅場を楽しめよ?」

 

雄二のからかいの言葉に俺と明久は

 

「そうだね。そうするよ、まずは雄二の苦悶の声でも聞こうか?」

 

「……さらば雄二」

 

そう呟き距離を取る。それと同時に雄二の背後に霧島が立つ。この状況で霧島を忘れていた雄二は馬鹿だ

 

「……雄二。早く召喚獣を呼び出して」

 

「うおおおおッ!!!ぎゃあああああ!!!!!」

 

アイアンクローで吊り上げられ悲鳴を上げている雄二を見ながら俺は愛子に

 

「……写真を陽向に送るなよ?」

 

あれを陽向が見ると絶対に暴走する。それはなんとしても避けたいのでそう言うと愛子は

 

「え?もう送っちゃった」

 

「……なんて事を!?」

 

今日家に帰るのが心底恐ろしくなったのだった……なお康太が戦慄している頃陽向と言うと

 

「ほほう……これは素晴らしい。ふふふふ」

 

大人の召喚獣の写真を見て怪しい笑みを浮かべていたのだった

 

 

 

 

 

ちくしょう……俺は無力だ。そう涙していると

 

「……雄二早く」

 

翔子に脅されて召喚獣を呼び出す、現れたのは今の俺と対して変わらない背格好だが、表情が柔らかくなっておりそして俺を見るなり、滝のような涙を流しながら

 

『霧島雄二になっちまった……』

 

婿養子になっているのだった。召喚獣と揃って蹲ること5分弱。回復した召喚獣と俺に明久が

 

「えーと結婚したの?」

 

その問い掛けに召喚獣はいやーな顔をしながら

 

『ああ……何と言うかあれなんだ。気がついたら完全に外堀所か本陣まで埋まっていて、気がつけば神社で式を挙げていた』

 

「なにがあったんだ!?」

 

本陣は間違いなくお袋かの事だと判るが外堀ってなんだ!?俺が動揺していると召喚獣は

 

『まぁ色々あるがそれなりに幸せなのかもしれない。翔子の親父さんに物理的な方法で勉強を教わってだな。今は親父さんの会社で働いている』

 

物理的!?翔子の親父さんは会った事がないと思い翔子を見ると翔子は、とても珍しい事にこにこと笑いながら

 

「……お父さんは熊を一頭伏せてターンエンドができるくらいの人」

 

「熊を一頭伏せてターンエンドってなんだ!?人生のターンか!?」

 

そもそも熊を伏せるってどんな状況だ!?ターンエンドってなんだ!?

 

「座布団1枚持ってきてくれ」

 

「はーい」

 

「上手いこと言ってねぇぞ!?」

 

俺はそんなつもりで言った訳じゃないのだが、俺の前に置かれる座布団にそう突っ込みを入れた。龍也は良い笑顔で

 

「ナイスナ切り返しだったぞ」

 

「嬉しくねえ!」

 

龍也のマイペースに完全に巻き込まれている。召喚獣も良い顔で笑いながら

 

『ライオンを伏せてターンエンドならできる様になるぞ!』

 

「なにがあるんだよ!たった数年で俺はどうなるんだ!?」

 

そもそもライオンを伏せてターンエンドってどんな状況だ!?俺が無限に発生するボケに突っ込みを入れていると

 

「え?みーちゃんも召喚獣を出すの?」

 

「ええ。とても興味がありますし、それに島田さん達も同じだと思いますよ」

 

うんうんと頷く島田達にうーんと呻く明久は

 

「でもどの未来が来るか判らないんだよ?極限魔王化とかいやだからね?」

 

極限魔王化。魔王化の進化態らしくはやてさんとかが稀にこの状態になるらしいが、そうなるとあの龍也でさえ逃げるほどにやばいらしい

 

「「「あ、それだとアキ(明久君)(明久)(アキ君)が危ない」」」

 

未来の召喚獣のことで明久を心配する島田達に明久は

 

「うん。でも少しくらいなら大丈夫だと思うよ?」

 

「少しは俺の心配をしろよ!この野郎!!!」

 

色々突っ込み所しかないコメントをしてるだろう!?俺の召喚獣は!なんだライオンを伏せてターンエンドって!

 

「兄ちゃんだったら出来るんじゃない?熊を伏せてターンエンド?」

 

「その前に懐かれて終わりじゃないですか?龍也様は動物に好かれやすいですから」

 

「んーそんな気がするな。野良犬とか野良猫とか兄貴の後ろをついてくるしな」

 

龍也達は龍也達でそんな話をしているし!それに翔子は

 

「……お父さんに勝てたの?」

 

『いや、相打ちだった。それで気に入られた」

 

「……そう。良かった」

 

翔子の親父さんは戦闘民族なのか!?翔子のあの戦闘力は親父さん譲りなのか!?色々と聞きたいことはあったが、聞くのが恐ろしかった俺は

 

「帰れ馬鹿野郎!アウトーッ!!!」

 

大声でそう叫び召喚獣を消し去るのだった……とりあえず翔子の親父さんと出来るだけ出会わないようにしようと心に決めたのだった……

 

 

 

 

土屋と坂本の召喚獣を見た後でウチ達は

 

「誰から召喚する?」

 

ウチがそう尋ねるとさっと目をそらす面々が多数。1人だけウチを見ている高城は

 

「私が呼びましょう。私の未来は確定するような物なのですから!」

 

自信満々のあの態度は毎回凄いとおもう。この人は自分の未来を明確に見ているのだろうと思う。ウチと瑞希とかとは違うタイプだ恐らくはやてタイプだろう。とは言え

 

「ん?なに?」

 

進路調査票を書いているアキと目が合う。召喚獣を自由にさせると坂本みたいになるのでは?と少し不安に思ったうちは

 

「じゃあまずはウチが召喚する」

 

瑞希とか優月よりかはまともなはずだと思いながら言うと

 

「そうですか。それでは離れますか、アキ君どうぞ」

 

「あ、ありがとう」

 

高城に手を引かれ離れるアキ。なんかどんどんヒロイン力が上がっているのでは?と最近思う

 

「頑張ってくださいね」

 

「まぁ何とかなるんじゃないかな?」

 

瑞希と優月の言葉を聞きながら召喚獣を呼び出す

 

「試獣召喚」

 

そして現れた召喚獣は、ウチよりも少しだけ背が高くて髪をストレートにしていて

 

(胸が大きくなってる!?)

 

C位の大きさになっていてその事に内心歓喜していると、召喚獣は

 

『高城ー!!また性懲りも無くアキを更に来たわね!覚悟しなさい!』

 

拳を振りかぶり高城に突進する。それを見た高城は素早く

 

「むっ!試獣召喚!」

 

召喚獣を呼び出した。そして大人の姿のウチの召喚獣と高城の召喚獣は高速で拳を振るっている

 

「……魔王化進行するみたいだな。美波」

 

龍也の言葉がとても胸に痛かった。まともに成長すると思っていたのにこれはない、ウチは思わずその場に蹲ってしまうのだった……

 

応用問題問12に続く

 

 




次回は魔王大戦です。やーこれは大事ですよね。私の小説の必須イベントですね!はじけて行こうと思いますのでお楽しみに!
それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

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